汎用計算機利用ガイド

3. 汎用計算機利用ガイド
3-1. 基本的な使い方
UNIXシステムとは

システムの特徴
• マルチユーザOS
• 端末機から作業をすることができる
ログインとログアウト

コマンドラインによるログインとログアウト
• パスワードの変更方法 (passwd)

X Window Systemからのログインとログアウト
[実演1]
UNIXのファイルシステム、ディ
レクトリ構造

ファイルとは…

ディレクトリとは…
データやプログラム
ファイル管理のためのフォルダ
• ディレクトリの中にディレクトリを作ることもできる
(ツリー構造とか階層構造ともいう)
• カレントディレクトリという概念
(ファイル, ディレクトリ)
/
bin/
dev/
cp
ls
rm
wakame/
sample1/
etc/
home/
katuo/
sbin/
usr/
var/
dir1/
file1
sample2/
file4
sp2-dir1/
sample3/
bin/
bin/
sp2-dir2/
file1
file2
file3
file1
sample4/
file2
file1
file2
etc/
etc/
lib/
lib/
file1
local/
man/
file2
sbin/
sbin/
sp2-dir3/
file3
(表し方 1)
(絶対パス名)
/home/katuo
homeの中のkatuoというディレクトリ
/home/katuo/sample1
katuoの中のsample1というディレクトリ
(相対パス名)
sample1/dir1
今いるディレクトリからの相対指定
(例えば, /home/katuo にいるならば/home/katuo/sample1/dir1のこと)
(表し方 2)
~
自分のホームディレクトリ
(katuoの場合、 /home/katuo のこと)
(例えば, ~/sample2 といえば /home/katuo/sample2のこと)
..
一つ上の階層のディレクトリ
(例えば, /home/katuo にいるならば ../wakame は /home/wakame のこと)
.
カレントディレクトリ(今いるところ)
(例えば, /home にいるならば ./katuo は /home/katuo のこと)
基本的なコマンド

pwd, ls, cd, cp, mv, rm, cat,
less, grep, find, sort, diff 等々
[実演2]
ファイルおよびコマンドの
アクセス権

アクセス制限つけて保存することができる
• アクセス権を調べる方法 (ls -l)
• アクセス権の変更方法 (chmod)
• 成績等、見られてはいけないファイルは適切なア
クセス制限をつけること
[実演3]
正規表現の基礎







*
? 又は .
[abc]
[1-6]
[^de]
^
$
任意の文字(長さも任意)
任意の1文字
aまたはbまたはc
1から6までの数字
d,e以外の文字
行頭
[実演4]
(注)方言があるので注意
行末
リダイレクションとパイプ

標準入力、標準出力、標準エラー出力

リダイレクション
パイプ

リダイレクション
標準入力
コマンド
標準出力
標準エラー出力
通常、
標準入力・・・キーボード
標準出力・・・ディスプレイ
標準エラー出力…ディスプレイ
に割り当てられている。
これらの入出力をファイル等に変更することが出来る
パイプ
標準入力
コマンド
コマンド2
標準出力
出力をさらに別のコマンド渡すことも出来る
[実演5]
シェルスクリプト入門(1)

シェルスクリプトとは
• コマンドの実行手順を記したテキスト形式のファイル
• コマンドやオプション入力の省力化
例:Fortranのコンパイル、リンク、実行
<シェルスクリプト名:sample.shを作成>
rm a.out
xlf -O3 –qstrict -qarch=pwr3 $1.f
time ./a.out
シェルスクリプト入門(2)
<シェルスクリプトに実行権限の追加>
% chmod +x sample.sh
<シェルスクリプトの実行方法:Fortranソース名(test.f)>
% ./sample.sh test
出力の内容を確認
[実演6]
環境変数

よく使うもの
DISPLAY, HOME, MANPATH,
PAGER, PATH, PRINTER,
SHELL, USER 等々
(設定方法および表示方法 (tcshの場合) )
% setenv PRINTER h4phasera
% printenv
(使用例)
(通常)
% a2ps file3.txt | lpr -Ph4phasera
(PRINTER変数を設定しておくと省略できる)
% a2ps file3.txt | lpr
設定ファイル

.cshrc 等々

その他 (アプリケーションの設定)
.pinerc
.emacs 等々
(.cshrc の場合)
ログイン時、ホームディレクトリの下にある .cshrc の内容が読まれる.
例えば、この .cshrc に
setenv PRINTER h4phasera
という行を書いておくと、
ログイン時に環境変数 PRINTER が自動的に設定される.
TIPS





history
whoami, finger
fileコマンド
splitコマンドによるファイル分割と
catコマンドによるファイル連結
diffコマンドとpatchコマンド
[実演7]
オンラインマニュアル

man コマンド
--help オプション

新汎用機計算システムの使い方

(http://www.rcnp.osaka-u.ac.jp/Divisions/CN/computer/ibm/index.html)
[実演8]
3-2. アプリケーションの使用方
法
エディタの使用方法

emacs(mule)の使用方法
•
•
•
•
(起動方法)
(基本的な使い方)
(日本語入力)
(終了方法)
• M-x help t でチュートリアル
[実演9]
mailプログラム(1)

mnews の使用方法
•
•
•
•
(起動方法)
(書き方、読み方、ファイル添付)
(NetNewsの読み方)
(終了方法)
[実演10]
mailプログラム(2)

pine の使用方法
• (起動方法)
• (書き方、読み方、ファイル添付)
• (終了方法)
[実演11]
バッチジョブ(1)
1.ジョブ・コマンドファイルの作成
ファイル名: xxxxx.cmd
2.ジョブ・コマンドファイルの修正
executable
class
etc
3.ジョブをサブミットする
llsubmit <ジョブ・コマンドファイル名>
バッチジョブ(2)
4.ジョブの状況を確認
llq
llqx
5.ジョブの取り消し
llcancel <ジョブID>
6.ジョブの完了確認
ジョブ完了通知の Mail
標準出力の内容を確認
[実演12]
Fortranの使い方(1)
1.ソースファイルの作成
ファイル名: xxxxx.f
2.ソースをコンパイルする(コマンド実行例)
xlf <オプション> <ソースファイル名>
例: xlf -O3 –qstrict -qarch=pwr3 test.f
Fortranの使い方(2)

主要な最適化オプション(IBM XL Fortran v7)
・-O(大文字のオー)には4段階の最適化レベル
-O, -O2, -O3, -O4
(-O3以上では、コンパイラが自分で判断して、プログラムの
計算順序や意味を変更する最適化まで行う)
・-qstrictは、 -O3が行う最適化のうち、プログラムの意味が
変わらない最適化のみ行う。
・-qarch=pwr3は、power3アーキテクチャーの機械語命令を
使うことを意味する。
[実演13]
TeXについて




サンプルプログラム
コンパイル方法
ファイルの表示方法
印刷方法
[実演14]
3-3. 周辺機器の使用方法
プリンタシステム

テキストファイルの印刷

psファイルの印刷
例
h4phaser に出力する場合
印刷先:
h4phasera 又は
h4phaserb と指定
プリンタサーバa
プリンタサーバb
h4phaser
[実演15]
I/Oステーション(1)
DLT テープライブラリー装置
8mm テープ装置
8
m
m
テ
ー
プ
ラ
イ
ブ
ラ
リ
ー
装
置
DLT テープ装置
DAT テープ装置
Solaris システム
CD-R装置
3.5FD装置
3.5MO装置
DVD‐RAM装置
I/Oステーション(2)

設置場所
ステーションホスト名

設置場所
部屋名 or 部屋番号
io-rc
リング棟2F
計数室
io-a3
AVF棟3F
A308
io-h3
本館3F
H306
io-h6
本館6F
ネーミングルール
/dev/a3exb1/r/def
設置場所
通番
デバイスタイプ
r: rewind
nr: norewind
robot: オートローダ
プリンター室
def: モード無指定
uncomp: 非圧縮モード
comp: 圧縮モード
10c: 10G/15G圧縮モード
20c: 20G圧縮モード
35c: 35G圧縮モード
I/Oステーション(3)

tarコマンド、gtarコマンドの使用例
(ストア、リストア、リスティング)
tar -cvf /dev/h3dat1/r/comp test_dir
tar -xvf /dev/h3dat1/r/comp
tar -tvf /dev/h3dat1/r/comp
I/Oステーション(4)

mtxの使用例
mtx -f /dev/a3dlt2/robot load 1
mtx -f /dev/a3dlt2/robot unload 1
mtx -f /dev/a3dlt2/robot status
3-4. その他
PCからの電子メールの利用

設定方法
• POPサーバ: pop.rcnp.osaka-u.ac.jp
• SMTPサーバ: mail-out.rcnp.osaka-u.ac.jp
(POPサーバの利用には申請が必要)
[実演16]
Webの利用

設定方法 (Proxyの設定)
• HTTP Proxy
www-in.rcnp.osaka-u.ac.jp
(ポート8080)
[実演17]
sshによるリモートアクセス


Windowsからのssh (ttssh)
UNIXからのslogin
[実演18]
ファイル転送(scp)


Windowsからのscp (WinSCP)
UNIXからのscp
[実演19]
ppp接続の使用方法

設定方法
• 接続先電話番号はWebを参照
• IPアドレス、DNSの設定はサーバが割り当て
る
[実演20]