スライド 1

都道府県研修演習参考資料
サービス管理責任者研修テキスト
分野別演習
「サービス提供プロセスの管理に関する演
習」
<介護(療養介護・生活介護>
1
都道府県研修・介護系分野演習の展開イメージ
・各演習では、事例を用いながらサービス提供プロセス全般を扱う。
・各演習では、プロセスのどこにウェイトを置くか、演習課題の難易度の設定、事例を検
証する際の視点など、事例を取り扱うことをとおして知識や技術を学ぶ。
一連のサービス提供プロセス
2日目午後
演習1
演習用事例1
個別支援計画作成のアセスメントや到達目標の設定などに重点
4時間
重点部分
3日目午前
演習2
演習用事例2
サービス開始後のモニタリングによる計画の変更・修正に重点
3時間
※今回の国指導者研修では、この部分は行わない
3日目午後
演習3
3時間
重点部分
演習用事例2
模擬支援会議により、サービス管理責任者の役割を理解
サービス管理責任者の観点から支援内容を検証
2
演 習(1日目)
「サービス提供プロセスの管理の実際 :事例研究」
(アセスメント及び個別支援計画の作成)
3
都道府県研修演習1日目「サービス提供プロセスの管理の実際事例研
究①」(アセスメント及び個別支援計画の作成)
《獲得目標》
①利用者状況の把握及び整理した情報を複数の目でアセスメント(診立)方法と技術
の習得する。
②「アセスメント(診立て)」を具体的な「個別支援計画を作成する知識と技術(手
立て)」を習得する。
《内 容》
受講者には、事前課題として、事例の概要を読み込んだ上で、「支援のための
課題整理」を課す(指定様式)。グループ内でその共有を図るとともに、個別支
援計画の作成のための演習を行う。
《研修企画運営のポイント》
□ 演習がスムースに進行できるよう、アイスブレイク(話し合いや研修、ワー
クショップなどの冒頭などで、場が進むよう雰囲気作り)も疎かにしない
□ 事前課題の事例選定等、十分な準備を行い実施する。
□ 演習の目的・手順を明確にして演習に入る。
□ 本人の状態やニーズの把握というアセスメントと支援の課題整理に演習の力
点を置く。
□ 個別支援計画の作成には、十分なアセスメントと支援の課題整理が必要であ
ることを明確にする。
都道府県研修演習1日目時間割り例
「サービス提供プロセスの管理の実際事例研究①」
(アセスメント及び個別支援計画の作成)
・提供された情報から初期状態の把握(アセスメント)や課題の
整理方法を学ぶ。
・アセスメントから到達すべき目標や支援内容など個別支援計画
の作成方法を学ぶ。
事例研究 ①
13:30
13:45
ガイダンス
事例概
要・進め
方説明、
質疑
4時間
事例1を使用
演習①
・アセスメント・
本人状況・相
談内容の確認
(13:45~14:15)
・支援方針の
確認
15:05 15:15
休
憩
16:30
16:00
演習②
・ロールプレ
イ準備
・ロールプレ
イ
・意見交換
演習③
・個別支援計
画案の作成
17:15 17:30
演習④
・支援計画の発
表(5グループ)
・意見交換・コメ
ント
コ
メ
ン
ト
・
総
括
(14:15~15:05)
5
演習1日目の基本的な進め方の共通理解
1.演習進行に関するガイダンス
↓
2.アセスメント項目の検討と正確な状態把握
↓
3.グループごとのロールプレイ(支援会議)
↓
4.個別支援計画の作成・発表
↓
5.演習スタッフからの総括
6
演 習 (2日目)
「 サービス提供プロセスの管理の実際 と
サービス内容のチェックとマネジメントの実際」
7
都道府県研修演習2日目「サービス提供プロセスの管理の実際 :
演習2」 (モニタリング及び個別支援計画の修正)
《獲得目標》
追加情報に基づく個別支援計画の中間評価(モニタリング)を行い、個
別支援計画の修正に関する知識と技術を習得する。
《内 容》
事例2を使用して、グループ毎に変更要因を検討し、本人や環境の変
化等に対応した個別支援計画の修正のポイントを明確にする。あわせて、
サービス提供職員への指導助言のポイントを明示する。
《研修企画運営のポイント》
□ 事例選定、必要な参考資料等、十分な準備を行い実施する。
□ 演習2の目的・手順を明確にして演習に入る。
□ 新たな事例2を使用して各グループで検討する変更要因を予め想定して、必要な
指導ポイントを確認しておく。
都道府県研修演習2日目時間割り例
「サービス提供プロセスの管理の実際 :演習2」
(モニタリング及び個別支援計画の修正)
○ モニタリングや中間評価の方法と個別支援計画の修正・変更方法等を学ぶ。
演習2
9:30
事例2を使用
9:40
9:55
10:05
11:20
モニタリング
ガ
イ
ダ
ン
ス
事例ケー
スの確認
と追加情
報の提示
支援目標の
見直しの検討
個別支援計画の見
直しと再作成
課題の整理表
作成
9
都道府県研修演習2日目「サービス提供プロセスの管理の実際
演習3」 (モニタリング及び個別支援計画の修正)
【獲得目標】
・ 模擬支援会議を通じて、会議運営の視点、あり方について学ぶ。
・ これまでの演習を通じて、サービス提供プロセスの管理、サービスの質の確保、関係
機関との連携(地域自立支援協議会への参画)等、サービス管理責任者の業務と役割
について再確認する。
【内 容】
・個別支援計画の作成・評価に係る支援会議の場面を想定し、各グループにおいて模擬
支援会議を実施し、チーム支援の重要性を確認する。
・サービス管理責任者としてのサービス内容チェック、マネジメント方法について検討す
る。
・アセスメントから終了時評価までの支援全体を振り返り評価する
・関係機関との連携等について討議する
・今回の事例を通じて、サービス管理責任者としての役割と業務の総括
【研修企画のポイント】
□ 演習に必要な参考資料等、十分な準備を行い実施する。
□ 演習の目的・手順を明確にして演習に入る。
□ 業務と役割の検証に際して、「実施出来た業務や役割」、「課題となった業務や役割」と
いった視点から実施出来るよう、例示資料を明示する。
10
都道府県研修演習2日目時間割り例
「サービス提供プロセスの管理の実際 演習3」
(モニタリング及び個別支援計画の修正)
○演習2の支援計画について、模擬支援会議をとおして、サービ
ス管理責任者の役割を確認する。
演習3
11:20
演
習
ガ
イ
ダ
ン
ス
11:40
支
援
会
議
の
確
認
13:40 14:00
12:40
ロールプレイ
模擬支援会議
昼食休憩
個
別
支
援
計
画
修
正
14:40
・支援計画の発表
・意見交換・コメント
11
都道府県研修演習2日目時間割り例
「サービス内容のチェックとマネジメントの実際」演習4
・サービス管理責任者としての基本姿勢やサービス提供プロセ
スの検証、さらにスタッフ及び関係機関との連携のあり方、
支援内容の変更のタイミングなどを含めて総括的に学ぶ。
演習4
14:40
サービス管理責任
者の役割、サービ
ス内容の確認、マ
ネジメント業務等
についてのグルー
プ討議とまとめ
15:20 15:30
休
憩
15:50
グループ
発表と全
体確認
16:50
ファシリテーター
講評
全体総括
12
都道府県サービス管理責任者研修
演習企画・運営のポイント
(2013年度介護分野:療養介護・生活介護)
連携するためには
・施設・事業所の靴のサイズが25Cm(提供できる器)
がだったとしよう・・・。
・利用者の履きたい靴のサイズが27Cm(やりたいこと)
だった場合・・・。どうしますか?
・施設の靴を無理に履いてもらう?
・本人のサイズにあった、靴を作る?
・本人がはきやすい状況を地域でつくる?
⇒自己完結からの脱却・・・が大事かも。
そのためには、自分の地域にどんな資源があるか、資
源の使い勝手はどうか知っておくこととが大事。
サービス管理責任者と相談支援専門員の役割
(1)サビ管と相談支援専門員の役割の類似点
○個別的な計画作成が業務の基本
・インテーク・相談・聞き取り・アセスメント等
・個別支援計画・サービス計画作成・ケアプラン等
○ケアマネジメントの手法を使った業務
・利用者⇔社会資源の調整・開発など・・・
(2)サビ管と相談支援専門員の業務の相違点
①サービス管理責任者⇒サービス提供事業所
②相談支援専門員⇒直接的な提供サービスを持ってな
い。関係機関との連携が必須業務。
改めて・・・研修の目的・ねらい
(研修を通じて考えてみたいこと・・・)
•
•
•
個別支援計画って・・・何のためにあるの?
•
ツールを使っての会議のやり方、進め方の工夫。
個別支援計画って・・・誰のもの?
ツール(書式=ニーズ整理・個別支援計画書など)
を使う意味って・・・。道具に使い方。
16
利用者にとって目標なき支援とは
・目標に向った支援の組み立てを実践することは、
利用者が生きる上での動機付けになることを自覚
すること。
⇒我々だって、生きていく上で叶えたい夢や、なり
たいこと等の目標があるから、今を生きていける
んだと思う。
・利用者にとって、分かりにくい目標や、叶わない目
標を支援計画で設定して、毎年同じことを繰り返し
ていくことって・・・無期懲役刑を科していることと同
じだと思う。
(モニタリング・・・のポイント)
①評価軸・・・支援計画の進捗状況の確認の目安
※達成できなかった⇒ものもとの目標設定に無理
がなかったのか?を検証する。
※達成できた場合の支援のあり方は・・・。
②長期目標の設定
・利用者の暮らし方の今後・・・に目標を置くのが良
いかも。(別紙参照)
③支援目標・・・1年間で実施する目標は多くて5個項
目くらいが適当かも・・・人が一年で達成できる目
標はそんなに多くないはず。
1.演習事例の選定について
○都道府県研修の演習では2事例を選定する。
・使用する事例のねらいを確認・明確にすることが大事。
・サービス等利用計画との連携に意識した事例を選定。⇒サービス事
業所の役割が、あまりにも明確な計画だと、演習が狭義で、相談の
下請け的な演習になるので十分留意する。
○事例にタイトルつけると、事例のイメージがつきやすい。
○選定事例の大まかな傾向
①介護者の高齢化に伴う、生活状況の変化のケース。
・・・通所系では今後増える。
②入所から、または、在宅からGH/CH等に地域移行のする事例・・・
今後増える。
③支援に困難を要するケール。⇒施設内のケース検討になりがちに
あるかも・・・。
④在宅で医療的ケアの度合いが高いケース。
⑤相談支援専門員から事業所に依頼があったケース。⇒特別支援学
校等からの新卒者のケース・サービス内容の変更のケース。在宅生
活に課題があるケース。
⑥などなど
☆書式は、国研修等を含めたものの活用・各事業所の活用。
ツールを使ってニーズを整理する。本人を知るための地図
①現在状況の整理(アセスメン情報を整理)
★私の不安や苦痛、悲しみ・障
害・病気・困りごと(何に困って
いるか)
★私自身のストレングス
私の強み・得意なこと・可
能性
☆本人のニーズに関連
事例を読んで、
事前にポイントを
整理してください。
★生育歴・職歴のアセスメント ⇒私は、今ま
でこんな生き方をしてきました。
★家族歴・本人を取り巻く環境⇒私は今この
ような生活をしてます。してきました。
②将来の暮らしに向けた支援
★私は、○○で暮らしたいです。私の今の願い、希
望は○○です。今、私は○○をやりたいです。☆利
用者等の生活に対する意向・本人のニーズ・各目
標に関連
☆私の将来の夢、希望は○○
です。私は○年後こんな暮らし
をしたいです。
☆長々期的な暮らしの目標
ツールを使ってニーズを整理する。本人を知るための地図
①現在状況の整理(アセスメン情報を整理)
★私自身のストレングス
★私の不安や苦痛、悲しみ・
障害・病気・困りごと
私は、今までこんな生き方をしてきました。
私は今このような生活をしてます。してきま
した。
②将来の暮らしに向けた支援
★私は、○○で暮らしたいです。私の今の願い、希
望は○○です。今、私は○○をやりたいです。
☆私の将来の夢、希望は○○です。
グループ
記入様式1
ニーズ整理表
利用者名
さん
○○さんが望むこと・希望など
○○さんのストレングス
事例を読んで、
この3つの部分
だけ記入して下
さい。
ニーズ
現在状況の確認
(利用者の意向・
ストレングス)
現状等から、支援者が気
になること
ニーズに応えるための支援
ニーズを満たすための目標
22
グループ
記入様式1
ニーズ整理表
○○さんのストレングス
ニーズ
現在状況の確認
(利用者の意向・
ストレングス)
現状等から、支援者が気
になること
利用者名
さん
○○さんが望むこと・希望など
ニーズに応えるための支援
ニーズを満たすための目標
23
記入例:演習事例とは
関係ありません。
ニーズ整理表
グループ
記入様式1
利用者名
○○さんのストレングス
○○さんが望むこと・希望など
・働く意欲はある。
・就労に向けた力もある。
・自宅に住んでいる。
・家族の理解もある。
ニーズ
・一般企業で仕事
をしたい
現在状況の確認
(利用者の意向・
ストレングス)
・働くことの力は
十分ある。
・本人の意欲もあ
る。
さん
・私は、働く訓練をして、一般企業で仕事
をしたい。
現状等から、支援者が
気になること
ニーズに応えるための支
援
①朝起きることが出
来ない。生活パター
ンの継続が気になる。
①生活リズム(規則正し
い生活が継続)を作ろ
う。
・目覚ましを5個位置く。
・家族に起床の協力を
お願いする。
・職員が起こしに行く。
②通所先を含め、どん
な仕事を希望している
か支援スタッフと考え
る。
②本人に合った仕事
内容を支援者が把握
できていない。
ニーズを満たすための目標
①仕事のつくため、毎日通
所が出来るようになろう。
②どのような仕事が適して
いるかを探る。
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2.演習の運営について
(1).個別支援計画の演習・研修企画運営のポイント
□ 演習がスムースに進行できるよう、アイスブレイク(話し合い
や研修、ワークショップなどの冒頭などで、場が進むよう雰囲
気作り)も疎かにしない
□ 事前課題の事例選定等、十分な準備を行い実施する。
□ 演習の目的・手順を明確にして演習に入る。
□ツールの有効活用
⇒?さん・ニーズ整理表・個別支援計画書など
⇒ツールの使い方に慣れない受講生がいるかも。記入例の
提示。ツールの関連性の説明。
(2).グループ演習・討議の運営の工夫
□適切なGrの人員は、6~8名程度が理想。
□ホワイトボード・模造紙の活用。議論の内容がはっきり分か
るようにする。(話し合いの空中戦を防ぐ)
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(3).会議法の活用
□事前の説明・資料が必要かも。
□ブレンストーミング・KJ法の活用
・参加者全員の意見がポストイット上に反映される。大人数でファシリ
テーターが少ない場合は効果。
□ロールプレイの活用
・受講生の気づきに機会になる。指示書・役をはずす儀式は大事。
□発表の形式
・発表は大事だが、全Grが発表すると時間が掛かる。これを 解消するた
めに、Grを分ける(今回演習)ポスターセッション方式が良い。
(都道府県研修で想定されるグループ発表の場面)
・演習1日目の事例演習後の個別支援計画
・演習2日目のモニタリング後の個別支援計画
・演習2日目のサービス内容のチェックとマネジメントの実際
□時間配分・・・臨機応変な対応が必要。
□国のpptに演習資料はあるが、コンパクトな進行表があれば
ファシリテーター間で共有しやすい。
26
(4).ファシリテーター
☆どの都道府県も苦戦している。
□国研修受講者が、その年度の県研修のすべてをコーディ
ネートするには、困難である。過去の国研修受講者との
協力体制が重要と思われる。
□確保にあたっては、過去のファシリテーター経験者や受
講生で適当と思われる人に早急に声を掛ける。
□行政の協力は不可欠。
□各サービス事業所の団体に協力要請する方法もある。
(例:各県知的障害者福祉協会・身障施設協会・精神関
係連絡会・セルプ協など)
□演習当日まで、最低一回の演習の打ち合わせが必要。
□研修の質を担保するには、演習グループに一人が配置が
望ましい。
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3.ファシリテーターの基本知識:グループ運営のポイント
(1)ファシリテーションとは・・・。
• 会議、ミーティング等の場で、発言や参加を促したり、話の流れ
を整理したり、参加者の認識の一致を確認したりする行為で介入
し、合意形成や相互理解をサポートすることにより、組織や参加
者の活性化、協働を促進させる手法・技術・行為の総称
• コミュニケーションスキル以外にも、グランドルールが必要な場
合の内容設定や補助、プロセスデザイン、ミーティング自体の進
め方や、さらに会議の場所や参加者の選択、日程のデザインなど、
オーガナイザー(まとめ役)やリーダーの役割を含む場合もある
• 会議の場に限定せずとも、日常での組織コミュニケーション全般
において、ファシリテーション技術は活用することができる。ま
た、会議の場などでコンテンツ(議論の内容)に対して公平な立
場にたち、話し合いのプロセス(流れ)に介入してファシリテー
ションを行う者のことをファシリテーター(Facilitator)という。
・ファシリテーターにはファシリテーション技術
もさることながら、参加者または組織に対して
良心に基づいた、達成イメージへの情熱と信念
も合わせて必要とされる。
・ファシリテーションの現場では次のものを使う
ことが多い。
• 模造紙 ・マーカー ・フェルトペン ・ポスト
イット ・ホワイトボード ・ホワイトボード
マーカー ・セロハンテープ ・キッチンタイ
マー・どこでもシート
• など・・・話し合いが視覚的に確認できるよう(空
中戦を防く)上記の道具を有効に使う。
4.会議法グラフィック・ファシリテーション:BS法とKJ法
・ブレーンストーミングは、新たなアイディアを生み出
すための方法の一つ。
・KJ法は、ブレーンストーミングなどによって得られた
発想を整序し、問題解決に結びつけていくための方
法です。KJ法という呼び名は、これを考案した文化人
類学者、川喜田二郎氏のアルファベット頭文字からと
られています。
以下の説明は、主として氏の著作(『発想法』中公新
書、1967年;『続・発想法』中公新書、1970年)によっ
ています。
○ブレインストーミングとは、集団でアイデアを出し合うことによって、相互交錯の連鎖反
応や発想の誘発を期待する技法である。
人数に制限はないが5~7名、場合によっては10名程度が好ましく、議題は予め周知して
おくべきである。
○ブレインストーミングの過程では、次の4原則(ルール)を守ることとされている[1]ブレイ
ンストーミングの4原則 [編集]
(1)批評・批判をしない(批判厳禁)
各人のアイデアに対して、批評・批判することは慎む。個々のメリット・デメリットなどの評
価は、ブレインストーミングの次の段階で行う。批評・批判については、各自メモをとる
などしておく。
(2)粗野な考えを歓迎する(自由奔放)
誰もが思いつきそうなアイデアよりも、奇抜な考え方や、ユニークで斬新なアイデアを重
視する。新規性のある発明は、たいてい最初は笑いものにされる事が多く、そういっ
た提案こそを重視すること。
(3)量を重視する(質より量)
様々な角度から、多くのアイデアを出す。一般的な考え方・アイデアはもちろん、一般的
でなく新規性のある考え方・アイデアまで、あらゆる提案を歓迎する。
(4)アイディアを結合し発展させる(結合改善)
別々のアイデアをくっつけたり、一部を変化させたりすることで、新たなアイデアを生み出
していく。他人の意見に便乗することが推奨される。
31
○KJ法(-ほう)は、文化人類学者川喜田二郎(東京工業大学名誉教授)がデー
タをまとめるために考案した手法である。データをカードに記述し、カードを
グループごとにまとめて、図解し、論文等にまとめてゆく。
○KJとは、考案者のイニシャルに因んでいる。共同での作業にもよく用いられ、
「創造性開発」(または創造的問題解決)に効果があるとされる。フィールド
ワークで多くのデータを集めた後、あるいはブレインストーミングにより様々
なアイディア出しを行った後の段階で、それらの雑多なデータやアイディアを
統合し、新たな発想を生み出すためにKJ法が行われるのが一般的である。
○ KJ法は4ステップからなる。
1・カードの作成
2・1つのデータを1枚のカードに要約して記述する。
3・グループ編成
○数多くのカードの中から似通ったものをいくつかのグループ
にまとめ、それぞれのグループに見出しをつける。
4・図解化(KJ法A型)
叙述化(KJ法B型)
様々な用途に合わせて色々なサイズのカードが用意されている。
32
(例)
・課題についてのコメント。
・一つずつ、箇条書き。
・ケアマネジメント技法を
深める
・頑張る。青木・・・・
○話し合いにあたって
○話し合いにあたって
・一人一枚カードを出す。
・同じ内容のがあれば続いて出
す。
☆同じ内容ごとにカードをまとめ
る。
☆まとめた分野ごとにタイトルを
つける。
そしてKJ法でまとめて行きます!
例えば:お題「あなたの好きなものは?」
Aさんの答え:「テニスと読書」
この場合、1枚のカードに「テニス」、もう
1枚の紙に「読書」と書く。1枚の紙に複数
の答えを書かない。
答えがいくつもあれば、その答えの数だ
けカードに書く。
例えば:お題「あなたの好きなものは?」
シンキングタイムを数分とり、その後
グループでまとめて行きます。
1.まず一人が書かれたカードを口に出しながら中央に
置きます。1枚だけ!
2.他のメンバーは、その内容が同じなら上に重ね、似
通っているのなら近くに置きます。みんなで相談しなが
ら・・
3.そして次の方も同じように、1枚出し、2と同じような作
業を行います。
例えば:お題「あなたの好きなものは?」
置かれたカードがこんな風になりました!
テニス
テニス
テニス
コンビニの
スィーツめぐり
読書
読書
食べ歩き
ジョギング
水泳
映画鑑賞
お菓子作り
例えば:お題「あなたの好きなものは?」
それぞれのグループのタイトルを考えましょう
スポーツに関すること
テニス
テニス
テニス
食べ物に関すること
コンビニの
スィーツめぐり
教養に関すること
読書
読書
食べ歩き
ジョギング
水泳
映画鑑賞
お菓子作り
ちょっとアイデア!
参加者のカードの色を変えて行ってみる
Aさんは
テニス
読書
Bさんは
テニス
ジョギング
Cさんは
テニス
コンビニの
スィーツめぐり
Dさんは
水泳
読書
Eさんは
お菓子作り
食べ歩き
映画鑑賞
カテゴライズされた分野と
自分のカードの関わりを見てみましょう!
全ての分野に自分のカードが入っていたり、・一つの所に集まっていたり、いろいろで
すよね?
この気づきを利用して、職場でも事例検討などに使ってみてください!
スポーツに関すること
テニス
テニス
テニス
食べ物に関すること
コンビニの
スィーツめぐり
教養に関すること
読書
読書
食べ歩き
ジョギング
水泳
映画鑑賞
お菓子作り
5.ロールプレイ
役割演技(やくわりえんぎ)とは、現実に起こる
場面を想定して、複数の人がそれぞれ役を演じ、
疑似体験を通じて、ある事柄が実際に起こった
ときに適切に対応できるようにする学習方法の
一つである。ロール・プレイング(英 role playing
または roleplaying、日本語では略称でロープレ
などとも言う)という。
ロールプレイについて(概要)
1.ロールプレイとは
・ 現実に起こる場面を想定して、複数の人がそれぞれ役を演じ、疑似体験を通じて、ある事柄が
実際に起こったときに適切に対応できるようにする学習方法の一つである。
・ 学習者は、役割を演じなければならないが、演じ方はたいてい演者の自由である。
・ 対人関係や態度・行動を通して行われる学習に用いられる。
2.ロールプレイのメリット
・ 意志決定過程にみられるような物事のプロセスについて学ぶ可能性が高くなる。
3.ロールプレイの方法
1)事前準備
・ シナリオ:準備の段階でシナリオを作成するか、役割だけを決めて自由に行うか、目的 によって
決定する。
・ 時間:決まっているわけではない
・ オリエンテーション:実施する前に学習者にその目的を十分に説明する。
2)実施
・ 実施中にロールプレイをビデオに録画しておけば、後で見直すことができる。
3)フィードバック
・ ロールプレイ終了後、気づきや学びを話し合うことで、学習を深め、広げることが大切
41
ロールプレイ(ロールプレイイング)の目的
日常生活の中で、人は必ず様々な役割を背負って暮らしていることを考えますと、人生はまさにド
ラマと言えます。その中で、常に同じような役割ばかりをこなしていますと、新たな人間関係を作り出す
ことは大変難しくなります。
ロールプレイとは、参加者が自由な雰囲気の中で、あるテーマについて即興的に役割を演じ、協同
して、役割行動の変容を図るもので、日常生活におけるそれぞれの役割を見直し、新しい状況に応じ
られるようになることを目的としています。
(1) 日常生活における自分の役割を見直し、日常生活での課題を解決する手がかりを得る。
(2) 参加者全員が、感情の解放をします。
(3) 新しい、突発的な状況に応ずることができます。
したがって、ロールプレイは日常生活のリハーサルとも言えるでしょう。参加者はうまく演ずる必要
はありません。大切なのは、いかに自分なりに自発性を発揮して演ずるかです。
自発性が回復されれば、ロールプレイでの新鮮な役割体験は、新しい役割を日常生活に取り入れ
る原動力となります。
自発性とは、新しい状況においても、周囲と自分自身にとって、より適切な、望ましい対応ができる
ということです。一般に、人は、新しい状況に対しては、他人の意見や自分の既有の体験をよりどころ
として対応してしまいがちです。自発性は、そのような自分の外側から規制してしまうのではなく、自然
に自分の中から自分を動かしていくことです。
自発性は、まず役割をとること(役割取得)から、自発的に個性的に演ずること(役割演技)、さらに、
新しい役割を創造すること(役割創造)へと段階的に高まっていきます。
42
ロールプレイを行う上での注意
1) ロールプレイを理解しているファシリテーターをグループごとに配置すること
2) 事前準備(オリエンテーション):参加者が主体的に関われるように情報や知識の整理
3) 役割別の準備:各役割ごとに自分たちの役作りを行い,場面設定を話し合う
4) 役割演技・討議:役になりきって演ずる。時間内で場面を変えて複数回実施しても良い
5) 誰か一人が時間を占領しないこと
6) 振り返り(フィードバック):必ず自分の役やほかの役について感じたこと、考えたこと
を振り返る時間をとり、ロールプレイの後,他の人へ感情・しこりが残らないよう配慮
〈時間配分の参考例〉
1) 知識の整理(5分)
2) ロールプレイの実施
①役割別の準備(5分)
②1回目の演技(15分):個別支援会議の準備の支援者だけの話し合い
振り返り(5分)
③2回目の演技(15分):本人や家族も含めた関係者が参加した個別支援会議
振り返り(5分)
43
○ サービス管理責任者って
□事業所に配置されているから・・・やれって
いわれたけど・・・
・孤独だよね・・・・
・味方・見方・診方を増やせるといいよね。
☆この研修をきっかけに、サビ管同志の連
携を深めて下さい。!!!
44
演習のねらい(本音)
○サビ(錆び)た管理者にならないための
演習!!
○炎のサビ管・魂のサビ管を目指そう!!