これからの福祉と環境のあり方について (自主研究資

地域自治活動の問題と今後の有り方
(方向性の私案)
(自主研究説明資料)
平成25年11月13日
(説明者) 地域づくり科
澤登 敏男
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1.テーマの背景および選定理由①
私は、自地域の発足以来在住して21年経過し、この間、
現役時代を含め通算6年間地域自治活動(自治会役員
業務等)を実施して来ました。
この自治会活動を実施する中で、発足からの自治会業
務等の見直しがされず活動の形骸化になっていた為、
数多くの改善・改革を図って来ました。
然しながら、自治会に対する住民の意識低下等があり、
継続性が無い状況となっています。
この事から、現状の問題点および今後の課題を中心とし
テーマ選定とした。
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1.テーマの背景および選定理由②
≪テーマ選定プロセス≫
本テーマ選定は、以下の評価により実施し、本テーマとした。
テーマ
経験
取組の
容易性
コース紹介
への適合
選定評価
①地域自治会活動
○
○
○
◎
②市町村提案活動
△
○
△
○
③社会福祉活動
×
×
○
△
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2.自地域自治会活動の現状①
私の地域は、新興住宅街として発足から20数年を
過ぎ自治会活動の定着化が図らねばならないが、
現状として未だ十分とは言えない実情である。
この要因として、以下の様な点が挙げられる。
(要因)
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
会長含む役員全員が1年で辞退する。
役員の性別が女性に偏った活動である。
老齢化が進み役員等の候補が無い。
防災・防犯体制が未熟である。
イベントが中心となった活動である。
地域ボランティアとして十分では無い。
単なる回覧物業務の配布が中心
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2.自地域自治会活動の現状②
市と地元自治会の連携図(参考)
市役所
支会
A(
新
自住
治民
会)
B(
旧
自住
治民
会)
計13自治会
(特色)
新旧住民の色分けが
強い地域である。
n(
旧
自住
治民
会)
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3.自地域自治会活動の分析①
主 な 要 因
① 会長含む役員全員が1年で辞退
② 役員の性別が女性に偏った活動
③ 老齢化が進み役員等の候補者不在
分 析
規約の任期は、1年と定めている
が3年迄継続可能。
然しながら、住民の男性会員
および有スキル退職者と主婦層の
意識低下がある。
④ 防災・防犯体制が未熟である
⑤ イベントが中心となった活動
⑥ 地域ボランティアとして不十分
⑦単なる回覧物業務の配布が中心
老齢化等が進む中で住民活動の
稼働負担が増加しており、自治会
運営体制および業務運営の確立
が不十分となっている。
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3.自地域自治会活動の分析②
私の6年間の活動の分析結果および所見から、
根幹の要因として以下の3点が挙げられる。
要因
①地域住民同士のコミニケーション不足
②住民のレベル差が大きい
③活動に対する男女間の意識差がある
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4.私の地域活動に対するコンセプト
私の過去6年間の地域活動経験から得た事から、地元地域の
自治会活動は、過去の形態で実施してきた他地域での摸倣で
あり、このグローバル社会における情報化時代に適合してい
ないと思われる。
従って、自治会活動を中心とした地域活動の運営体制および
業務改善を過去の経験を踏まえ、現代にマッチした活動とする
事が寛容である。
この事は、将来の少子高齢化および男女共同参画の時代に向け
地方自治体との連携を密にした運営とする事が望ましい。
其処で、私としての地域活動について、今後のトレンドをこの
様にすべきとする考え方を以下に述べる事とする。
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5.地域活動に対するあるべき姿①
グローバルな現代社会に適合した地域活動の考え方を
以下に示す。
①地域自治体との連携
②地域住民の意識向上
③少子高齢化に向けた取り組み
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5.地域活動に対するあるべき姿②
①地域自治体との連携
自治会との連携を強化し直接的な
情報交換を定期的に実施
(市議および市役所)
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5.地域活動に対するあるべき姿③
②地域住民の意識向上
●地域住民のコミニュケーション不足を解消し、
自治会活動に対するマインドコントロールを行う
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5.地域活動に対するあるべき姿④
③少子高齢化に向けた取り組み
●急速な少子高齢化に向け極力肉体労働の
稼働軽減を図る
●自治会を中心としたボランティア活動とする
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5.地域活動に対するあるべき姿⑤
自治会を中心とした連関図
老人クラブ
社会福祉協議会
(民生委員)
自治会
公民館
連携
他自治会
(援助業務等)
市役所
(男女共同参画等)
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(5項解説)
地域連携イメージ①
社
会
全
体
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(5項解説)
地域連携イメージ②
従
来
型
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(5項解説)
地域連携イメージ③
将
来
型
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6.今後の地域活動の課題と方向性①
課 題 項 目
①地域自治体との連携
②地域住民の意識向上
具 体 的 内 容
●市議および市役所幹部との意見交換会
(タウンミーティング等)
●タイムリーな情報連携(防犯・防災等)
●地域住民の議会および各種委員会・審議会
への傍聴による情報収集
●是からの自治会活動についての普及活動
●男女共同参画による自治会運営
●若年層の自治会活動への積極的参画の推進
●肉体労働削減の為の自治会業務一部外注化
●住民相互のコミニュティーづくり(コミサロン等)
③少子高齢化に向けた取り組み ●各種イベント等の削減と経費使用の適正化
(地域ボランティアの積極的推進)
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6.今後の地域活動の課題と方向性②
≪課題に対する方向性≫
6―①項に掲げた課題の推進は、過去数十年経過した地域活動(町内会⇒自治
会)の変遷から時代背景の変遷を捉え現代社会に適合させる為の一具体策である。
此の実現には、短期に亘る課題および中長期に亘る課題とに分け、実施する事が
望ましい。
また、今後の社会情勢のグローバル化に伴い、ソフト面以外にハード面として以下
の点も考慮する必要がある。
①活動状況のオープン化
グローバル化に
伴う自治会活動
三
本
の
矢
②ICT技術の活用
③老若男女一体化運営
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(6-②項解説)ICTとは?
ICT(Information and Communication Technology )=情報通信技術の意味
人と人・人と社会を情報を介して各種コミニュケーションおよび各種情報の開示を
ネットワーク技術により行う。(地デジ化もその一端)
●因みにIT(情報技術)とは、機械と機械のみのデータ交換を言う。
ICT化イメージ
医療・介護
分野
教育
分野
人的コミ
ニュケー
ション
分野
行政・放送
分野
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7.今後の地域活動まとめ
今後の地域活動は、少子高齢化およびユビキタス社会を踏まえた社会情勢が急速に
変化して行く事が予想される。
この事から、従来の回覧物・イベント等を中心とした自治会業務から脱皮し、地域住民
の自治会への意識向上の普及を行う事が寛容である。
従って、現在行われている地域住民およびいきがい大学卒業生中心の他地域へのボ
ランティア活動等も自地域を中心とした活動に変貌する事が望ましいと考える。
其処で、今後のユビキタス社会に向けて我々個人として出来る処からチャレンジしたい。
(ユビキタス社会とは)
語源はラテン語で『イツデモ、ドコデモ、ダレトデモ、ナンデモ』が環境、技術 等の
恩恵を受ける事ができる 社会
スローガン
いきがい大学卒業後の地域づくり科の皆さんで自地域の地域活
動(特に自治会)に対し、積極的推進および変革しましょう!!
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本日の自主研究テーマ『地域自治活動
の問題と今後の有り方(方向性の私案)』
についてのご清聴有難うございました。
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