インタラクティブな博物館の可能性 1DS04174R 萱田 森人 大島研究室 本研究の流れ 第一章:博物館の役割・目的 第二章:現在発生している諸問題 第三章:インタラクティブな試み 海外 第四章:インタラクティブな試み 国内 第五章:インタラクティブな試みの分類とその利用方法 研究の背景 財政難や魅力不足が原因で経営難に 陥った博物館を救うための手段 インタラクティブな仕組みを効果的に導入する 博物館のコンセプト・規模に適した インタラクティブな仕組みを採用!! 博物館が抱える問題 経営優先主義による問題:指定者管理制度 例:いい人材が不足・本来の目的逸脱の可能性 京都国立博物館のスターウォーズ展 日本でのボランティアの位置づけ 例:博物館の質の低下に関する問題 日本ではボランティアに参加する人々から 交通費や昼食代を請求されることがある。 展示方法による博物館の分類 展示形態 長所 短所 全体 大きなインパクトを持つ。 コストがかかる。 子供が増えすぎて、騒が しくなる可能性がある。 博物館の一部 同上。 企画・イベント系 導入が他の二つに比べ 成功するかどうかがアイ ると容易。 デア一つにかかっている。 幅が広く、コストが安い。 同上 博物館全体がインタラクティブな仕組み ウェストンパークミュージアム ・博物館のすべての部屋にインタラク ティブな仕組みがある。 ・平日の昼でも多くの親子連れで活 気がある。 ・有名な作家の作品等は一切置 いてない。 一部がインタラクティブな仕組みの博物館 九州国立博物館 開館して2年で 来館者数300万人! あじっぱ:各国の文化を実際に体で体験しながら 学習できるインタラクティブな施設。 あじギャラ:作品調査から展示までの一連の 流れが学習できる施設。 イベント・企画系 デンバー美術館 ある展示会の際に、それに関しての絵を個人に書いて もらいそれを絵葉書として来館者に送ってもらい、それ でさらに知り合いを美術館に招待してもらうという試み。 その結果 38500枚もの絵葉書が送られ 71000人の人が来館した。 インタラクティブな仕組みの分類 分類表 長所 短所 インタラクティブなオブ ジェクト 体を使って体験できる ので興味を引きやすい 若い人や大人には幼稚に 感じる可能性がある 物によってはコストが高い WEBを使ったもの 世界各地から参加でき る コストが安い 不特定多数の人が参加す るので質が問われる 小さな子供には向いてない COMPUTERを使ったも 現実には再現できない の ことができる 博物館に行く必要がないと も考えられる。 来館者参加型 アイデア次第の上、幅が広 すぎる アイデア一つで幅広い ことが実現可能 インタラクティブなオブジェクト 金沢21世紀美術館 レアンドロのプール: 外から見ると、水の中に人が立っている よう に見える。実際にプールの中に建物内から入 ると、プールの外が不思議な感じで見える。 その他にも数多く、子供をはじめ とした人々を惹きつける作品を収 蔵している。 来館者参加型 ヴィクトリア&アルバートミュージアム ゴーイングラフィック: 来館者にデジタルカメラを渡して、それを使って 博物館内で写真を撮ってもらい、その写真を使い 博物館に関してのポスターを作ってもらう 来館者によって作られた作品で 2週間に3000枚以上の ポスターが作成された。 まとめ:現代の博物館に求められるもの 広義での博物館開放の必要性。 日本の博物館は厳粛な場所で静かに鑑賞しなければ いけないというイメージが未だに強く根付いている。 インタラクティブな作品が持つ可能性を存分に 生かした博物館作り。 様々な種類の特性を生かすことによって、多額の費用を 必ず投入しなくても、魅力的な博物館を作ることは可能である。
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