セキュリティインシデントの現状とネットワーク環境に

セキュリティインシデントの
現状とネットワーク環境にお
けるセキュリティ保全
すずきひろのぶ
[email protected]
2001 Sep 27
Linux Conference 2001
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内容
• セキュリティインシデントの現状分析
–
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–
ネットワーク構成
過去12ヶ月の分析から
CLSCANの紹介
WCLSCANの提案
• ネットワーク環境におけるセキュリティ保全
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ファイアウォールのログ
• インターネットとDMZを区切るルータによる
IPフィルタリングのログ
• IPフィルタリングは最小のコストで最大の防
御ができる
• ネットワーク空間を分割する役割を果たす
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ネットワーク構成
Linux Based Network
Internet
Web,DNS,Mail,etc
Router
Logging
Server
Filtered Log
Internal Router
Internal network
DMZ
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過去12ヶ月の記録
• 2000.10.9~2001.9.23
• リジェクトされた接続
– 210.145.219.248/29
– 68ポート(TCPのみ)
– 35106エントリ(TCPのみ)
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過去12ヶ月
注)TCPのみ
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CLSCAN
• Common Log SCAN
– 既にsyslogに記録される数々のセキュリティ情報は存
在しているが人間が簡単に読める形ではない
– セキュリティログのプリティプリント
• HTML, Text
– 簡単な統計情報
– 各種SOHO向けルータ、TCPWAPPER、IP filterなどのロ
グに対応
– http://h2np.net/clscan
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WCLSCAN
Database
Pre-processing by clscan library
Secure Message
Statistics Processing
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ネットワーク環境におけるセ
キュリティ保全
GNU/Linux環境における戦略
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フェイルセーフ
• 多重に防御する
– 単体システムの機能のみに頼らない
• 問題をシンプルに切り分けることができる
構成にする
– All-In-Oneは避ける
– 「何でもできる」は「何にもできない」と同じ
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いくつかの誤解
• ファイアウォールソフトを入れれば安全
– パケット選別はルータレベルですべき
– バッファオーバーフローには対応できない
• NATを使えば安全
– 外部に接続する否かが問題
• 暗号化すればよい
– 通信データ保全とシステム保全とは別問題
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いくつかの誤解
• LinuxはWindows NTより安全だ
– ユーザがブラックボックスとして使う限り同じで
ある
• POP/IMAP, Telnetd, linuxconf, などなど事例にはこと
かかない
– プラットフォーム数の違いである
• ある規模になるとセキュアなアップデートが困難に
なる
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トータルな防御方法
• ファイアウォールの定義
– 内部ネットワークを保護するプロテクションシ
ステムの総体
• ネットワーク単位で守る
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5W1Hを明確にする
•
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•
•
•
•
WHAT: 何の情報を守るのか
WHO:
誰から守るのか
WHOM: 誰の情報を守るのか
WHY:
なぜその情報を守るのか
WHERE: 守る情報はどこにあるのか
HOW:
どうやって守るのか
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GNU/Linuxのアドバンテージ
• 金銭的な負担が少ない
– ×高額なソフトウェア
– ×高価なハードウェア
• 目的別にマシンを用意する
– 必要なソフトウェアのみで稼動させる
• 問題の切り分けが明確になる
• ブラックボックスとして使わない
– Web DNS MAIL etc.
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ゾーン・ディフェンス
• サブネット化などをしてネットワーク的なゾーンを
作る
• サーバが集中するゾーン
– 境界ネットワーク(DMZ)
• 直接外部からアクセスされないゾーン
– 通常のユーザが使う範囲
• インターネット側から遠いゾーンが必ずしも安全
とは限らない
– 内部からの攻撃・トロイの木馬・ウィルス.etc
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スクリーンド・サブネット方式
ブランチ型
DMZ
DMZ
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GNU/LinuxでIPフィルタリングBOX
• Linux BOXに複数NICカードをつければでき
あがり!
– りぬくす工房の組込み向けSi-Linux
• http://www.si-linux.com
• Iptables
– Ipchain・ipfadmの後継
– 強力なルールが適用できる
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本質的な問題は…
• 適切なパケットフィルタリングのルールを作
ることができるか?
– ネットワークの論理設計ができる技量が必要
だろう
– 検証が難しい
• 本格的に行うならばFormal Specification (形式的仕
様記述)のアプローチが必要だろう
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個別のマシンに関して
• TCP_WRAPPERによる制御
– ゾーン(サブネット)単位でアクセスを管理
– 個別のマシン毎にアクセスを管理
– 外部からのアクセスをほぼシャットアウト
• SSHを使ってのログインとポートフォワーディングのみ許す
• Iptabesを使って厳しくパケットをコントロールする
– 最低限のサービスしかパケットを出さない
– コンソールログイン以外許さない
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Libsafe
• バッファオーバーフローはパケットフィルタ
リングでは防げない
• 最新のGCCでプログラムをサイト毎に再コ
ンパイルする
– 不可能ではないが無理がある
• 多くのバッファオーバーフローはLibsafeで
回避できる
– http://www.gnu.org/directory/libsafe.html
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