地域ネットワーク

地域ネットワークコミュニティの構築
北陸先端科学技術大学院大学
知識科学研究科 知識システム構築論
林研究室
藤井速人
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地域ネットワークコミュニティをどのよう
につくるのか
地域社会(コミュニティ)の情報化が情報
化社会の究極の目標である
地域の活性化のために、どのような情報
をどのように地域内外に発信すれば良い
のか?
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情報の集中
都市への人口の流出と地方の過疎化
情報も東京一極集中
20%近くが東京から発信されている
インターネットユーザーの90%以上が
東京のグローバルサイトを見ている
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都道府県別情報発信量(平成12年度版通信白書)
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地方からの情報発信
・地域ユーザーに対しての情報発信は?
・地域外ユーザーに対しての情報発信は?
ユーザーの情報ニーズに即した情報を提供
する必要がある
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地域外ユーザーの求めるもの
地域外ユーザー・・・・
情報が点在していて知りたい情報に
なかなかたどり着けない
総合案内のようなサイトがあれば便利
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情報の点在
メジャーポータルサイト(Yahoo ,etc)
米沢市役所HP
(公共HP)
米沢市観光協会HP (業界HP)
各温泉・宿泊施設HP (企業HP)
個人HP
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ホームページの性格と利用者側の期待
フォーマル
パーソナル
公共HP
業界HP
企業HP
個人HP
名所案内
旅館検索
旅館PR
体験記
例
地域総合案内ホームページ
・リンク集
・メニュー案内
・BBS
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地域総合案内HP
ふるさとWebステーション日高見
(http://www.harujapan.co.jp/hitakami-ws)
A.地域文化関連情報エリア
B.地域生活関連情報エリア
C.地場産業・観光関連情報エリア
地域情報ネットワークの拠点となり、それらの情
報が広範囲にわたってスムーズに流れる
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地域総合案内HP
置賜総合情報サイトe-Yone・・(http://www.eyone.co.jp/)
ランキング、Shop検索、コミュニティなど地元情報発信
地域外の人も利用価値あり
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自治体HPの例
兵庫県篠山市・・・(http://www.city.sasayama.hyogo.jp/)
観光・イベントを中心に地域の情報発信、特産品などの
紹介により観光客の増加。市外の出身者にとって懐かし
い情報
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地域ポータルサイト
サッポロ・フューチャー・スクウェア
(http://www.sfs.city.sapporo.jp/top/)
SFSの運営は札幌市の任意団体である「電子流
通促進協議会」が行っている。運営事務局を行
政の枠からはずし、半官半民な組織としたことに
より、行政は行政情報のエッセンスをこの協議会
に提供する、一方で、協議会は任意団体として
民間情報も自由に扱える、といった体勢を整える
ことに成功している
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地域情報ネットワーク
地域情報検索エンジン「時空」・・・
(http://www.jicoo.co.jp/)
地域と人、人と人、ビジネスとビジネスを
繋ぐ、地域情報検索ディレクトリーサービス
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二つのポータルサイト
グローバルポータルサイトと
地域ポータルサイトとの違いは?
・ポータルサイトの意味合い
・コンテンツの構成
・運営の方法
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グローバルポータルサイト
ポータルサイトは、あらゆるニーズを持つあらゆ
るユーザーにとって、インターネット体験の「拠
点」となる場所である
ヤフー、エキサイトといった米国のポータルサイ
トでは、90年代後半から、掲示板、チャット、無
料e-mailなどのコミュニティツールを提供すること
で、ユーザーどうしが交流を深める場を作り上げ
てきた。その結果、サイトの集客力を高めるとと
もに、顧客滞在時間、顧客リピート率を向上させ
ることに成功した。
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コミュニティとは
実社会コミュニティとネットワークコミュニティ
との比較
・実社会コミュニティ・・・生活環境共有型
・ネットワークコミュニティ・・・関心共有型
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地域ポータルにおけるコミュニティ
地域ポータルサイトはグローバルポータル
サイトとは異なり地域に密着しているため、
オンラインでの繋がり、オンラインコミュニ
ティと実際のコミュニティとの距離が近い
この特徴を活かして実際の地域コミュニ
ティの活性化につなげることが可能
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地域に密着した地域ポータルサイト
地域ポータルサイトは、地域情報を扱って
おり、地域住民や地域の企業・団体、または
その地域に関心のある人がホームページ
へのアクセスやメールマガジン登録をする
このため地域ポータルサイトは、地域に
密着したコンテンツサービスをユーザーに対し
効果的に提供できる
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住民参加の地域ポータルサイト
住民参加型コンテンツの地域ポータル
地域ポータルは地域住民による地域住民のた
めの地域メディアとして使われるべきである。
情報交流の拠点であると同時に、行政に対して
意見を述べるといった、拮抗するカウンター・パ
ワーをもつ。
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住民から行政へ
電子会議室など住民が行政に対し意見
を述べるツールが普及してきた
現在のインターネット社会の性質上、実際
に意見を述べるのは住民のごく少数に限
られてしまう可能性
住民の幅広い層の参加が求められる
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運営主体はNPO
地域ポータルの運営主体はNPO
行政が運営すると公的依存がますます加速する。
NPOならばそこで活動したことがビジネスにも使
えたり、行政にも使えたり自由度が増す。
NPOなどのソーシャルセクターが21世紀の
社会問題解決の主役になる時代におけるツール
がインターネットである。
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インターネットによる地域振興は本当に
可能なの?
1980年代にも情報技術による
地域振興ブーム・・・オンライン・ショッピング、
オンライン情報検索etc
見事、失敗・・・。
原因・・・ハード、ソフトの不備。コンピュー
ターによるコミュニケーションの物足りなさ
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インターネットによる地域振興
オンライン上だけでなく地域内外の人々の
実際の交流が促進される必要がある
そのためには魅力あるコミュニティ作りが
求められる
ユーザーのニーズを把握する必要性
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地域ユーザー動向の把握が必要
山形大研究・・・・地域社会のデザインを行う
上で必要な地域住民の情報ニーズを把握
地域外利用者の動向
・地域サイト群に地域外利用者のためのサイ
トの必要性
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ユーザーの利用状況・・・・山形大研究
地域外利用者
地域内利用者
Wow!
!
Oh!!
50%
50%
10%
地域内サイト
90%
地域外サイト
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行政による情報化の問題点
行政の情報化計画・戦略のほとんどが地域
社会の視座に立たず、ITの恩恵を活用す
るための方向で物事が考えられていない。
・電子政府
本来なら実際に市役所に来てもらうなど、
人と人との交流をもっと活性化する形で考
えるべきではないか?
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地域社会とインターネット
地域社会がどうありたいかという戦略目標
・目的を具現化する絶好の道具としてイン
ターネットがある
そのインターネットの利点を有効に活用
するために地域ポータルサイトをいかに構
築するかが重要な課題となる
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