第1章 図書館の意義、果たす役割

第1章 図書館の意義、果たす
役割
1.図書館とはなにか
(1)さまざまな図書館
a.ブックスタートから児童サービスへ
・子供のための文庫
・公共図書館における児童サービス
(1)さまざまな図書館(続き)
b.学校図書館
・学校図書館は、児童・生徒が学ぶための教
材・メディアを確保し、情報化社会における
リテラシーを身に付けるための場、と位置
づけられた。
・自主的な学習態度を身に付けさせるため
の施設でもある。
(1)さまざまな図書館
c.大学図書館
教育と研究のために設置
学術情報は急速にデジタル化
(1)さまざまな図書館(続き)
d.公共図書館
公立図書館と私立図書館とに分かれる
公立図書館は、府県や市町村といった地
方自治体が設置し、子供から高齢者まで
の誰もが利用できる図書館
図書以外の資料も広く収集し、住民に提供
する
読書案内やレファレンスサービスも行う
(1)さまざまな図書館(続き)
e.専門図書館
企業や官庁、学協会などの図書館を指す
通常は、その団体の構成員しか利用でき
ない
(1)さまざまな図書館(続き)
f.国立図書館
図書館の図書館という立場
一国を代表する重要な図書館
国内資料は、すべての資料を収集し、保存
し、提供する
(2)図書館の意義
• 図書館の語源
フランス語のbibliotheque、ドイツ語の
Bibliothekはいずれも、古代ギリシャ語の
biblio(図書)に、場所を示すthecaが付いた
もの。
英語のlibaryは、ラテン語のliber(図書)に
場所のaryが付いたもの。
(2)図書館の意義(続き)
図書館に関する定義
(図書館問題研究会編 『図書館用語辞典』角川書
店 1982)
・各種の図書およびその他の資料(図書館
資料)、情報を収集・組織・保存して利用者
の要求に応じて提供する公共的サービス
機関。その機能は、資料・職員・場所(施
設)の三要素によって支えられる。
(3)三つの機能モデル
a.収蔵モデル
・資料の保存を重視するモデル。
このモデルの理想は、「すべての出版物を
残らず収集し、かつ収集したコレクションの
永久的な保存」である。
(3)三つの機能モデル(続き)
b.利用モデル
図書館の第1の役割が、「図書や雑誌など
の資料への、人々のアクセスを確保するこ
と」であると捉える
利用モデルに基づいて、図書館の役割を
説く「図書館学の五法則」(ランガナタン)が
ある
図書館学の五法則(ランガナタン)
1.Books are for use
図書は利用するためのものである
2.Every reader his book
どの読者にも、その人の図書を
3.Every book its reader
どの図書にも、その読者を
4.Save the time of the reader
図書館利用者の時間を節約せよ
5.Library is a growing organism
図書館は成長する有機体である
(3)3つの機能モデル(続き)
c.資源共有モデル
・資料の多様化
・資料数の激増
・個々の図書館で利用者のあらゆるニーズを満足
させることは不可能
・図書館が協力し、資源を共有して、利用者のさま
ざまなニーズに応えていく必要性