アフリカの地域機関 現在、アフリカでは地域統合の動きが進展している。2002年にアフ リカ統一機構(OAU)が発展改組して成立したアフリカ連合(AU)は、 アフリカ全体の高度な政治的・経済的統合と紛争の予防・解決に向 けた取組を行っている。準地域機関と呼ばれる諸機関の中では、南 部の南部アフリカ開発共同体(SADC)や西部の西アフリカ諸国経済 共同体(ECOWAS)等の重要性が増している。 アフリカ連合 (AU: African Union) ●加盟国: アフリカ53ヶ国・地域 ●2004年10月の小泉総理・コナレAU委員長と の会談において、日本は、日・AU政策対話の 開始を含む日・AU関係の強化に合意。 西アフリカ諸国経済共同体 (ECOWAS: Economic Community of West African States) ●加盟国:ガーナ、カーボヴェルデ、ガンビア、 ギニア、ギニアビサウ、コートジボワール、シ エラレオネ、セネガル、トーゴ、ナイジェリア、 ニジェール、ベナン、ブルキナファソ、マリ、リ ベリア(計15ヶ国) ●人口:223百万人、GNP:81,442百万ドル ●日本は、ECOWAS事務局に対する支援や、 人的交流を通じ、日・ECOWAS関係を強化。 アブジャ アディス・アベバ 南部アフリカ開発共同体 (SADC: Southern African Development Community) ●加盟国: アンゴラ、コンゴ(民)、ザンビア、ジンバブエ、 スワジランド、タンザニア、ボツワナ、ナミビア、マラウイ、 南アフリカ、モザンビーク、モーリシャス、レソト (計13ヶ国。 なお、マダガスカルは加盟候補国) ●人口:190百万人、GNP:186,032百万ドル ●日本は、2004年のSADC首脳会議(モーリシャス)で第 1回 日・ SADC ハ イレ ベ ル・ 政策 対話を 開始し 、日 本と SADCとの協力関係を強化。 ハボローネ その他の準地域機関(北・西・中部) ●アラブ・マグレブ連合 (AMU) アルジェリア、リビア等5ヶ国で構成。 ●西アフリカ経済通貨同盟 (UEMOA) コートジボワール、マリ等8ヶ国で構成。 ●中部アフリカ経済通貨共同体 (CEMAC) カメルーン、中央アフリカ、ガボン等6ヶ国 ●中部アフリカ諸国経済共同体 (CEEAC) カメルーン、ガボン、アンゴラ等11ヶ国。 ●サヘル・サハラ諸国共同体 (CEN-SAD) ベナン、セネガル、トーゴ等21ヶ国。 ●協商理事国:ベナン、セネガル等8ヶ国 その他の準地域機関(東・南部) ●東・南部アフリカ共同体市場(COMESA) エジプト、ザンビア他21ヶ国が加盟。 ●政府間開発機構 (IGAD) エチオピア、ケニア他7ヶ国で構成。 ●東アフリカ共同体 (EAC) ケニア、タンザニア、ウガンダで構成。 ●南部アフリカ関税同盟 (SACU) 南ア、ボツワナ、ナミビア、スワジランド レソトで構成。
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