SPICA関係者限定 フェアリング・口径問題 経緯とサイエンスインパクトについて SPICAタスクフォース第8回打ち合わせ 2009年10月2日 松原英雄 1 前回のTF会議以降の経緯 2 その後の経緯 第7回タスクフォース会議(2009/8/18)「科学目標のいくつかが達 成困難となるが、やむを得ないのではないか。90%縮小の口径3 mを死守し、その上で科学検討を進める」 第4回全体会合(2009/9/8)において、システム概念設計のベース ラインを「H-IIA 5Sフェアリング搭載」とすることに。 11月末までにシステム全体仕様をまとめ、12月開始のSRRに臨む ため 光赤天連総会(2009/9/16)において、状況を説明。 事前に、高橋さんからTFメンバーの一部に説明会(その時の資料を 後ろに添付) 総会では時間が足りず、10月中旬の光赤天連シンポジウムで説明 の時間を設けることに 3 プログラム的課題 ロケット/フェアリング構成検討 (1/2) <参考> 約4600 約φ3300 約φ3600 高さ約600 高さ約300 PSSに4S用のものを用い、 PAFに2360相当のものを もちいた場合 H-IIB/5S-H H-IIA/5S 4 光赤天連総会議事録の抜粋(1/4) SPICAタスクフォース(市川、一部コメント松原) STFではほぼ毎月のように会議、議論を進めている。 光赤天連にはSPI CAに当初から関わっているメンバー もいるが、我々は光赤天連からのス テアリング組織として 計画に加わり、計画を支えている。最近の活動の主 な目的 はこの秋の審査(system requirement review)のための 準備。 続いてシステム定義審査が来年の秋に行われる。 現在のSPICA設計ベースラインは、口径は3.5mである。 ただし、この場 合には、ロケットのフェアリングのサイズ の関係から、H-IIAロケットではな く、H-IIBロケットを用 いる必要があることがわかった。 このため、計画当初の想 定よりも、コストが大幅に増大することがわかっ た。 そこで、コスト削減案として、H-IIAロケットを用いる案 の検討を開始し た。この場合は、当初想定したフェアリン グよりも小型のものを用いるた め、望遠鏡の焦点距離を短 くする、口径を縮小する、視野を狭くするなど の可能性も 検討しなければならない。ただし、その場合としても口径 3m は確保するという方針である。 5 光赤天連総会議事録の抜粋(2/4) 口径が縮小された場合の科学的インパクトの検討を、タスクフォースとと もに開始した。想定している2年の運用期間で、現在取り上げているすべ ての科学的目標を達成することが困難と考えられ、見直しが必要である。 最終的な口径の決定は、科学的成果の観点、技術的な実現性、コストの 問題を含めて、総合的に行っていく。コミュニティからの積極的な意見を、 タスクフォースに寄せてほしい。 Q: ESAのロケットを使って挙げるのは? A: 考えてきているが、コスト面で難しい。ESAのコストではアリアンのものは 入っていない。 Q: 星像サイズが大きくなる効果も考慮すると1.4倍以上の露出時間が必要 ではないのか。3mでのサイエンスはどういう 所に重点を置いて議論して いるのか? 6 光赤天連総会議事録の抜粋(3/4) A: JWSTにはMIRIという中間赤外の装置があるが、暖かいので20μmより長 いところは無理。それこそがSPICAのコア波長帯であり、SPICAの「3mク ラスで冷却した単一鏡」、という特徴を活かした中間・遠赤外の分光能力 がSPICAの「売り」である。 C: STFでの3mになったときのサイエンスの検討は始まったばかり。 C: ESAのCosmic VisionでSPICAは中型のクラスに入っている。現在6つ残 っていて、2つか3つが最終的に残る。 SPICAは国際協力でやっていると いう売りがある 。アメリカのBLISS分光器が乗る可能性もある。 観測装置グループを正式に立ち上げたいと考えている。 来年のシステム 定義審査を通過するには、それまでに装置 の計画書を用意することがど うしても必要である。その グループの公募を考えている。サイエンス・装 置の概念 設計を提案してもらう。今月末に公募のアナウンスをし たい。 12月ころまでに中間赤外線カメラについては締め 切り、来年4月までに中 間赤外分光装置・コロナグラフの 締め切って、その後、装置仕様を確定、 来年秋予定の最終 審査に備える。 7 光赤天連総会議事録の抜粋(4/4) 外部の人も積極的に関わってもらい、他の面で忙しい 宇宙研の人たちを 支えるという意味合いもある。 Q: 結局3.5mの案は捨てたのか、捨ててないのか。 A: 現在の設計ベースラインは、あくまで口径3.5mである。 ただし、コストの 観点からは、現状では難しいのは事 実である。口径3.5m実現のために は、H-IIBロケット のコスト削減、ロケット打ち上げに関する国際協力など、 外的な状況を変化させることが必要である。 Q: 装置の提案を公募するということだがは、これまでに 決まっている装置と はどういう関係なのか。一からの 提案ではなく、これまでの装置計画に準 拠してより 検討を進め、計画書・提案書を出すということか? A: その通り。「公募」という言葉は適当ではないかも しれないので、考えて みる。 8 短期的スケジュール 5Sフェアリングに収納でき、かつFPIの光学系成立性も確認された新 しい望遠鏡パラメータを集中的にデザイン 現在たたき台作成中、10月中旬にコアメンバーで検討会 現実的に研磨・製作できるパラメータであること システム検討(特にバス部)は、(単純縮小の)STA「暫定案」で進める。 10月中に、口径縮小のサイエンスインパクトを見極めたうえで、ミッ ション要求書を完成させる。光赤天連シンポジウムで、状況を詳しく説 明し、理解を求める。 口径縮小について、欧州サファリコンソーシアムとの十分な調整を行 うこと。また、米国・韓国にも明確に伝えること。 詳細検討の結果、3.0mを大きく割り込むことが分かった場合、HIIB+5SHとのトレード、海外ロケットによる打ち上げの可能性も含めて コンセプトを見直すことになる。 12月~:SRR開始 9 5Sフェアリングでの望遠鏡口径縮小を 最小にとどめる方策 システム全体での最適化 5-7月に集中的に作業を実施 望遠鏡単体での最適化 主鏡を短焦点化 バス部の短小化 PLMの短縮化、オフセット化 研磨技術の現実的な範囲で FPIと組み合わせての最適化 視野を狭くすることにより有効口径を拡大 瞳を副鏡から主鏡に移動することにより有効口径を拡大 SAFARIに対するバッフル熱放射の影響を見積もる必要あり 新望遠鏡光学パラメータとFPI設計との整合性を確認 Total F number を保存する方向で検討 10 望遠鏡口径縮小のサイエンスへ の影響について 11 口径縮小のサイエンスへの影響 (a)口径と天体検出限界の関係 望遠鏡の集光力と、天体の検出限界は反比例する。 PSFをNyquist samplingできる場合。Background-limit & Read-noise limit 共に(by 和田@STF#7) 3.0mの場合、3.5mの時の検出限界は1/0.73=1.4倍に悪 化する。 従って、次に述べるコンヒュージョン限界と無関係な撮像・ 分光観測では、観測時間(検出限界の2乗に比例して増 大)が、ほぼ現在の2倍必要となる。 3.5mで検討した現在のMRDの各科学目標には、それぞ れ実観測時間で、15-30日必要である。 全部で17 objectives 20day x 17 = 340 days overhead を 考えると、約2年の観測期間要求となっていた。 3.0mの場合、単純計算では約4年必要となるので要検討。 SRRでの審査を受け、科学目標・成功基準を見直す。 12 JWSTより>16mmで勝る 13 Herschelより1.5~2桁勝る JWSTより>20mmで勝る 14 口径縮小のサイエンスへの影響 (b)コンヒュージョン限界(1/2) 望遠鏡の解像度は 回折限界で制限され ているため、遠方の 暗い赤外線銀河(表 面密度が暗い程増 大)の重なり合いの ために天体検出が 制限される。 (右図)口径が2.9m、 3.1m、3.3mの場合 に、3.5mに比べてコ ンヒュージョン限界が 何倍になるか? Takeuchi et al. 2009 in prep. ADS-S AKARI90mm image Shirahata et al. Matsuura et al. 15 口径縮小のサイエンスへの影響 (b)コンヒュージョン限界(2/2) SAFARIの波長では、口径に対する依存性はほぼ集 光力の差で決まる程度となっている。 しかし銀河のスペクトルエネルギー分布や進化効果 の大きいMIRACLEの波長では、非常に深刻な影響 が出ている。 これは、いくつかの科学目標において想定しているコ ンヒュージョン限界の無バイアスサーベイを行う場合 に深刻な影響を及ぼす 波長20mmで約2倍悪化すると 検出できる天体までの(光度)距離が√2=1.4倍短くなる。ある いは、同じ距離で、2倍明るいものしか見えなくなる。 赤方偏移3の宇宙まで探査できていたのが、2までしかできな くなる。また、 サーベイできる宇宙の共動体積が、21.5=約3分の1になる。 16 17 SPICA関係者限定 複写不可・転送不可 SPICA概念設計フェーズ 第4回全体会合資料からの抜粋編集 2009年9月15日 SPICAプリプロジェクトチーム 中川貴雄・髙橋 伸宏 プロジェクト状況: 日本 JAXAプリプロジェクトとして、概念検討を 進めている (July '08 – '09) コミュニティの窓口として、光天連SPICAタスク フォース活躍中(市川(東北大)委員長) SPICA科学会議を開催 (6/1, 2 @ 東京大学) ‘09年度SRR、’10年度SDR、 ‘11年度プロジェクト移行を目指している 19 プロジェクト状況:欧州 ESAにおいて Assessment Phase Study を実施した (Nov. '07 – Aug. '09) ESAの役割 望遠鏡、地上局、User Support, SAFARI I/F Management SAFARI Consortium が、観測機器SAFARIの検討を 進めている。 PI が英国(RAL)からオランダ (SRON) に変更 SPICA科学国際会議を開催 (Jul. 6-8, '09 @ Oxford Univ. UK) 2段階のCosmic Vision Down Selectionを実施中 1st. Selection: Sep. '09-Feb. '10 Final Selection: Nov. '11 20 プロジェクト状況:米国・韓国 米国との協力 (JPL) 焦点面観測機器BLISS NASAから study のためのAO発布 正式には Astrophysics Decadal Survey の結果待ち 韓国との協力 FPCに関して、NAOJとともに参加 21 国際協力体制 JAXA SPICA team: System Integration Telescope JAXA Integration FPI : SAFARI FPI:MIRs+SCI ESA I/F Management (test @<10K) Science Advisory Committee Joint System Engineering Team SPICA Steering Committee ESA SAFARI Consortium System Integration Manufacturing JAXA Subsystem Integrator FPI:BLISS NASA Team(TBD) FPI:FPC Japanese Group Korean Team (TBD) NAOJ (TBD) (test @ 80K) European Teams Japanese Teams ※ FPI : Focal Plane Instrument SAFARI : SPICA Far-Infrared Instrument MIRs : Mid Infrared Instruments (MIRACLE,MIRMES,MIRHES) BLISS : Background-Limited Infrared-Submikimeter Spectrograph FPC : Focal Plane finding Camera 22 SPICAの全体スケジュールについて Calendar Year Fiscal Year in Japanese Era Fiscal Year 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 H34 FY2007 FY2008 FY2009 FY2010 FY2011 FY2012 FY2013 FY2014 FY2015 FY2016 FY2017 FY2018 FY2019 FY2020 FY2021 FY2022 Pre-Project Approval Review 2008.5.12 Project Approval Review Launch Approved Phase A JAXA MDR Phase B SRR Phase C CDR PDR SDR Phase D System Acceptance Review 2008.3.12 Concept Studies Phase Concept Development Phase Project Fomulation Phase Preliminary Design Phase Final Design Phase Phase E LRR Launch Operations Phase Production and Testing Phase Phase F Initial Mission Operations Phase Nominal Mission Operations Phase Extended Mission Operations Phase STA Delivery CV Down Selection CV Selection CV Final Selection PDR CDR System Acceptance Review ESA Assessment Phase (0/A) Definition Phase (A/B1) Implementation Phase (B2,C/D) 望遠鏡納入1年遅れ→打上げを2017年から 2018年に変更の必要がある ただし、各種レビュー、FM着手は従来案とおり 望遠鏡製造に時間が必要 23 第3回全体会合のフォローアップ 焦点面観測機器(FPI)のオプション扱い について SPICAプリプロジェクトとしては、FPI のうち、コロナグラフとBLISSをオプシ ョン扱いとする考えに変更はない。 対ESAとしては、コロナグラフを 含め、BLISSを除く形でMDDをまとめ た。ただし、BLISSはオプション候補と して残し、候補から外したわけではな い。 BLISSに関しては、米国内でStudyの ためのAOが発出されている。 FPI全体の選定については、ミッショ ン系検討状況の中で報告予定。 FPI 名称 PI (チームの所属) 対ESAの扱い プリプロでの扱い MIRACLE 日本 (ISAS・東大・ 名大) ベースライン ベースライン MIRMES 日本(ISAS・東大) ベースライン ベースライン MIRHES 日本(ISAS・東大) ベースライン ベースライン SCI 日本(ISAS) ベースライン オプション SAFARI 欧州 (日本も参加) ベースライン ベースライン FPC 韓国 (NAOJも参加) ベースライン ベースライン BLISS 米国 オプション オプション 24 第3回全体会合のフォローアップ H-IIA+5Sでの実現性に対するMHIへの確認状況 MHIと打ち合わせを開催し、SRRまでに必要な事項について 初期検討の契約を行うこととした SRRまでに必要な事項 H-IIA204+5Sでの打上げ能力 (衛星質量の算出) フェアリング包絡域 (衛星搭載領域の拡大) 25 コスト削減案の検討 現在の設計ベースライン:口径3.5m 5S-Hフェアリングを前提 5S-Hフェアリングは、H-IIBのみの対応であることが 判明 → コスト増大 ヨーロッパのCosmic Vision のベースライン 上記のベースラインに加えて、コスト削減案 の検討も開始 H-IIA + 5S フェアリングを前提 口径の若干の縮小が必要 26 ロケットコンフィギュレーションの変遷 時間軸 プロジェクト準備審査 2009年1月 第2回全体会合 第3回全体会合 第4回全体会合 H-IIA+5S-Hを想定 (H-IIA204を想定し、オプションとして H-IIA202の可能性を検討すると報告した) ↓ 実現不可能 ↓ 代案 → 海外ロケットについても検討 H-IIB+5S-H あるいは H-IIA+5S ↓ H-IIB+5S-Hをベースラインとして設定 → H-IIA+5S縮小案を集中的に検討 ↓ ↓ プロジェクト資金増額の打診を行うが、 増額によりプロジェクト実現が困難にな 実現性の見通しを得る ることが見込まれる ↓ H-IIA+5Sへの変更を提案 ↓ 打上げコンフィギュレーション変更に対 する調整状況について報告し、今後の 方針を決める予定 ※第4回全体会合の結果として、検討のベースラインをH-IIA+5Sに変更したが、 H-IIA+5Sでの実現性と来年2月のCV選定結果が出るまでは対外的にはH-IIB+5S-Hとする 27 H-IIA+5S 検討の経緯 2008年7月4日 SPICAプリプロジェクト化 2008年7月9日 輸送本部にコンタクト 2008年9月9日 第1回目の輸送本部との打合せ開催 2009年1月13日 SPICA打上げロケットの検討会議 H-IIAロケット+5S-Hフェアリングの使用不可と判断 2009年3月10日 第2回目の輸送本部との打合せ開催 2009年3月17日 SPICA概念設計フェーズ第2回全体会議 H-IIB+5S-Hをベースラインとして提示 2009年4月23日 5Sフェアリング収納案検討会 2009年4月28日 5Sフェアリング収納案検討会II 2009年5月12日 5Sフェアリング収納案検討会III 2009年5月22日 第3回目の輸送本部との打合せ開催 2009年5月25日 5Sフェアリング収納案検討会IV 2009年6月3日 5Sフェアリング収納案検討会V H-IIA+5Sでの実現性の目途を得た 28 5Sフェアリングの検討フロー 5Sフェアリング収納性検討 (1)H-IIAマニュアルから拡張した エンベロープ(次図参照)を 使用 前提条件 検討事項 (2)バッフルの傾斜角を20°から5°に変更 (3)メイントラス高さを1220mmから1120mmに短縮 (4)バス部高さを1500mmから1300mmに短縮 (5)フェアリング直胴部下 300+100mmを活用 ケース① 望遠鏡口径を縮小する (90%案・85%案・80%案) ケース② ケース①からさらに 搭載位置をオフセットさせる ケース⑤ バス部の高さを1300mmから さらに短くする、 あるいは直胴部下をさらに活用 ケース③ M1-M2の焦点面距離を300mm 短くする さらに望遠鏡口径を縮小する (90%案・85%案) ケース④ ケース③からさらに 搭載位置をオフセットさせる ケース⑥ シールドを 展開あるいは伸展させる ミッション要求を満たし、実現可能性のある案は ケース②の85%縮小とケース③の85%縮小 ケース④の90%縮小はシールド部分の干渉があるが 検討の余地は残っている 29 ロケットコンフィギュレーションを決めるために ロケットコンフィギュレーションを決定でき ないのは、それぞれに課題があるから H-IIB+5S-Hに決定できない理由はコスト増による プロジェクト実現が困難になると予測されるため H-IIA+5Sに決定できない理由は望遠鏡を縮小する 必要があるから ロケットコンフィギュレーションを決めるため に、それぞれの課題から考察を行う 30 H-IIB+5S-Hの課題 打上げコスト増加に伴うプロジェクト化困難 コストだけの問題ならば増額分を他から補充す れば問題は解決する 衛星開発費削減により、打ち上げコスト増分を捻出 国際協力により打上げコスト増分を捻出 サイエンスコミュニティを通じて、JAXA外の予算確保 一般企業からの資金援助 実現は困難 H-IIB打上げ実績不足 9月11日の打上げ結果で懸念はある程度減る 31 H-IIA+5Sの課題 望遠鏡縮小に伴い、サイエンス要求を満たせなく なる可能性がある H-IIAロケットの打上げ能力不足の可能性 SPICAサイエンティストにて検討中 → 10月中目標 MHIに検討依頼中 → 10月末回答 フェアリング包絡域縮小に伴う、衛星設計が困難 になる MHIに包絡域拡大について検討依頼中 → 10月末回答 衛星システムメーカーとPLM担当メーカーに搭載性に ついて検討依頼中 コスト増減について要確認 → 10月末回答 衛星コストが増となれば本末転倒 32 今後の作業方針案 現在の急務はミッション部の仕様を固めること → スケジュールキープを前提とすると期限は2009年11月末! (最終的なリミットはICS-STA・ICS-FPIを2010年1月末に制定すること) 望遠鏡口径 光学メーカーと協力の上、研磨実現性などを考慮して望遠鏡パラメータ案を設定する M1-M2距離 望遠鏡筒形状 質量特性 バス部とのI/F 冷凍機の擾乱対策 IOB設計 FPI設計 FPI選定(コロナグラフ・BLISS) etc. 33 SRR の目的 総合システム要求の妥当性を審査する。 あらかじめ定義されたミッション要求との整合がとれていること。 プログラム要求及び各種制約条件が十分考慮*されていること。 システムの実現性検討(概念設計)の結果を踏まえ、システムの実現性が 十分考慮*された要求となっていること。 総合システム要求に対する検証方針の妥当性を審査する。 計画決定フェーズに向けた技術的準備が完了していることを判断する。 資金、スケジュール等を含め、ミッション実現性が十分確保*されていること 。 技術的リスクが識別され、これに対する解決策が十分に検討*されている こと。 技術マネジメント計画が適切に立案されていること。 * SPICAにおいての判断基準は、RFPを発出できるレベルにあるかと いうこととする。 34 SRRの準備状況判断 総合システム要求は、ミッション要求と整合性がと れているか? システムの実現性は高いか? クリティカルな技術の実現性の目処はたっているか? 焦点面観測機器 冷却系 姿勢制御系 試験方法 システムとしての整合性がとれているか? システムとしての整合性 各サブシステム間の整合性 35
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