電気機器業界三社比較 １７５６１３２４ 山下純平 対象企業 日立製作所 松下電器産業 ソニー 日立製作所・概要 明治43年 久原鉱業所日立鉱山付属の修理 工場として発足 大正9年2月 日立、亀戸の両工場を擁し、㈱ 日立製作所として独立 資本金 2820億円 従業員数 355879名 売上高 9兆4,648億円 松下電器産業・概要 大正７年３月 松下幸之助により大阪市福島 区大開町に松下電気器具製作所を設立創業、 配線器具の製造を開始 昭和10年12月 改組し、松下電器産業株式 会社となる 資本金 2587億4000万円 従業員数 334402名 売上高 ８兆８９４３億円 ソニー・概要 昭和21年5月 電気通信機および測定器の 研究・製作を目的とし、東京都中央区日本橋 に資本金19万円をもって東京通信工業㈱を 設立 昭和33年1月 社名をソニー㈱と変更 資本金 6241億円240万円 従業員数158500名 売上高 7兆4,754億円 収益性の分析 売上高に対する利益の割合を見ることで、会 社の利益を生み出すことができる力を測定す る指標分析 。これらの指標が高いということ は、少ない費用で効果的に高い売り上げを実 現しているということでもある。戦略や経営の 良し悪しが直接反映される ①売上高総利益率 この数値が高いことは、 多くの経費を払うこと ができ、かつ多くの 利益を出すことがで きる。 松下、ソニーは ３０％ 前後で高いが日立は ２０％で他よりも大幅 に低い 売上高総利益率 日立製作所 松下電器産業 ソニー 35.0% 30.0% 25.0% 32.5% 29.0% 22.3% 29.1%30.2% 22.9% 30.8%31.1% 21.9% 20.0% 15.0% 10.0% 5.0% 0.0% 2004年 2005年 2006年 ②売上高営業利益率 売上値引等が少なく、 予定どおりの売値で 売れ、売上原価の値 上がりもなく、販売管 理費も多くかからな かったときに、この比 率は上昇する。 売上高営業利益率 日立製作所 松下電器産業 ソニー 4.7% 5.0% 4.0% 3.0% 2.0% 2.6% 2.1% 1.3% 3.5% 3.1% 2.7% 2.6% 1.6% 1.0% 0.0% 2004年 2005年 2006年 ③売上高経常利益率 売上高経常利益率 売上高に占める経常 利益の割合を見る。 財務活動なども含め た通常の企業活動に おける利益率であり、 金融収支の良し悪し や資金調達力の違い などの財務体質も含 めた総合的な収益性 が反映される。 日立製作所 松下電器産業 ソニー 5.0% 4.2% 3.8% 4.0% 3.0% 2.0% 2.7% 2.3% 1.9% 2.9%2.8% 2.2% 2.9% 2004年 2005年 2006年 1.0% 0.0% 効率性の分析 売上高を上げるために、投入されている資金 をどれだけ減らすことができているかを分析 することで、資金的な効率性を測定する指標 分析。 ①経営資本回転率 売上高を上げるため に投入された経営資 本を回転数であらわす ことで、経営資本の効 率性を見るものである。 この値が高ければ、効 率的に売上をあげて いるといえる。ここでは “総資本－建設仮勘 定”を経営資本として いる。 経営資本回転率 日立製作所 松下電器産業 ソニー 1.2回 1.1回 1.0回 1.0回 0.9回 0.8回 0.9回 0.8回 0.8回 0.6回 0.4回 0.2回 0.0回 2004年 2005年 1.1回 1.0回 0.7回 2006年 ②棚卸資産回転率 棚卸資産回転率 経営資本のうちの棚卸 資産の回転率である。 棚卸資産回転率は、 在庫が１年に何回転 したかをあらわすので、 回転数が多いと効率 がよく在庫管理も行き 届いていることを示す。 日立製作所 松下電器産業 ソニー 11.3回 11.2回 9.8回 9.7回9.3回 9.6回 10.0回 7.7回 7.5回 7.5回 8.0回 6.0回 4.0回 12.0回 2.0回 0.0回 2004年 2005年 2006年 ③固定資産回転率 固定資産回転率 経営資本のうちの固定 資産の回転率をみる。 この回転数が多いこと は、固定資産に投下さ れた資金の効率がよ いことを示す。 日立製作所 松下電器産業 ソニー 4.0回 3.0回 3.5回 3.3回 3.6回 2.5回 2.5回 2.6回 2.5回 2.7回 2.5回 2004年 2006年 2.0回 1.0回 0.0回 2005年 ④受取勘定回転率 受取手形、売掛金な ど売上債権の総称で ある受取勘定の何倍 の売上高を達成して いるかを示すもので ある。この値が高いと 受取勘定の回収が早 いということになり、 同じ売上高をあげる のに資本があまりか からない。 受取勘定回転率 日立製作所 松下電器産業 ソニー 8.0回 6.7回6.7回 6.7回6.4回 7.5回 7.0回 6.0回 4.0回 3.9回 4.1回 3.9回 2.0回 0.0回 2004年 2005年 2006年 安全性の分析 負債あるいは資本の構成を分析することによ って 、会社の安全性を測定する指標分析。 企業が倒産する危険度を示す指標とも言え、 特に取引先や銀行などにとって重要な意味を 持つ分析である。 ①自己資本比率 自己資本比率 負債資本合計に占め る資本の割合である。 この比率が低いこと は負債の多いことを 表わす。したがって自 己資本比率が高いほ ど企業の安全性が高 い。 日立製作所 松下電器産業 ソニー 50.0% 46.4% 44.0% 40.0% 30.0% 26.2% 23.7% 22.6% 30.2% 47.6% 25.0% 30.2% 20.0% 10.0% 0.0% 2004年 2005年 2006年 ②流動比率 流動比率 流動資産と流動負債 との比較によって、企 業の支払い能力を示 す比率である。“流動 資産÷流動負債”の 計算によって、流動 負債の何倍の流動資 産を持っているかを 示す。 日立製作所 松下電器産業 ソニー 200.0% 152.7% 146.9% 142.5% 150.0% 133.5% 131.4% 126.6% 133.8% 117.8% 112.8% 100.0% 50.0% 0.0% 2004年 2005年 2006年 ③当座比率 当座比率 流動資産のうち、現 金・預金、受取手形、 売掛金などの当座資 産を流動負債と比較 することで、当座の支 払い能力を示す比率 である。 日立製作所 松下電器産業 ソニー 97.9% 100.0% 91.6% 80.0% 71.8% 88.1%91.1% 80.6% 99.9% 89.9% 69.5% 60.0% 40.0% 20.0% 0.0% 2004年 2005年 2006年 ④固定比率 固定比率 固定資産を自己資本 でどの程度調達して いるかの比率である。 これは、100％以下で あれば理想的である。 日立製作所 松下電器産業 ソニー 200.0% 159.6% 150.0% 100.0% 151.8% 124.4% 62.2% 101.7% 74.3% 138.7% 92.3% 64.9% 50.0% 0.0% 2004年 2005年 2006年 ⑤固定長期適合率 固定長期適合率 固定資産を自己資本 と固定負債の範囲内 で調達しているかを見 る比率である。こちら も100％以内である のが理想的である。 日立製作所 松下電器産業 ソニー 80.0% 70.9% 60.0% 45.3%48.6% 73.7% 55.7% 43.8% 40.0% 71.5% 53.7% 40.1% 20.0% 0.0% 2004年 2005年 2006年 生産性の分析 従業員一人当りの売上高や利益、設備投資 の値を出して、経営資源の投入に対して、ど れくらいの成果があったか、その効率を見る。 ①一人当り売上高 従業員一人当り売上高 従業員一人当り売上 高は“売上高÷従業 者数”で算出する。こ れは、従業員一人当 りいくらの売上高を上 げたかを示す。 日立製作所 松下電器産業 ソニー 50,000千円 千円 2004年 2005年 2006年 日立製作所 28,130千円 27,941千円 28,916千円 松下電器産業 25,748千円 26,030千円 26,598千円 ソニー 46,274千円 47,289千円 47,164千円 ②一人当り売上総利益 “売上総利益÷従業 者数” で算出する。企 業の生産性をみる上 で重要な指標であり、 従業員一人当りいくら の付加価値を稼いだ かを表している。産業 ・業種・業態を問わず 、最低500万円は必 要とされる。 従業員一人当り売上総利益 日立製作所 松下電器産業 ソニー 20,000千円 10,000千円 千円 日立製作所 2004年 2005年 2006年 6,264千円 6,394千円 6,346千円 松下電器産業 7,459千円 7,581千円 8,191千円 15,051千円 14,264千円 14,663千円 ソニー ③労働装備率 労働装備率 従業者一人当りにどれ くらいの設備投資がさ れているかを示すもの である。“（有形固定資 産－建設仮勘定）÷ 従業員数で表わされ る。 日立製作所 松下電器産業 ソニー 10,000千円 5,000千円 千円 日立製作所 2004年 2005年 2006年 7,116千円 7,121千円 7,290千円 松下電器産業 4,005千円 4,702千円 4,669千円 7,818千円 8,453千円 8,028千円 ソニー 終
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