Physicians Brain Drain

Physicians Brain Drain
Contents
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Introduction
Method
results
Discussion
introduction
Brain drain とは
有能な労働者(skilled worker)の国外への移住。
初めて用いられたのは1960年代始めで、当
時イギリスで訓練を受けた科学者、医師、大
学教授が主にアメリカ合衆国へ移住する事を
指して用いられた。
(from Deardroff’s glossary of international economics from http://wwwpersonal.umich.edu/~alandear/glossary/b.html)
What is brain drain ?
• The migration of skilled workers out of a
country. First applied to the migration of
British-trained scientists, physicians, and
university teachers in the early 1960's, mostly
to the United States.
(from Deardroff’s glossary of international
economics)
Method
今回はdeveloping countryからdeveloped
countryへの医師の移住について、PubMed
で”brain drain”, “physician migration”を入力し
て文献を検索、適当と思われる文献を参照す
ることにより、その現状と影響、またbrain
drain に対する国や国際社会の動きについて
調べた。
results
Brain drainの状況
Brain drainの及ぼす影響
Brain drainの生じる理由
Brain drainの解決策
Brain drainの状況
地域別に見た医師の配置
( Mullen. F 2005)
*強調は発表者
国別の移動状況
(world health report 2006)
先進国4国におけるIMGのデータ
( Mullen. F 2005)
*強調は発表者
Brain drainの及ぼす影響
Brain drainの影響
• 医師不足への追い討ち、医療システムの崩
壊(サハラ以南アフリカでは住民の健康が危
機的状況になっている)(Moyiga Nduru)
• 医師養成にかかるコスト(送金により補償
されているという指摘もあるが一人の移動に対
し$184,000の損失という見積もりも )
(Ogowe A)
人口1万人当たりの医師数
Country or Area
Angola
Cameroon
Ethiopia
Ghana
Mozambique
Value
<1
2
<1
2
<1
Nigeria
3
South Africa
8
Uganda
<1
United Republic
of Tanzania
<1
Zimbabwe
2
Country or Area
Value
Australia
25
Canada
19
United
Kingdom
23
United States
of America
26
( from Undata
http://data.un.org/Data.aspx?q=physicians&
d=WHO&f=inID%3AHSR02 )
地域別の医療従事者の割合とBurden of
Disease の関係
World Health Statistics 2006
Brain drainの生じる理由
移動した医師が挙げる移動の理由
・economical
先進国と発展途上国の得られる所得の差、雇用機会
・environmental
労働条件、安全性、政治的安定、子供の養育
・career
先進国のトレーニング環境、専門科のトレーニング、
昇進機会 先端医療へのアクセス
・migration culture
先進国への移動が一つのステータスとみなされる傾向
(the World Health Report 2006 など)
国や地域レベルでみた理由
途上国側
• 研修、昇進システムが不明
瞭
• 雇用機会不足
国民の健康維持に必要な数
need-basedでは不足してい
てもGDPから見積もられた
demand-basedでは過剰
先進国側
• 需要の増大(高齢化、etc.)
• 供給過剰への恐れ(医者を
養成するのはコストがかか
る)
(Bob Pond 2006)
(Richard M Scheffler)
IMGが調整弁?
国に残っても失業してしまう
(Brain loss)
先進国側の理由についての補足
・需要の増大によるIMGの増加の例
2001 UK global advertising campaign
IMGの登録医師数2倍(サハラ以南出身の医師
数3倍に)
Brain drainの解決策
提案されている解決策
発展途上国側
・医療システムの整備、ト
レーニング、研究、労働
条件など、移動の理由
とされる問題点の改善
によるIncentiveの創出・
先進国側
・医療状況の厳しい国か
らの採用に関して責任
ある採用政策の整備
・途上国への人的支援
・法的制度により移動を制限
・国際的なガイドライン、
多国間での移動につい
ての取り決め
・現地の状況に適応した
試みの例 global code の設定
試みの例タイのreverese brain drain
project
人材の育成
WHO Health Report 2006 など
Discussion
• Brain drainは途上国側の医療システムや雇
用機会上の問題により、自国にいても自らの
専門知識を役立てることが困難であると考え
る医師が、条件がよく、需要もある先進国へ
移ることで生じるようである。医師が医学知識
を資本として、自分に最善になるようにふるま
うと考えれば経済学的現象とみえる。
しかし、brain drain の生じている国の中には、
西洋医学教育の導入がなされた際、しばらく
の間旧宗主国の医学教育機関への留学がプ
ログラム化されていた国もあり(Hagopian
2005)、西洋医学の導入自体が医師の移動
の一つのきっかけとなった場合もあると考え
られる。
そして、西洋医学流入以前に各国には病を扱う
術、システムとしてどのようなものがあり、西
洋医学の流入はその国の病の扱い方やシス
テムにどのような影響を与えたのかを辿った
うえでbrain drainという現象をとらえられれば
興味深いと考える。
また、ある国の医師の持つ医学知識が他国で
の通用性を持つことが移動の重要な要素と
考えられる。WFMEといった国際機関により進
められている医学教育の国際基準の設定に
、医師の国外流出が問題化している国が乗り
気でないのも、基準の設定が医学知識の国
際的通用性を高め、医師の移動が活発化す
るのを危惧してのことかもしれない。