今日のポイント 7章 がん 1 がんの特徴 2 がん化のしくみ 3 発がんの要因 4 がんの診断と病理 5 がんの悪性化と転移 6 まとめ 今日のまとめ・7章 1.がんの特徴 ・ 死亡原因の第一位、3割ががんで亡くなっている ・ 高齢化とライフスタイルの欧米化が原因? ・ がんとは:制御からの逸脱、自立的な増殖、浸潤、転移を特徴とする疾患 ・ 1個の細胞のがん化からはじまる 2.がん化のしくみ ・ 細胞の増殖は制御されている、皮膚や肝臓など、どの組織の細胞も無制限には増殖 しない ・ Rbタンパク質は、細胞周期の進行を抑制することにより増殖を制御する → Rbタンパク質が機能しないとがんになる → がん抑制遺伝子 ・ 上皮増殖因子(EGF)がその受容体(EGFR)に結合すると、活性化のシグナルが Rasから次々と下流に伝達されていく。このような、増殖を進める遺伝子が異常に活性 化されるとがんになる → がん遺伝子 ・ 実際にはいくつもの変化が積み重なり(多段階発がん)、また異常な細胞を排除する 監視機構を潜り抜けたものだけががん化する 3.発がんの要因 ・ がん遺伝子やがん抑制遺伝子になぜ異常が生じるか? → 発がん物質(化学発がん)、放射線(放射線発がん)、ウイルス(ウイルス発 がん) → いずれも遺伝子(DNA)に傷をつけたり、発現を亢進したりする 4.がんの診断と病理 ・ まずは細胞や核のかたち、染色のようすなど、組織形態により診断 ・ がんは結合組織、血管などとともにがん組織をかたち作る ・ がんは1個の細胞の変化から始まったにしては、とても不均一である 5.がんの悪性化と転移 ・ がんの進行、悪性化とは:転移、再発を起こしやすい、臓器に機能障害を起こしや すい、高い増殖性、治療抵抗性、免疫抑制状態を引き起こす ・ がんによる死因の多くは原発巣ではなく転移によるものである ・ がんは非自己として認識されるので、ワクチンを治療に用いる戦略がありうる
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