PowerPoint プレゼンテーション - ベヴァリッジを例とした 経済思想史

学史研究を発信する:
ベヴァリッジ論を例として
小峯 敦(龍谷大学)
経済学史学会・北海道部会
北海道大学
2008.7.5(土)
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目次
第1節 はじめに
第2節 研究者という人生
第3節 論文執筆のコツ
第4節 学会発表のコツ
第5節 おわりに
第1節 はじめに
2
第2節 研究者という人生
2-1 3つの観点
Values…主観。どの状態が幸福か。
A Sense of Mission…客体化。社会の存在。
Strategy…上記2つがないと、最適ではない。
第2節 研究者という人生
3
2-2 研究者に向いている人
創造活動のプロ…創造性、独自性。
頭の柔軟さ…好奇心、変化、応用、見聞。
坪田の5条件…好奇心、野心、粘り、楽天的、
意思疎通
知的訓練…観察力、理論構成、資料解析
今日の大学教員=polyvalent
第2節 研究者という人生
4
2-3 経済学史に特有な事情
経済学史の効能を把握しておく
理論へ(分業と新結合)
教育へ(人物と背景に注目)
教養へ(たのしみとたしなみ)
経済学および経済学史の定義・存在意義
現況…就職状況、投稿と掲載率
第2節 研究者という人生
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第3節 論文執筆のコツ
3-1 導入の重要性
What…対象。何を論じるか。<例1>
How…方法。どの視角から論じるか。<例2>
Why…俯瞰。なぜこの論題が重要なのか。
<例3>
第3節 論文執筆のコツ
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3-2 題名の重要性
本質を凝縮。わかりやすく、興味を惹く。
問題対象という主題、分析視角という副題。
「ラヴィントンにおける企業家の役割:
メゾ・レベルの二重性」
3-3 投稿先の具体例
第3節 論文執筆のコツ
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第4節 学会発表のコツ
4-1 準備
締切からの逆算。論文と発表のリンク。
WPにして、司会者・討論者へ事前連絡。
研究の発信…個人サイト、名刺。
服装。まず研究会でならし発表を。
リハーサル、リハーサル、リハーサル。
第4節 学会発表のコツ
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4-2 発表の場
Eye Contact…聴衆との対話。説得せよ。
Triangle…3つの要素でまとめよ。
Small Field…大きな<問い>から、副次的
な小問題へ。ズームイン。1つの物語。
第4節 学会発表のコツ
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4-3 終わったら
司会者・討論者に礼状、質問者に接触。
他の報告に出て、質問せよ。
懇親会に必ず出席を。就職活動である。
第4節 学会発表のコツ
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第5節 おわりに
発表するために明確な論文を書き、学会で研
究者集団と交流し、自己を発信。
尊敬すべき先達、充実した中堅、追い上げる
若手の三位一体。
第5節 おわりに
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経済思想の特徴(1)
経済に対する間接アプローチ
経済学史:編年体(近代以降)
経済思想:特定問題(時代に囚われず)
役割
経済史...現象、事物:過去を直接に、帰納法
経済学史...認識、人物:経済学者から間接に
経済理論...モデル:現代を直接に抽象化
第2節 研究者という人生
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経済思想の特徴(2)
学説形成の三層
洞察力vision...経済学者の世界観、コア
(例:貨幣が実物を動かす)
理論化theorizing...洞察の概念化、関数関係
(例:流動性選好説)
モデル化modeling...モデル外部の変数を排除
(例:IS-LMモデル)
第2節 研究者という人生
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経済思想の特徴(3)
顕在化すべき対象
思想:個人の動機・価値観...ミクロ
通念・時代精神:社会状況の影響力...マクロ
顕在化させる方法
経済学者の言葉(原典)discourseに注目
隣接領域(政治・社会・心理・人文)に注目
メタ(違う次元)、認識論、歴史的分類
第2節 研究者という人生
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経済学の認識
政策
応用
演繹・分析
前提
推論
結論
科学Science
検証
価
値
観
技巧Art
第2節 研究者という人生
実証
現
実
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経済学の価値観
パレート改善...Win & Winか?
(cf.最貧者の所得分配)
代表的個人...ミクロとマクロの同一視?
(cf.合成の誤謬)
無限時限の動学的最適化...不老不死?
選好と利害・厚生・選択の同一視...センの批判
特定の関数型...個人間効用比較?
実証研究の困難
→価値中立というよりも価値前提を
第2節 研究者という人生
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経済学の現況
経済学は制度化が完成
科目の常設...1816
専門教授職の創設...1863
学会・専門雑誌・教科書の確立...1890
独立した学位...1903
その学位を持つ社会人が多数...1936+1948
ケンブリッジからアメリカへ
ケインズ学派の勝利
科学性、経済の制御性、予測性...人々の大きな期待
第2節 研究者という人生
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経済学の現況
安定期
期待はあるが、失望も(特に政策論、景気循環と成長)
経済学部の増設がない
やるべきこと?
自己規定:経済学はどのような学問か、何を目指しているか
社会認知へ:経済学が役立つことをアピール
そのためには経済思想の力を借りるのが便利
第2節 研究者という人生
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経済学の定義
J. S. Mill[1844]...古典派的な富の定義。富の科学。生産と分
配の法則を確立する。
L. Robbins[1932]...稀少性定義。制約がある中で、目的と手
段の関係に限定された人間行動の科学。
A. Marshall[1890]...社会科学性定義。厚生の獲得。富に関わ
る人間の研究。
第2節 研究者という人生
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経済学の定義
(1)静態合理性...時間・金などの資源を節約する。
(2)動態誘因性...ある制度・目的を所与として、自らの行動を
環境に適合させる。
(3)社会設計性...理想的な「良き社会」を設定し、それに向けた
手段を考察する。規範的。
第2節 研究者という人生
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