Slide 1

自動車業界の崩壊
– リスクマネジメントと心構えのキーポイント –
2009年8月21日(金)
デトロイト日本商工会セミナー
ワーナー・ノークロス&ジャッド法律事務所
自動車業界グループ、首席弁護士
トーマス J. マンガネロ
WWW.WNJ.COM
従業員自由選択法
(The Employee
Free Choice Act,
EFCA)
WWW.WNJ.COM
EFCAの経緯
 108回連邦議会で初めて提案されたが、委員会の公聴会の段階を通
過しなかった
 2007年に再度提案され、230対195の票で下院を通過
 上院に提案されたが、当時の大統領G.W.ブッシュによる拒否権によ
り却下される可能性が高いと思われたので投票まで至らなかった
 現在のEFCA案は、今年3月10日に111回連邦議会の両院に提案さ
れた(W.R. 1409, S.R. 560)。両案は、委員会に任され、報告はまだ
出されていない。
 後継の政権と民主党多数の連邦議会の支援に支持され、2009年に、
何らかの形のEFCAが可決されることが事実上確実と思われる
WWW.WNJ.COM
従業員自由選択法 (EFCA)
 3つの主要な変更点:
1. EFCA は、請願を行う組合の、選挙なしの、カード
チェックによる承認を規定。交渉単位の過半数から
の署名された承認カードは、請願を行う組合を認
証することになる
2.初回の団体交渉契約の急進的な交渉過程を定め
る
3. 特定の不当労働行為に関する雇用主に対する新
たな制裁を生み出す-3倍の未払い賃金に関する
損害賠償と20,000ドルの罰金の付与
WWW.WNJ.COM
EFCAの3つの主要な変更
1. EFCAに基づくカードチェックによる組合の認証
• 組合は、交渉単位内の過半数(50%+1)の従業員からの署
名された組合承認カードを提示することによって独占団体交渉
代表権者として認証される
• 組合が過半数の承認された署名済みのカードを提示したら、
NLRBは組合を認証しなければならない。選挙は不必要
• EFCAは、従業員が組合を望むか否かに関わらず、交渉単位
の全従業員が個人的に投票する権利を取り上げる可能性が
ある
• なぜ知っておく必要があるか: EFCAは、組合結成を非常に容
易にする
WWW.WNJ.COM
EFCAの3つの主要な変更
2. 厳格な交渉タイムライン
• 組合が認証され、交渉を要求したら、雇用主は10日以内に誠実
な交渉を始めなければならない
• 90日以内に合意に至らなければ、いずれかの当事者が、連邦調
停和解局(FMCS)に調停を要求できる
• FMCSが関与してから30日後に合意に達しなければ、「仲裁委員
会」が、事実調査後、両当事者に対し2年間拘束力を有し得る団
体交渉契約を課すことができる
• なぜ知っておく必要があるか: 組合が認証された場合、認証から約
6ヶ月またはそれより短期間に、押し付けられた2年間の団体交渉契
約に至る可能性がある
WWW.WNJ.COM
EFCAの3つの主要な変更
3. 雇用主に課される厳しい制裁と厳しい罰金刑
• 特定の不当労働行為に関する告発が雇用主に対しなされたら、
委員会は禁止命令を求めるよう義務付けられる
• 組合組織化または交渉中に個人に対してなされた雇用主の不当
労働行為に関する未払い賃金の救済が3倍賠償(額の三倍)に拡
大
• 不当労働行為に関して、組合ではなく雇用主が、最高20,000ドル
の民事制裁金の対象となる可能性がある
• なぜ知っておく必要があるか: 雇用主は、より厳し
くより高額な罰金の対象となる
WWW.WNJ.COM
EFCAの意味すること
 過去70年間で、最も広範な労働法での変更が定められ
る
 現在の文言では、組合代表のあるなしに関し、従業員
が個人的に投票をする権利が取り上げられる。これが
「自由選択」?
 全ての雇用主(特に小規模事業)が、より容易でより迅
速な組合化プロセスの影響を受けやすくなる
WWW.WNJ.COM
EFCAの意味すること
 署名された承認カードを得るため過度の仲間からのプ
レッシャー(強制)のリスクの可能性。カードに署名する
よう従業員を説得する際の欺瞞的行為を制限する基準
がない
 雇用主の経緯や相対的な経済的課題について知識を
有さない仲裁委員会の手により、慎重に扱うべき賃金や
雇用条件に関する決定がなされる可能性がある。この
過程の多くが知られていない
WWW.WNJ.COM
EFCAの意味すること
 雇用主に対する罰金の増加により、過程における費用
が大幅に増加し、会社の中期及び長期の最善策に反し
て、経済的動機による妥協を強いられる
 組合活動に対応する雇用主の時間が限られる。現在、
雇用主は、組合なしでいることの利益を説明するために、
組合運動中に時間がある。これが、組合が現在65%の
承認カードによる支援なしで先に進まない理由である
WWW.WNJ.COM
第111回連邦議会での
EFCAの現在の状況
 政治的に混沌とした状況は、特に自動車業界に対
する刺激策の公聴会により変化
 主要な上院支援者が、提案されたままの法案を支
援できないと発表
 議事妨害を克服するために必要な上院での60投
票は、達成できない
 妥協案(EFCA LITE)に関する議論が進行中。妥協
案は、その他の妥協案と共に、迅速に処理される
プロセスで個人の投票-「即席投票」を残す
 民間企業での反対は今なお強い
WWW.WNJ.COM
契約の落とし穴
WWW.WNJ.COM
買主または売主にとって:取引条件は、
取引の現実にマッチしているか?
ほとんどの企業が、売買に定型的な取引条件を使
用。すべてのOEM及びすべての主要一次部品メー
カーの保証の契約条項は、売主が設計に実際には
全く責任がない(または、設計は共同であることが
多い)場合であっても、売主が製品の設計を法的に
保証すると記載している。最近、2億5,000万ドルの
保証請求に関する紛争の弁護をし、実際、事実は
契約の文章と全く逆であったにも関わらず、設計が
争点だった(契約条件にそう記載されていたため)
WWW.WNJ.COM
取引条件 – それはもう単に買主の
ためだけではない!
 売主: 顧客が貴社に、買主の条件に署名させなかった
場合、貴社の見積もりには条件があるか?条件には何
と記載されているか?その条件は、より厄介な買主の
条件を打倒するために役立つか?
 売主: 取引条件はあるか?貴社の見積もりを、買主が
承諾しなければならない申し入れとして、貴社の条件を
含んで提示しているか?
 売主・買主の条件が相反する場合又は条件がない場合
に適用される統一商事法典 ( 「完敗した」条件に代わる
条件 – 保証責任以外売主に有利になる)のギャップを
埋める条文
WWW.WNJ.COM
売主
貴社の条件は、長期的に貴社に有利になる価格設
定を可能にしているか?
 製品が見積もり時点で適切に価格設定されていたと仮定し
て、そのプラットフォームの存続期間中の原材料の価格の値
上がりやその他の主要な収益性の要素(為替の問題?)を
考慮し、交渉しているか?原材料の価格が底値の今、リスク
(現在の価格でプログラムの存在期間中縛られる)はさらに
大きくなっている。単に原材料だけでなく、為替変動も収益性
を失いかねない。指数化方式にすることが必要
WWW.WNJ.COM
売主
 顧客に、LLCで競合他社の利益になるような(自社
の不利益になり得る)事を認めているか?
技術移転契約は、貴社が自動車製造者に供給できない状況
に関するものだと言われているが、多くははるかに広義に記載
されている。OEM契約の中には、制限なしに中国や他の場所
の貴社の競合他社に貴社の技術をライセンスすることを認めて
いるものがある。他のOEMは、これを取引条件で行っている。
取引条件やDTAに自動的に含まれる技術移転やライセンスに
注意すること。もし貴社が履行できないときが来た場合、「契
約」製造者により使用される貴社の技術に関してロイヤルティを
交渉すること
WWW.WNJ.COM
売主
 本原因解析が不明確な場合でも、無制限のリコー
ル/製造物責任によって、貴社が潰される可能性が
あるか?
 先制借方記載がまさにそれを意味する – 貴社の顧客
は、貴社の製品がリコールの原因、またはたとえ原因の一
部だったとの「考え」でも、それに基づき支払を保留するこ
とができる。借方記載が始まる前に、上限又は少なくとも
争点を争うメカニズムが、契約に明らかに記載する事が必
要
WWW.WNJ.COM
買主
一次及び二次部品メーカー: 貴社の条件(又はそ
の欠如)は、貴社をその間に閉じ込めていない
か?
 注意と一貫性が鍵。貴社の条件を改訂していない、又
は、サプライヤーが貴社の条件に合意するよう貴社が強く
主張していない場合、大きなリスクにさらされる可能性が
ある。買主にはすることがたくさんあるが、貴社の条件が
取引を確実に支配するようにすること以上に重要なことは
ない。
WWW.WNJ.COM
顧客の破産に関する計画:
下位の部品サプライヤー
 遅すぎる前に手を切る。破産裁判所は、非債務者
の居場所ではない
 UCC 2-609条及び履行に関する適切な保証を求め
る能力
 顧客が支払い不能な場合の統一商事法典による
救済-履行の終了及び一時停止
WWW.WNJ.COM
破産に関する契約
上位部品サプライヤー
 負債の相互関係: 債務者のサブサプライヤーに支払わ
なければならない場合、貴社は守られているか?実例。
 詳細な情報を得た上での決定をするのに必要な財務情
報を取得する能力があるか?注文書を終了するための
「不安定とみなされる」に関する条項を有しているか?
 破産手続中、売掛金について譲歩しなければならない場
合、サプライチェーンを通じての「痛み分け」があるか?
 サプライヤーは、政府の売掛金保証を利用するコストを
分担したか?
WWW.WNJ.COM
支配権の変更に関する契約
所有権及び支配権の変更に関する条項
 新しい所有者は、契約の全てを必要とする
 注文書を再確認し署名を得る、また契約の形式
を変更さえする最適な時期
 操業停止費用に関し、前の所有者に責任を負
わせ続ける
WWW.WNJ.COM