会計コース発電事業編 発電事業会計記帳実務引 ver 1 発電事業会計の記帳実務 全国土地改良事業団体連合会 1 発電事業会計における1年間の取引と会計処理イメージ 4月定期取引 不定期 取引 定期取引など 各取引概要に よる仕訳、諸 帳簿への記 帳・転記の紹 介頁 5月定期取引 6月定期取引 不定期 取引 3月定期取引 期末取引 定期取引など 各取引概要に よる仕訳、諸 帳簿への記 帳・転記の紹 介頁 期末整理 残高試算 表、精算 表の紹介 頁 貸借対照 表、正味財 産増減計 算書の紹 介頁 本 資 料 の 全 体 構 成 2 発電事業会計における月毎定期取引と不定期取引(主要事例) 月毎定期取引の事例 仕訳と勘定科目 (借方) 発電事業従事職員給与 職員所得税源泉徴収 職員所得税源泉徴収額の税務署納付 厚生年金、健康保険雇用主負担 発電事業雇用者賃金 パソコン等事務機器リース料 事務所使用電気料金 電力会社への売電による収入 取引概要№ (貸方) 発電事業人件費 現金及び預金 預り金 発電事業事務費支出 発電事業人件費 発電事業事務費支出、仮払消費税 発電事業事務費支出、仮払消費税 現金及び預金 現金及び預金 預り金 現金及び預金 現金及び預金 現金及び預金 現金及び預金 現金及び預金 発電事業収入、仮受消費税 発電事業事務費支出、仮払消費税 発電事業施設修繕費、仮払消費税 発電事業施設修繕費、仮払消費税 発電事業事務費支出、仮払消費税 発電事業事務費支出、仮払消費税 発電事業事務費支出、仮払消費税 仮払消費税 発電事業事務費支出、仮払消費税 発電事業発電所管理支出、仮払消費税 工具、器具等 現金及び預金 現金及び預金 現金及び預金 現金及び預金 現金及び預金 現金及び預金 現金及び預金 現金及び預金 現金及び預金 現金及び預金 発電事業人件費 発電専用建物減価償却費 修繕引当金繰入 発電施設建設改良積立金 仮受消費税 現金及び預金 発電専用建物 修繕引当金 現金及び預金 仮払消費税、未払消費税 1 2 3 4 5 6 7 8 不定期取引の事例 職員出張旅費 発電機械装置修繕費 諸機器の臨時調査点検費 事務室内の床修繕費 発電事業従事者作業服購入 事務機器トナー等消耗品購入 消費税の中間納付 管理用車両油脂代 発電施設塵芥処理 消火器等保安機材購入 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 期末取引の事例 理事報酬の計上 減価償却費の計上 各種引当金の計上 各種積立金の計上 未払消費税の計上 19 20 21 22 23 3 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 1 ○ 発電事業従事職員給与支給 ○ 4月15日支給 ○ ×名総額 100万円 月日 科目 入金 出金 追記 総勘定元帳 (略) 4.15 款発電事業費 項発電事業人 100 月日 貸方 残高 500 500 400 100 4月 15日 (略) 仕 訳 帳 伺い 一金 100万円也 (ただし、発電従事職員給与) 月日 摘 要 借方 総勘定元帳 貸方 (発電事業人件費) 追記 支出整理簿 発電事業費 月日 借方 目給与 支出命令 款 摘 要 4.1 前期繰越 4.15 発電事業人件 費 件費 月日 ( ) (現金及び預金 残高 4.15 項 発電事業人件費目 給与 摘 要 4.15 4月分職員給 与支給 発電事業人件 費 現金及び預金 (4月職員給与) 月日 100 100 4.15 摘 要 現金及び預 金 借方 100 貸方 残高 (略) 出金額 累計額 100 (略) 4 土地改良区一般会計一般管理費と発電事業会計一般管理費の区分 一般会計(維持管理会計) 発電事業会計の 範囲 一般管理費 役員職務報酬 土地改良区役員 兼務職員 人件費 一般会計職員、 雇用者 発電事業従事 職員、雇用者 共通事務所経費 事務費 一般会計事務 費支出 発電事業事務 費支出 両事業に関係する役員報酬や共 通経費は、関与度にしたがって両 会計に費用を分離計上するものと なるが、月々区分計上する煩雑さ を避けるため、当面、一般会計に 計上しておき、期末において、年 間分を分離仕訳する。 土地改良区役員報酬であれば次 の処理となる。 期末時の一般会計側の分離仕訳例 現金及び預金 200 / 報酬 200 期末時の発電事業会計側の仕訳例 報酬 200 / 現金及び預金 200 ※ 200という額については、両会計 への年間の関与実績数値など、合理的 な根拠により分離仕分けしたもの 5 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 2 ○ 職員給与から所得税の源泉 徴収 ○ 4月15日収入 ○ 源泉徴収額 5万円 月日 科目 4.15 款 項 入金 出金 5 総勘定元帳 ( ) (現金及び預金) 残高 月日 (略) 摘 要 借方 4.15 預り金 職員給与所得 税源泉徴収額 貸方 残高 (略) 5 収入命令 月日 4月 15日 (略) 仕 訳 帳 伺い 一金 5万円也 (ただし、職員所得税源泉徴収額) 収入整理簿 款 月日 項 摘 要 目 月日 摘 要 4.15 現金及び預金 預り金 (所得税源泉 徴収額) 借方 総勘定元帳 貸方 (預り金) 5 5 月日 摘 要 4.15 現金及び預 金 借方 貸方 残高 5 5 収入額 累計額 (記載なし) 6 会計記帳の事務手順 収入命令、収入整理簿、現金預金出納帳、収支決算書と関連していく仕組み (支出の場合は、支出命令、支出整理簿、現金預金出納帳、収支決算書と関連) 収入整理簿 (支出整理簿) 収入命令 (支出命令) 記帳、転記 仕 訳 帳 総 勘 定 元 帳 現金預金 出納帳 貸 借 対 照 表 計正 算味 書財 産 増 減 財産目録 収支 決算書 所得税の源泉徴収金など、予算書に登載がない、いわゆる収支計算外出納においても上記による記 帳と転記による事務手順を経るもの。 したがって、100万円の給与(うち所得税源泉徴収金5万円)の支払いに関する事務手順の場合、 ① 支出命令において100万円とする。収支決算書においても100万円の記録結果となる。 ② 収入命令において源泉徴収金5万円とする。次いで支出命令で5万円を税務署に納付する。 (結局、源泉徴収金の残高はゼロとなる。なお収支計算外出納であるため決算書に載らない。) 7 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 3 ○ 源泉徴収所得税の納付 ○ 4月15日支出 ○ ××税務署納付 5万円 科目 月日 入金 出金 追記 摘 要 借方 貸方 残高 (略) 追記 4.15 預り金 5 仕 訳 帳 伺い 一金 5万円也 (ただし、源泉徴収所得税の納付) 支出整理簿 月日 月日 4月 15日 (略) 款 5 職員給与所得 税源泉徴収額 支出命令 ( ) (現金及び預金 残高 (略) 4.15 款 項 月日 総勘定元帳 摘 要 出金額 累計額 (略) 借方 総勘定元帳 貸方 (預り金) 追記 4.15 預り金 現金及び預金 (所得税源泉徴 収額) 項 摘 要 月日 月日 5 摘 要 借方 貸方 残高 5 4.15 現金及び預 金 4.15 現金及び預 金 5 5 5 0 (記載なし) 8 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 4 ○ 年金保険雇用主負担 ○ 4月15日負担 ○ ×名総額 10万円 月日 科目 入金 出金 追記 月日 摘 要 借方 貸方 残高 (略) 追記 4.15 発電事業事 務費支出 10 4月 15日 (略) 仕 訳 帳 伺い 一金 10万円也 (ただし、年金保険雇用主負担分) 支出整理簿 款発電事業費 項発電事業人件費 月日 10 人件費 目保険料 支出命令 ( ) (現金及び預金 残高 (略) 4.15 款発電事業費 項発電事業 月日 総勘定元帳 摘 要 追記 4.15 4月分年金保 険負担 目保険料 出金額 累計額 月日 摘 要 借方 総勘定元帳 貸方 (発電事業事務費支出) 追記 4.15 発電事業事務費 支出 現金及び預金 (4月分年金等 雇用主負担) 月日 10 10 4.15 摘 要 現金及び預 金 借方 10 貸方 残高 (略) (略) 10 9 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 5 ○ 発電事業雇用者賃金支給 ○ 4月15日支給 ○ ×名総額 100万円 月日 科目 入金 出金 追記 総勘定元帳 (略) 4.15 款発電事業費 項発電事業人 100 月日 月日 借方 貸方 残高 (略) 4.15 発電事業人 件費 目賃金 100 4月 15日 (略) 仕 訳 帳 伺い 一金 100万円也 (ただし、発電事業雇用者賃金支給) 月日 摘 要 借方 総勘定元帳 貸方 (発電事業人件費) 追記 支出整理簿 款発電事業費 項発電事業人件費 月日 摘 要 追記 件費 支出命令 ( ) (現金及び預金) 残高 摘 要 4.15 4月分雇用者 賃金支給 4.15 目賃金 出金額 累計額 100 発電事業人件 費 現金及び預金 (4月分雇用者 賃金支給) 月日 100 100 摘 要 借方 追記 4.15 貸方 残高 (略) 現金及び預 金 100 (略) 10 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 6 ○ パソコン等事務機器リース料 ○ 4月20日支払い ○ ×台総額 27万円、 うち消費税2万円 月日 科目 入金 出金 総勘定元帳 (略) 追記 4.20 款発電事業費 項発電事業事 27 貸方 残高 (略) 27 リース料 総勘定元帳 (略) (発電事業事務費支出) 仕 訳 帳 伺い 一金 27万円也(うち消費税2万円) (ただし、事務機器リース料支払い) 支出整理簿 款発電事業費 項発電事業事務費 目事務機器リー ス料 追記 4.20 事務機器リー ス料 借方 4.20 諸口 4月 20日 摘 要 摘 要 目事務機器 支出命令 月日 月日 追記 務費 月日 ( ) (現金及び預金 残高 出金額 累計額 (略) 27 月日 月日 摘 要 借方 貸方 借方 貸方 追記 4.20 現金及び預 金 追記 4.20 発電事業事務費 支出 仮払消費税 現金及び預金 (事務機器リース 料) 摘 要 残高 (略) 25 25 総勘定元帳 2 27 (仮払消費税) 月日 摘 要 4.20 現金及び預 金 借方 2 貸方 残高 (略) 11 消費税に係る記帳ルールのあらまし 本テキストにおいては税抜き記帳方式によっている。 (期末整理) (日々の仕訳) 税抜き記帳 方式 収入となる 取引の場合 の仕訳 支出となる 取引の場合 の仕訳 税込み記帳 方式 収入となる 取引の場合 の仕訳 支出となる 取引の場合 の仕訳 現金及び預金 ○○事業事務費 仮払消費税 現金及び預金 ○○事業事務費 ○○事業収入 仮受消費税 現金及び預金 ○○事業収入 現金及び預金 仮払消費税 (残高) 仮受消費税 (残高) ※発電事業においては、通常、 仮受消費税残高が多い。仮払消 費税残高と仮受消費税残高を打 ち消すとともに、未払消費税額を 求める仕訳を行う。 収入取引にお ける消費税額 の積上げ作業 支出取引にお ける消費税額 の積上げ作業 仮受消費税 (残高) 仮払消費税 (残高) 未払消費税 3.31決算で確定した 未払消費税額について、 他の一般会計等の結果 と通算して、5.31まで に納税する。 公租公課 未払消費税 消費税収 支差額の 判明 3.31決算で確定した 未払消費税額について、 他の一般会計等の結果 と通算して、5.31まで に納税する。 12 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 7 ○ 事務所使用電気料金 ○ 4月25日支払い ○ ××電力へ27万円支払い うち消費税2万円 月日 科目 入金 出金 追記 4.25 款発電事業費 項発電事業事 27 総勘定元帳 ( ) (現金及び預金 残高 (略) 月日 摘 要 借方 貸方 残高 追記 務所費 (略) 4.25 諸口 目電気料金 27 支出命令 月日 4月 25日 総勘定元帳 (略) 伺い 一金 27万円也(うち消費税2万円) (ただし、事務所使用電気料金) 支出整理簿 款発電事業費 項発電事業事務所費 月日 摘 要 追記 4.25 事務所使用 電気料金 (発電事業事務費支出) 仕 訳 帳 目電気料金 出金額 累計額 (略) 27 月日 月日 摘 要 借方 貸方 借方 貸方 追記 4.25 現金及び預 金 追記 4.25 発電事業事務費 支出 仮払消費税 現金及び預金 (事務所用使用 電気料金) 摘 要 残高 (略) 25 25 総勘定元帳 2 27 (仮払消費税) 月日 摘 要 追記 4.25 現金及び預 金 借方 2 貸方 残高 (略) 13 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 8 ○ ××電力(株)の売電収入 ○ 4月25日収入 ○ 前月売電量実績 400万円 うち消費税30万円 月日 科目 4.25 款発電事業 入金 出金 400 総勘定元帳 ( ) (現金及び預金) 残高 月日 (略) 摘 要 借方 貸方 残高 収入 項発電事業 4.25 諸口 (略) 400 収入 収入命令 月日 4月 25日 総勘定元帳 (略) (発電事業収入) 仕 訳 帳 伺い 一金 400万円也(うち消費税30万円) (ただし、前月発電量による) 月日 月日 4.25 収入整理簿 款 発電事業収入 月日 項 発電事業収入 目 摘 要 4.25 4月売電収入 摘 要 現金及び預金 発電事業収 入 仮受消費税 (4月売電収入) 借方 貸方 借方 4.25 現金及び預 金 400 貸方 残高 370 (略) 370 総勘定元帳 30 月日 収入額 累計額 400 摘 要 4.25 (略) ※ 発電事業収入370万円に対し仮受消費税の 30万円は近似値であり正確ではありません。シン プルな記載例とするためであり、ご理解ください。 (仮受消費税) 摘 要 借方 現金及び預 金 貸方 残高 30 30 14 4月末における書簿記帳状況のイメージ 現金預金出納帳 月日 4.1 4.15 4.15 4.15 4.15 4.15 4.20 4.25 4.25 科目 入金 出金 100 5 5 10 100 27 27 (略) 400 総勘定元帳 残高 500 400 405 400 390 290 263 236 636 仕 訳 帳 月日 摘 要 4.15 発電事業人件費 現金及び預金 現金及び預金 預り金 預り金 現金及び預金 発電事業事務費支出 現金及び預金 発電事業人件費 現金及び預金 発電事業事務費支出 仮払消費税 現金及び預金 発電事業事務費支出 仮払消費税 現金及び預金 現金及び預金 発電事業収入 仮受消費税 4.15 4.15 4.15 4.15 4.20 4.25 4.25 借方 総勘定元帳 (現金及び預金) 月日 摘 要 借方 貸方 4.1 4.15 4.15 4.15 4.15 4.15 4.20 4.25 4.25 前期繰越 (発電事業人件費) 残高 500 100 発電事業人件費 預り金 預り金 発電事業事務 費支出 5 5 10 100 27 27 発電事業人件費 諸口 諸口 諸口 500 400 405 400 390 400 総勘定元帳 100 (発電事業収入) 5 5 4.15 4.15 290 263 236 636 貸方 100 月日 5 月日 摘 要 借方 貸方 100 100 4.25 400 現金及び預金 400 25 2 貸方 100 100 残高 100 200 総勘定元帳 月日 摘 要 4.15 4.20 4.25 現金及び預金 現金及び預金 現金及び預金 借方 貸方 10 25 25 残高 10 35 60 総勘定元帳 残高 10 現金及び預金 現金及び預金 借方 (発電事業事務費支出) 5 10 摘 要 月日 4.25 (仮受消費税) 摘 要 借方 貸方 現金及び預金 30 残高 30 27 総勘定元帳 25 2 27 400 370 30 月日 (預り金) 摘 要 借方 4.15 現金及び預金 4.15 現金及び預金 総勘定元帳 貸方 残高 5 5 5 0 (仮払消費税) 月日 4.20 4.25 摘 要 現金及び預金 現金及び預金 借方 2 2 貸方 残高 2 15 4 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 9 ○ 職員出張旅費 ○ 5月1日から9日 ○ ××県への職員出張費 27万円、うち消費税2万円 月日 科目 入金 出金 総勘定元帳 (略) 追記 5.10 款発電事業費 項発電事業事 27 貸方 残高 (略) 27 総勘定元帳 (略) (発電事業事務費支出) 仕 訳 帳 伺い 一金 27万円也(うち消費税2万円) (ただし、××県内出張旅費支給分) 支出整理簿 款発電事業費 項発電事業事務費 目職員旅費 追記 5.10 職員出張旅費 支給 借方 5.10 諸口 5月 10日 摘 要 摘 要 目職員旅費 支出命令 月日 月日 追記 務費 月日 ( ) (現金及び預金 残高 出金額 累計額 (略) 27 月日 月日 摘 要 借方 貸方 借方 貸方 追記 5.10 現金及び預 金 追記 5.10 発電事業事務費 支出 仮払消費税 現金及び預金 (職員出張旅費 支給) 摘 要 残高 (略) 25 25 総勘定元帳 2 27 (仮払消費税) 月日 摘 要 5.10 現金及び預 金 借方 2 貸方 残高 (略) 16 旅費の概算払いと精算時の仕訳について 精算時 概算払い時 旅費の概算 払いと精算 仮払金 27万円 現金及び預金 27万円 仮払金 出張計画 発電事業事務 費支出 25万円 27万円 とおり 仮払消費税 2万円 出張の 延長あり 発電事業事務 仮払金 27万円 費支出 37.5万円 現金及び預金 13.5万円 仮払消費税 13.5万円 不足 3万円 現金及び預金 13.5万円 13.5万円 発電事業事務 費支出12.5万円 余り 仮払消費税 1万円 出張の 短縮有り 仮払金 27万円 職員に13.5 万円の支給 職員から 13.5万円 の返還 17 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 10 ○ 発電機械装置の修繕費 ○ 6月10日支払い ○ 請負会社は××整備工業社 請負108万円、うち消費税8万円 科目 月日 入金 出金 総勘定元帳 (略) 追記 6.10 款発電事業費 項発電事業施 108 貸方 残高 (略) 108 総勘定元帳 (略) 仕 訳 帳 伺い 一金 108万円也(うち消費税8万円) (ただし、発電機械装置修繕費) 支出整理簿 款発電事業費 項発電事業施設修繕費 目 追記 6.10 発電機械装置 修繕費 借方 6.10 諸口 6月 10日 摘 要 摘 要 目 支出命令 月日 月日 追記 設修繕費 月日 ( ) (現金及び預金 残高 出金額 累計額 (略) 108 (発電事業施設修繕費) 月日 月日 摘 要 借方 貸方 借方 貸方 追記 6.10 現金及び預 金 追記 6.10 発電事業施設 修繕費 仮払消費税 現金及び預金 (発電機械装置 の修繕費) 摘 要 残高 (略) 100 100 総勘定元帳 8 108 (仮払消費税) 月日 摘 要 6.10 現金及び預 金 借方 8 貸方 残高 (略) 18 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 11 ○ 発電装置臨時調査点検費 ○ 7月20日支払い ○ ××電気社支払い108万円、 うち消費税8万円 科目 月日 入金 出金 総勘定元帳 (略) 追記 7.20 款発電事業費 項発電事業施 108 貸方 残高 (略) 108 総勘定元帳 (略) (発電事業施設修繕費) 仕 訳 帳 伺い 一金 108万円也(うち消費税8万円) (ただし、発電機械臨時点検費) 支出整理簿 款発電事業費 項発電事業施設修繕費 目 追記 7.20 発電装置臨時 点検費 借方 7.20 諸口 7月 20日 摘 要 摘 要 目 支出命令 月日 月日 追記 設修繕費 月日 ( ) (現金及び預金 残高 出金額 累計額 (略) 108 月日 月日 摘 要 借方 貸方 借方 貸方 追記 7.20 現金及び預 金 追記 7.20 発電事業施設 修繕費 仮払消費税 現金及び預金 (発電機械装置 の臨時点検費) 摘 要 残高 (略) 100 100 総勘定元帳 8 108 (仮払消費税) 月日 摘 要 7.20 現金及び預 金 借方 8 貸方 残高 (略) 19 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 12 ○ 事務室内の床修繕 ○ 9月10日支払い ○ ××工務店施工。108万円 うち消費税8万円 科目 月日 入金 出金 総勘定元帳 (略) 追記 9.10 款発電事業費 項発電事業事 108 貸方 残高 (略) 108 総勘定元帳 (略) (発電事業事務費支出) 仕 訳 帳 伺い 一金 108万円也(うち消費税8万円) (ただし、事務室の床修繕工事) 支出整理簿 款発電事業費 項発電事業事務所費 目 追記 9.10 事務所の床 修繕費 借方 9.10 諸口 9月 10日 摘 要 摘 要 目 支出命令 月日 月日 追記 務所費 月日 ( ) (現金及び預金 残高 出金額 累計額 (略) 108 月日 月日 摘 要 借方 貸方 借方 貸方 追記 9.10 現金及び預 金 追記 9.10 発電事業事務費 支出 仮払消費税 現金及び預金 (事務所の床 修繕工事費) 摘 要 残高 (略) 100 100 総勘定元帳 8 108 (仮払消費税) 月日 摘 要 9.10 現金及び預 金 借方 8 貸方 残高 (略) 20 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 13 ○ 発電事業従事者作業服購入 ○ 10月10日支払い ○ 職員及び雇用者用××セット 27万円、うち消費税2万円 月日 科目 入金 出金 総勘定元帳 (略) 追記 10.10 款発電事業費 項発電事業事 27 貸方 残高 (略) 27 総勘定元帳 (略) (発電事業事務費支出) 仕 訳 帳 伺い 一金 27万円也(うち消費税2万円) (ただし、発電従事者作業服購入) 支出整理簿 款発電事業費 項発電事業事務費 追記 10.10 発電従事者 作業服購入 借方 10.10 諸口 10月 10日 摘 要 摘 要 目被服費 支出命令 月日 月日 追記 務費 月日 ( ) (現金及び預金 残高 目被服費 出金額 累計額 (略) 27 月日 月日 摘 要 借方 貸方 追記 10.10現金及び預 金 追記 10.10 発電事業事務 費支出 仮払消費税 現金及び預金 (発電従事者の 作業服購入) 摘 要 25 借方 貸方 残高 (略) 25 総勘定元帳 2 27 (仮払消費税) 月日 摘 要 10.10現金及び預 金 借方 2 貸方 残高 (略) 21 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 14 ○ コピー機トナー等消耗品購入 ○ 11月20日支払い ○ ××商会(株)納品 27万円 うち消費税2万円 月日 科目 入金 出金 総勘定元帳 (略) 追記 11.20 款発電事業費 項発電事業事 27 貸方 残高 (略) 27 総勘定元帳 (略) (発電事業事務費支出) 仕 訳 帳 伺い 一金 27万円也(うち消費税2万円) (ただし、コピー機トナー等消耗品) 支出整理簿 款発電事業費 項発電事業事務費 追記 11.20 事務消耗品 購入 借方 11.20 諸口 11月 20日 摘 要 摘 要 目消耗品費 支出命令 月日 月日 追記 務費 月日 ( ) (現金及び預金 残高 目消耗品費 出金額 累計額 (略) 27 月日 月日 摘 要 借方 貸方 追記 11.20現金及び預 金 追記 11.20 発電事業事務 費支出 仮払消費税 現金及び預金 (事務消耗品の 購入) 摘 要 25 借方 貸方 残高 (略) 25 総勘定元帳 2 27 (仮払消費税) 月日 摘 要 11.20現金及び預 金 借方 2 貸方 残高 (略) 22 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 15 月日 ○ 消費税の中間納付 ○ 11月25日支払い ○ ××税務署 科目 入金 出金 総勘定元帳 (略) 追記 11.25 款 項 目仮払金 ( ) (現金及び預金) 残高 200 月日 摘 要 借方 貸方 残高 追記 (略) 11.25 仮払消費税 200 支出命令 月日 11月 25日 (略) 仕 訳 帳 伺い 一金 200万円也 (ただし、消費税の中間納付) 月日 月日 項 摘 要 追記 11.25 消費税の中間 納付 借方 総勘定元帳 貸方 (仮払消費税) 追記 11.25 仮払消費税 支出整理簿 款 摘 要 現金及び預金 目仮払金 (消費税の中間 納付) 200 月日 200 11.25 摘 要 現金及び預 金 借方 200 貸方 残高 (略) 出金額 累計額 (略) 200 23 消費税の中間納付ルールのあらまし 本テキストにおいては税抜き記帳方式によっている。 (期末整理) (日々の仕訳) 税抜き記 帳方式 収入となる 取引の場合 の仕訳 支出となる 取引の場合 の仕訳 現金及び預金 ○○事業事務費 仮払消費税 ○○事業収入 仮受消費税 現金及び預金 仮払消費税 (残高) ※発電事業においては、通常、 仮受消費税残高が多い。仮払消 費税残高と仮受消費税残高を打 ち消すとともに、未払消費税額を 求める仕訳を行う。 消費税の中間納付 (前年度税額60万円以上~ 500万円未満の場合) 中間納付の 場合(事業年度の 半分を経過して、そ の2ヶ月以内に納付 する) 仮払金 仮受消費税 (残高) 現金及び預金 ※前年の納付消費税額が500万円以上の場合は、 さらに複数回の納付回数となる制度となっている。 仮受消費税 (残高) 仮払消費税 (残高) 未払消費税 3.31決算で確定した 未払消費税額について、 他の一般会計等の結果 と通算して、5.31まで に納税する。 中間納付を反映 した期末整理 仮受消費税 (残高) 仮払消費税 (残高) 仮払金 未払消費税 24 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 16 月日 ○ 管理用車両油脂代 ○ 12月15日支払い ○ ××石油(株) 27万円 うち消費税2万円 科目 入金 出金 総勘定元帳 (略) 追記 12.15 款発電事業費 項発電事業事 27 貸方 残高 (略) 27 総勘定元帳 (略) (発電事業事務費支出) 仕 訳 帳 伺い 一金 27万円也(うち消費税2万円) (ただし、管理用車両油脂代) 支出整理簿 款発電事業費 項発電事業事務費 目車両油脂 出金額 累計額 (略) 追記 12.15 管理用車両 油脂代 借方 12.15 諸口 12月 15日 摘 要 摘 要 目車両油脂 支出命令 月日 月日 追記 務費 月日 ( ) (現金及び預金 残高 月日 月日 摘 要 借方 貸方 追記 12.15現金及び預 金 追記 12.15 発電事業事務 費支出 仮払消費税 現金及び預金 (管理用車両の 油脂代) 摘 要 25 借方 貸方 残高 (略) 25 総勘定元帳 2 27 (仮払消費税) 月日 摘 要 12.15現金及び預 金 借方 2 貸方 残高 (略) 27 25 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 17 ○ 発電施設塵芥処理費 ○ 1月15日支払い ○ ××環境設備(株) 54万円 うち消費税4万円 科目 月日 入金 出金 総勘定元帳 (略) 追記 1.15 款発電事業費 項発電事業施 54 貸方 残高 (略) 54 総勘定元帳 (略) (発電事業発電所管理支出) 仕 訳 帳 伺い 一金 54万円也(うち消費税4万円) (ただし、発電施設塵芥処理費) 款発電事業費 項発電事業施設修繕費 目 出金額 累計額 (略) 追記 月日 月日 摘 要 借方 貸方 発電事業発電 所管理支出 仮払消費税 現金及び預金 (発電施設の 塵芥処理費) 摘 要 追記 1.15 現金及び預 金 追記 1.15 支出整理簿 1.15 発電施設塵芥 処理費 借方 1.15 諸口 1月 15日 摘 要 摘 要 目 支出命令 月日 月日 追記 設修繕費 月日 ( ) (現金及び預金 残高 50 借方 貸方 残高 (略) 50 総勘定元帳 4 54 (仮払消費税) 月日 摘 要 1.15 現金及び預 金 借方 4 貸方 残高 (略) 54 26 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 18 ○ 消火器等保安機材 ○ 2月1日支払い ○ ××興産(株)より××基納入 54万円、うち消費税4万円 科目 月日 追記 2.1 入金 出金 総勘定元帳 (略) 款発電事業費 項発電事業施 54 2.1 2月 1日 貸方 残高 (略) 諸口 54 (工具・器具等) 仕 訳 帳 伺い 一金 54万円也(うち消費税4万円) (ただし、消火器等保安機材購入) 款発電事業費 項発電事業施設修繕費 目 出金額 累計額 (略) 追記 月日 月日 摘 要 借方 貸方 追記 2.1 追記 2.1 支出整理簿 2.1 消火器等保安 機材購入 借方 総勘定元帳 (略) 摘 要 摘 要 目 支出命令 月日 月日 追記 設修繕費 月日 ( ) (現金及び預金 残高 工具・器具等 仮払消費税 現金及び預金 (消火器等保安 機材) 50 4 摘 要 現金及び預 金 借方 貸方 残高 (略) 50 総勘定元帳 54 (仮払消費税) 月日 2.1 摘 要 現金及び預 金 借方 4 貸方 残高 (略) 54 27 決算整理を経て行う財務諸表の作成フロー 予 算 作 成 取 決 引 算 簿記上の取引とは、 資産・負債・正味財 産の各項目に影響 を与える事象 財 務 諸 表 残 高 試 算 表 精 算 表 議 公 決 表 財務諸表 ・貸借対照表 ・正味財産増減計算書 ・財務諸表に対する注記 ・財産目録 仕訳帳 (伝票) 総勘定元帳 会計基準外での規定 ・収支予算・決算書 ・事業報告書 補 助 簿 28 残高試算表、精算表を記入整理し、貸借対照表等を導く 資産科目の残高 残高試算表 現金及び預金 残高 総 勘定科目 借方 精算表 貸方 現金及び預金 発電専用建物 発電専用構造物 発電専用建物 発電専用機械装置 発電専用施設用地 残高 5,250 500 5,250 5,250 4,400 3,000 元 帳 残高 5,250 発電専用機械装置 残高 4,400 負債科目の残高 未払消費税 残高 50 合各 計勘 額定 をの と残 り高 、を 一転 致記 をし 確、 認借 す方 る、 貸 方 の 未払消費税 50 4,900 職員退職給付引当金 発電事業収入 5,000 100 50 特定資産利子収入 雑収入 発電事業施設修繕費 発電事業人件費 発電事業発電所管理支出 500 1,530 100 貸方 修正記入 借方 現金及び預金 500 発電専用建物 5,250 発電専用構造物 5,250 発電専用機械装置4,400 勘 定 残高試算表 借方 500 発電専用構造物 勘定科目 借方 貸方 50 4,900 発電事業収入 特定資産利子収入 雑収入 5,000 50 10 貸借対照表 借方 貸方 500 5,000 5,000 4,000 250 250 400 未払消費税 職員退職給付 引当金 発電事業施設 500 修繕費 発電事業人件費 1,530 発電事業発電所 100 管理支出 発電専用建物 減価償却費 発電専用構造物 減価償却費 発電専用機械 装置減価償却費 職員退職給付 引当金繰入 貸方 正味財産増減計算書 50 5,000 100 5,000 50 10 500 1,530 100 250 250 250 250 400 400 100 正味財産 合 計 合計 減価償却費等の計上等、期末整理仕訳を「修正記入」欄に 整理し、精算表を完成させる(赤字は、発電専用建物等の 減価償却費等を反映させた修正記入の例) 29 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 19 ○ 発電事業関与役員報酬 ○ 3月31日 年間分離仕訳 ○ 分離額 20万円 月日 科目 入金 出金 追記 総勘定元帳 (略) 3.31 款発電事業費 項発電事業人 20 月日 貸方 残高 (略) 20 3月 31日 (略) 仕 訳 帳 伺い 一金 20万円也 (ただし、発電関与役員報酬) 月日 摘 要 借方 総勘定元帳 貸方 (発電事業人件費) 追記 支出整理簿 発電事業費 月日 借方 目報酬 支出命令 款 摘 要 追記 3.31 発電事業人件 費 件費 月日 ( ) (現金及び預金 残高 4.15 項 発電事業人件費目 報酬 摘 要 3.31 役員報酬の 発電分仕訳 出金額 累計額 20 発電事業人件 費 現金及び預金 (役員報酬仕訳) 月日 20 20 摘 要 追記 3.31 現金及び預 金 借方 貸方 残高 (略) 20 (略) 30 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 20 ○ 発電専用建物の減価償却 ○ 3月31日の処理 ○ 年償却額は250万円と計算 月日 科目 入金 出金 総勘定元帳 ( ) (発電専用建物 残高 (略) 月日 摘 要 借方 4.1 前期繰越 5,250 3.31 発電専用建 物減価償却費 (記載なし) 貸方 残高 5,250 250 5,000 振替命令 月日 3月 31日 (略) 仕 訳 帳 伺い 一金 250万円也 (ただし、発電専用建物減価償却費) 支出整理簿 款 月日 項 摘 要 出金額 累計額 月日 摘 要 借方 (発電専用建物減価償却費) 追記 3.31 発電専用建物 減価償却費 発電専用建物 (発電専用建物 の減価償却処理) 総勘定元帳 貸方 月日 250 250 摘 要 3.31 発電専用建 物 借方 250 貸方 残高 (略) (略) (記載なし) 31 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 21 ○ 発電施設の修繕引当金措置 ○ 3月31日の処理 ○ 引当金額は100万円と計算 月日 科目 入金 出金 総勘定元帳 (修繕引当金繰入) 残高 (略) 月日 摘 要 3.31 修繕引当金 (記載なし) 借方 貸方 残高 100 (略) 振替命令 月日 3月 31日 (略) 仕 訳 帳 伺い 一金 100万円也 (ただし、修繕引当金の計上措置) 支出整理簿 款 月日 摘 要 借方 総勘定元帳 貸方 (修繕引当金) 追記 3.31 修繕引当金繰入 修繕引当金 (発電施設の修 繕引当金計上) 項 摘 要 月日 月日 100 摘 要 借方 貸方 残高 100 3.31 修繕引当金 繰入 100 (略) 出金額 累計額 (略) (記載なし) 32 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 22 ○ 発電施設建設改良積立金措置 ○ 3月31日の処理 ○ 金額は予算書通りの100万円 月日 科目 入金 追記 3.31 款特定資産 出金 総勘定元帳 (略) 100 項発電施設建 借方 貸方 残高 100 (略) 3月 31日 (略) 仕 訳 帳 伺い 一金 100万円也 (ただし、建設改良積立金の計上) 支出整理簿 特定資産積立金 月日 摘 要 設改良積立金 支出命令 款 月日 3.31 発電施設建設 改良積立金 積立金 月日 (現金及び預金) 残高 項 発電施設建設改良積立金 摘 要 追記 3.31 発電施設建設 改良積立金と して措置 出金額 累計額 月日 摘 要 借方 総勘定元帳 貸方 (発電施設建設改良積立金) 追記 3.31 発電施設建設改 良積立金 現金及び預金 (発電施設の建 設改良積立) 月日 100 100 摘 要 3.31 現金及び預 金 借方 100 貸方 残高 (略) (略) 100 33 取引に伴う伺い決裁と書簿記帳イメージ 現金預金出納帳 取 引 概 要 23 月日 ○ 消費税の未払額の計上 ○ 3月31日 ○ ××税務署関係 科目 出金 入金 総勘定元帳 (略) 追記 ( ) (仮受消費税 残高 月日 摘 要 借方 貸方 残高 (略) (記載なし) 3.31 諸口 400 振替命令 月日 3月 31日 (略) 仕 訳 帳 伺い 一金 50万円也 (ただし、消費税未払額の算定) 支出整理簿 款 月日 項 摘 要 出金額 累計額 月日 摘 要 (記載なし) 総勘定元帳 貸方 (仮払消費税) 追記 3.31 仮受消費税 仮払消費税 未払消費税 (消費税の未払 額の算定) 400 350 50 月日 摘 要 3.31 仮受消費税 借方 貸方 残高 350 (略) 総勘定元帳 (略) 追記 借方 (未払消費税) 月日 摘 要 3.31仮受消費税 借方 貸方 50 残高 (略) 34 期末決算における消費税の未払額の確定 本テキストにおいては税抜き記帳方式によっている。 事業期間内の消費税収 支結果 未払税額=400-150 =250万円 納税額に占める中間納付 額(200)の反映 未払消費税=250-200 =50万円 中間納付額を反映した 期末整理 仮払消費税 (残高) 150 仮受消費税 (残高) 400 (未払額 250) 仮払金 200 仮受消費税 (残高) 400 仮払消費税 (残高) 150 仮払金 200 未払消費税 50 現金及び預金 200 仮受消費税、仮払消費税は期中において一時的に 使われる残高把握のための仮勘定であり、期末整 理において、残高を打ち消すための反対仕訳を行う とともに、未払消費税を負債として計上する。 35 期末決算整理を経た最終の書簿記帳イメージ 総勘定元帳 ( ) (発電専用建物 精算表により決算整理を行い、「修正記入」がされた 事項について仕訳と総勘定元帳への転記がなされ、 1期の記帳が完結する。 右は、発電専用建物と減価償却費の記帳状況であ る。 一重の合計線と二重の締切り線により記帳内容が締 められ、総勘定元帳の各科目の記帳が完結する。 資産,負債に属する勘定科目にあっては、次期の会 計年度の冒頭4月1日に「前期繰越」として前期末の 額を掲げ、記帳が再スタートする。(収入、支出に属 する勘定科目にあっては残高はなく、0スタートとな る。) 月日 摘 要 4.1 前期繰越 3.31 発電専用建物 借方 貸方 5,250 250 残高 5,250 5,000 減価償却費 5,250 3.31貸借対象表へ 4.1 前期繰越 250 5,000 5,000 5,000 総勘定元帳 (発電専用建物減価償却費) 月日 摘 要 3.31 発電専用 建物 3.31 正味財産増減 借方 貸方 残高 250 250 250 計算書へ 36 複式簿記方式の実務と予算統制について ×1年度 ①×1年3月定期総代会にお ける×1年度予算案の議決 一 般 会 計 ②×1年度末において発電事業の 成果がほぼ判明(正味財産高) 収入 貸 借 対 照 表 支出 ○○積立金 50万円 発 電 事 業 会 計 貸 借 対 照 表 収入 支出 ××積立金 40万円 (資産) (負債) ○○積立金 ◇◇引当金 50万円 60万円 一般正味 財産 (資産) (負債) ◇◇引当金 50万円 ××積立金 一般正味 40万円 財産 100万円 ③×2年3月定期総代会における ×2年度予算案の議決 ×1年度成果とし て見込まれる 100万円を、発 電事業会計から 繰出しをするた め、次年度予算 案に操出金額を 盛り込む 一 般 会 計 予 算 案 発 電 事 業 会 計 予 算 案 発 電 の 予 想 ○○積立金 50万円 成 支出 果 補修○○費 100万円 を 予 算 案 に 取 収入 込 む 収入 支出 ×2年度 発電事業会計から の繰入金 100万円 ××積立金 40万円 一般会計への操出金 100万円 各種積立金の積立措置 は、予算議決額の範囲 内で積立を実施できる。 一方、引当金について はそれぞれの計上基準 により計上を強制される ものであり、予算案によ る統制の範疇ではない ④×2年5月期(決算確定)に操出し、繰入れ 一般会計側の仕訳 現金及び預金 100万円 発電事業会計 からの繰入金 100万円 発電事業会計側の仕訳 一般会計への 操出金 100万円 現金及び預金 100万円 ×1年度で発電事業会計に生じ た一般正味財産(剰余金)につい ては、 ×2年度予算において、 会計間で、剰余金を操出し繰入 れする予定額を組み込んで予算 案とし、総代会議決を受け、次 年度の早い段階で当該剰余金 を一般会計に繰入れ、有効活用 する手法であり、剰余金の活用 は常に次年度となる 3月期定期総代会において 操出し、繰入れ額を盛り込ん だ予算案承認を受ける手法 であり、5月期に臨時総代会 の開催を要しない ×1年度成果の100 万円を、発電事業会 計から繰入れし、維持 管理事業に活用する ×1年度成果の100万 円を、議決された予算 書にしたがって一般会 計に繰出す。 37 発電事業会計の記帳実務 終了 38
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