社会調査法実習Ⅰ -社会調査の実際1担当者 有馬 明恵 1.本実習の目的 2.今年度の実習テーマと目的 3.実習の進め方 4.成績評価の方法 5.その他注意事項 6.グループで担当する実習に不可欠な業務 7.参考文献と資料 8.グループ分けについて 9.課題1 1 1.本実習の目的 この科目は、「社会調査士」資格のG科目(社会調査 の実習を中心とする科目)であり、後期に開講される 「社会調査法実習Ⅱ:社会調査の実際2」とセットで履 修することとなる。1年間の実習を通して以下のことを 達成することが目的となる。 受講者が社会調査の実際を経験することにより、社 会調査を計画し、実行するために必要な知識とスキ ルを獲得すること。 2 具体的には、以下の①~⑨を経験する。 ①社会調査とは何か、意義、方法の理解 ②先行研究の整理と問題設定 ③調査の企画(テーマ設定、調査対象者の選定、質 問項目の作成と質問票の作成など) ④調査の準備(サンプリングなど) ⑤調査の実施(調査票の発送、回収他) ⑥調査データの整理(コーディング、データ入力他) ⑦調査データの加工と分析 ⑧分析結果の検討(データの再分析他) ⑨報告書の作成 3 ①~⑨を1人で短期間に行うことは不可能である。 ⇔一人でできないことをする。 ⇒社会調査は同僚や学友との共同プロジェクトという 形態をとることが多い。 ◆グループによる研究遂行(←協力・分担) 4 2.今年度の実習テーマと方法 (1)研究のテーマと目的 「裁判員裁判の日常性と裁判員制度」 人々が刑事裁判をどの程度身近なものと感じている かを裁判員制度に対する態度との関連で明らかにす ることが目的。 (1)方法 質問紙調査。 ※大学の授業時に調査票を配布・回収するという形は とらない。 5 3.実習の進め方 授業担当者が受講者に対して講義をするという形式 ではなく、受講者がグループで積極的に調べ・考え・ 行動する、ことが中心となる。 →今日中にグループ分けをする。 1グループの人数は5人or6人。 授業時間以外に、調査に関わる作業を行わなけれ ばならないことが多い。 6 4.成績評価の方法 前期(社会調査法実習Ⅰ)の場合 平常点(授業への出席、調査実習への参加、課題の 提出、課題の完成度など) 後期(社会調査法実習Ⅱ)の場合 平常点(授業・実習への参加、課題の提出、課題の 完成度など) + 調査報告書 + グループの担当業務の遂行度 ※前期・後期ともグループ内での貢献度を学期末に 申告してもらう。 7 5.その他注意事項 必ず、前期と後期の両方を履修すること。 各履修者は、調査の企画・実施・データ整理・分析、報告書作成 の全段階に積極的に関わること。 プロジェクト研究の意味と意義をよく理解すること。 崩壊状態となったグループのメンバーが独立して、報告書を提 出することは認めない。 授業時間以外に作業を行う必要があることを覚悟しておくこと。 この科目の目的には、SPSSを使用しての分析方法、報告書(論 文)の書き方についての細かな指導は含んでいない。 統計の不得意な人は、夏季休業中にしっかり勉強すること。 理由の如何に関わらず、グループへの貢献度の低い者、出席状 況(遅刻も含む)が芳しくない者については、単位を認定すること はできません。 研究倫理に反すること(e.g.データ捏造)を行った場合には、単 位を認定することはできません。 8 授業時に提示された課題は、多くの場合その 課題をとりまとめる担当グループの代表者と有馬に メールにファイルを添付して送ることになる。 送るときには、 ①ファイルのヘッダーに必ずグループ名を明記。 ②ファイル名にもグループ名を含めること。 eg. 先行研究要約(単位取り隊).docx ③メール本文にもグループ名を明記。 ④提出期限を守ること。 担当グループは、取りまとめたものを担当教員と各グ ループのリーダーへ添付ファイルで送ること。 有馬:[email protected] 9 6.グループで担当する実習に不可欠な業務 <前期> ①先行研究要約のとりまとめ(1グループ) ②先行研究発表時の司会(1グループ) ③質問項目の整理(1グループ) ④質問紙の完成版の作成(2グループ) ⑤質問紙の印刷・ホチキス止め(1グループ) ⑥コーディングの完成(1グループ) <後期> ⑦回収された調査票のチェック・整理(1グループ) ⑧データクリーニングとデータの統合(1グループ) ⑨報告書(電子媒体・紙媒体)の制作(1グループ) 10 7.参考文献と資料 原純輔・浅川達人:「改訂版 社会調査」 (放送大学教育振興会) 広田すみれ:「読む統計学使う統計学」 (慶應義塾大学出版会) 岸学:「SPSSによるやさしい統計学」(オーム社) 小塩真司:「SPSSとAmosによる心理・調査データ解析 因子分析・ 共分散構造分析まで」(東京図書) 小塩真司:「事例で学ぶSPSSとAmosによる心理・調査データ解 析」(東京図書) 松尾太加志・中村知靖:「誰も教えてくれなかった因子分析」(北大 路書房) 村井潤一郎・柏木惠子:「ウォームアップ心理統計」(東京大学出版 会) 酒井隆:「図解アンケート調査と統計解析がわかる本」 (日本能率 協会マネジメントセンター) 11 島崎哲彦編著:「社会調査の実際」 (学文社) 内田治・醍醐朝美:「実践アンケート調査」 (日本経済新聞社) その他、適宜紹介する。 随時プリント教材も配布する。 ただし、パワポ教材については、 http://lab.twcu.ac.jp/arima/にその週の火曜日までにアップ。 各自で判断しダウンロードやプリントアウトしてほしい。 12 8.グループ分け ①グループの最大人数は6名、最少人数は5名とす る。 ②グループ名、グループのリーダーを決める。 ③グループで担当したい業務の希望(第3希望まで) を決める。 ④③まで終わったら、用紙をとりにくること。 ⑤用紙にはa.グループ名、b.メンバー名(学籍番号順 に記入)、c.リーダーに○、d.リーダーの連絡先(メル アド、ただし携帯は不可)、e.担当したい業務の5点 を記入し、提出すること。 13 9.<課題1>先行研究の要約 先行研究をレビューしよう! (1)キーワードをリストアップ (2)図書館で参考になりそうな先行研究(論文、書籍、セ ンサス、新聞などの記事)を検索し、入手する。 各グループで1人2篇ずつ要約する(グループ内での 重複不可)。各自1篇は必ず書籍もしくは論文を要約 すること。 (3)要約の形式は次ページのパワポを参照のこと。 (4)グループで1つのファイルにして、5月10日(木)16:00 までにメールで提出。 14 先行研究の要約(形式) それぞれの文献について以下の項目を立て整理。 Word使用のこと。 ①著者、発表年、題目、雑誌名(書籍名)、号、ページ、 (キーワード)などを列挙。 ②目的 ③方法 ④結果 ⑤考察などで特記すべきこと ※書籍の場合には随時、立てるべき項目をアレンジ。 うちグループでレビューした中から1篇について、パワ ポで発表してもらいます。 15
© Copyright 2024 ExpyDoc