例題1: ROIC,gと企業価値 前提条件: 資本コスト(WACC)=15% 1期目のNOPLAT=1,000ドル ROICが14%から16%まで1%刻みで変化すると き企業価値はいくらか。 成長率が10%から14%まで2%刻みで変化する とき企業価値はいくらか。 1 ステップ1: DCFモデルの作成 項目 式 説明 NOPLAT 1,000 前提条件による 投下資産 g 1,000 ROIC 営業利益の成長に 必要な資本支出 (純投資額) g 1,000 1 ROIC g 1,000 1 ROIC WACC g 純投資額を差し引 いた営業利益 (Invested Capital) キャッシュ フロー(FCF) DCF企業価値 一定率で成長する 継続キャッシュフ ローの現在価値 2 ROIC=15%, g=10%のとき WACC=15% 項目 NOPLAT 投下資産 (Invested Capital) キャッシュフロー DCF企業価値 値 (ドル) 1,000 667 333 6,667 3 ステップ2: ROICとgのマトリックス ROIC 14% 15% 16% g 10% 5,714 6,667 7,500 12% 4,762 6,667 8,333 14% 0 6,667 12,500 4 例題2: ROIC,IRと企業価値 A社とB社は、ROIC以外は全く同一の企業で それぞれのNOPLATは一定の率で成長する。 両社は投資比率を40%と60%のどちらにす るかを決定しようとしている。それぞれの場合 の両社の企業価値を算定しなさい。 5 前提条件 1期目のNOPLAT WACC 投資比率 ROIC(新規投資に 対するリターン RONICと同じ) A社 $5,000 B社 $5,000 10% 10% 1. 40% 2. 60% 1. 40% 2. 60% 15% 5% 6 A社とB社の企業価値 WACC=10% (ドル) A社(ROIC=15%) B社(ROIC=5%) IR=40% IR=60% IR=40% IR=60% NOPLAT 5,000 5,000 5,000 5,000 投下資産 2,000 3,000 2,000 3,000 FCF 3,000 2,000 3,000 2,000 6% 9% 2% 3% 75,000 200,000 37,500 28,571 成長率(g) DCF企業価値 7 ROICとIRのマトリックス A社とB社の成長率と企業価値を計算せよ。 WACCとROICの関係について述べなさい。 ROIC IR 40% 60% A社 15% g=6% 75,000 g=9% 200,000 B社 5% g=2% 37,500 g=3% 28,571 8
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