今後の大学 - 中部経済学学生コンソーシアム

今後の大学
~中京大学は生き残れるのか!?~
中京大学・近藤ゼミ
目次
①大学に着目した理由
②現在の大学の実態
③未来の大学(対策)
④結論
1.大学に着目した理由
• 日本は少子化社会
• 親の所得の減少と進学率
• 大学の増加
少子化社会
<影響>
・18歳人口減少に
・小中学校は2年間
人口ピラミッド(2010年と2050
年)
•
少子化社会
• 出生数の減少
1994年出生数
123万人
2013年出生数
103万人
約20万人減
少
• 2020年出生数(予測)
91万人と激減していく
親の所得の減少と進学率
• 年収が高い→4年大学への進学率 高い
低い→4年大学への進学率 低い
実質所得の減少
2014年4月 消費税 5%→8%
実質所得の減少
→教育費に充てる資金がなくなっている
• 多くの学生が奨学金を借りなければならない
奨学金
区分
22年度
24年度
大学学部(昼間部)
50.7
52.5
大学院修士課程
59.5
60.5
大学院博士課程
65.5
66.2
大学院専門職学位課程
60.1
60.7
参考:独立行政法人 日本学生支援機構
大学数の増加
収容定員数
10年で私大は111校増加。
受験者の人口が
追いついていない。
2000年を境に
19~22歳人口と
収容定員数が入れ替わる
多くの大学で
定員割れが懸念され
る
人口の減少
大学数の
増加
所得減少
による
進学率低下
→大学経営は一層厳しくなることが予想され
中京大学も経営が厳しくなる可能性がある
2.現在の大学の実態
• 愛知の大学の定員数、充足率
• 人気のある大学の特徴
• 人気のない大学の特徴
• 中京大学の特徴
愛知の大学の定員数、充足率
• 収容定員数 129,109人
• 学生数
137,568人
定員充足率
106.6%
しかし
愛知県では約45%の大学が定員割れ
定員充足率が一番高い大学 124%
低い大学
53%
各大学定員充足率
愛知工業大
124%
名古屋外国語大
124%
愛知淑徳大
123%
中京大
116%
愛知産業大
63%
愛知工科大
60%
名古屋経済大
57%
愛知文教大
53%
人気のある大学(学部)
 資格が取得できる
看護
介護
医療
 就職に強い傾向にある学部
理系
経済学部
経営学部
法学部
受験者の志向
• 安全志向
浪人したくない、できない
• 地元志向
下宿費が厳しい
• 資格志向
就職に有利に
長い不況で経済的
に貧しく、就職も
厳しくなった
人気のない大学の特徴
• 規模が小さい
• 近年設立された大学
難関国家資格合格実績
宅地建物取引主任者(国家資格)
2級FP技能士(国家資格)・AFP
不動産業界を目指す人はもちろん、
宅地、建物の売買契約などを扱う
金融機関などの一般企業でも有利
な資格です。
ファイナンシャル・プランナー
(FP)は金融資産に関するスペ
シャリスト。個人資産の運用に関
するコンサルティングを行います。
• 過去3年間の合格者数 663名
• 過去3年間の合格者数 607名
キャリアセンターの就職活動サポ
自分を知るためのサポート
=自分を理解し、伝える力を身につける
相手を知るためのサポート
=業界・企業・職種について知る
概論
• 就職対策講座
• SPI模試・対策講座
• 「自己PR・志望動機・面接」対策講座
• 「身だしなみ・マナー」対策講座
• ガイダンス
• 事前研修
インターン • 報告書提出
演習
• いつでも学べる就活対策セミナー
• 「自己分析」 「自己PR」 「志望動
機」 「グループディスカッション」
「面接」
• リーディング企業中心
• OB・OG編
業界・職種 • 企業・官公庁編
• その他特別イベント
研究会
実践
• 個別面談
• キャリアカウンセラー
• 学生アドバイザ
シップ
企業・官公
庁セミナー
• 全国・地元優良企業中心
3.大学の未来
• 2038年の大学生
• これからの大学の対策
• 中京大学の対策
愛知の大学の今後・・・
人口の減少
所得の低下
結果
今まで以上に定員割れを起こし
大学の数が半分ほどになるだろう
42校
21校以下
2038年の大学生
2013年愛知の私大入学者:36,174人
全国の約5.89%が愛知の大学へ(全国614,183人)
仮定:2020年生まれた子供の50%(現在の進学率)のう
ち
5.89%は絶対に愛知の大学へ進学する。
予測では2020年に約91.4万人生まれる。
=愛知の私大への進学者は約26,917人
24年後には約1万人も少ない計算になる。
2038年の大学生・続
2012年時点で定員割れしている
大学を合わせた収容人数は
約5500人
1万人も減ってしまえば、すでに定員割れを
している大学はもちろん、現在定員割れして
いない大学もどうなるかはわからない。
今後の大学の対策
・人件費などの対策で
ネット出願へ完全移行
・学校での手厚い資格支援
・工学部など理系の
学部を都心へ移動
・大学で社会人基礎力など
上げるための講義を開講
・語学を強化し
グローバル社会への適応
全体の傾向として
就職に有利な大学を
作っていくのではないか
と
私達は予測しました。
あと10年間で移り変わるでしょう。
中京大学の場合
• 常に新しいことに挑戦している
中京大学は予測が非常に難
しい。
そこで北川学長にお話を伺いました。
先見性を持った経営
• 雰囲気作り
3,40年前から女子大生入学を目的
(学問レベル、キャンパスを綺麗に、イメージ
改善)
• 縦の関係
父母会、OB会等の立ち上げ
(他大学等からの罵声)
• 日本初ネット出願
(手抜きなのではないか)
成功してきた理由
学長と理事長の関係性良好
宗教組織が設立母体でなく
愛知県内他校と比較し、
アイディアを実行に移しやすい
=社会の流れを反映しやすい
中京大学の計画
NEXT10(中京大学長期計画)
• 個性を尊重し、自立的成長を促す
施策:学生が学修活動、計画、成果を個別に入力するシステムの導入、学修アドバイザー
の設置
• 柔軟な学修を実現する教育制度
施策:大学教育は成績の芳しくない生徒に合わせがち。成績優秀者に学修の自由度を与え
る
• 教職員の教育力を活かすための環境整備
施策:教育推進センター(仮称)の設置などにより産学連携教育を円滑に実施し、
教員の教育力を支援できる体
制の確立
サービスの向上、質の向上、
学生のための大学へ
• 海外留学・研修派遣の拡大による
多様なグローバル人材
の育成
施策:語学と専門科目の履修、インターンシップ、ボランティアなどを組み合わせた
中期の留学や、アジアでの海外短期研修など、新たな海外留学・研修プログラ
ムを開発
• 留学生の受け入れ促進と異文化が
融合するキャンパ
スの実現
•
グローバル社会に適合した
人材を育成・排出
施策:留学生と日本人学生がともに履修できる、
英語による授業科目「国際交流科目群」(仮称)の新設
4.結論
• これから先愛知県の大学の数は20校ほど
に
• 中京大学は中部地区の私大No.1へ