電子ペーパーマネー・システムの構築 ―誰でも・どこでも創れるお札― ２００６年３月１０日明治大学商学部松井孝憲相原早紀須田理恵子困っていることは何か？ゼミのテーマ  金融情報システム（決済システム）から考えよう！現金をATMにとりに行くのが面倒！  電子マネーで問題は解消するか？キャッシュレス化の現状を見よう！日本銀行券の発行残高日銀券の残高と対名目GDP比率残高（兆円） 90 対名目GDP比率（％） 18.0 80 16.0 日銀券発行残高 70 14.0 対名目ＧＤＰ比率 60 12.0 50 10.0 40 8.0 30 6.0 20 4.0 10 2.0 0 0.0 1980 1982 1984 1986 1988 1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 日銀券発行残高：日銀HP 名目GDP:総務省HP リアルマネーへの愛着・ニーズ   心理的理由リアルという実感があるからこそ使われる。経済的理由 ①「一般受容性」 ②発行者である中央銀行の信用力リアルマネーの不便さ ①必要な不便さーリアルな実感と表裏一体の不便さ ②不必要な不便さーATMまで行くことー大量の現金輸送「ハイブリッド・マネー」の可能性    「バーチャル・マネー」と「リアル・マネー」の長所を兼ね備えた新しいマネー。不必要な不便さを解消＋リアルな面も。誰でも、家庭や職場で創れる「お札」＋リサイクル可能な「お札」電子ペーパーの構造・カラー表示、曲げる事が可能・電源なしでも半永久表示（出典：株式会社富士通研究所ホームページ）電子トークンとは   中央銀行が証明する「本当のお金」という信号＝「お金の魂」「電子トークン」＋「電子ペーパー」＝「電子ペーパーマネー」ニセモノ電子トークンの防止 ①電子ペーパーにＩＣチップを埋め込む。 ②中央銀行の「電子署名」を電子トークンに入れ、ICチップでデータ処理。 ③携帯電話やチェッカーで、ICチップの中の「電子署名」をチェック。ＩＣ付き電子ペーパートークンなしトークンあり電子署名の仕組み日本電子認証株式会社HP 電子署名   本人を証明する署名をデジタル・データで。「暗号技術」が基本→「秘密鍵」と「公開鍵」の対応関係でチェック。  「秘密鍵」＝中央銀行「公開鍵」＝お札のユーザー  「ハッシュ関数」は、データ処理の効率化のため。  電子ＰＭシステムの全体図電子中央銀行トークン電子トークン認証局銀行Ａ銀行Ｂ電子電子トークントークン自プリンター商宅手渡しチェッカー店デポジターチェッカー付き携帯電話 IC電子ペーパー IC電子ペーパー金融政策（金融調節）の不安   電子トークンを現在の銀行券と同じ仕組で発行・回収すれば問題なし。関係者のバランスシートを見ればわかる。中央銀行と民間銀行のバランスシート中央銀行のB/S 国債民間銀行のB/S 準備預金－－準備預金トークン＋－＋トークン顧客預金－私たちの提案電子ペーパー電子PM 電子署名電子トークンご清聴ありがとうございました。