「アイデア発想ツール」 使い方 このファイルはアイデア発想のヒントになるフォーマットなどを整理したものです。 - PEST分析の考え方、フォーマット - クロストライアル①「ビジネス大喜利」 進め方 - クロストライアル②「クロスSWOT」 進め方 - アンゾフの成長マトリクス - 収集すべき情報、初期段階で考えること - 情報インプットに役立つメールマガジン -0- PEST分析のポイント 「PEST分析」は「環境変化を捉える際の視点と考え方」を整理したフレームワーク。 事業にインパクトを与える重要な変化を見落とすことがないように重要ポイントが網羅されている。 注目すべき変化は何か? 自社にとってどんな意味があるか? 政策 し さ 経済 社会 業界、自社に「示唆のあると 思われるもの」を選ぶ 一見関係なさそうなことがイ ンパクトをもつ可能性がある ことに留意 例)IT技術 範囲を広げたうえで、ひとつ 技術 自社への影響が重要。 変化が「リスク」を生む場合と 「チャンス」を生む場合がある ぎんみ ずつきちんと吟味する。潜在 的変化をとらえられるか? リスクにとらわれるのではなく、 どんなチャンスが生まれるの かを考えてみることがコツ -1- PEST分析の例 (製薬業界) 政策 経済 社会 技術 医療費抑制策の進展、医療費包括化、医薬分業化 年金制度や後期高齢者医療制度 開発プロセスや審査基準の標準化 後発医薬品の拡大、医師との面談機会の抑制 市場・競争のグローバル化(他業界にも共通した変化) 企業間の合従連衡、M&Aなどの一般化 研究開発の生産性低下(投資大型化、画期的新薬減少、バイオ拡大) MR(医薬情報担当者)の大量投入によるパワーマーケティングの限界 急速な少子高齢化、疾病構造の変化 医師のEBM(Evidence Based Medicine)意識向上、5分間診療の傾向、薬局の統合 女性医師の増加、看護師不足、医療ツーリズムの成長 消費者のインフォームドコンセント、QOL意識、セルフメディケーションなどの拡大 バイオ、ゲノム、インフォマティックス、遺伝子診断 創薬・開発・販売の多様化(ベンチャー/大学、アウトソーシングなど) 電子カルテの普及、 WEBの普及と浸透(モバイル、SNS、動画配信など) スマートフォンやタブレットの普及と浸透 -2- PEST分析フォーマット 1) 事業機会を生み出す可能性のある変化は? 2) 自社にとって、その変化の意味合いは何ですか? 自社業界 周辺業界 業界横断 政策 経済 社会 技術 -3- クロストライアル① 「ビジネス大喜利」 進め方 3名以上で行う。 白紙のカードを1人8枚ずつと、ホワイトボードを用意。 ① 注目キーワードをそれぞれカードに記入。 事業分野、製品、ビジネスモデル、社会現象、技術、地域などの カテゴリーを意識して書き分ける ② 全員分集めてシャッフルし、2つの山に分ける。 ③ 上から順に1枚ずつめくり、ペアになるワードを「●●×●●=」と書き出し、 事業アイデアを考える(必ずペアずつ行うこと)。 ④ アイデアが出なかったり、適切なペアでなければ次のカードに。 ⑤ これをおもしろいアイデアが出るまで続ける ⑥ 出たアイデアから深堀りするものを選ぶ(2~3件)。 -4- クロストライアル② 『クロスSWOT』 進め方 し さ 「クロスSWOT」とは、環境変化と自社の状況をもとに、アクションへの示唆を得るための枠組み。 まず「SWOT分析」で事実と認識を整理したうえで、各項目の「組み合わせ」からアイデアを考えます。 SWOT分析 ポジティブ 内 部 要 因 外 部 要 因 強み チャンス クロスSWOT ネガティブ 弱み リスク 内 チ 部 ャ 要 ン 因 ス 外 リ 部 ス 要 ク 因 ポジティブ 強み ネガティブ 弱み 強み×チャンス 弱み×チャンス (積極攻勢) (発想転換) 強みを活かして チャンスをとらえる 弱みを転換、新しい 切り口はないか 強み×リスク 弱み×リスク (差別化) (防衛/撤退) リスク低減、チャンス への切り替え 最悪事態を避ける、 撤退する -5- 『クロスSWOT』の実施例 組み合わせで問いを機械的に生成して、ヌケモレを排除する。 ひとりでやると詰まりがちになるので、誰かと一緒に考えながら実施するのがコツ。 強み ①ブランド力が強い ②チャネルが充実 ③ノウハウ共有が十分 チャンス ①タブレットの普及 ②少子高齢化の進展 ③店舗分散化が進む リスク ①技術の陳腐化 こうとう ②原材料の高騰 ③顧客囲い込みの激化 弱み ①商品が少ない ②顧客満足(CS)が 不十分 ③広告宣伝力がない 「強み×チャンス」の組み合わせだけ取り出してみる・・・ ①ブランド力が強い×①タブレットの普及 → So what ? ①ブランド力が強い×②少子高齢化の進展 → So what ? ①ブランド力が強い×③店舗分散化が進む → So what ? ②チャネルが充実×①タブレットの普及 → So what ? ②チャネルが充実×②少子高齢化の進展 → So what ? ②チャネルが充実×③店舗分散化が進む → So what ? ③ノウハウ共有が十分×①タブレットの普及 → So what ? ③ノウハウ共有が十分×②少子高齢化の進展 → So what ? ③ノウハウ共有が十分×③店舗分散化が進む → So what ? -6- アンゾフの成長マトリクス 「アンゾフの成長マトリクス」は「市場」と「技術・ビジネス」の2つの視点で成長機会を考える枠組み。 経営学者のアンゾフが提唱、古くから使われている定番のフレームワーク。 新 技 規 術 ・ ビ ジ ネ 既 ス 存 今の顧客に新しい事業 を提案できないか? 新しい顧客に新しい事業 を提案できないか? 現在の事業領域 今の事業で新しい 顧客を開拓できないか? 既 存 新 規 顧 客/市 場 -7- 成長マトリクスの検討シート ? これまで、どうだったか? 状況に変化はないか? - 規制、経営、社会、技術 - 競合、ユーザー、自社 お客さんに不満はないか? - 聞いているけど対応できていないこと - 潜在的不満 別の状況の組み合わせはできないか? - 同じ市場に別のサービスは? - 同じ技術・ビジネスで横展開は? 技 術 ・ ビ ジ ネ ス ? 新 規 ? あなたの今の事業 既 存 顧客の今の事業 業界一般の状況 新規 既存 顧客・市場 -8- 事前に収集したい情報 市場・顧客の状況 市場全体の規模、トレンド 業界構造や関連プレイヤーの状況、それらの変化の可能性 顧客の状況と変化、セグメンテーション ビジネスの理解 もう 業界での儲け方のパターン、営業のやり方 競合の状況(強み、位置付け) 代替品の状況や可能性 その他 社内での関連する取り組みや検討状況 関連データや関連記事の収集(Google、記事検索など) ヒアリング候補先のリストと主な質問 (潜在顧客、関連事業者、社内関係者) -9- 初期段階で考えるべきこと 概要整理 事業コンセプトのまとめ KSF(鍵となる成功要因)、ブレイクスルーすべきポイント 論点リスト(検証すべきこと) 基礎理解 業界構造、トレンド 競合・代替品 他業界、同業界の類似事例 顧客の変化(セグメント別) モデル化 顧客セグメンテーションのあり方(切り口、提供価値) バリューチェーンの状況、あり方(関係者の声) マネタイズモデル、事業規模、収益イメージ マーケティングの4P(製品、価格、流通、販促) その他 社内議論の状況 事業推進上のパートナーリスト(社内/社外) ヒアリング先リスト(社内/社外、主な質問) 顧客検証の実施方法 - 10 - 情報インプットに役立つメールマガジン
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