ソフトウェア開発管理 技術 ①ソフトウェア開発プロセス・手法 (ソフトウェア開発手法/モデル) ②オブジェクト指向手法 『ソフトウェア開発管理技術』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2015 1 ①ソフトウェア開発プ ロセス・手法 代表的な開発手法に関する 意義や目的 『ソフトウェア開発管理技術』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2015 2 (1)ソフトウェア開発モデル(p98) WaterFallモデル 工程に沿って、逐次開発(後戻りしない) 特徴 開発管理が容易 大規模システム向き 問題点 上流工程の不具合は、修復大 要件を反映しにくい 『ソフトウェア開発管理技術』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2015 3 プロトタイピングモデル(p98) 構築手順(Prototyping) 要件・評価(≒ヒアリング)をもとに プロトタイプを作成・改善/試用/評価 利点 要件を反映しやすい 難点 手間がかかる、管理が難しい 『ソフトウェア開発管理技術』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2015 4 スパイラルモデル(p98) 両モデルの特長を取り入れたモデル 構築手順 WaterFallモデルで サブシステム分割 サブシステムごとに プロトタイピング 『ソフトウェア開発管理技術』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2015 5 (2)ソフトウェア開発手法(p97) ープロセス中心アプローチ A)業務プロセス着目して開発する手法 伝統的手法 Process Oriented Approarch 入力伝票 作業者 出力帳票 人手で作業しているとき 『ソフトウェア開発管理技術』 入力ファイル 参照資料 プログラム 参照ファイル 出力ファイル POAでシステム化 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2015 6 B)データ中心アプローチ(DOA、p97) データに着目して開発する手法 (背景) 業務(仕事の仕方)は変わっても 業務で使う「データ」は変わらない DOA → システム変更が少なくなる データに 着目 + 販売 - 商品 (在庫) 現金 - 発注 『ソフトウェア開発管理技術』 + 発注の仕方が 変わっても (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2015 7 C)オブジェクト指向(p96) 「オブジェクトを定めて」 これを組み合わせることで開発する手法 オブジェクト → 再利用/高生産性 例)カーナビ、スマホ 『ソフトウェア開発管理技術』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2015 8 ②オブジェクト指向手法 (p96) 『ソフトウェア開発管理技術』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2015 9 (1)オブジェクトの定義(p96) 内部隠蔽された「データとメソッド」を持つもの メッセージを受けることで動作する 一連の連携で「仕事」を実行 メッセージb • データA • メソッドA オブジェクトA オブジェクトB オブジェクトC メッセージa 『ソフトウェア開発管理技術』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2015 10 オブジェクトのイメージ メッセージ 応答 画面の上の位置に 表示する GSオブジェクト 所在位置 看板 位置計算する データ メソッド カーナビ画面 GS GS 表示する 『ソフトウェア開発管理技術』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2015 11 (2)UML(p96)-ユースケース図 UML(Unified Modeling Language) オブジェクト指向の設計技法(言語) 利用者の視点で、システムの機能を図示する 図書館システム アクター:人(システム) ユースケース:機能 システム境界 『ソフトウェア開発管理技術』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2015 12 操作 (3)UML-クラス図 データの視点で、システムの構造を図示する クラス名(オブジェクトの元) 操作(メソッドの元) 属性(データの元) クラス名 操作 多重度 属性 『ソフトウェア開発管理技術』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2015 13 クラス図のもう一つの例 クラス: オブジェクトの元 (データの視点) クラスの関係: 多重度 操作: クラスの中で定義 『ソフトウェア開発管理技術』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2015 14 (4)オブジェクト指向での概念 カプセル化(内部を隠蔽) 難しいが・・・ 優れた 開発手法 データを外部から操作できない 独立性が高まる → 信頼性が向上 例 GSオブジェクト 継承 上位クラス 所在位置 → 下位クラス 看板 位置計算する 表示する インスタンス化(具象化) クラス(抽象) 『ソフトウェア開発管理技術』 → オブジェクト=インスタンス (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2015 15 End 『ソフトウェア開発管理技術』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2015 16 Link先 『ソフトウェア開発管理技術』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2015 17 WaterFallモデルのプロセス(第12回の再掲) 要件定義 運用テスト 外部設計 設計 内部設計 プログラミング システムテスト 結合テスト 単体テスト テスト (戻る) 『ソフトウェア開発管理技術』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2015 18 継承 (戻る) クラスの定義: 簡単・正確に スーパクラス サブクラス GS GS番号 GS名 所在位置 所属 : 表示位置を再計算する : EssoGS GS番号 GS名 所在位置 所属=Esso Esso看板 表示位置を再計算する 看板を表示する 特化 汎化 Is-a関係(特化) GS EssoGS Esso EneosGS Eneos 『ソフトウェア開発管理技術』 Part-of関係(汎化) 高速入口 出光GS 出光 ランプ 料金所 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2015 ゲート 19 インスタンス化 クラス クラス名 データ メソッド インスタンスの生成: 簡単・正確に インスタンス EssoGS GS番号 GS名 所在位置 所属=Esso Esso看板 表示位置を再計算する 看板を表示する インスタンス化 E2031 長瀬営業所 長瀬北西角 Esso : E2035 鶴橋GS 鶴橋駅前 Esso : 表示位置を再計算する 表示位置を再計算する 看板を表示する 看板を表示する (戻る) 『ソフトウェア開発管理技術』 (C)Copyright, Toshiomi KOBAYASHI,2009-2015 20
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