アグリバイオ用照明による 葉菜類の実証栽培 2014年9月29日JPC関西定例講演会 シーシーエス株式会社 光技術研究所 秋間 和広 Copyright© 2014 CCS Inc. 会社紹介 企業理念:光を科学し、社会に貢献する マシンビジョン(画像処理)分野 アグリ分野 美術館・博物館 メディカル分野 デバイス分野 分野 Copyright© 2014 CCS Inc. アグリ分野の取り組み 2003年 単波長を中心に植物の基礎的な 光反応に関する研究 2005年 研究機関向けLED照明の販売開始 2006年 植物工場における 実証栽培試験開始(光源はHf蛍光灯) 2011年 LED照明の植物工場における実証栽培試験開始 2012年 フィリップス製品の販売を開始(LED Horti Partner契約) LED照明に合わせた栽培方法の検証 Copyright© 2014 CCS Inc. 植物工場(栽培)に必要な4つの環境 光環境環 :光強度、光質(波長)、照射時間(日長)、照射時期など 空気環境 : 気温、湿度、CO2濃度、風速など 水環境環 : 肥料濃度(EC)、pH、水温、流速、水深など 栽培環境 : 栽植密度、栽培日数、品種など 各環境が成長に及ぼすイメージ 下限に引っ張られる 生 長 限 界 光環境 水環境 空気環境 栽培環境 成長に影響を与える要因を複合的に考慮することが重要 Copyright© 2014 CCS Inc. 光環境と植物応答 ≪植物にとって重要な光反応≫ 1光合成 葉緑体において光のエネルギーを利用して、 二酸化炭素と水から有機化合物(炭水化物)を合成する反応 2光形態形成 植物の形態的な変化が、波長、強さ、照射時間などの 違いによって制御される反応 3光周性 植物の代謝活動、生長、開花、塊茎形成などが 1日の昼夜の長さ(光周期)によって影響される反応 Copyright© 2014 CCS Inc. フィリップス植物栽培用LED照明 GreenPower LED プロダクションモジュール 光量子束:50 mmol s-1 長さ:1.2m 消費電力:28~32W 「植物の光反応」と 「実生産のニーズ」が 良く考慮された製品 防塵防水性能:IP66 平均寿命:50,000 h(光量子維持率70%時点) Copyright© 2014 CCS Inc. 植物栽培用LED照明栽培 (白色) (赤+青) (赤+青+緑) (赤+青+遠赤) 緑色光は成長にとって、 マイナスとはならない 遠赤色光は葉の拡大 (形態形成の変化)を引き起こす ことで重量が増加する Copyright© 2014 CCS Inc. LED照明に合わせた培養液処方 基準処方 チップバーン発生率(%) 100% ■重度チップバーン ■中度チップバーン 80% ■軽度チップバーン 60% ■チップバーンなし 40% 20% 0% 蛍光灯 1/4K通期処方 チップバーン発生率(%) 100% DR/B 栽培光源 DR/B/FR 1/6K通期処方 1/8K通期処方 80% 60% 40% 20% 0% 蛍光灯 DR/B 栽培光源 DR/B/FR 蛍光灯 DR/B 栽培光源 DR/B/FR 蛍光灯 DR/B 栽培光源 DR/B/FR 図.K低減培養液処方がサンチュのチップバーン発生程度に及ぼす影響(n=30) K濃度が低い処方ほど、チップバーン抑制効果大 特に、DR/B/FRにおける抑制効果が高い Copyright© 2014 CCS Inc.
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