私生活・メディアと旅行の関係性

数値情報論Ⅰ
水曜6限
二宮先生
私生活・メディアと旅行の関係性
~企画・手配・実行へのつながり~
1710030104 経営学部 経営学科
4年13組4番 ** **
背景
• 私は、旅行が好きで企画から実行まで一人でするこ
とがよくある。友達同士で行く場合も、私はかなりの
割合で企画を担当します。一方で企画を他人に任
せて、ただ行くだけの人も多く存在します。
• 企画をする・しない、また、どのようなメディアを利用
するかは、もしかしたら普段のそれぞれの私生活に
関係しているのではないかと思い調べてみることに
しました。
アンケートの実施
調査方法 私生活とメディアに関するアンケートを
自分で作成し実行
対象
20代~60歳以上の男女
☆20歳未満が対象外の理由→アンケート内容から判断し、10代で友達同士や
恋人と旅行に行くことは多くはないと思い、正確な数値を出したいために20代か
らに設定した。
調査場所 巣鴨・明治大学校内・秋葉原など
アンケート内容
1、あなたの性別は?
①男
②女
2、年齢は?
①20~29歳 ②30~39歳 ③40~49歳
④50~59歳 ⑤60歳以上
3、あなたの職業は?
①会社員 ②主婦 ③フリーター ④学生 ⑤その他(
)
4、あなたの趣味はなんですか?(主なもの一つ)
①スポーツ ②TVゲーム ③将棋・囲碁 ④キャンプ ⑤旅行
⑥音楽鑑賞 ⑦釣り ⑧ショッピング ⑨ネット ⑩読書
⑪映画・演劇鑑賞 ⑫絵画・工芸創作 ⑬その他(
)
5、週末・余暇は主にどちらで過ごしますか?
①屋内 ②屋外
6、携帯電話は主に何にお使いですか?
①電話 ②電子メール ③WEB
7、自宅にパソコンがあり、利用していますか?
①所有し、使っている ②あるが、自分では利用していない ③ない
8、仕事以外でインターネット(WEBページ)を見る頻度はどのくらいですか?
①毎日 ②2、3日に一回 ③一週間に一回
④月に一回 ⑤それ以上
⑥全く使わない
9、旅行に行く頻度はどのくらいですか?
①毎月 ②2、3ヶ月に一回 ③半年に一回
④一年に一回 ⑤それ以上
⑥全く行かない
10、旅行に行く場合、主にどなたと一緒に行きますか?
一番多いケースをお答えください。
①主に家族 ②主に配偶者・恋人 ③主に友人 ④主に一人
11、旅行の企画・手配はどなたがしますか?
①自分 ②同伴者
仮説
仮説1:趣味がアウトドアの人は旅行を自分自身で企
画手配する。
仮説2:仕事以外でインターネットを毎日みる人は、旅
行の申し込みもインターネットでする。
仮説3:旅行に行く頻度が2、3ヶ月に1回の人は、配
偶者・恋人と行く。
仮説1
仮説1:趣味がアウトドアの人は旅行を自分自身で企画手配する。
帰無仮説:アウトドアと旅行企画の間には何も関係はない。
設問4の趣味と設問11の企画・手配の関係性をみるために、クロス
集計、カイ2乗分析をした。
旅行企画 と 趣味 のクロス表
旅行
企画
合計
自分
度数
趣味 の %
同伴者 度数
趣味 の %
度数
趣味 の %
スポーツ TVゲーム 将棋・囲碁 キャンプ
4
1
1
1
66.7%
33.3%
100.0%
100.0%
2
2
0
0
33.3%
66.7%
.0%
.0%
6
3
1
1
100.0%
100.0%
100.0%
100.0%
旅行
6
75.0%
2
25.0%
8
100.0%
趣味
音楽鑑賞
釣り ショ ッピ ング
1
1
1
100.0%
100.0%
50.0%
0
0
1
.0%
.0%
50.0%
1
1
2
100.0%
100.0%
100.0%
ネット
読書
1
100.0%
0
.0%
1
100.0%
1
33.3%
2
66.7%
3
100.0%
映画・演劇鑑賞
1
50.0%
1
50.0%
2
100.0%
その他
1
33.3%
2
66.7%
3
100.0%
合計
20
62.5%
12
37.5%
32
100.0%
仮説1のカイ2乗検定とグラフ
カイ 2 乗 検定
値
7.111a
8.702
.946
32
自由度
11
11
1
漸近有意確
率 (両側)
.790
.649
.331
Pears on のカイ2乗
尤度比
線型と線型によ る 連関
有効なケースの数
a. 23 セル (95. 8% ) は期待度数が 5 未満です 。最小期待度数
は . 38 です 。
旅行企画
自分
棒グ ラフ
同伴者
100.0%
80.0%
60.0%
度
数
40.0%
20.0%
0.0%
ス ポー TVゲー 将棋・
ツ
ム
囲碁
キャ ン
プ
旅行
音楽鑑
賞
釣り
趣味
シ ョ ッ ネッ ト
ピング
読書
映画・ その他
演劇鑑
賞
仮説1 問題点と再分析
以上のように、趣味別で調べたが・・・
①アウトドアとインドアをわざわざ自分の目で見分けなければならない。
②趣味の項目が多すぎるため漸近有意確率も0.790と、とても高くなってしまう。
という問題が発生した。
これでは意味がないので、次のステップとして、値の再割り当てを用い、
12個の趣味の項目を、先にアウトドアとインドアに分け
再分析してみることにした。
旅 行企 画 と アウ トドア の クロス 表
旅行
企画
自分
同伴者
合計
度数
アウトドア の %
度数
アウトドア の %
度数
アウトドア の %
アウトドア
イ ン ドア
アウトドア
8
12
53.3%
70.6%
7
5
46.7%
29.4%
15
17
100.0%
100.0%
合計
20
62.5%
12
37.5%
32
100.0%
仮説1の値の再割り当てによるカイ2乗とグラフ
カイ 2 乗 検定
値
1.012b
.410
1.015
Pears on のカイ2乗
連続修正a
尤度比
Fish er の直接法
線型と線型によ る 連関
.981
有効なケースの数
32
a. 2x 2 表に対してのみ計算
自由度
1
1
1
漸近有意確
率 (両側)
.314
.522
.314
1
正確有意確
率 (両側)
正確有意確
率 (片側)
.467
.261
.322
b. 0 セル (.0 %) は期待度数が 5 未満です 。最小期待度数は 5.63 です。
旅行企画
棒グ ラフ
100.0%
80.0%
60.0%
度
数
40.0%
20.0%
0.0%
インド ア
ア ウト ド ア
ア ウト ド ア
自分
同伴者
仮説1の分析結果
アウトドアとインドアにおいては、値の再割り当てを用い、あら
かじめ2パターンに分けた方が、やはり最初よりは漸近有意
確率が低くなり、グラフも見やすくなった。
しかし、
漸近有意確率=0.314>有意水準=0.05
よって、帰無仮説は棄却できず、アウトドアと旅行企画の間に
は関係があるとは言えない。
仮説1:趣味がアウトドアの人は旅行を自分自身で企画手配する。
は、立証できなかった。
仮説2
仮説2:仕事以外でインターネットを毎日みる人は、
旅行の申し込みもインターネットでする。
帰無仮説:インターネットの閲覧と旅行申し込み方法の間には
何も関係がない。
アンケートより、仕事以外で使用するインターネットの頻度と旅行の
もう申し込む際の手段をクロス集計し、調べた。
旅 行申 し込 み と イ ン タ ー ネット の クロス 表
毎日
旅行申
し込み
イ ン ターネット
旅行代理店店頭
合計
度数
イ ン ターネット の %
度数
イ ン ターネット の %
度数
イ ン ターネット の %
5
83.3%
1
16.7%
6
100.0%
2、3日に1回
2
50.0%
2
50.0%
4
100.0%
イ ン ターネット
一週間に1回
月に1回
1
0
25.0%
.0%
3
2
75.0%
100.0%
4
2
100.0%
100.0%
1年以上
0
.0%
1
100.0%
1
100.0%
全く使わない
2
13.3%
13
86.7%
15
100.0%
合計
10
31.3%
22
68.8%
32
100.0%
仮説2
カイ 2 乗 検定
値
11.908 a
12.519
8.890
32
自由度
漸近有意確
率 (両側)
.036
.028
.003
Pears on のカイ2乗
5
尤度比
5
線型と線型によ る 連関
1
有効なケースの数
a. 11 セル (91.7% ) は期待度数が 5 未満です 。最小期待度数
は .31 です 。
漸近有意確率=0.036<有意水準=0.05
よって、帰無仮説を棄却でき、仮説2は成り立つ。
旅行申し 込み
イ ン タ ーネッ ト
棒グ ラフ
仮説2の検証
旅行代理店店頭
100.0%
80.0%
60.0%
度
数
40.0%
20.0%
0.0%
毎日
2、 3日に
1回
一週間に
1回
月に1回
1年以上
全く 使わ
ない
イ ン タ ーネ ッ ト
グラフをみても毎日インターネットをする人は旅行を
インターネットで申し込んでいることがよくわかった。
やはり、インターネットを使い慣れた人はそのままイン
ターネットを安心して利用できるのだと感じた。また、同
時に逆のことも言えると思った。1週間に1回しか使わな
い人から1年以上使わない人は、
インターネットで申し込むことに抵抗があるのだと感じた。
仮説3
仮説3:旅行に行く頻度が2、3ヶ月に1回の人は、配
偶者・恋人と行く。
帰無仮説:旅行に行く頻度と一緒に行く人との間には
何も関係がない。
仮説をたてた理由⇒カップルは季節ごとにデートをしたいと感じる
のではないかと思ったから。四季を感じるために2.3ヶ月に1度旅
行をしている人が多いのではないかという期待を込めて。
仮説3のクロス表とカイ2乗検定
旅 行へ 一 緒に行 く 人 と 旅 行頻 度 の クロス 表
旅行頻度
毎月
旅行
へ一
緒に
行く
人
主に家族
主に配偶者・恋人
主に友達
主に一人
合計
度数
旅行頻度
度数
旅行頻度
度数
旅行頻度
度数
旅行頻度
度数
旅行頻度
の%
の%
の%
の%
の%
3
75.0%
0
.0%
0
.0%
1
25.0%
4
100.0%
2、3ヶ月に1回
1
14.3%
4
57.1%
2
28.6%
0
.0%
7
100.0%
半年に1回
6
54.5%
3
27.3%
2
18.2%
0
.0%
11
100.0%
カイ 2 乗 検定
値
18.613 a
21.418
.056
32
自由度
15
15
1
漸近有意確
率 (両側)
.232
.124
.814
Pears on のカイ2乗
尤度比
線型と線型によ る 連関
有効なケースの数
a. 23 セル (95. 8% ) は期待度数が 5 未満です 。最小期待度数
は . 13 です 。
1年に1回
1
20.0%
1
20.0%
2
40.0%
1
20.0%
5
100.0%
1年以上
3
100.0%
0
.0%
0
.0%
0
.0%
3
100.0%
何年も行っ
ていない
1
50.0%
0
.0%
1
50.0%
0
.0%
2
100.0%
合計
15
46.9%
8
25.0%
7
21.9%
2
6.3%
32
100.0%
仮説3のグラフからわかったこと
旅行へ一緒に行く 人
主に家族
棒グ ラフ
主に配偶者・ 恋人
主に友達
主に一人
100%
80%
60%
度
数
40%
20%
0%
毎月
2、 3ヶ 月
に1 回
半年に1
回
1年に1回
1年以上
何年も
行っ て い
ない
旅行頻度
グラフを見てみると2、3ヶ月に1回のところに配偶者・恋人が多
いように思えるので、ひとつひとつばらばらに全体の有意確率
をみるのではなく、「配偶者・恋人」を1、それ以外の「家族・友
人・一人」を「その他」0に設定し、値の再割り当てを使い有意確
率が低くなるか調べてみた。
仮説3の値の再割り当てによる結果
配 偶 者・ 恋 人 と 旅 行 頻度 の クロス 表
旅行頻度
毎月
配偶
者・恋
人
合計
その他
配偶者・恋人
度数
旅行頻度 の %
度数
旅行頻度 の %
度数
旅行頻度 の %
4
100.0%
0
.0%
4
100.0%
2、3ヶ月に1回
3
42.9%
4
57.1%
7
100.0%
半年に1回
8
72.7%
3
27.3%
11
100.0%
1年に1回
4
80.0%
1
20.0%
5
100.0%
カイ 2 乗 検定
値
6.954a
8.534
1.094
32
自由度
漸近有意確
率 (両側)
.224
.129
.296
Pears on のカイ2乗
5
尤度比
5
線型と線型によ る 連関
1
有効なケースの数
a. 10 セル (83.3% ) は期待度数が 5 未満です 。最小期待度数
は .50 です 。
1年以上
3
100.0%
0
.0%
3
100.0%
何年も行っ
てい ない
2
100.0%
0
.0%
2
100.0%
合計
24
75.0%
8
25.0%
32
100.0%
仮説3の値の再割り当てによる結果
配偶者・ 恋人
その他
棒グ ラフ
配偶者・ 恋人
100.0%
80.0%
60.0%
度
数
40.0%
20.0%
0.0%
毎月
2、 3ヶ 月
に1 回
半年に1
回
1年に1回
1年以上
何年も
行っ て い
ない
旅行頻度
漸近有意確率=0.224>有意水準=0.05
よって、帰無仮説は棄却できず旅行に行く頻度と一緒に行く人との
間には関係があるとは言えない。
やはり、期待で終わってしまったがグラフを見てみると、配偶者・恋
人の占める割合は2,3ヶ月に1回のグラフが一番大きかったので。
またアンケートをとって確かめてみたい。
まとめ
一番工夫したところは、50代60歳以上のアンケートを収集するために、
巣鴨へ行ったことでした。しかし街頭アンケートは想像以上に厳しくて、と
ても切ない気分になりました。
ただ、せっかく分析をするのだから、やはり元からあるデータを使うので
はなく、自らアンケートをすることに意味があると思ったので、いい経験で
した。
アンケートをする際は、分析に必要かどうかわからなくても、後で何かに
使えるかもしれないので、なるべく多くの設問を作るべきだと感じました。
今回も聞いておいてよかった項目がいくつかあったので、今後もアンケー
ト収集後にいろいろなクロス集計ができるようにあらゆる設問を作成して
いきたいと思いました。