資金循環 マクロ金融論2010 1 貨幣経済(貨幣交換経済) 貨幣経済:貨幣を媒介として「もの」と「も の」が間接的に交換される。 生産物や生産要素サービス(「もの」)の対 価として、貨幣(「おかね」)が授受される。 貨幣経済においては、余った「おかね」と 不足する「おかね」をつくる。 金融取引:現在の「おかね」と将来の「おか ね」の異時点間の交換 マクロ金融論2010 2 生産物 生産物 生産物市場 貨幣 貨幣 家計 企業 貨幣 生産要素 サービス 貨幣 生産要素市場 マクロ金融論2010 生産要素 サービス 3 生産物 生産物 生産物市場 貨幣 貨幣 株式社債 証券市場 株式社債 貨幣 家計 企業 貨幣 生産要素 サービス 貨幣 生産要素市場 マクロ金融論2010 生産要素 サービス 4 生産物 生産物 生産物市場 貨幣 貨幣 証券市場 株式社債 株式社債 家計 貨幣 預 預金証書 金 市 金融機関 場 貨幣 生産要素 サービス 貸 貸出証書 出 市 場 企業 貨幣 生産要素市場 マクロ金融論2010 生産要素 サービス 5 生産物 生産物市場 貨幣 貨幣 株式社債 貨幣 家計 貨幣 証券市場 株式社債 株式社債 預 預金証書 金 市 金融機関 場 貨幣 生産要素 サービス 生産物 貸 貸出証書 出 市 場 企業 貨幣 生産要素市場 マクロ金融論2010 生産要素 サービス 6 直接金融と間接金融 直接金融:黒字主体から赤字主体へ貨幣 が直接に流れる。 間接金融:黒字主体から金融機関を通じて 赤字主体へ貨幣が間接に流れる。 マクロ金融論2010 7 産業的流通と金融的流通 産業的流通:生産物や生産要素サービス との交換に関連する貨幣の流れ 金融的流通:金融取引に関連する貨幣の 流れ マクロ金融論2010 8 貯蓄投資バランスと資金循環 経済主体(i) ①企業部門(f) ②家計部門(h) ③政府部門(g) ④海外部門(o) ⑤金融部門(b) 所得、支出etc ①所得 Yi ②支出 Ei ③消費 Ci ④投資 I i ⑤貯蓄 S i ⑥金融資産増 FAi ⑦金融負債増 FLi マクロ金融論2010 9 キャッシュ・フローと所得・支出 金融部門以外の各経済部門のキャッシュ・ フロー Yi FLi Ei FAi 所得⇒消費と貯蓄 Yi Si Ci 支出⇒消費と投資 Ei Ii Ci マクロ金融論2010 10 貯蓄投資ギャップと資金過不足 所得支出ギャップ=貯蓄投資ギャップ=資 金過不足 Ei Yi Ii Si FLi FAi マクロ金融論2010 11 各経済部門の資金過不足 企業部門 E f Yf I f S f FLf FAf 家計部門 政府部門 Eh Yh I h Sh FLh FAh G T I g Sg FLg FAg 海外部門 X IM FLo FAo マクロ金融論2010 12 経済全体の資金過不足 経済全体の資金過不足=0 I f S f I h Sh I g S g X IM FL f FAf FLh FAh FLg FAg FLo FAo 0 マクロ金融論2010 13 投資総額・貯蓄総額、貿易収支 投資総額+輸出=貯蓄総額+輸入 I f Ih I g X S f Sh Sg IM 貯蓄総額ー投資総額=貿易収支 S f Sh S g I f I h I g X IM マクロ金融論2010 14 経済全体の金融資産・負債 金融部門を除く金融資産総額=金融負債総額 FL f FLh FLg FLo FAf FAh FAg FAo 金融部門の金融資産=金融負債 FLb FAb 経済全体の金融資産=金融負債 FL f FLh FLg FLo FLb FAf FAh FAg FAo FAb マクロ金融論2010 15 日本の資金循環勘定 日本銀行『資金循環統計(2010年第2四半 期速報):参考図表』 (http://www.boj.or.jp/type/stat/boj_stat /sj/sjexp.pdf) 家計の資金余剰が減少。 企業が資金余剰。 政府の資金不足が減少。 マクロ金融論2010 16 マクロ金融論2010 17 マクロ金融論2010 18 マクロ金融論2010 19 マクロ金融論2010 20 マクロ金融論2010 21 マクロ金融論2010 22
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