2013年度卒業研究 視覚障碍者行動支援のための歩行者用信号機認識の検討 A study on Traffic Lights Recognition for Visually Impaired Humans 奥平研究室 1032229 毛利 高大 研究背景 実験と結果 視覚障碍者の道路横断支援として音声案内付き信号機があるが、 全国の歩行者用信号機20万基のうち1万5千基しかなく普及は遅 れており,歩道横断の支援技術が望まれている. 色成分の抽出はHSV表色系で行う.その際,閾値を三段階に設 定し,A→Cにいくにつれて緩くする. 歩行者用信号機認識システム スマートフォン上での画像処理により,視覚障碍者に対して,歩道横 断の可否をスマートフォンのカメラと音声ガイドを用いて知らせる. システム概要 青 ず ら す 消灯青領域抽出画像 正常 劣化 赤合計 正常 劣化 青合計 閾値A 80% 20% 50% 約73% 0% 45% 閾値B 70% 30% 50% 25% 0% 20% 元画像 閾値C 40% 30% 35% 25% 約55% 45% 正常な信号機の場合,赤青ともにAでは 70%を超える認識率となった. Bの認識率は赤はあまり変わらなかった が青は下がってしまった.Cは劣化した青 のみ認識率が上がったが他は下がってし まうものがあった. 赤領域 青領域 共通領域 赤信号認識時 青信号認識時 今後の課題 元画像 共通領域抽出画像 劣化 正常 あらかじめ定めた閾値A~Cを用いて撮像した正常な信号機と経 年劣化した信号機,計20個の画像の処理を行い,信号機の認識 実験を行った. 赤 歩道横断の可否を視覚障碍者に音声により伝えることを目的に 歩 行者用信号機の色を認識する. 撮像画像から点灯赤青領域,消灯赤青領域を抽出する.信号機が 上下に赤青と並んでいることに着目して,赤成分に対し,青成分画像 の画素を上にずらして重ね合わせ,共通領域を抽出する. 点灯赤領域抽出画像 SV H ・環境の変化や汚れ等に強い信号機認識方法の検討. ・共通領域抽出のための画素ずらしの自動化.
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