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学校・教員・企業調査編
学校・教員・企業調査 / 発表者 十河 直幸
Benesse教育研究開発センター
教育調査室 研究員
1
学校調査報告
FD(ファカルティ・ディベロップメント)とは?
FDの実施状況
授業評価の実施状況
評価結果の公表状況
シラバスとは?
シラバスの活用状況
2
学校調査
FD(ファカルティ・ディベロップメント)と
は?
FDの定義
教員が授業内容、方法を改善し、向上さ
せるための組織的な取り組みの総称。
意味するところは極めて、広範囲。
具体例としては、教員相互の授業参観、
授業方法についての研究会の開催、新任
教員のための研修会の開催などがある。
≒授業方法(指導方法)改善
3
学校調査
FDの実施状況
0%
20%
40%
60%
80%
100%
新任講師以外のための講習会
講演会の実施
新任講師研修会
授業検討会の実施
教育方法改善のための学内組織の設置
講師相互の授業参観
講師相互の授業評価
①実施している
②過去に実施していたが現在はしていない
③今後実施を検討中
④今後とも実施の予定はない
4
学校調査
授業評価の実施状況
学生による授業評価
④今後とも実施
の予定はない
17%
③今後実施を検
討中 7%
①実施している
53%
②過去に実施し
ていたが現在は
していない 23%
ほぼ半数の実施にとどまる
5
学校調査
評価結果の公表状況
学生への公表状況
①授業単位ごと
に公表 7%
②全体結果の
み公表 15%
③非公表 78%
非公開の学校が非常に多い
6
学校調査
シラバスとは?
シラバスの定義
シラバスとは,各学校の教育活動に関
する詳細な計画書のことです。
シラバスには,教科・科目をはじめと
する様々な教育活動について,目標と
内容,使用教材,指導計画,指導方法,
評価方法等が記載されます。
≠授業内容・テーマの箇条書き
神奈川県立総合教育センター『高等学校シラバスの作成』
7
http://www.eductr.pref.kanagawa.jp/karisen/syllabus/syllabus01.html
学校調査
シラバスの活用状況
シラバスを作成しているのは82%
0%
20%
40%
60%
80%
100%
授業の概要
授業時間数・コマ数
授業のねらい
成績評価の方法・基準
各回ごとの授業内容
参考資料・図書の提示
知識面での到達目標の提示
技術面での到達目標の提示
実習テーマの提示
資格試験との関連
履修前提科目の指示
使用機器の提示
事前・事後の課題
関連科目
①共通で盛り込まれている
②講義による
③含まれていない
8
教員調査報告
専門学校生に求められる資質
『対人関係』能力向上のためのプログ
ラム導入状況
『対人関係』能力向上に向けた全校的
な取組み
『対人関係』能力向上に向けた個々
人での取組み
9
教員調査
専門学校生に求められる資質
0%
20%
40%
60%
80%
100%
責任感
コミュニケーション能力
協調性
信頼性
誠実性
チャレンジ精神
主体性
職業観・就業意識
一般常識
倫理観
創造性
論理性
ポテンシャル
専門性
リーダーシップ
感受性
保有資格
学業成績
語学力
①とても重要
②まあ重要
③あまり重要ではない
④重要ではない
10
教員調査
『対人関係』能力向上のための
プログラムの導入状況
プログラムは55%が導入
0%
20%
40%
60%
100%
79%
①通常授業として
29%
②その他(特別授業・集中講義など)
0%
20%
①必修科目
②選択科目
80%
40%
60%
80%
100%
90%
8%
11
教員調査
『対人関係』能力向上に向けた
全校的な取組み
・毎朝の挨拶運動をしている(商業実務)
・マナー検定への取組みで言葉遣いにつ
いて考えるようになった(工業)
・学生参加型の授業を行うようになり、
理解度が向上した(服飾・家政)
個々への働きかけ・相互作用
12
教員調査
『対人関係』能力向上に向けた
個々人での取組み
・授業の始まり・終わりに挨拶(工業)
・チームで考える授業を中心に行ってい
ている。(服飾・家政)
・口頭で答える状況をたくさん作り、話
し方の指導をしている(医療)
挨拶・学びあい・他者/自己理解
13
企業調査報告
回答企業の属性
専門学校生に求められる資質
企業と教員の比較(全体・詳細)
企業からみた専門学校生の対人関係能力
対人関係能力を高めてほしい機会
14
企業調査
回答企業の属性
業種の構成比
企業の規模
1,000人以上
3,000人未満 7%
その他 13%
サービス 4%
ソフトウェア 35%
3,000人以上 3%
30人未満 12%
500人以上1,000
人未満 5%
製造 5%
300人以上500人
未満 5%
人材派遣 5%
30人以上100人
未満 35%
小売業 6%
100人以上300人
未満 33%
情報 32%
規模は100~300名程度が中心
15
企業調査
専門学校生に求められる資質
企業と教員との比較(全体)
責 任 感
コミュニケーション能力
協 調 性
信 頼 性
誠 実 性
チャレンジ精神
主 体 性
職業観・就業意識
一般常識
倫 理 観
創 造 性
論 理 性
ポテンシャル
専 門 性
リーダーシップ
感 受 性
保有資格
学業成績
語 学 力
企業での順位
専門学校での
順位
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
9位
10位
11位
12位
13位
14位
15位
16位
17位
18位
19位
1位
2位
4位
3位
5位
13位
10位
6位
8位
9位
14位
15位
16位
7位
17位
12位
11位
19位
18位
16
企業調査
専門学校生に求められる資質
企業と教員との比較(詳細)
専門性
0.0%
20.0%
教員
40.0%
60.0%
66.6%
企業
18.6%
80.0%
100.0%
29.2%
42.3%
①とても重要
②まあ重要
保有資格
0.0%
教員
企業
20.0%
40.0%
51.4%
7.2%
60.0%
80.0%
100.0%
32.5%
43.3%
①とても重要
②まあ重要
17
企業調査
企業からみた専門学校生の
対人関係能力
よいと思われる点
・素直で真面目(人材派遣 他)
よくないと思われる点
・目上の人と話しができない(サービス 他)
・上下関係を意識した行動(ソフトウェア 他)
18
企業調査
対人関係能力を
高めてほしい機会
0%
20%
40%
60%
アルバイト
57%
55%
クラブ・サークル活動
41%
実習・実演
32%
ボランティア活動
インターンシップ
31%
23%
講義(座学)
その他
6%
上下関係・縦のつながりが必要
19
20
研究開発編第1部
研究開発 / 発表者 発田憲
R.G.B.教育デザイン有限会社 代表
学校心理士 /上級教育カウンセラー
Copyright Ken Hotta
All Rights Reserved 禁複製・複写
21
1: 専門学校教育における対人関係能力の
あり方
2: ファカルティ・ディベロップメントの
組織提案
3: スキルのとらえ方と授業連動
4: SGIDの活用による教育評価
22
対人関係能力
印象形成
心の理論
帰属理論
社会的スキル
対人魅力
自尊感情
発達障害
対人
コミュニケーション
「対人関係の概念図」
1:専門学校教育における対人関係能力のあり方
23
自閉症スペクトラム
アスペルガー症候群
注意欠陥/他動性障害
学習障害
IQ85
IQ70
高機能自閉症
低機能自閉症
注意欠陥/他動性障害
自閉症
アスペルガー症候群
学習障害
千葉県発達障害支援センター資料などを参考に作成 「発達障害の関係図」
1:専門学校教育における対人関係能力のあり方
24
対人関係能力の定義化
挨拶をする
目を合わせる
感情をおさえる
他者の意見を聴く
自分の気持ちを伝える
1:専門学校教育における対人関係能力のあり方
25
社会的スキル
対人関係を円滑に進める為の重要な能力
コンピテンス
レパートリーとして持っている具体的行動を
使いこなす能力
1:専門学校教育における対人関係能力のあり方
26
環境情報
認知
コンピ
テンス
具体的行動レパートリー(スキル)
反応
◆ ☆ 〇 ■ @ ▽ ▲
レパートリーを選び
使いこなす能力
他者
◆ 選び出した行動
本人
「専門学校の社会的スキル構造1」
1:専門学校教育における対人関係能力のあり方
27
◆=「おはようございます」→バーバルコミュニケーションのスキル
☆=(にっこり笑う)→ノンバーバルコミュニケーションのスキル
○=「おはよう!」→バーバルコミュニケーションのスキル
■=(目線を維持する)→ノンバーバルコミュニケーションのスキル
@=「どうも」→バーバルコミュニケーションのスキル
▽=(ニヤッと笑う)→ノンバーバルコミュニケーションのスキル
▲=「今日も頑張ります」→バーバルコミュニケーションのスキル
1:専門学校教育における対人関係能力のあり方
28
環境情報
認知
コンピ
テンス
具体的行動レパートリー(スキル)
反応
◆ ☆ 〇 ■ @ ▽ ▲
レパートリーを選び
使いこなす能力
他者
▽ 選び出した行動
本人
「専門学校の社会的スキル構造2」
1:専門学校教育における対人関係能力のあり方
29
環境情報
認知
コンピ
テンス
具体的行動レパートリー(スキル)
反応
◆ ☆ 〇 ■ @ ▽ ▲
レパートリーを選び
使いこなす能力
他者
◆☆ 選び出した行動
本人
「専門学校の社会的スキル構造3」
1:専門学校教育における対人関係能力のあり方
30
環境情報
認知
コンピ
テンス
具体的行動レパートリー(スキル)
反応
なし
レパートリーを選び
使いこなす能力
他者
選べない
本人
「専門学校の社会的スキル構造4」
1:専門学校教育における対人関係能力のあり方
31
「専門学校における社会的スキル33」
別紙1参照
1:専門学校教育における対人関係能力のあり方
32
研究開発編第2部
研究開発 / 発表者 発田憲
R.G.B.教育デザイン有限会社 代表
学校心理士 /上級教育カウンセラー
Copyright Ken Hotta
All Rights Reserved 禁複製・複写
33
1: 専門学校教育における対人関係能力の
あり方
2: ファカルティ・ディベロップメントの
組織提案
3: スキルのとらえ方と授業連動
4: SGIDの活用による教育評価
34
ファカルティ・ディベロップメント
教員の能力開発を組織的に支援する
取り組み
2:ファカルティ・ディベロップメントの組織提案
35
項 目
1
シラバスの改善と公開
2
学生または第三者による評価
3
教員相互の授業参観
4
教員の教授法の改善と開発
5
教員の授業設計能力開発 など
「FD実施項目の事例」
2:ファカルティ・ディベロップメントの組織提案
36
FD
Faculty
Development
PD
ID
CD
OD
Professional
Development
Instructional
Development
Curricular
Development
Organizational
Development
「FD-Structure」
2:ファカルティ・ディベロップメントの組織提案
37
教育
研究
経営
教育
研究
専門家
専門家
教育力の向上
経営力の向上
図ーA
教育
研究
経営
図ーB
教育
研究
専門家
専門家
研究力の向上
総合力の向上
図ーC
経営
経営
図ーD
「大学教育におけるファカルティ・ディベロップメントのあり方」
2:ファカルティ・ディベロップメントの組織提案
38
経営
入学広報
教育運営
経営
就職支援
入学広報
教育運営
就職支援
マルチ教員
マルチ教員
入学広報能力の向上
教育運営能力の向上
図ーE
図ーF
経営
入学広報
教育運営
経営
就職支援
入学広報
教育運営
マルチ教員
マルチ教員
就職支援能力の向上
総合能力の向上
図ーG
就職支援
図ーH
「大学教育におけるファカルティ・ディベロップメントのあり方」
2:ファカルティ・ディベロップメントの組織提案
39
FD
Faculty
Development
PD
ID
CD
OD
Professional
Development
Instructional
Development
Curricular
Development
Organizational
Development
PD
ID
CD
OD
ファシリテーター
3名
ファシリテーター
3名
ファシリテーター
3名
ファシリテーター
3名
FDファシリテーター
1名
専門学校の「FD-Structure」
2:ファカルティ・ディベロップメントの組織提案
40
「専門学校のFD組織図」
別紙2参照
2:ファカルティ・ディベロップメントの組織提案
41
学校経営者・管理者
必要に応じて 相談
外部顧問
counselor
カウンセラー
報告
step①
外部顧問
resource finder
情報提供者
専門学校の「FD推進手順1」
2:ファカルティ・ディベロップメントの組織提案
42
外部顧問
外部顧問
counselor
カウンセラー
随時
resource finder
情報提供者
情報提供 step②
相談
FD委員会
委 員
議 長
PD
ID
CD
OD
ファシリテーター 1
ファシリテーター 1
ファシリテーター 1
ファシリテーター 1
FD
ファシリテーター
PD
ID
CD
OD
ファシリテーター 2
ファシリテーター 2
ファシリテーター 2
ファシリテーター 2
PD
ID
CD
OD
ファシリテーター 3
ファシリテーター 3
ファシリテーター 3
ファシリテーター 3
step③
専門学校の「FD推進手順2」
2:ファカルティ・ディベロップメントの組織提案
43
学校経営者・管理者
外部顧問
助 言 step④
step⑤
承認
FD委員会
委 員
議 長
PD
ID
CD
OD
ファシリテーター 1
ファシリテーター 1
ファシリテーター 1
ファシリテーター 1
FD
ファシリテーター
PD
ID
CD
OD
ファシリテーター 2
ファシリテーター 2
ファシリテーター 2
ファシリテーター 2
PD
ID
CD
OD
ファシリテーター 3
ファシリテーター 3
ファシリテーター 3
ファシリテーター 3
専門学校の「FD推進手順3」
2:ファカルティ・ディベロップメントの組織提案
44
FD委員会
委 員
議 長
PD
ID
CD
OD
ファシリテーター 1
ファシリテーター 1
ファシリテーター 1
ファシリテーター 1
FD
ファシリテーター
PD
ID
CD
OD
ファシリテーター 2
ファシリテーター 2
ファシリテーター 2
ファシリテーター 2
PD
ID
CD
OD
ファシリテーター 3
ファシリテーター 3
ファシリテーター 3
ファシリテーター 3
step⑥ 働きかけ
全教員(非常勤含む)
主体的反応 step⑦
全組織
専門学校の「FD推進手順4」
2:ファカルティ・ディベロップメントの組織提案
45
全教員(非常勤含む)
全組織
step⑧
全学生
専門学校の「FD推進手順5」
2:ファカルティ・ディベロップメントの組織提案
46
「効果・成果の確認」
別紙3参照
2:ファカルティ・ディベロップメントの組織提案
47
FD委員会
委 員
PD
ID
CD
OD
ファシリテーター 1
ファシリテーター 1
ファシリテーター 1
ファシリテーター 1
議 長
FD
ファシリテーター
PD
ID
CD
OD
ファシリテーター 2
ファシリテーター 2
ファシリテーター 2
ファシリテーター 2
PD
ID
CD
OD
ファシリテーター 3
ファシリテーター 3
ファシリテーター 3
ファシリテーター 3
FD推進 Aプロジェクト
働きかけ
全教員対象で
なく、プロジェク
トの対象となる
一部の教員が
参加する。
主体的反応
組織全体が対
象でなく、プロ
ジェクトの対象
となる一部の組
織が参加する。
支援対象者・組織
全教員(非常勤含む)
全組織
全学生
専門学校の「FD組織運営イメージ1」
2:ファカルティ・ディベロップメントの組織提案
48
FD委員会
委 員
PD
ID
CD
OD
ファシリテーター 1
ファシリテーター 1
ファシリテーター 1
ファシリテーター 1
議 長
FD
ファシリテーター
PD
ID
CD
OD
ファシリテーター 2
ファシリテーター 2
ファシリテーター 2
ファシリテーター 2
PD
ID
CD
OD
ファシリテーター 3
ファシリテーター 3
ファシリテーター 3
ファシリテーター 3
FD推進 Bプロジェクト
働きかけ
全教員対象で
なく、プロジェク
トの対象となる
一部の教員が
参加する。
主体的反応
組織全体が対
象でなく、プロ
ジェクトの対象
となる一部の組
織が参加する。
支援対象者・組織
全教員(非常勤含む)
全組織
全学生
専門学校の「FD組織運営イメージ2」
2:ファカルティ・ディベロップメントの組織提案
49
「学校の規模や目的に合わせ
た組織構築」
別紙4、5参照
2:ファカルティ・ディベロップメントの組織提案
50
研究開発編第3部
研究開発 / 発表者 発田憲
R.G.B.教育デザイン有限会社 代表
学校心理士 /上級教育カウンセラー
Copyright Ken Hotta
51
All Rights Reserved 禁複製・複写
1: 専門学校教育における対人関係能力の
あり方
2: ファカルティ・ディベロップメントの
組織提案
3: スキルのとらえ方と授業連動
4: SGIDの活用による教育評価
52
教科Aの場合
教科Aの最終目標
となるスキル群
スキル1
スキル8
スキル24
スキル16
スキル2
スキル9
スキル46
スキル25
スキル3
スキル4
スキル38
スキル31
スキル18
スキル10
スキル5
スキル40
スキル30
スキル17
スキル36
スキル26
スキル19
スキル32
スキル20
スキル11
スキル39
スキル47
スキル41
スキル48
スキル33
スキル12
スキル6
スキル37
スキル21
スキル42
スキル27
スキル13
スキル34
スキル14
スキル7
スキル15
スキル28
スキル43
スキル50
スキル22
スキル29
スキル23
学年開始時期
スキル35
スキル49
スキル44
スキル45
学年終了時期
「スキルのネットワーク1」
3:スキルのとらえ方と授業連動 53
「スキルのネットワーク2」
別紙6参照
3:スキルのとらえ方と授業連動 54
教科A
教科B
教科C
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
教科I
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
教科H
スキル
スキル
スキル
スキル
教科G
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
教科F
スキル
スキル
スキル
スキル
教科E
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
教科D
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
スキル
「スキルのネットワーク3」
3:スキルのとらえ方と授業連動 55
スキル
知識のスキル
技術のスキル
心のスキル
「スキルの階層1」
3:スキルのとらえ方と授業連動 56
スキル
知識のスキル
技術のスキル
心のスキル
トピックスキル:社会的スキルを「挨拶をする」ととらえると
「挨拶をする」スキルの
内、知識に関わるスキ
ルが該当する。
例えば、
・「お辞儀をする際、体と頭
をどれ位傾けるか」
・「挨拶の際に、どれ位の
笑顔を作るのか」
「挨拶をする」スキルの
内、技術に関わるスキ
ルが該当する。
例えば、
・「お辞儀をする際、体と頭
をどうやって傾けるか」
・「挨拶の際に、どうやって
笑顔を作るのか」
「挨拶をする」スキルの
内、心に関わるスキル
が該当する。
例えば、
・「お辞儀をする際、どのよ
うな気持ちで行うか」
・「挨拶の際に、どのような
思いを伝えるか」
「スキルの階層2」
3:スキルのとらえ方と授業連動 57
コアスキル
サブスキル
サブスキル
サブスキル
「スキルの階層3」
3:スキルのとらえ方と授業連動 58
コアスキル
「あいづちを打つ」
コアスキル
サブスキル
サブスキル
コアスキル
サブスキル
「挨拶をする」
コアスキル
サブスキル
頭を傾ける際の目
線に関する知識
のスキル
「スキルの階層4」
3:スキルのとらえ方と授業連動 59
授業テーマ
教科の専門内容に関する授業テーマ
知識の教育/指導内容・到達点
技術の教育/指導内容・到達点
心の教育/指導内容・到達点
教科の専門内容に関する
知識面についての内容
教科の専門内容に関する
技術面についての内容
教科の専門内容に関する
心の面についての内容
教 科 A
コアスキル
- - - ① ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
④ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○
第( 1 )回
② ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
⑤ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○
- - ③
○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○
⑥ ○○○○○○○○○○○○○○○○○○
授業計画
進行管理表
サブスキル
①-1 ○○○○○○○○○○○○○○○○
①-2 ○○○○○○○○○○○○○○○○
②-1 ○○○○○○○○○○○○○○○○
③-1 ○○○○○○○○○○○○○○○○
③-2 ○○○○○○○○○○○○○○○○
④-1 ○○○○○○○○○○○○○○○○
⑤-1 ○○○○○○○○○○○○○○○○
⑥-1 ○○○○○○○○○○○○○○○○
⑥-2 ○○○○○○○○○○○○○○○○
⑥-2 ○○○○○○○○○○○○○○○○
サブスキル
①-1 ○○○○○○○○○○○○○○○○
①-2 ○○○○○○○○○○○○○○○○
①-3 ○○○○○○○○○○○○○○○○
②-1 ○○○○○○○○○○○○○○○○
③-1 ○○○○○○○○○○○○○○○○
④-1 ○○○○○○○○○○○○○○○○
⑤-1 ○○○○○○○○○○○○○○○○
⑤-2 ○○○○○○○○○○○○○○○○
⑥-1 ○○○○○○○○○○○○○○○○
⑥-2 ○○○○○○○○○○○○○○○○
サブスキル
①-1 ○○○○○○○○○○○○○○○○
①-2 ○○○○○○○○○○○○○○○○
②-1 ○○○○○○○○○○○○○○○○
③-1 ○○○○○○○○○○○○○○○○
③-2 ○○○○○○○○○○○○○○○○
③-3 ○○○○○○○○○○○○○○○○
④-1 ○○○○○○○○○○○○○○○○
⑤-1 ○○○○○○○○○○○○○○○○
⑥-1 ○○○○○○○○○○○○○○○○
⑥-2 ○○○○○○○○○○○○○○○○
ポイント!
①
ポイント!
②
ポイント!
③
「スキル指導のフォーマット」
3:スキルのとらえ方と授業連動 60
1教科の年間授業回数を33回と
仮定設定して検討します。
年間授業の流れ(授業回数33回と仮定した場合)
教科
教科A
第1回
授業
それぞれの学校分野別に実施する
授業名が教科として入ります。
第2回
授業
~
~
第32回
授業
学年最終
授業
第3回から
第33回が
ここにあると
仮定します。
「授業連動1」
3:スキルのとらえ方と授業連動 61
年間授業の流れ(教科数を4教科と仮定した場合)
教科
教科A
第1回
授業
第2回
授業
~
~
第32回
授業
学年最終
授業
教科B
第1回
授業
第2回
授業
~
~
第32回
授業
学年最終
授業
教科C
第1回
授業
第2回
授業
~
~
第32回
授業
学年最終
授業
教科D
第1回
授業
第2回
授業
~
~
第32回
授業
学年最終
授業
「授業連動2」
3:スキルのとらえ方と授業連動 62
年間授業の流れ(一部教科を合同で実施すると仮定した場合)
教科
教科A
第1回
授業
~
~
第22回
授業
学年最終
授業
~
~
第22回
授業
学年最終
授業
第2回
授業
教科B
第1回
授業
第2回授業では、大きな
教室で教科Aと教科Bが
合同で実施される。
教科を合同で実施する場合には、
知識や技術の指導面で共通項目
があるから実施出来る。
「授業連動3」
3:スキルのとらえ方と授業連動 63
年間授業の流れ(教科が年度期中で変わると仮定した場合)
教科
前期授業が10回
と仮定した場合。
教科A
第1回
授業
第2回
授業
~
~
教科Aは
夏休み前
までの10
回完結。
教科B
~
~
教科Bが
同じ曜日
時間で夏
休み明け
から実施
される。
第22回
授業
学年最終
授業
「授業連動4」
3:スキルのとらえ方と授業連動 64
年間授業の流れ(授業連動の仕組み)
教科
教科A
第1回
授業
第2回
授業
~
~
第32回
授業
学年最終
授業
教科B
第1回
授業
第2回
授業
~
~
第32回
授業
学年最終
授業
「授業連動5」
3:スキルのとらえ方と授業連動 65
年間授業の流れ(授業連動の仕組み)
教科
教科A
第1回
授業
第2回
授業
~
~
第32回
授業
学年最終
授業
教科B
第1回
授業
第2回
授業
~
~
第32回
授業
学年最終
授業
教科C
第1回
授業
第2回
授業
~
~
第32回
授業
学年最終
授業
教科D
第1回
授業
第2回
授業
~
~
第32回
授業
学年最終
授業
「授業連動6」
3:スキルのとらえ方と授業連動 66
年間授業の流れ(授業連動の仕組み)
教科
教科A
教科B
教科C
教科D
第1回
授業
第2回
授業
笑顔で挨拶を
する
第32回
授業
学年最終
授業
話しを聞く時
相手の目を見る
相手が話しを終
えてから話す
一方的に話し
続けない
第1回
授業
第2回
授業
第32回
授業
学年最終
授業
笑顔で挨拶を
する
話しを聞く時
相手の目を見る
相手が話しを終
えてから話す
一方的に話し
続けない
第1回
授業
第2回
授業
第32回
授業
学年最終
授業
笑顔で挨拶を
する
話しを聞く時
相手の目を見る
相手が話しを終
えてから話す
一方的に話し
続けない
第1回
授業
第2回
授業
第32回
授業
学年最終
授業
笑顔で挨拶を
する
話しを聞く時
相手の目を見る
相手が話しを終
えてから話す
一方的に話し
続けない
~
~
~
~
~
~
~
~
「授業連動7」
3:スキルのとらえ方と授業連動 67
コアスキル
① 自発的に挨拶をする
教 科 A
- - 第( 1 )回
- - 社会的
スキル
指導管理表
知識・サブスキル
技術・サブスキル
コアスキルの欄に「社会的スキ
ル33」の中からスキルを選び、
取り入れます。また、取り入れ
るスキルは1つである必要はあ
りません。複数を取り入れて指
導することも可能です。
心・サブスキル
「社会的スキル指導管理表1」
3:スキルのとらえ方と授業連動 68
コアスキル
① 自発的に挨拶をする
教 科 A
- - 第( 1 )回
知識・サブスキル
技術・サブスキル
- - 社会的
スキル
①どのようなタイミングで挨拶をす ①適切なタイミングで挨拶をす
指導管理表 るのがよいか知る
ることが出来る
心・サブスキル
①タイミングよく挨拶をすると
他者がどのような気もちに
なるか理解する
②挨拶の時、どのような笑顔がよ
②適切な笑顔で挨拶をするこ
②なぜ笑顔の挨拶が必要な
いか知る
とが出来る
のか理解する
「社会的スキル指導管理表2」
3:スキルのとらえ方と授業連動 69
70
研究開発編第4部
研究開発 / 発表者 発田憲
R.G.B.教育デザイン有限会社 代表
学校心理士 /上級教育カウンセラー
Copyright Ken Hotta
71
All Rights Reserved 禁複製・複写
1: 専門学校教育における対人関係能力の
あり方
2: ファカルティ・ディベロップメントの
組織提案
3: スキルのとらえ方と授業連動
4: SGIDの活用による教育評価
72
教育評価
教員評価
自己評価
相互評価
学生評価
第三者評価
管理者評価
「教育評価の分類」
3:SGIDの活用による教育評価 73
教育評価
教育改善の為の評価
査定の為の評価
Formative
Evaluation
Summative
Evaluation
「教育評価の機能的分類1」
3:SGIDの活用による教育評価 74
「専門学校の為の教育評価の分類」
別紙7参照
3:SGIDの活用による教育評価 75
教育評価
教育改善の為の評価
SGID
直接評価
査定の為の評価
間接評価
直接評価
「教育評価の機能的分類2」
3:SGIDの活用による教育評価 76
「SGIDの進行プロセス」
別紙8参照
3:SGIDの活用による教育評価 77
1: 授業内容で最も「よいと思うこと」は何ですか? または、
教員の指導内容で最も「よいと思うことは」何ですか?
2: 授業内容で最も「よくないと思うこと」は何ですか? ま
たは、教員の指導内容で最も「よくないと思うこと」は何
ですか?
3: あなたや教員の為にこの授業を「よくする」には、何を
すればよいと思いますか?
3:SGIDの活用による教育評価 78
「SGID実施の動機」
別紙9参照
3:SGIDの活用による教育評価 79
FD委員会
step①
step②
step⑧
step⑨
教員
step③
step⑦
step④
ファシリテーター
step⑩
step⑥
step⑤
学生
Small Group
Small Group
Small Group
Small Group
Small Group
Small Group
Small Group
「SGIDの実施手順1」
3:SGIDの活用による教育評価 80
FD委員会
step①
step②
教員
「SGIDの実施手順2」
3:SGIDの活用による教育評価 81
ファシリテーターになる条件
①傾聴的態度で教員と接することが出来る
②共感的態度で教員と接することが出来る
③守秘義務が遂行出来る
④学校の授業構成や運営のあり方を理解するだけの経験がある
⑤学生を目標に向けて導く指導能力がある
⑥SGIDを行うクラスの授業を受け持っていない
3:SGIDの活用による教育評価 82
FD委員会
step③
教員
step④
ファシリテーター
「SGIDの実施手順3」
3:SGIDの活用による教育評価 83
ファシリテーター
step⑤
step⑥
学生
Small Group
Small Group
Small Group
Small Group
Small Group
Small Group
Small Group
「SGIDの実施手順4」
3:SGIDの活用による教育評価 84
「学生記入用フォーマット」
別紙10参照
3:SGIDの活用による教育評価 85
SGID:小グループワークシート
指導方法のよい所
先生の個性
授業内容のよい所
「必ず、この技術は仕事の○
○の部分で役立つと説明して
くれるので、将来どのように
今習っていることが活用出来
るか分かりやすい」
「業界で今やっている内容を
そのまま教えてくれるので役
立つ。これをやっていればい
いんだと思える」
「ただ知識を教えるだけでな
く、関連する内容や時には脱
線していろいろ面白い話しを
取り入れてくれるので、飽き
ない」
「色々な資料を常に沢山見せ
てくれる。授業の準備に時間
をかけていると思えるのであ
りがたい」
「学生みんなに細かく教えてく
れるので自信がない時でも安
心して授業を受けられる」
「黒板に書く内容が分かりや
すい。字が丁寧。また大事な
ところは、プリントにしてくれる
ので勉強しやすい」
「先生の技術がすごい。見て
いるだけでワクワクする。自
分も早く技術を身に付けた
い」
「課題が少なくていい」
「先生は、やさしくて、丁寧に
指導してくれる」
「やさしい」
理由なし
「わからない」
「別にない」
「SGIDの作業例1」
3:SGIDの活用による教育評価 86
「グループワーク作業例2」
別紙11参照
3:SGIDの活用による教育評価 87
教員
step⑦
ファシリテーター
「SGIDの実施手順5」
3:SGIDの活用による教育評価 88
FD委員会
step⑧
step⑨
教員
ファシリテーター
「SGIDの実施手順6」
3:SGIDの活用による教育評価 89