0836639c 吉田 彩希子

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日本農業の
問題点
0836639c 吉田
彩希子
+
目次

なぜ今農業なのか? -問題の洗い出し-

課題の整理

現在の取り組み

論点
+
1.なぜ今農業のなのか?
+
現在の農業を取り巻く環境その1
TPP論争(1)
 TPP(環太平洋経済連携協定)
 環太平洋地域での関税の完全撤廃を掲げる、
自由貿易協定
経済界(推進派)VS 農業界(反対派)
 関税撤廃→安い農産物の流入→国内農業の
衰退
食糧自給率の急激な低下
40%→12%へ
 例1TPP導入後の農業の経済的損失試算(農林水産省)
●農林水産物の生産減少額
4兆5千億円
●国内総生産(GDP)減少額
8兆4千億円
●就業機会の減少数
350万人程度
米を中心に農業の衰退

どの作物にどれだけ影響が出るかの試算
品目名
生産量減少率(%)
生産減少額
(百億円)
試算の考え方
米
90
197
こだわり米を除
いて置き換わる
小麦
99
8
一部を除いて置
き換わる
甘味資源作物
100
15
品質格差がない
ので置き換わる
乳製品
56
45
生クリームを除
いて置き換わる
牛肉
75
45
最高級品以外置
き換わる
豚肉
70
46
銘柄豚以外置き
換わる
鶏肉
20
19
業務加工用の2分
の1がおきかわる
農産物ピラミッド
価
格
帯
小さなマーケット
低価格競争の脅威
採
算
ラ
外国産の
イ
低価格農産物
量
ン
+
現在の農業を取り巻く環境その2
TPP以外の観点から
衰退する農業
• 後継者不足
• 耕作放棄地の増加
食の安全
• 輸入の増加⇒求められる安心・安全な食糧
+
現在の農業を取り巻く環境その2
TPP以外の観点から
稼げない農業
• 後継者不足
• 耕作放棄地の増加
食の安全
• 輸入の増加⇒求められる安心・安全な食糧
+
現在の農業を取り巻く環境その2
TPP以外の観点から
稼げない農業
• 後継者不足
• 耕作放棄地の増加
食の安全
遺伝子組み換え
BSE/餃子事件
残留農薬
産地偽装
• 輸入の増加⇒求められる安心・安全な食糧
+
国内農業の衰退
・・・このままでよいのか?
食糧安全保障
文化
環境
+
課題とは何か?
農業に求められる変革
国際競争力
をつける
低コスト
での生産
生産効率
の上昇
就農人口
の減少
離農防止
新規参農
農業の
儲かる化
食品の
安心/安全
消費者との
信頼の構築
生産加工の
見える化
+
現在なされている取り組み
農業の儲かる化
顔の見える生産加工
生産効率の上昇

コスト削減

付加価値の創出
+
農業の儲かる化
流通構造の変化
従来型流通
農家
仲介を挟むことで、コストの値上がり+商品の特性が希薄に
農協
ダイレクト流通
卸売市
場
仲卸
小売り
消費者
マージンを省いて利益を出す+顔の見える安心
直売所
農家
オンライン
カタログ
消費者
+
農業の儲かる化
農業の6次産業化
第一次産業
• 農産物の
生産
第二次産業
• 食品への
加工
第三次産業
• 流通
• 販売
• 観光
+
農業の儲かる化
 商品そのものへ付加価値を生み出す
ex)オーガニック、減農薬、地域野菜、
ニッチの野菜、環境への配慮
⇒高くても消費者が買うものを生産
+
儲かる化のビジネスモデル
馬路村
 ゆずで有名、しかし過疎高齢化による労働力
不足。⇒手入れもままならない状態
 しかしその無農薬ゆずを使って地域企業と関
連商品の開発⇒年商300億円へ
 馬路村ブランド化によってツーリズムの確立
⇒地域再生の起爆剤へ
農業の儲かる化
顔の見える生産加工
生産効率の上昇
+
安心安全な食品のために
 前出の、顔の見える流通
直接流通、生産者シールなど
生産者ブログ
 食品トレーサビリティシステムの徹底
ex) BSE後、牛の全頭検査の導入
農業の儲かる化
顔の見える生産加工
生産効率の上昇
+
競争力促進のための生産効率の上昇
 企業参入と農地規模拡大
米農家の経営形態
例:米生産農家
専業農家
兼業農家
副業的農家
38%
38%
非専業農家比率が高い
⇒小規模農地での生産
24%
+
競争力促進のための生産効率の上昇
 農地の広さと生産効率の関係性
1ha :25,819円/60kg
15ha~ : 11,206円/60kg
↓
約2分の1のコストカット
+
競争力促進のための生産効率の上昇
⇒米の生産の集約の必要性
広い農地で組織立った稲作を地域ごとに組
織化、法人化。
 減反政策の見直し
農業ベンチャーの進出による技術向上
ex) 野菜工場、バイオテクノロジー、
既存の技術の数値化
+
しかし。。。
効率化が進んでもなお国際的価格競争
には勝てない
付加価値が大きい商品が増えても、
ベーシックなものがない。
農産物ピラミッド
価
格
帯
小さなマーケット
低価格競争の脅威
採
算
ラ
外国産の
イ
低価格農産物
量
ン
+
国の制度の在り方

デイリーに食べるものをいつもの価格で提供するには?
直接支払い制度 (消費者負担から納税者負担へ)
戸別所得保障制度
米農家に対して、生産調整を条件に、平均市
場価格と生産費の差額を支払う。(15,000/10a)
→農家が損をしない仕組みへ
…これを他の農業分野にも広めていく必要があるのではないか?
EUでは農家の所得の78%が補助金 日本では23%
⇒農家が安心して生活して行ける経済保障の整備

マッチング創出や人材育成
⇒多様な担い手を農業に送り込む
+
消費者の在り方
 自分たちの消費行動が、何を支持している
のか今一度再考する。
 価格以外の判断基準を持つ。
+
論点
 日本の農業をどのように立て直すか
 有効な手段とは?
 直接支払い制度にコンセンサスはとれる
か?
 そもそも、食糧自給率あげる必要は?輸入
でいいかも?