理学療法部門の責任者を対象とした出産・育児と仕事の両立に関するアンケート調査報告（第１報）～集計結果から見た傾向～ (社)神奈川県理学療法士会会員ライフサポート部三枝南十【研究背景】 470 323 306 232 139 20代 30代男性（777名） 77 40代 62 27 50代女性（884名） 18 1 3 3 60代 70代神奈川県士会会員男女構成（神奈川県理学療法士会の2005年5月時点の統計より） • 女性会員の職場環境や離職に関する実態調査 2005年 • ⇒出産・育児に関する問題が大きい • ⇒若い人の関心は薄く、関連制度の認知度も低い • パパPTへ育児に関する意識調査 2008年 • ⇒育児休暇を取得した男性PTは取得した経験に意義を感じている • ⇒育児休暇は制度はあっても取得できる環境ではない • 管理的立場にある理学療法士 2010年に対する両立に関する意識調査 ●目的   仕事と出産・育児の両立には… これまでの会員ライフサポート部の活動を通して、職場環境の重要性を認識職場環境や両立に関する意識調査のために、管理的立場にある理学療法士を対象にアンケート調査を実施職場環境についての問題点や今後の活動課題を分析することを目的に第1報全体の傾向をとらえる第2報具体的な意見をまとめる【方法】データ収集 ①方法：質問紙の自由記載を使用、郵送調査 ②対象：神奈川県士会会員の在籍する501施設の理学療法部門責任者回答者は理学療法士に限定 ③有効データ：質問紙返送247施設 ④質問紙の内容タイトル『女性雇用・就業に関するアンケート調査』質問内容スタッフ数と雇用形態、採用人事について出産・育児に関する休業取得の状況両立のための環境・問題点・対策について自由記載欄選択肢に「その他」を設け自由記載できるスペースあり最終設問は自由記載のみ病院医院・診療所介護施設障害者・小児施設訪問看護リハセンター・行政回答者の背景 50代 14% 60代 2% 20代 11% 年代 30代 44% 40代 29% 経験年数性別 25～29年 9% 女性 40% 男性 60% 30年～ 6% 0～4年 6% 5～9年 26% 20～24年 13% 15～19年 17% 10～14年 23% 子供の有無配偶者の有無いない 29% いない 42% いる 71% いる 58% 採用についてかかわれるか？採用にさいして考慮することは？関われない 17% 紹介 3% 関わっている 35% 面接・意見可能 48% 志望動機 25% 年齢 12% 性別 7% 経験年数 20% 面接態度 32% 出身校 1% 女性採用について躊躇しますか？どちらともいえない 23% その理由は？はい 8% いいえ 69% 育児期の急な休暇 18% 出産時の長期休暇 21% 結婚・妊娠で辞職 40% 妊娠 15% 職業意識が低い 6% 出産・育児への対応休業中のスタッフの補充配慮していますか？どのようにしていますか？周囲のスタッフ教育 10% 配慮点がわからない 3% スタッフに余裕がない 7% 業務内容の変更・配置転換 38% 非常勤 26% 健康状態確認 42% 他職種の協力 28% 関連施設より 4% なし 42% ●傾向職場環境についての問題点経営側の協力不足 37 情報不足 42 スタッフの協力関係 30 なし 37 今回の結果から雇用について明らかな性別の差は見られないしかし問題点の半数人材確保本人の配慮不足 34 人材確保 132 出産・育児だけではなく就労ライフの中で就業継続に関する問題点の解決に繋がるような情報提供や支援活動