平成25年度キャリア教育連絡協議会 キャリア教育推進地域事業 宿毛市の取組報告 宿毛市教育研究所 キャリア教育推進員 黒田 令子 宿毛の誇り 郷土を愛する心 地 域 教 材 の 活 用 1 宿毛の課題 学力向上 活用する力 自ら考える力 基本的生活習 社会性の育成 慣の確立 家庭学習の定着 地域とのつながり 規則正しい生活リズ コミュニケーション ム 能力 あいさつ 将来の夢や目標 2 推進地域としての研究体制及び研究内容 キャリア教育推進会議を立ち上げ、推進地域全体で のキャリア教育の推進体制を確立する。 各中学校区における9年間を見通したキャリア教育 全体計画及び年間指導計画の策定を行い、キャリア 教育の系統的な取組の確立を行う。 授業での副読本の効果的な活用及び地域教材や人 材の掘り起こしと整理を行う。 キャリアノートの開発研究を行う。 ①25年度キャリア教育推進会議(年間5回) キャリア教育推進会議 構成員:・委員長(学校長) ・各推進校担当者 ・宿毛市教育委員会 ○研究内容の枠組み作り、推進地域のキャリア教育推進の方策 ○9年間を見通したキャリア教育全体計画・年間指導計画の策定 ○キャリア教育の研究推進 (体験活動の充実・外部人材の活用・地域教材の活用 ・キャリア教育副読本の活用・キャリアノートの開発など) 校長会 *外部委員として、25年度中に、保護者・地域住民・ 地元企業関係者・大学関係者等の参加を検討 ②各小中学校(推進校 小学校9校・中学校5校) 児童生徒の実態つかむ み ん な で 目標を立てる 課題を設定する どんな子どもの姿に なってほしい? 何を重点的に取り組ま なくてはならないか 全体計画・年間指導計画をつくる キャリア教育全体計画 キャリア教育年間指導計画 高知のキャリア教育3本柱 学:学力向上 基:基本的生活習慣の確立 社:社会性の育成 ③小中連携した取組 見通しをもつ力・やりぬく力 かかわり合う力・自ら学ぼうとする力 高等学校 中学校 小学校 就学前 9年間を見通した系統的な取組 小中で全体計画・年間指導計画を見 合うことから 3 各校の取組から ・自校のキャリア教育の方向性について共通確認を行うた めに講師を招聘した校内研修 ・校内推進会議を持ちながら組織的な取組の体制づくり ・生徒・保護者対象の進路フォーラム ・職場体験、マナーアップ研修 ・「みらいスイッチ」連続講座(外部講師の招聘) ・いろいろな職業の方を児童が取材し「インタビュー新聞」 を月ごとに作成して地域に発行している。 ・キャリア教育の視点を入れた授業づくり、研究授業 ・キャリア講演会(児童・生徒対象、保護者・教師対象) ・参観日にキャリア教育の視点を入れた授業公開 を行う。 つなぐ 進路フォーラム(6月25日、東中学校) •5校時:パネルフォーラム(1~3年生・保護者・教職員) 重点目標 社会性の育成・ ・6校時:3年生 キャリアプランニング能力 高校別懇談 夢や希望を持って目標を達成し、自己実 現を図ることができる能力の育成 ・6校時:1・2年生は学級活動で 「生活の振り返りをして目標を立てよう」 職場体験に向けたマナーアップ研修 (6月26日、片島中学校2年生) 講師:出水佐知 様 (サニーマートCR担当マネージャー) 職場体験に向けて 「挨拶・笑顔・姿勢」 キャリア教育講演会(7月2日、片島中学校2・3年生) 講師:結城 貴暁 様(ビスタワークス) 勉強の本質 自分のため 自分の考えをもって ほしい。 基礎学力を活かす力 を身に付けてほしい。 言われたことだけで なく、 自ら考えて行動して ほしい。 世のため 人のため 過去のことより、未 来のことを大切にし てほしい。 中学生の「凡事一流」 職場体験 事後学習・ り返り 振 日々の生活へ キャリア教育講演会(7月11日、大島小学校5・6年生) 「私の歩んできた道」―思いは実現する- 講師:加藤 漠 様(高知県議会議員・大島小学校卒業生) 外部人材を活用した「人とかかわり合う活動」 「なぜ、この生き方を選んだのかな」というキャリ アの視点から児童に考えさせる場を設ける 《高学年重点目標》 社会性の育成・キャリアプランニング能力の育成 キャリア教育講演会 (7月12日、橋上小中学校全校児童生徒) ・自分たちの身近では出会うことのない 講師:吉田 玉翔 様 (文楽人形遣い) 職業について知り、体験する。 ・夢を持ち、ひたむきに努力をしている人 の姿から学ぶ。 (「人はきっかけをつかむと一生懸命になれ る。」「足遣い15年・左遣い15年・主遣い30 年」) ・伝統芸能に触れ、日本の文化のすばら しさを体験する。 (「3人で一つの人形を生きているかのように 操る世界でも珍しい芸能です。」) 感想から ・今週ある福祉体験で、指示を言われるまで行動しないのではなくて、自分か ら進んで行動したいと思いました。 ・はじめて、そんな仕事があることを知りました。夢を持って、信じてがんばれ ば夢は叶うんだと思いました。 ・話を聞いてみて、将来のことをよく考えてみようと思いました。目的と目標を 持ってこれからもがんばっていきたいです。 ・社会で求められている力とは何なのか、ということが今日の話を聴いて分か りました。私は勉強が得意ではありません。でも努力することで、目標を持つこ とで、変われるんだと思いました。 ・何のために生きるのか。目的を持ち、何事にも 一生懸命がんばりたいです。そして、自分にでき ることは何かを考えながら常に自分を高めてい きたいです。 4 先進校視察から(広島県三次市) 三次市立塩町中学校 研究主題 思考力・表現力を高める学習指導の改善 ~総合的な学習の時間の「探究」につながる授業づくりを通して~ 研究仮説 授業の中で、「情報の取り出し」「解釈」「熟考・評価」の問題 解決的な活動で学習させ、その過程で教科等の目標に達成 するための「言語活動」を取り入れる。そのことにより、他の 学習者とかかわらせながら意見をつなぎ、思考を深めること ができ、「思考力」「表現力」を高めることができるであろう。 総合的な学習の時間 「単元・研究」学習 ①全校オリエンテーション 「期待する学習の姿」を示す ②基礎講座 新聞記者等の外部講師の招聘 取材の仕方・記事の書き方を学ぶ ③課題設定 ウエビングによる自己概念図の作成 ④情報収集・一斉活動日 生徒全員が一斉に市内に繰り出し、対象の観察・地域の専門家への 訪問等目的に応じた情報収集 ⑤整理・分析 集めた情報を、テーマや見通し・仮説との整合性で分析 数値デー タの集計分類・グラフ化・地図へ記入 ⑥まとめ・表現 「研究発表」の場を設定 プレゼンテーション 総合的な学習の時間「塩中タイム」 生徒に身に付けさせたい9能力の相関図 ⑥将来設計能力 ⑨生活力 ⑤表現力 ① 情 報 活 用 能 力 ④判断力 ③思考力 ②発見力 ⑦健康・体力 ⑧ 人 間 関 係 形 成 能 力 塩中タイム 「体育祭を振り返り9能力のどんな力がついたか交 流しよう。」 その項目に貼った理由の記 入と交流 塩中カードの記入と項目の ページへの添付 生学 か習 すし た こ と を 他 の カ ー ド と の 関 係 を 考 え る 身に付けた能力の足跡 す能 こ力 とを をさ 考ら えに る伸 ば 数値データからの検証 (24年度全国学力学習状況調査・広島県「基礎・基本」 定着状況調査) ○学習したことが生活や社会に出たときに役立ち活用できる 肯定的評価88.4% ○将来、仕事や生活の中で役立つと思うから勉強している 肯定的評価96.1% ○学習の有用感 肯定的評価 国語 94.1% 数学 98.1% 英語 84.3% 三次の求める児童生徒 ○ふるさとを愛し、誇りに思う。○夢を持ち、学び続ける力 ○社会の一員として積極的に貢献できる志をもつ 宿毛が三次から学ぶもの ○塩町中の実施している塩中タイム・・・・『振り返り』 『塩中ノート』 ○三次市全体・・・・・・・『つなぐ』『言語活動』 ○コア(三次市共通で実施する教育課程)・ オリジナル(中学校区独自の教育課程)カリキュラム ※三次だけでなく、複数の地域のキャリア教育 のエッセンスを参考 に、宿毛の地域性を生 かした独自のカリキュラムを組み立てる。 5 キャリア教育を推進することで ◆学力向上 ◆目的意識の向上 ◆自尊感情の高まり 「夢」・「志」をはぐくみかなえる力の育成 やがて すべての子どもたちが「すくもの22人」目に
© Copyright 2024 ExpyDoc