2006年度 化学プレゼンテーション

2011年度
化学プレゼンテーション
担当: 高原 周一
自己紹介
担当科目:
化学熱力学(2年次後期),
化学実験(2年次後期),
物理化学実験(3年次後期),
卒業研究(表面化学研究室)
科学・工作ボランティア入門など
専門分野: 固体表面,吸着,相変化,
分子運動,水の性質
科学教育
関連分野: ナノテクノロジー,触媒
就職活動の現場から
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語彙が少ない,教養が足りないことを実感!
社会のことを知らなさすぎた!
卒業研究の内容をうまく説明できない!
面接の受け答えがうまくできない!
自己PRが書けない!
経済的自立と仕事のやりがいの両立を目指して.
「アンパンマンのマーチ」
作詞:やなせたかし
なんのために生まれて、なにをして生きるのか?
答えられないなんて、そんなのはイヤだ
今を生きることで、熱い心燃える/だから君は行くんだ微笑んで
そうだ、うれしいんだ生きる喜び/たとえ胸のキズが痛んでも
ああアンパンマン/やさしい君は 行けみんなの夢守るため
なにが君の幸せ、なにをして喜ぶ?
わからないまま終わる・・ そんなのはイヤだ
忘れないで夢を こぼさないで涙/だから君は飛ぶんだどこまでも
そうだ、恐れないでみんなのために/愛と勇気だけがともだちさ
ああアンパンマン/やさしい君は 行けみんなの夢守るため
時ははやく過ぎる 光る星は消える/だから君は行くんだ微笑んで
そうだ、うれしいんだ生きる喜び/たとえどんな敵が相手でも
講義内容
• 班編成
4人程度の班を作り,班ごとに化学に関係するテーマを自分たちで
決める.
• 読書感想文
各人は情報収集のために最低1冊は本を読む.その本の要約・感
想をレポートとして提出する.
長い本を班内で分担して読む場合は,読書感想文の提出形態を高
原と相談する.
• 発表
班ごとに情報収集し,成果を液晶プロジェクター+パワーポイントを
用いて発表する.
発表に使ったパワーポイントのファイルおよび発表原稿を提出する.
注:
• 発表の際に撮影するビデオとすべての提出物は
ホームページ等で公開することがある.個人レポー
トの公開は匿名で行う.提出物等の公開について,
不都合のあるものは申し出ること.
• 評価は出席状況,班ごとの発表(受講生による評価
を含む),個人の提出するレポートによって行う.
→ 発表例のビデオ上映
達成目標
• 幅広い分野の化学についての関心・理解を深める。
• 自分の理解したことを他人にわかりやすく説明できる。
• プレゼンテーションのためにコンピュータを使用できる。
• 調査力、理解力、批判力など、すべての学習活動にとって必
要となる能力を高める。
• 他の班員と協力して、議論しながら、ひとつのことを成し遂げ
る体験をする。
• 自発的・能動的な学びを体験することにより、受動的な学習
からの脱却する。
• 本を読む習慣をつける。
本を読む習慣をつける
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「本を読まない人間に高等教育をしても...」
授業で教えることのできるのはほんの一部.
ひとつの事柄でも多面的な説明を知って初めて本当
に理解できる.
国語力はすべての能力の基礎である.
様々な能力をはぐくむ上でも読書は有効.
科学系の読み物を読む効用.
インターネットとの比較.
本は情報量が多く,質の高さもある程度期待できる
インターネットは情報検索が容易である.
せめて1ヵ月に1冊は「まともな本」を読もう!
達成目標(追加)
• 科学的態度について考えを深める.
• 社会に目を向ける.
• 自分の将来を考える.
※ 参考: 「学士力」,「社会人基礎力」
各専攻分野を通じて培う「学士力」
~学士課程共通の「学習成果」に関する参考指針~
1.知識・理解
専攻する特定の学問分野における基本的
な知識を体系的に理解するとともに、その
知識体系の意味と自己の存在を歴史・社
会・自然と関連付けて理解する。
(1)多文化・異文化に関する知識の理解
(2)人類の文化、社会と自然に関する知
識の理解
2.汎用的技能
知的活動でも職業生活や社会生活でも必
要な技能
(1)コミュニケーション・スキル
(2)数量的スキル
(3)情報リテラシー
(4)論理的思考力
(5)問題解決力
3.態度・志向性
(1)自己管理力
(2)チームワーク、リーダーシップ
(3)倫理観
(4)市民としての社会的責任
(5)生涯学習力
4.統合的な学習経験と創造的思考力
これまでに獲得した知識・技能・態度等を
総合的に活用し、自らが立てた新たな課
題にそれらを適用し、その課題を解決する
能力
中央教育審議会大学分科会
平成20年3月25日「学士課程教育の構
築に向けて」(審議のまとめ)より
テーマ(主題)選定について
テーマの範囲
• 化学に関係するテーマであれば何でもよい.
• 化学と関係の薄い自然科学一般(数学,情報,技術,科学
教育科学史など)に関するテーマでも許容する場合がある.
(具体的には高原に問い合わせる).
• 昨年度までのテーマと同様のテーマの場合は,より深い内
容にすること.(具体的には高原と相談)
• 複数の班でひとつのテーマについて分担して発表することも
可.例えば,「地球温暖化」について2つの班が「メカニズム」
と「対策」を分担するなど.
これまでのテーマ
2009年度: 吸着材,有機EL,エアコン,水銀の毒性,着色料,危険物,Bluray,食品添加物,界面活性剤
2008年度: 光る鉱石,電子レンジ,乳酸菌,食品に含まれる化学物質,薬の
副作用,抗生物質,化学物質と脳の関係,科学捜査,原子爆弾
2007年度: 有機EL,超伝導,バッテリー,DNA鑑定,医薬品タミフル,医薬
品飲料,地球温暖化,スモッグ,ダイオキシン
2006年度: 接着剤 ,ガン(PET) ,老化 ,花火 ,炭素の同素体 ,農薬 ,健
康ブーム, ゲルマニウム ,日焼け止め ,水質 ,旭川 ,温泉 ,コ
エンザイムQ10 ,天然ガス
2005年度: オゾン層の破壊,酸性雨,環境ホルモン,食品添加物,マイナス
イオン,化学兵器,入浴剤,燃焼の基礎知識,超臨界流体
2004年度: シックハウス症候群,花粉症,ダイオキシン,電磁波の人体への
影響,地球温暖化,メタンハイドレート,遺伝子組み換え食品,解
熱鎮痛剤,アルツハイマー,麻薬,血液型
テーマ選定に関する注意点
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プレゼンテーションにおいてはテーマの選定が一番大切.
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同じような問題意識を持つ者どうしで班を編成することが望ましい.
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どうしても発表したいテーマが見つかるまで探し続けよ.
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発信したいメッセージを明確にもつ.メッセージを一文であらわしてみる.
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テーマをできるだけ一つに絞る.テーマはある程度具体的なものがよい.
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聴衆がどういう人で何を期待しているか把握する.
今回の授業では同学年の人が面白がればよい.
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主張が科学的であるかどうかを吟味すること.
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テーマによっては,学内外で取材(研究室,企業訪問)することも視野に
入れる.
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自分の将来の夢に直接関係するテーマを選ぶのもよい(「企業での薬品
開発」など).
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自分たちで実行可能な実験やアンケートの結果を紹介してもよい.
お勧めテーマ
◎ 最近の話題
原子力発電,放射能,新エネルギー開発,エネルギー政策,地震
◎ 身近な製品の中の化学:
LED照明,電池,液晶ディスプレイ,冷蔵庫
◎ 身近な現象の中の化学:
料理の化学(ゆで卵,ゼリーなど),錆の化学
◎ 論争があるテーマ:
地球温暖化,リサイクル
内分泌撹乱物質(環境ホルモン)
◎ 安全性の評価:
化学物質の安全性はどのように判断されるべきか?
◎ ニセ科学?:
怪しい健康食品,怪しい浄水器,「水からの伝言」
※ 環境問題についての大学等に対する提案でもよい.
その他のテーマ例
• エネルギー関連技術: 燃料電池,太陽光発電,キャパシタ,ヒートポンプ
• 材料: 伝導性高分子,生分解性プラスチック,光触媒,ナノテク材料
• 環境・安全問題: ナノテク材料,放射線,微生物による環境浄化
• 生命科学・医学: ウイルス,酵素,発酵,視覚のしくみ,嗅覚のしくみ,
薬が効くしくみ,老化,再生医療,MRI,PET,人工透析
• 天文・地球科学:
元素の起源,海の水が塩辛い理由,鉱物資源の起源,年代測定
• 測定装置:
質量分析,赤外分光,NMR,X線回折,原子吸光分析(装置見学可)
• 科学教育:
若者の理科離れ,理科教育実践の具体例
スケジュール
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1回目(4月15日) ガイダンス
2回目(4月22日) 班分け,テーマ調整・決定,
プレゼンテーション方法論講義(情報収集)
3回目(5月 6日) プレゼンテーション方法論講義(内容と構成)
4回目(5月13日) プレゼンテーション方法論講義(プレゼン技術)
5回目(5月20日) 予行演習準備
6回目(5月27日) 予行演習準備
7回目(6月 3日) 予行演習(1)
8回目(6月10日) 予行演習(2)
9回目(6月11日) 予行演習(3) ※金曜日代講日
10回目(6月17日) 予行演習(4)
11回目(6月24日) 発表会準備
7月1日は発表会準備の予備日(任意参加)
12・13・14回目 補講 7月2日(土) 発表会,10144教室,9:00~13:00
15回目(7月 8日) まとめ
定期試験は行わない
注意事項など
• 本講義は発表準備,課題提出等のために講義時間外での作業時間が
多い.
• グループで課題に取り組むので,途中で脱落しないように.
• 課題提出は課題提出システムを用いてネット上で行う.
課題提出システムで文章を編集するときは時々「送信」ボタンを押して
データを保存するとよい.
• 時々この授業のホームページを見ること.
http://www.chem.ous.ac.jp/~takahara/presen/
• 質問があれば13号館3Fの高原の研究室まで.もしくは下記までメールを.
[email protected]
<次回までに行うこと>
• 発表テーマについて考えておくこと.
• 一緒に発表できそうな仲間を集めておくこと.
科学ボランティア活動をやってみよう!
• 4月16日(土) 9:10~10:00 21621教室
「科学ボランティア実践指導Ⅱ」ガイダンス
• 4月16日(土) 9:10~12:25 21521教室
科学ボランティアリーダー養成プロジェクトガイダンス
兼 「科学・工作ボランティア入門」ガイダンス
• 4月16日(土)13:30~ 21521教室
「実験サークルのっぱら」説明会
• 科学ボランティアセンター 16号館1階
本日の作業
• 化学プレゼンテーションのホームページにア
クセス.
• 課題提出システムi-sysへの登録.課題1を時
間内に提出.
• 班を決めていってもらってもよい.