コンピュータⅡK

コンピュータⅡK
効率的なプレゼンテーション方法の学習
第11回 12月22日
目次
1.前回のプレゼンテーションの総括
2.最終プレゼンテーションまでのスケジュール
3.第3回&第4回プレゼンテーションについて
4.これまでの振り返り
5.プレゼンテーションのトピック
1
1.前回のプレゼンテーションの総括
1. 感心したこと
 Initial Talk(つかみ)
 聞き手への質問の投げかけ
2. 改善が必要と思われたこと
 目次からいきなり開始
 専門的な話の棒読みや一方的な話し方
 アイ・コンタクト
2
1.前回のプレゼンテーションの総括
<注意点>
①プレゼンテーションファイルの作り方
・矢印や図形などを使ってスライド内のロジックの流れをわかりやすくする。
⇒もっと工夫してください!
・表の中の文字の量は多すぎないように!字も見やすい大きさで!
・スライド1枚ごとに、伝えたいメッセージを必ず入れる。
・アニメーションは入れすぎない(1ページに1~2個程度に抑える)
・表、グラフや写真について
-必ずタイトルを入れる。
-出典を必ず入れる
-縦軸・横軸の名称や単位は必ず入れる
-それらから何が読み取れるのか、記載する。
-矢印や吹き出しを入れて、特色や強調したい点をより明確にする
3
上手なグラフの使い方(例)
書くこと!
350
300
販
売
円量
)
(
百
万
液体石鹸(ボディ用)
固形石鹸
液体石鹸(手洗用)
250
200
150
FACT
ボディー用石鹸の販売量
• 液体石鹸の販売量は増加傾向
• 一方、固体石鹸の販売量は
減少
液体石鹸は増加
グラフ部分
固体石鹸は減少
100
メッセージ部分
• 消費者の嗜好が変化
• この傾向は今後も続く
推定されること
もしくは結論
50
0
1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005
グラフの軸のタイトルも
忘れないように
年
出典:日本石鹸工業会
手洗用液体石鹸の販売量増大
⇒食中毒事件で手洗いへの意
識の増大
4
1.前回のプレゼンテーションの総括
<注意点>
②口頭発表技術
・冒頭に聴衆を引き込むようなInitial Talkを入れる。
⇒なぜ、このトピックを選んだのか、このトピックに関する最近の話題など
⇒プレゼン全体の雰囲気が決まってしまうので、要注意
※半分くらいの班はまだできていなかったようでした
・手元の原稿はあまり見ないようにする。
⇒第3回、第4回のプレゼンでは挑戦してください
⇒自分の言葉で語ること!!
⇒手元の原稿は書き言葉で書かない、
そのまま読むと非常に固い感じになる
⇒あくまでも、要点のみ書く
⇒スライド上の言葉を繋げながら、プレゼンする
・ただし、スライドの文章はそのまま読まない
⇒見ればわかる、何か付加価値をつけて話すこと!
第3回、4回は原則、
原稿禁止とします。
5
1.前回のプレゼンテーションの総括
<注意点>
②口頭発表技術
・アイ・コンタクトは意識的に行う。
・ゆっくりと、大きな声で話す。聴衆に語りかける感じを大切に!
・語尾が上がらないように注意する⇒チーム内で確認すること。
・身振り、手振りも有効
⇒時には投影されたスライドを指差しながら説明を行なう。
⇒グラフや表などは、投影された場所にいって、手で特徴を指し示すこと
(大きな会場だと、レーザーポインターを使用することもある)
・時には小物を使うのもあり
参考URL
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/special/20100407/106646/
6.手の動き ~身振り・手振りは思い切って堂々と
6
1.前回のプレゼンテーションの総括
<注意点>
③構成
・全体として論理的なストーリーラインが出来ているか、再度、確かめる
こと!
⇒個人が作成したファイルを統合するだけだと、
話のつじつまが合わないことがあるので、要チェック
7
2.最終プレゼンテーションまでのスケジュール



本日:
第3回&第4回プレゼンテーション課題発表
1月5日: 第3回プレゼンテーション
1月19日: 第4回プレゼンテーション
注1:本授業では試験は行いません。4回のプレゼンテーションが評価の中心となります。
8
3.第3回&第4回プレゼンテーションについて


発表時間:15分以内(厳守)
プレゼンテーションの分量:
表紙(1枚)+目次(1枚)+スライド15
枚以内
※アニメーション多用してスライド数枚分の内容を詰めるこ
とも禁止

発表前に講師までプレゼンテーションを印
刷して提出すること
(表紙に氏名、学生番号を書くこと)
9
3.第3回&第4回プレゼンテーションについて
~発表内容の概要(アウトライン)
各スライドについて以下のことをしっかり考えてから
資料を作成すると、ストーリーが良いものになる。
(次のページを参照のこと)
•スライドの構成(導入部、本論、結論)
•そのスライドで伝えたいメッセージ
•その他 スライドの中で伝える情報
※次ページのような資料を手書きで構わないので、作成の上、
ファイルのドラフトを作成してみてください。
10
アウトライン説明用資料
導入部
⇒通常、プレゼンの構成を考える手法として用いる
スライド6
Rice’s Position
in the Japanese
Diet
•日本の食事の例
(朝食、昼食、夕
食)
スライド7
Processed
Foods Made
From Rice
•米から作られる
加工食品
The Current
Problem of Rice
•日本の食管制度
の矛盾について
表紙
スライド1
目次
スライド2
日本の田園風景
•日本の田園風景
の春夏秋冬
スライド3
本論
Japanese Rice
•米の種類の説明
結論
スライド9
スライド4
スライド5
スライド8
How Often
Japanese Eat
Rice
The Conclusion
結論
・ ----
・ ----
•日本人の食事の
うち、米を食べる
回数
•どうして日本人
は米が好きか
(アンケートの結
果から)
11
4.これまでの振り返り
(1)本論における論理構造
文章構造が以下のようなツリー構造になっていると論理性が高く、
非常に理解しやすい
小項目1
中項目1
小項目2
小項目3
小項目1
大項目
中項目2
小項目2
大項目
中項目
小項目
は論理的な
因果関にある
小項目3
中項目3
・
・
・
・
・
・
・
12
<参考>
文章の論理構成について
文章のアウトライン
メインメッセージ
「-----は----である」
メインメッセージ
理由
サ
ポ
ー
ト
サ
ポ
ー
ト
サ
ポ
ー
ト
サ
ポ
ー
ト
②キーラインメッセージ
サポートa
サポートb
サポートc
③キーラインメッセージ
サポートa
サポートb
サポートc
c
サ
ポ
ー
ト
b
サ
ポ
ー
ト
c
サ
ポ
ー
ト
b
サ
ポ
ー
ト
c
b
サ
ポ
ー
ト
a
③キーライン
メッセージ
a
②キーライン
メッセージ
a
①キーライン
メッセージ
①キーラインメッセージ
サポートa
サポートb
サポートc
結論
「以上のことより-----は----である」
13
文章の論理構成の例
第5回授業:「紫外線は怖い」より
紫外線Aの害
紫外線の被害は大きい
紫外線Bの害
紫外線Cの害
紫外線は怖い
紫外線から身を守ろう
赤ちゃんの防御方法
小中学生・高校生の防御方法
大人の防御方法
14
<参考>
論理的に考えるツール
・全体感をもち、網羅的に考えること、そして各領域についてそれぞれ検討を行うこと
MECE(ミッシー)
-Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive (もれなく、だぶりなく)
論理的に上位の概念から、漏れやダブりがないように、展開していくこと
・“ロジックツリー”を使うとわかりやすい
15
ロジックツリーの構造
問題
主原因
原因
課題
主解決策
解決策詳細
サブ1のサブ1
メイン
サブ1
上位概念の
ブレークダウン
サブ1のサブ2
サブ1のサブ3
上位概念の
ブレークダウン
サブ2のサブ1
サブ2
サブ2のサブ2
サブ3
サブ3のサブ1
サブ3のサブ2
MECEになるように
16
ロジカルシンキングに必要な思考

ゼロベース思考
自分の既成概念を取り払い考えること。例えば第三者や相手の立
場に立った視点で物事を考えるとよい。

フレームワーク思考
全体の構成要素を把握した上でその他の情報を整理すること。

仮説思考
限られた時間・情報の元で、その時点での結論(仮説)を導くこと。

オプション思考
解決のための代替策を複数容易しておくこと。
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MECEに考える例(1)
MECEでない例
MECEな例
①漏れがある
学生
人
男
女
小学生
中学生
高校生
大学生
②重複がある
電話機
携帯電話会社
ドコモ
au
ソフト
バンク
携帯
電話
固定電話
FAX
FAX付き固定電話
18
MECEに考える例(2)
会社の
経営状態を
改善する
A事業部の売上を伸ばす
売上を伸ばす
B事業部の売上を伸ばす
----
コストを削減す
る
宣伝費を削減する
製造コストを削減する
コストの項目分だけ
存在する!
人件費を削減する
---19
MECEに考える例
★英語の能力を上げるためには、何をしたらいいのか、考えましょう
英語の能力を
上げる
20
4.これまでの振り返り(2)
~図形で表現する例(1)
大豆の4大パワー
大豆たんぱく質
大豆サポニン
動脈硬化を予防し、血管をしなやか
に保つ、総コレステロール値や悪玉
コレステロールを低下させる、体脂
肪を減らす、肌を美しく保つ
抗酸化作用、細胞の突然変異を抑
えることによる癌の予防、抗ウィルス
作用
大豆イソフラボン
大豆レシチン
美肌の維持、更年期障害の緩和、
骨粗しょう症の予防
脳を活性化し、ボケを予防、記憶力
や集中力の強化
21
4.これまでの振り返り(2)
~図形で表現する例(2)
波長が短いため
大気で遮られる
UV-C
※黄矢印の長さは
波長を示しています
UV-B
DNAを破損
免疫機能低下
視覚障害
UV-A
しわ生成
活性酸素発生
(人が受ける紫外線のうち、90~95%)
22
4.これまでの振り返り(2)
~図形で表現する例(3)
地図によって場所のイ
メージが想起できる
礼文島~花にあふれた景色
北海道のみどころ
四季折々の魅力が北海道にはあります。
オホーツク海の流氷と砕氷船
利尻島
礼文島
ハイキング
知床の
自然
小樽の街並
摩周湖
摩周湖
阿寒湖
小樽の街並
知床の秋
釧路の湿原
函館の夜景
函館の夜景
札幌観光
札幌雪祭り
釧路湿原
23
4.これまでの振り返り(3)
(4)スライドにおけるメッセージの追加(1/4)
スライドに必ず、メッセージを追加しましょう!
グラフや表、写真だけのスライドは、聴衆にメッセージを伝えられないばかりか、手を抜いているよ
うに思われて、マイナス印象が大きくなります。
理由:
(1)わかりやすさの向上
・聴衆が発表スライドを見れば、そのスライドでの
発表者の言いたいことを理解できる。
(2)発表原稿に頼らなくてもいい
・そのスライドで伝えるべきことはスライドに書いてあるため
それに言葉を補って話すことが出来る。その結果、
アイコンタクトが可能になり、より効果的な
プレゼンテーションを実施できる
①ここに追加
タイトルスペース
②ここに追加
二つの活用方法があります。
①スライドのタイトル部分に追加
②コンテンツ部分に追加
24
4.これまでの振り返り(3)
(4)スライドにおけるメッセージの追加(2/4)
①スライドのタイトル部分に追加
日本の普通世帯数は増えており、背景には核家族化、単身
世帯の増加などが考えられる
日本の普通世帯総数
50000
メリット:
タイトル部分に一番重要なメッセージを
書くことでわかりやすさを追加
デメリット:
章名など目次部分が書きにくい
(小さい字で書く方法もある)
40000
30000
20000
1.2 日本の普通世帯数の推移
日本の普通世帯数は増えており、背景
には核家族化、単身世帯の増加などが
考えられる
10000
日本の普通世帯総数
0
1920
1940
1960
1980
2000
50000
40000
30000
20000
10000
0
1920
1940
1960
1980
2000
25
4.これまでの振り返り(3)
(4)スライドにおけるメッセージの追加(3/4)
②コンテンツ部分に追加
日本の普通世帯数の推移
メリット:
より多くのメッセージを
書くことが出来る
日本の普通世帯総数
50000
日本の普通世帯数は
増えており、背景には
核家族化、単身世帯の増加
などが考えられる
40000
30000
20000
10000
0
1920
1940
1960
1980
2000
<注意>第5回授業の通り、バーティカルロジック、ホリゾンタルロジックを意識して、
メッセージを追加すること!!
26
4.これまでの振り返り(3)
(4)スライドにおけるメッセージの追加(4/4)
メッセージ1
スライド1
メッセージ2
最もよいメッセージとは、そのスライドで伝えたいことを簡潔にまと
めたサマリーになっており、全てのスライドのメッセージを取り出し
て並べると全体のサマリーとなっていると、聞き手、話し手の双方
にとって、プレゼンテーションのストーリーの明瞭さ・わかりやすさ
が増すことが多いようです。
スライド2
メッセージ1
メッセージ3
スライド3
取り出して
並べると
メッセージ2
それぞれを取り出して
並べると、意味の通った
文章になっている
メッセージ3
メッセージ4
スライド4
メッセージ4
プレゼンテーション全体の
要約
※今後のグループプレゼンテーションでは
是非、メッセージを意識した構成にしてみましょう
27
5.話し方について


URL⇒
http://www.youtube.com/watch?v=L0XeQhSnkHg
以下について着目して見てみましょう

プレゼンテーションのスタートの仕方






言葉の選択
話し方(スピード、間の取り方、聴衆への語りかけ)
ユーモアの挿入の仕方
手振り・身振り
間の取り方
服装
・・・等
28
6.プレゼンテーションのトピック
第3回(1/5):マイナーなスポーツの紹介
第4回(1/19):東京女子大学の紹介

当日、発表前に発表ファイルを2部印刷し、提出すること
また、メールで別途、発表ファイルを送付のこと


メールのタイトル:C3_発表3_氏名
ファイル名:C3_Presentation3_名前.ppt (すべて半角小文字)
(注1)2時限のクラスはC3⇒C4とすること)
(注2)第3回は「発表3」、第4回は「発表4」とすること

プレゼンテーションファイルの表紙には氏名・学生番号も書いておくこと

提出先:
[email protected]
29
第3回 ○○(マイナーなスポーツ)の紹介
• 世界でマイナーといわれているスポーツの紹介をしてください。
(例:ペタンク、カバディ、近代5種、クロケット、・・・インターネットで探してみてください)
• 含まれるべき内容
•スポーツの紹介(概要、起源や由来、普及している地域)
•主なルール
•そのスポーツの面白さ
•普及させるためには、もしくはオリンピックの競技とするためにはどうすればいいか
(各チームで考えること)
※上記以外にも、内容の追加は可!
• 注意:写真を貼って一般的な説明を加えただけのプレゼンにはしないこと
30
第4回:東京女子大学の紹介
• あなたのグループは東京女子大学の学生グループです。
• 母校で来年の受験者向けに、東京女子大学の紹介をしてください。
• どのような内容であれば受験生の興味をひくか、十分に検討してください。
※紹介内容は基本的に任せます。
例:
・東京女子大学の歴史
・授業内容
・学生の進路
・サークル活動
etc.
※参考ファイルを参照のこと
31