いよいよ始まったLHC実験

神戸大学理学部 物理学科 出前授業 @ 龍野高校
2009/07/015
准教授 山崎祐司(神戸大)

この世(宇宙)は何でできているか?
 どんな種類の物質?
 その間に働く力は?

宇宙はどのようにできたのか?
 宇宙の「成分」は?
 これからどうなっていくのか?

どこまでわかっているか,何がわからないか
2009/7/15
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2

顕微鏡でのぞいてみよう
結晶
← ミドリムシ
(光学顕微鏡)
分子
鳥インフルエンザ
ウィルス
(電子顕微鏡)→
原子
インフルエンザウィルスは,なぜ
(ふつうの)顕微鏡で見えない?
2009/7/15
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原子核(陽子,中性子)
3


光の波長:0.4– 0.8 μm (1 μm = 1/1000 mm)
インフルエンザウィルス:0.1 μm
波の波長がぶつかるものより短いと影響を受ける
2009/7/15
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4
2009/7/15
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5

波が短いほどエネルギーが高くなる
E  h  hc / 
h : プランク定数
c : 光速  : 振動数
 : 波長


電子顕微鏡は電子ビームの「波」
可視光の 1000 倍以上のエネルギー
もっと細かい構造を見るには…
もっと高いエネルギーのビームをぶつければよい
2009/7/15
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←放射光で見た
生体物質の結晶
結晶
分子

原子
たとえば,
Spring8 で
原子核(陽子,中性子)
2009/7/15
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ラザフォード
(イギリス)1911 年
原子
アルファ線(ヘリウム
原子核)を金にぶつけ
原子の中心に原子核が
あることを発見
原子核
(陽子,中性子)
陽子
SLAC-MIT 1967 年
可視光の1000万倍のエネルギーの電子ビーム
→ 陽子の中身(クォーク)がみえる
2009/7/15
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電子
クォーク
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
電子とクォークは「素粒子」
原子
 これ以上分解できない
 大きさがゼロ

ただし,今のところの話
 実験事実は
原子核
(陽子,中性子)
▪ 電子,クォークとも壊れない
▪ 大きさ:10−18 m 以下

陽子
陽子(中性子)の質量は
電子の約 2000 倍
 重さは原子の中心に集まる
2009/7/15
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電子
クォーク
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
電子の仲間,
クォークの仲間とも
「3世代」ある
 だんだん重たくなる

電子の仲間
(電子とニュートリノ)
を「レプトン(軽粒子)」
とよぶ
2009/7/15
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
ニュートリノは,電子に化ける
 他の物質と相互作用
(弱い相互作用)して,
電荷を奪い取り電子になる

でも性質は似ていない
 電荷がない
 質量がほとんどない
2009/7/15
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
どうやって力を伝える?
 手をつなぐ
 ひもで引く:ひもが力を伝える
 磁石:あいだに「もの」がなくても力は伝わる

ものがなくても遠くまで力が伝わる
 例:万有引力
▪ 重力は地球と接触していなくても伝わる
▪ 地球が太陽のまわりを自転しているのは,
その間に引力が働いているから
ひもで引っ張っているようにぐるぐる回る
2009/7/15
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地球
太陽
引力
(重力)
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
接触しないで伝わる力
 重力
 磁石
 静電気,などなど…

荷電粒子の場合
 正電荷から,「電場」が出ている
 負電荷は,電場から力を受け,
引き寄せられる
力は,場を通して伝わる。場は,誰が伝える?
2009/7/15
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
電磁波と同じもと
 電磁波は,変化する磁場と
電場が波のように伝わるもの

電磁波は…
 波長により名前が変わる
 光も電磁波の一種
場は,光(と同じようなもの)
が伝えている!
2009/7/15
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
E  h
アインシュタインの光量子仮説
 光は,振動数に比例した
エネルギーを持つ粒子(光子)
静電気力,磁気力は
光子を交換して伝わる
e
(電子)
プランク定数 振動数
e
光子が
飛ぶ!
はね
かえる
e

e
量子場の理論として発展

湯川:中間子説(陽子,中性子間の相互作用)

朝永,Feynman, Schwinger:電磁量子力学の完成
2009/7/15
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時間
力も粒子が伝達!
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先ほどのグラフを横倒しにした反応も存在する。
ところが,時間を逆に走る粒子が出てくる。それは変

「反粒子」として解釈
 電荷が反対(電子 → 陽電子)
 粒子とぶつかると,消滅

粒子・反粒子の対を,高エネルギー状態から生成
e
e
2009/7/15
e
e
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e+
e
e
e+
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
クォークを陽子・中性子内に閉じこめる力
 グルーオン(糊粒子)が伝達
クォーク

クォークは
3種類の電荷を持つ
グルーオン
陽子
 赤,緑,青
(光の3原色)に例える

陽子は3色混ざって白色
 色電荷を持たないので
強い力を受けない
2009/7/15
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
力が弱いので,反応がめったに起きない

アップクォーク,ダウンクォークの入れ替えもする
2009/7/15
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

質量が
全然違う

第4世代は
(たぶん)ない
なぜ3世代か,全くわからない
 ただし,3世代あることが,小林・益川理論の鍵
2009/7/15
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e m t e- m t
.
.
.
u d s
c
b
top quark
- - u d s
c
b
anti-top quark
.
- - e m t e+ m t
 gluons
(質量なし)
W+, W-
Z
(陽子の質量 =
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)
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?
2009/7/15
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
重力は,とても変な力
 質量に比例する (正確には,エネルギー)
 むちゃくちゃ弱い。
▪ 陽子に働く重力は,静電気力の 1037 分の1
 なのに感じるのは,符号がなくて,
いつでも引力だから。
▪ 電気の力は,引力,斥力ともあって,キャンセルしている

重力も粒子で媒介されているはず
 古典物理学:アインシュタインの一般相対論 (1915-16)
 でも,だれも重力場の理論を立てるのに成功していない
2009/7/15
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21

物質は,点状の素粒子(クォーク,レプトン)で
できている。

4種の相互作用(重力,電磁気,弱い力,強い力)
も素粒子が担っている。
 ただし,「重力子」は,理論もわからず,発見されてもいない

この世を構成する(我々のまわりで見つかる)材料が出揃った
他の粒子はないのか? → 宇宙に聞いてみよう
2009/7/15
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2009/7/15
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
宇宙は膨張している
 宇宙の始まり:爆発
 自らの重み(重力)で収縮する?


遠くのことは,昔に起こったこと
(光の伝わるスピードは,有限)
→ 遠くの星を見ると,
宇宙初期がわかる
遠くの星の運動を調べると,
宇宙の運動がわかる
→ 宇宙の「総重量」がわかる
2009/7/15
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すばる望遠鏡(ハワイ)
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ハッブル望遠鏡
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かなり遠くまで来たが…
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
宇宙背景輻射:38万年前の「晴れ上がり」
 それより前は,宇宙はプラズマ(荷電粒子のガス)
 このとき初めて原子ができた
ココ
宇宙の大きさ: 今の1100分の一,温度: 3000 K
それが膨張して現在の背景輻射(2.7K) になった
2009/7/15
WMAP衛星 (アメリカ) 2003年の結果
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

宇宙全体が振動していた
振動の「ばね定数」から
宇宙の質量がわかる
 見えている質量よりずっと
たくさん物質がある
光っていないのでわからない
暗黒物質(ダークマター)
宇
宙
定
数
 宇宙の膨張が加速していることがわかった
項
 おかしい… 重力で拡張はだんだん
遅くなるはずなのに。
 「反重力」を及ぼす何かがある
暗黒エネルギー(ダークエネルギー)
2009/7/15
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宇宙の物質の質量
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
宇宙は未知のもので満ちている
 われわれの知っている物質(クォークとレプトン)4 %
(そのうち星として光っているものは,わずか 0.4%)
 引力を及ぼすダークマター:23%
▪ ニュートリノではない
▪ 未知の素粒子?
 斥力のもとダークエネルギー:
のこり全部
▪ まともな仮説すらない
2009/7/15
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銀河団が衝突し,暗黒物質(青)が先に
進み,普通の物質(赤)が取り残される様子
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

降ってくる暗黒物質をとらえる
宇宙背景ニュートリノをとらえる
 宇宙始まりの1秒後まで見える

待てないならば,地上で作ってみよう!
 物質,反物質の対生成なら,
高エネルギー衝突で作れる
 未知の相互作用を
おこすことができる
新粒子
陽子
クォーク
陽子
新(反)粒子
2009/7/15
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1) LHC: Large Hadron Collider
2) CERN: 欧州原子核研究所

質量のみなもと「ヒッグス粒子」と
現在の理論を超える新しい粒子・相互作用の発見が目的

世界最大,
最高エネルギー
の加速器
モンブラン
ジュネーブ市街
レマン湖
スイス
周長27km
CERN
7TeV = 7 兆電子ボルト
(TeV = 10¹² eV)
陽子同士の衝突
重心系エネルギー14 TeV
米Tevatron の7倍
1秒に4000万回衝突
フランス
建設期間 14 年
2009/7/15
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
超伝導磁石
 決まった半径でできるだけ
高いエネルギーに達するには
磁場を強くするしかない
 8.33T, 1232 台の
双極磁石
曲率半径 2.8km
 超流動ヘリウム冷却
1.9K
2009/7/15
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衝突点でビームを16μm
まで絞るレンズの役割
磁場勾配= 215 T/m
(ピーク磁場8.4 T)
長さ= 6.37 m
口径 = 70 mm
磁場勾配の精度(制御) : 10⁻⁴ (10⁻⁵)
台数:16 台(KEK) + 16台(Fermilab)
2009/7/15
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日(KEK: 高エネルギー加速器研究機構)
米 (Fermilab) 国際協力
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高さ25m
全長44m
重量 7000t
総工費約550億
2009/7/15
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検出器中央部分を搬入する前のATLAS実験。
8つの空芯トロイドのコイル(前後に走っている)
2009/7/15
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衝突事象の例
(シミュレーション)
2009/7/15
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39
2009/7/15
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ミューオン:物質を貫通
させた後,磁場で曲げる
ハドロン粒子
(核子,中間子:クォー
クでできている)
厚い物質で止める
電磁相互作用をする
粒子(電子,光子)
止めてシャワーを起こ
し,物質中に落とした
エネルギーを測る
荷電粒子:
磁場で曲げて運動量を測る
2009/7/15
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ニュートリノ,
暗黒物質:
見えない!
(中性,弱い
相互作用のみ)
運動量保存
から推測
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H  Z⁰ Z⁰  e⁺e⁻m⁺m⁻
ミューオン:赤線
電子:青
反跳ジェット:青,橙
ミューオンの運動量が
高く,ほとんどまっす
ぐ飛ぶ
→ 強い磁場中を長い距
離とばす必要あり
大きな検出器になる
2009/7/15
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
検出器を開発する
 実験の目的に合うように
 プロトタイプ作り,ビームを用いた性能評価


検出器を作る,検査する
データを取得する装置を作る
 エレクトロニクス,コンピュータ,ネットワーク技術

データを解析する
 検出器の較正
 散乱事象の再構成
 測定誤差の見積もり

論文作成
2009/7/15
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小さな実験で2-3年
大きな実験では10年近く
43

ATLAS 実験に参加,約100名
 全体2200名 (5% )
シリコン検出器
ミューオン
トリガー
検出器
 神戸大は 3 番目に大きい
博士以上 11, 修士 5

検出器建設担当
 ミューオントリガー検出器

(KEK,東京大,神戸大,
信州大,首都大,名古屋大など)
 シリコン飛跡検出器(KEK,
筑波大,岡山大,阪大など)
 超伝導中央ソレノイド(KEKなど)
第2段ミューオントリガー (KEK, 神戸など)
2009/7/15
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超伝導中央
ソレノイド
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←日本で設計・製造された超伝導
ソレノイドの組み込み(2004年2月)
6.4cm
シリコンマイクロストリップ
検出器の1モジュール
日本・英・米などで製造された
2112台のシリコン検出器は,
オックスフォード大で円筒状に
組み上げられた。自動マウント
ロボットはKEKで設計されたも
の(2005年1月)。
2009/7/15
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45
端部ミューオントリガーシステムを
日本・イスラエルが建設
KEKで1200台を製
造
32万チャンネルの
電子回路の設計・
製造・検査
(ファームウエア
開発,コントロー
ルソフトウェア)
神戸大での宇宙線
を使った全数検査
2009/7/15
CERNでのセクター
組立と回路据付
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地下実験場のアトラス
測定器へ組み込み
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
大人数での研究で,組織だって行う
 役割分担は果たさないといけないが…
 最初は「埋もれる」が,うまくいくようになると
たくさんの人から認めてもらえる

世界の人と交流できる
 いろんな国のお国柄がわかる(いいことも,悪いことも)
 いろんな国の文化がわかる(同上)
 いろんな国に出張したりする

物理の教科書の内容を変えられるかも知れない
 新しい粒子,相互作用の発見
2009/7/15
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
4+n 次元のプランクスケールよりはるかに高いエネルギーで
の衝突では,ブラックホールができる可能性がある
 インパクトパラメータが Schwarzschild 半径以下の時

ブラックホールが地球を
吸い込む?
 ホーキング輻射によりすぐ
崩壊するので安全です
安定なミニブラックホールが
存在しない証拠もあります
http://www.kek.jp/ja/news/topics/2008/LHCsafety.html (日本語)
2009/7/15
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