請求項記述言語案について SMIPS特許戦略工学分科会 プロモーター 谷川 英和 SMIPS特許戦略工学分科会 1 目次 1.特許請求の範囲の構造 2.請求項記述言語(PCML)案 3.今後の展開 SMIPS特許戦略工学分科会 2 1.特許請求の範囲の構造 「構造」「属性」「関係」を定義することにより特許請求の範囲を記載する →広範囲の発明に対応できる構造 →特化した技術範囲に属する発明に、さらに精度良く対応するのは今後 特許請求の範囲 請求項(発明の名称,属性値・・・,他の請求項との関係) 構成要素(名称,属性値・・・,他の構成要素との関係) 構成要素(名称,属性値・・・,他の構成要素との関係) 請求項(発明の名称、属性値・・・,他の請求項との関 係) SMIPS特許戦略工学分科会 3 2.請求項記述言語(PCML)案① 1.請求項の構造記述 請求項は、発明の名称および1以上の構成要素を有する。 2.請求項の属性記述 1)装置|方法(生産方法、単純方法)|プログラム|媒体 のうちのいずれかの属性値 を採り得る 3.請求項間の関係記述 (関係の例) 1)従属関係 2)カテゴリー展開関係(装置と方法とプログラムと媒体) 3)サブコンビネーション、コンビネーション関係 4)別態様関係(サーバ・クライアント、スタンドアロン、中継装置有り など) 別態様関係とは、全体として同じ機能・効果を有するが、構成が違う、という関係。 4.構成要素の構造記述 構成要素は、名称および1以上の定義情報を有する。 5.構成要素の属性記述 1)必須|必要|else(通常の実施態様) のうちのいずれかの属性値を採り得る 6.構成要素間の関係記述 1)リンク関係(同一請求項内の構成要素間の関係) 2)外的付加、内的付加(異請求項間の構成要素間の関係) 7.定義情報の属性記述 1)絶対的定義|相対的定義 のうちのいずれかの属性値を採り得る 2)必須|必要|else(通常の実施態様) のうちのいずれかの属性値を採り得る 4 SMIPS特許戦略工学分科会 2.請求項記述言語(PCML)案② ~ DTD ~ <!DOCTYPE 特許請求の範囲 [ <!ELEMENT 特許請求の範囲 (請求項+)> <!ELEMENT 請求項 (発明の名称,構成要素+,link)> <!ELEMENT 構成要素 (構成要素名,定義情報+,link)> <!ELEMENT 定義情報 (内容*)> <!ELEMENT 発明の名称 (#PCDATA)> <!ELEMENT 構成要素名 (#PCDATA)> <!ELEMENT 定義情報 (#PCDATA)> <!ELEMENT 内容(#PCDATA)> <!ATTLIST 請求項 id ID #REQUIRED> <!ATTLIST 請求項 請求項Type (装置|生産方法|単純方法|プログラム|媒体) “装置”> <!ELEMENT link (#PCDATA)> <!ATTLIST link xml:link ???> <!ATTLIST 構成要素 構成要素Type (必須|必要|その他) “必須”> <!ATTLIST 定義情報 種別 (絶対的定義|相対的定義) “絶対的定義”> <!ATTLIST 定義情報 定義情報Type (必須|必要|その他) “必須”> 5 SMIPS特許戦略工学分科会 ]> 2.請求項記述言語(PCML)案③ ~ PCMLデータ ~ 【請求項1】 A情報を受信する受信部と、 前記A情報を処理するA情 報処理部と、 前記A情報処理部の処理 結果を出力する出力部を 具備する情報処理装置。 【請求項2】 前記A情報は、動画情報と 音声情報を含み、 前記出力部は、動画情報 はディスプレイに表示し、 音声情報は音声出力する 請求項1記載の情報処理 装置。 <特許請求の範囲> <請求項 id=“1” 請求項Type =”装置”> <発明の名称>情報処理装置</発明の名称> <構成要素> <構成要素名 構成要素Type =“必要”>受信部</構成要素名> <定義情報 種別=“絶対的定義” 定義情報Type =“必須”> <内容>A 情報</内容>を受信する </定義情報> </構成要素> <構成要素> <構成要素名 構成要素Type =“必須”> A情報処理部</構成要素名> <定義情報 種別=“絶対的定義” 定義情報Type =“必須”>前記A情 報を処理する </定義情報> </構成要素> <構成要素> <構成要素名 構成要素Type =“必要”>出力部</構成要素名> <定義情報 種別=“絶対的定義” 定義情報Type =“必須”>前記A情 報処理部の処理結果を出力する </定義情報> </構成要素> </請求項> 6 SMIPS特許戦略工学分科会 3.今後の展開① ~ 品質評価ツール ~ ①評価困難な対象を特性に分けて評価する ②評価結果を明細書品質評価だけでなく、特許評価に利用できないか? 権利特性 発明本質抽出性 発明展開性 強靭性 明細書記述言語 実施可能担保性 までの拡張も重要 文献特性 明瞭性 論理性 SMIPS特許戦略工学分科会 7 3.今後の展開② ~ 品質評価ツールの出力例 ~ 特許明細書を形態素解析し、品質特性を算出 発明本質抽出性 強靭性 100 80 60 40 20 0 A社 B社 C社 D社 発明本質抽出性 実施可能担保性 SMIPS特許戦略工学分科会 8 3.今後の展開③ ~ 品質評価ツールの出力例 ~ 品質特性の元となる数値をグラフ化 最小構成要素数 引用文献数 実施の形態/請求の範 囲 100 80 60 40 20 0 実施の形態ページ数 最小請求項文字数 請求項数 A社 B社 C社 D社 平均 カテゴリー展開数 最大ネストレベル SMIPS特許戦略工学分科会 9
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