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情報メディア創成学類
解析 II (Analysis II)
GC1 1201
平賀 譲
春日研究棟 7B214 / (7D209)
[email protected]
http://www.slis.tsukuba.ac.jp/~hiraga/analysis2/
http://www.slis.tsukuba.ac.jp/~hiraga.yuzuru.gf/analysis2/
担当者・連絡先
• 担当教員: 平賀譲
– 居室: 7B214(学類長室)、(7D209 研究室)
– オフィスアワーは特に設定しない
– 訪問は対応可能な場合には受け付けるが、
予約をとることが望ましい
– 比較的空いているのは木曜、金曜午後
ただしレポート提出前日等は原則として不可
– manaba による質問等の受付については検討中
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日程(春学期 AB)
• 4月 10、17、24日
• 5月 1、15、22、29日(8日は水曜振替)
• 6月 5、12、19日
期末試験: 6月26日
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履修ポリシー
• 「解析 I」で不可(D)であった学生の受講は
制限しない。
– ただし、内容的には「解析 I」の内容を習得し
ていることが前提なので、きちんと理解してい
ないと本科目の単位もおぼつかない。
• 他学類履修者は「自由科目」扱いとなる。
(ただし、学類規定によってはその限りでな
い)
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授業の進め方
• 授業のスタイル: 講義+演習
– 板書およびプロジェクタを併用する
– 必要に応じて実習室を用いる
• 成績評価
– 期末試験
– 演習(ないし小テスト)+レポート(2~3回)
– (出席状況)
• 出席は毎回とる(出席表を回覧)
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教科書・資料・参考書
• 教科書
齋藤正彦 「微分積分学」(東京図書)
(「解析 I」と同じ): 4~6章(+α)
– 若干部は春日購買部にある?
• 参考書については随時案内する
• レポート問題等: 授業時に配布
• 授業の補足資料等 ⇒ 次スライド
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授業の資料、連絡
• 授業ページ(資料配布・連絡等)
http://www.slis.tsukuba.ac.jp/~hiraga/analysis2/
• ただし、manaba を利用する(資料配布等を
manaba に移動する)かもしれない
• 授業の資料等(PPT 資料を含む)は原則と
して上記より各自がダウンロード・プリント
アウトする(こちらで配布はしない)
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授業の概要とねらい
• 級数の基本事項
– 級数の収束・発散
– 整級数(ベキ級数)
– 関数列
• 多変数関数の解析
(実際には2変数関数の場合を扱う)
– 極限概念、位相の基礎(距離、開集合、閉集合)、関
数の連続性
– 多変数関数の微分(偏微分、(全)微分)とその応用
– 多変数関数の積分(重積分、線積分)とその応用
• その他
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授業の概要とねらい(2)
• 基礎的な概念理解、計算力を身に付ける。
特に 「微分」 の概念
• 数学における抽象的な扱い・考え方・論証
方法に習熟する
• 実際の現象を理解する数理的視点や、問
題を解決するための応用力を養う
• (数学ソフトなどのツールを使いこなす)
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教科書との関係
• 教科書(4章~6章)が主な対象だが、その
すべての内容を扱うわけではない
• 逆に授業や補足資料で、教科書にない内
容を扱う場合もある
• 教科書の例題、練習問題などは自力で解
ける水準に達することが望まれる
(もっとも中には難しい問題もある)
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他科目との関係
• 「解析 I」の内容はすべて前提となる
• 「線形代数 I, II」とは密接なつながりがある
(話によってはそちらを先取りする)
• 「確率と統計」、「統計分析」、「情報数学
III」(幾何学)、「信号とシステム」などに必
須の前提となる
• その他、数理系科目全般の基礎となる
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履修者に望むこと
• 「大学生」としての履修・勉強をする
– 「言われたから(言われたことだけを)やる」といった受
け身な態度ではダメ
– わからないところがあったらそのままにしておかない
質問する、学生同士で教えあうなど
– 遅刻しないこと!
• 何のために勉強するのか、何を修得することを目
的とするのかを常に自覚しておく
– 授業の前より一歩でも半歩でも前進していること
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数学計算ソフト(1)
• 主な用途・目的
– 定型的な数値的計算
(複雑な計算は電卓よりラク)
– グラフ、画像の生成・表示
– 記号的な数学計算(微分・積分・因数分解等)
• 補助的・実用的ツールとしては非常に有用。
もちろん、「手計算でもできる」ことが前提
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数学計算ソフト(2)
• 全学計算機システムで使えるもの
(いずれも Windows モード):
– Mathematica (無制限)
高度・高機能な描画・記号計算ソフト
– Matlab (25ライセンス)
Mathematica よりは機能は劣るが、その分使
い心地は軽い。信号計算などに強い
– Excel
表計算、簡単なグラフ作成
うまく使えばいろいろ利用価値あり
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数学関係 Web サイト例(1)
• Wolfram MathWorld
http://mathworld.wolfram.com/
Mathematica の製作会社が提供する Web 百科
事典
• Online Encyclopedia of Integer Sequences
http://www.research.att.com/~njas/sequences/
あらゆる数列(整数列)の百科事典
• Wikipedia
• 授業ページのリンクも参照
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数学関係 Web サイト例(2)
• オンラインの計算サービス(Wolfram)
– Wolfram Alpha
http://www.wolframalpha.com/
多機能質問応答システム(数学計算も含む)
– Integrator
http://integrals.wolfram.com/index.jsp
– 積分計算サイト
– いずれもベースで mathematica を使用
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数学を学ぶとは?
•
•
•
•
数学は役に立つ?
数学は道具?
数学は難しい?
数学は嫌い?
– 好きだからおもしろい?
– わからないから嫌い?
– 難しくてもおもしろい?
• パズルやクイズはおもしろくない?
– それとどう違うのかなあ。
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どこが難しい/嫌い?
• 基本的な用語・概念・定義が正確に理解できてい
るか。
– 実はかなり難しい。
→ ちゃんとできれば数学はわかったも同然。
• 面倒な計算
– これは私もイヤだ(だからラクをしたい)。
•
•
•
•
数理的なものの見方、扱いを身に付けているか?
筋道だって論証・導出を組み立てられるか。
直観的・感覚的な理解ができているか。
(ひらめき、アイディア、...)
– 入試の難問、数学オリンピックレベルでは必須
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問題例1
0
• 関数 𝑦 = 𝑓 𝑥 が上図のようなグラフのとき
– 導関数 𝑦 = 𝑓 ′ 𝑥
– 不定積分 𝑦 =
𝑓 𝑥 𝑑𝑥 =
𝑥
𝑓
−∞
𝑥 𝑑𝑥
のグラフの概形をそれぞれ示せ。
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問題例2
0
レベル2
• 関数 𝑦 = 𝑓 𝑥 のグラフが上図になるような
𝑓 𝑥 の具体例を数式で示せ。
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問題例3
• あるマラソン走者が 40km を2時間ちょうど
で走った。このとき、ある 1km 区間で、「正
確に」3分ちょうどで走ったものがあること
を示せ。
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問題例4 (無限級数)
• 次の和を求めよ。
1 1
1
1
1
1+ + 2+ 3+ 4+ 5+⋯
2 2
2
2
2
• 次の和を求めよ。
1+1−1+1−1+1−⋯
• 答(が得られたとして)それが正しいことを
説明できるか?
• 有限和と無限和とはどう違うか?
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