スライド 1

いよいよ
RAC指導者の活躍の場が
見えて来た!?
平成25年3月2日
新潟県見附市長 久住時男
川の破堤の様子
橋・道路の崩壊
ボートで救出される市民
小学校の様子
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当時の様子
・450年に一度の豪雨に相当
・市長に就任して2年8ヵ月目の災害、もちろん初めての経験
・水害(川の破堤など)は40年間なし、職員も初めて
・河川改修は完了しており(ダムも含め)、住民も安心していた
・水防組合の解散も予定していた
・ボランテアセンターや避難所開設、防災マニュアルあるが経験はなし
・判断基準や情報もなかった
・激甚災害に指定される
対策
・判断に必要な情報の収集の整備(情報入手、カメラ設置、管理システム導入)
・情報を発信(サイレン、メール、FAX、TVデータ・ラジオ放送、逃げどきマップ配布)
・避難誘導(防災ファミリーサポート、自主防災組織、ハザードマップの整備)
・防災訓練実施
・ダム治水機能向上、堤防の嵩上げ
・遊水地の完成
・河川改修(屈曲部)
・内水対策(田んぼダム、貯留管・排水ポンプ設置)
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緊急メール
緊急排水ポンプ
貯留管設置
田んぼダム用水位調整管
豪雨災害対応
ガイドブック
全戸配布
自主防災組織 防災訓練
屈曲部改修
遊水地
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【H16.7.13水害】
雨
見附市内
量
刈谷田川
ダム
被
害
24時間雨量
時間最大雨量
24時間雨量
時間最大雨量
全 壊
半 壊
家屋被害
一部損壊
床上浸水
床下浸水
崖
崖・土砂崩れ
土砂崩れ
河川決壊箇所
被害総額
【H23.7.30水害】
317.0mm
170.5mm
68.0mm
44.0mm
423.0mm
181.0mm
51.0mm
45.0mm
2棟
3棟
2棟
51棟
408棟
1箇所
162箇所
0箇所
14億3千万円
0棟
1棟
2棟
880棟
1,153棟
3箇所
87箇所
5箇所
184億円
※同じ場所の被害の様子
雨量:
H16.7.13水害 < H23.7.30水害
被害:
H16.7.13水害 > H23.7.30水害
平成16年7月豪雨 浸水状況
平成23年7月豪雨 浸水状況
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● 『防災』とは、災害を封じ込めることではなく、被害を
いかにして食い止めるかという『減災』である
→正しい知識や有効な方法を学ぶことが大切
● H23年の水害で被害が激減したのは、H16年の水害
を教訓に取り組んできた対策が功を奏したもの
● 災害を経験した自治体として、これまで培ってきたノウ
ハウを伝えていくことが責務である
→災害で得た知識や課題を、発信し伝えることで、
次の被害を防ぐ防衛策にする
水に対する正しい知識を学ぶ、RAC指導者の活躍に期待
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「防災キャンプinみつけ」
開催
○ 「防災キャンプinみつけ」の概要
○ 「防災キャンプinみつけ」のコンセプト
○ 「防災キャンプinみつけ」の内容
○ 「防災キャンプinみつけ」の成果と課題
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○ 防災キャンプの概要
期 日 :平成24年8月22日(水)~24日(金) 2泊3日
主 催 :見附市教育委員会・見附市立名木野小学校
主 管 :「防災キャンプ」運営調整実行委員会
会 場 :見附市立名木野小学校
参加者 :名木野小学校 5年生 32名 見附特別支援学校 児童生徒 6名
指導者・協力者 :約60名
全国初!
学校に宿泊し、地域を学びのフィールドと
した2泊3日の「防災キャンプ」
○ 防災キャンプ「運営調整実行委員会」 20人
新潟県教育委員会生涯学習推進課、大学教授、有識者、地域関係者、新潟県赤十字奉仕団関係者、
関係校校長、関係校PTA会長、小・中学校校長会長、RAC事務局、見附市消防長、見附市企画調
整課、見附市教育委員会
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3つの柱
○ 「防災キャンプinみつけ」のコンセプト
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自然災害等から、自分、家族、友人などの命
を守るための知識・理解を深める
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体験活動を通して、スキルを身に付ける
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人とのかかわり、地域の協力による絆づくり
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そして、身近な自然に親しみ、川を楽しみ
地域を愛する心をはぐくむ
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○ 「防災キャンプinみつけ」の内容
~ 2泊3日の活動紹介 ~
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キャンプ1日目は、避難所への避難から
名簿にチェック、名札を作る(受付は地域の皆さん)
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開会式に引き続き、ガイダンス。消防署員から、7.13水害の
被害を映像で紹介 (当時、みんな2歳~3歳でした)
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地域の方から、水害時に、名木野小学校
への避難の様子を語っていただく
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1日目 夜
見附市豪雨災害対応ガイドブック(ハザードマップ)
についての学習
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自分の家は、どこにあるかな?
水が押し寄せてくる危険があるのかな?
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ヒューマンチェーン!
2日目早朝 自宅の位置により、2班に分かれ、地域確認
「にげどきマップ」を持ち、避難所、危険箇所など確認
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2日目午前は、待ちに待った「刈谷田川体験」
最初に、Eボートの組み立て方を学び、みんなで組み立てる
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ライフジャケットの正しい着用、パドルの持ち方やこぎ方を練習
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刈谷田川にEボート 4艇が出航
上流の中州を目指す
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中州に到着
川の危険、川の安全な楽しみ方を学ぶ
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身近な川に、こんなに生きものがいることに、びっくり!!
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午後は、自他の命を守るスキルを学ぶ 「みつけレスキュー」
体育館では、消防署員を講師に「救急搬送」の練習
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「みつけレスキュー」 着衣泳の体験と練習
背浮きが基本
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「みつけレスキュー」 スローロープの練習
おぼれている人を助けるにはどうしたらいいか?
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「がんばれ!」「ロープをはなすなよ!」
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3日目午前 「遊水地」の見学
越流堤から、刈谷田川をのぞむ
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見附市遊水地協議会の方、地権者の方などから、
思いや苦労話を聞く
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最終日のまとめ学習
3日間の体験と学習を振り返る
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神林教育長から、「修了証」と記念の「缶バッヂ」が授与される
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久住市長はじめ、文部科学省の方、地域の皆さん、
RAC指導者と握手
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3日間 よくがんばったね!
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「修了証」と記念の「缶バッヂ」は、RAC事務局 大井さんが作成
自宅に戻るまでが、「防災キャンプinみつけ」
最後は、緊急時を想定しての「保護者への引き渡し訓練」で終了
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お風呂やシャワーはどうしていたの?
学校に泊まるって、どこで寝ていたの?
水分補給や食事はどうしていたの?
RACリーダーの活躍をもっと知りたい!!
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寝るのは、教室です。机を片付け、マットとござを
敷くなど、班で協力して準備をしました
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おやすみなさ~い。ZZZZZ・・・・・
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水分補給は、本部前のジャグから、各自が自分の水筒に補給
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水分補給は、本部前のジャグから
避難所のルールは、順番を守る!
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食事は、もちろん「非常食」「避難食」など
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1日目の夜は、「缶詰パン」「クラッカー」など、避難所に備蓄してある、
火を使わなくても食べることができるもの
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2日目からは、食卓にアルファー米や缶詰や缶詰が登場
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めあては、「限りある食べ物、飲み物を、協力し
て分け合って食べよう」
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昼食には、「レスキューフーズ」も登場
疲れた体に、力が沸きました!
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2日目の夕食は、地域・保護者の協力による「炊き出し」
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4食ぶりの手作り料理
とにかく、美味しくて何杯もおかわりしました
ありがとうございました!
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RACリーダー、トレーナーの活躍の様子
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男子2班、女子2班、それぞれにRACのリーダーを配置
体験学習はもとより、生活・健康面などもきめ細かく指導
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体験活動と真夏の安全確保し、事前の下見、
中州へのタープの準備も
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助けてくれ~。
川では、リアルな実演で、児童の心をとらえる!
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スローロープの説明と実演
集中する子どもたち
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毎晩実施した、班ごとの「振り返り学習」
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子どもの意見を聞き出し、「体験」を
「学び」につなげ、自分のものとさせる
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消灯後の本部(校長室)での活動の振り返りと打合せ
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○ 「防災キャンプinみつけ」の成果と課題
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参加者について
・ 自然災害から命を守るための知識を身に付けること
ができた
・ みつけレスキュー(救急搬送、着衣泳、スローロープ
による救助体験)などの体験で、スキルを獲得した
・ 仲間とのかかわりを深め、協調性や地域の方々へ
の感謝の気持ちを高めた
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協力者等について
・ 地域・保護者・学校・関係機関等のつながりを深め
ることができ、地域の防災、防災教育等にかかわる意
識の醸成が図られた
・ 協力者からは、「地域のためにもとてもよかった」、
「協力者として参加してよかった」、「これからも、ぜひ
協力したい」 という高い評価をいただいた
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「た・ち・つ・て・と」 の 防 災
た のしく・たくましく
ち いきに根ざして
つ み重ねて
て
テ ーマをもって
と もに取り組んでいく
学校・地域・NPO・行政等が連携・協力して、子ども
にとって楽しく、有意義な「防災キャンプinみつけ」が
できたこと!
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これからの課題
・ キャンプの成果を市内小・中学校な、県内外にどの
ように広げていくか
・ 成果等を今後の防災教育にどう生かしていくか
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“まち”と“河川”が一体となった
良好な水辺空間の形成
地域の賑わいを創出
【例】
・大阪市かわまちづくり(大阪市)
⇒河川敷利用、定期観光船 等
・佐原地区かわまちづくり(千葉県・香取市)
⇒舟運と歴史的街並み保存、水辺施設
平成21年4月「かわまちづくり支援制度」開始。
登録することで、計画に係わるさまざまな支援
を河川管理者から得られる。
※平成25年2月現在⇒108件が登録
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【河川管理者による支援】
・ソフト支援(河川に係る規制等の緩和、事業推進への助言)
・ハード支援(安全・安心に係る水辺整備のまちづくりに合わせた整備)
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治水重視、利用を制限する場所
以前の川は、
現在は、人が集まり、楽しむ空間へ
地域の魅力アップ・地域活性化
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使いきれていない
刈谷田川の地域資源(魅力)
刈谷田川の歴史・水辺・
河川敷空間・堤防敷他
連
携
既存の事業・イベント
まちづくり、健康づくりなど
地域住民(市民・団体)の
新しい発想
川を日常的に楽しめる『場』に変化させ、交流の拠点に
そして、魅力的な『まち』へ
かわまちづくり事業
ハードとソフトを
連携させた事業展開
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●
●
●
●
●
快適な休憩施設・トイレ
人と人の交流拠点
災害時防災活動拠点
救援避難物資の集積場所
過去の水害の記憶を伝え、
未来に活かすアーカイブ
●日本一健幸なまちづくりの推進
食育の推進・地場産業の振興
●まちなか賑わいづくり
地元商店街とあわせて
地域活性化
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堤防上舗装化
距離標示整備
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夏休みの小学生を対象とした「わくわく体験塾」
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さまざまな事業に水防教育を組み入れ、幅広い年代へ周知
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刈谷田川河川敷を会場としたフェスティバルを毎年開催
河川敷沿プールで安全Eボート体験
凧揚げ教室
河川敷
ドッグスポーツ体験
大凧揚げ
堤防上での綱引き大会
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刈谷田川堤防上ウォーキング大会(年4回)
信濃川合流点までの24kmウォーク!
桜咲く堤防脇で音楽祭を開催
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①川の駅ネットワークづくり
川を楽しむ人の、憩いの場・交流拠点、川に関する
情報の発信地として、「川の駅」の設置を進め
ています
上・中・下流域で、川の駅ネットワークを構築し、
川を日常的に楽しむための拠点としていきます
見附市初の『川の駅』
見附市総合体育施設
②市民との協働によるかわまちづくりの推進
川に関係する市民団体で構成される「かわまちづくり実行委員会」に
より、ソフト事業の運営を実施
③川をもっと身近に、遊び・学べる場所へ
川辺を歩く、楽しむだけでなく、
Eボートの体験試乗会の定期開催など、
もっと川に近づき、遊び・学べる場所へ
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ありがとうございました
第13回 川に学ぶ体験活動全国大会 in 見附(仮称)
日時:平成25年10月12日~14日
場所:見附市
おまちしております!
いよいよRAC指導者の活躍の場が見えて来た!
平成25年3月2日 新潟県見附市長 久住時男