インフレターゲット肯定派 元田・新井・加島・林 主張 ① 物価安定目標を定めること自体に意 味・効果がある ② 効果の波及メカニズムは存在する ③ 導入による弊害は克服できる 以上三点より、我々は 『インフレターゲット政策を導入すべき』と主張する! インフレターゲットとは インフレ・ターゲティングの厳密な定義は存在しない。ただ、一般に共通して 1インフレ率に対して具体的な数値目標(値ないしは範囲)を明示し 2その範囲に物価を安定させるための金融政策を行う枠組み インタゲを採用している国は44か国 インフレターゲットの手法 インフレターゲットを公約として掲げることで、 インフレ期待を醸成する インフレターゲットを実現するための金融緩和施 策を展開すること の大きく2点 主張1 物価安定目標を定める必要性・効果がある 中央銀行の目的である物価の安定は定義されず政 策目標としていない!!! {日銀の中長期的な物価安定の理解 「消費者物価指数の前年比で2%以 下のプラスの領域にあり、委員の大 勢は1%程度を中心と考える 」 デフレーションが続いている状態は物価の 安定が達成されているとは言えない!! 目標設定の効果 ①目標を設定することによるインフレ期待の醸成 金融政策の意図を明確に市場に伝えられる、デフ レ脱却への強い意志を表明 ②説明責任・透明性を高め、手段の独立性を 強化できる 目標を達成するための政策を公表・説明する義務を 自ら負うことによって、日銀の金融政策の手段に対 する政府からの独立性を確保することができる 主張2 効果の波及メカニズムは存在する 効果の波及メカニズム不在論 量的緩和は効果がある 非伝統的金融政策により金融緩和、信用緩和 で資産効果・期待インフレ率の増加が見込める 量的緩和は効果がある 09年3月:量的緩和第1弾 3000億ドル 95兆円 各国中央銀行のバランスシート(総資産)の規模 10年11月:量的緩和第2弾 8500-9000億ドル しかし!! FRB→3倍に拡大 BOE→3倍 ECB→1.7倍 量的緩和により期待インフレ率増加! 日銀1.14倍 効果あり 日銀の量的緩和は他国の中央銀行の規模を下回り不 徹底であった! 非伝統的金融政策による金融緩和、信用緩和効果 日本の期待インフレ率 名目金利 上限に余裕が! 期待インフレ率の上昇 =リスクを見極め ながらの信用緩和 の継続が可能 実質金利 期待インフレ率 CP買取 ETF買取 買い取り まとめ 量的緩和そのものに金融緩和の効果は存在するが 日銀の不徹底により十分に発揮されなかっただけ 非伝統的金融政策(主に信用緩和)は資産価格の 上昇・期待インフレ率の上昇の一つの要因となり得 ている 実質金利に働きかけ金融緩和ひいては 物価の上昇率に寄与するメカニズムが存 在する! 主張3 導入による弊害は克服できる インタゲ無効論 ①デフレは中国製品が原因。よって対処不能 ②実績、実例がない インタゲ弊害論 ③ハイパーインフレになる可能性がある ④名目金利が上昇し、日銀や金融機関のバランス シートを棄損させる ⑤インフレ率に気をとられて資産バブルが起こるの ではない ③ハイパーインフレになる可能性がある ④名目金利が上昇し、日銀や金融機関のバランス インタゲは目標の上限を設定しているため、その上 反論③ 限を超えるような政策はしない シートを棄損させる 反論④ ⑤インフレ率に気をとられて資産バブルが起こるの アメリカ ではない 名目金利の上昇したが期待インフレ率も上昇 その上限を超えてしまうようであれば、金融引き締めを →実質は名目よりも低位で推移した例からも… 行えばよい 。インフレ目標はあくまで物価の安 反論⑤ 期待インフレ率の上昇によって実質金利は低位に推 定として設定する! 移し設備投資などへの影響は少ない インフレ目標を設定している国でハイパーインフレに なった国は一つもない!! 実質金利=名目金利ー期待インフレ率 名目の長期金利上昇に目を奪われると本質を見誤る。 主張 ① 物価安定目標を定めること自体に意 味・効果がある ② 効果の波及メカニズムは存在する ③ 導入による弊害は克服できる 以上三点より、我々は 『インフレターゲット政策を導入すべき』と主張する! ご清聴ありがとうございました!
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