改正貸金業法施行による キャッシング利用の変更点と注意点 平成19年12月19日 神田元法律事務所 1 改正貸金業法について 1.改正貸金業法の目的 多重債務者問題の解決 ●上限金利の引き下げ 29.2%→20% ●総量規制の導入 利用者一人が借りられる金額に上限を設ける ●貸金業者の業務の適正化 業務改善命令の導入・新たな業界団体の整備 2 2.施行スケジュールと利用者への主な影響 2007年12月19日 ●貸金業協会の自主規制強化 ●取り立て規制の強化 2009年6月まで ●信用情報機関同士で情報 交換開始 2010年6月まで (完全施行) ●総量規制の導入 ●上限金利の引き下げ 返済能力のチェック が強化される 日中の執拗な取り 立てを受けなくても すむように 他社を含めた総借 入残高がチェックさ れるように 多くの会社が前 倒しで対応 3 利用手続における重要な変更点 ●借入に当たって家計の収支をより細かく聞か れるようになる。 貸金協会の自主規制ルールによると・・・ ①利用者の家族構成や勤務先、収入・支出状況、資金使途の申 告。 ②他社の借り入れも含めて利用者の毎月の返済額を、月収の3 分の1以下にする。 特に、 ③1社当たりの借入額が50万円を超える場合は、所得証明書 を提出。 4 返済に当たっての注意点 ●リボルビング払いの場合、3~5年以内の返 済期間が設定されるようになる。 貸金協会の自主規制ルールによると・・・ ①リボルビング払いの借入限度額が30万円以内 →返済期間3年以内 ②リボルビング払いの借入限度額が30万円超 →返済期間5年以内 メリット:返済期間が延びるのを防ぎ、早期に返済を終 えることができる デメリット:毎月の支払額が増える 5 まとめ ●今回の改正貸金業法は全体的には利用者にとって利点が多い。 ●しかし、金利負担はまだ重く、借入を膨らませないことが重要。 ●自らの収入と支出のバランスを考え、無理のない返済計画を立 てる。 ●明細書※で借入総額を常にチェックする。 ※パソコンや携帯での受取が可能になる。 やむなく多重債務に陥ってしまったら・・・ 早めに専門家(弁護士や自治体の相談窓口等)に相談しましょう。 6 神田元法律事務所 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2丁目21番21号 第5奥野ビル4階 弁護士 神田 元 電話 03(6418)8011 ファックス 03(6418)8012 メール [email protected] URL http://www.kanda-law.jp 7
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