シナリオ 50 撰 操作手順書 目次 1.Microsoft Office InfoPath 2003 とは 2.InfoPath 2003 シナリオ 50 撰について 3.サンプル フォームを利用する コントロール、セクション 入力チェック 入力必須項目 繰り返し項目 値の計算 ビュー ビューの活用例 4.フォームを結合する 5.インポートとエクスポート 6.フォーム ライブラリとの連携 (STEP2) 7.データベースとの連携 (STEP2) データベースとの連携 ADO セキュリティ警告メッセージ 8.フォームをデザインするには フォームのデザイン フォームの発行 9.サンプル フォームの展開について 10.InfoPath と他システムとの統合 (STEP3) 1.Microsoft Office InfoPath 2003 とは InfoPath とは、入力に最適化されたフォームを使って、 様々なデータを効率的に収集するための新しい Office アプリケーションです。 Word や Excel とは違った特徴を多く持っています。 InfoPath フォームに入力されたデータは、XML ファイルとして保存されます。 また、データベースや XML Web サービスにデータを送信することもできます。 Microsoft Office InfoPath 2003 を使用すれば、 フォームにデータを入力して、XML データとして保存するだけでなく、 フォームそのものを自由にデザインすることができます。 データベース 入力モード デザインモード XML ファイル SharePoint フォームライブ ラリ XML Web サービ ス 2.InfoPath 2003 シナリオ50撰について InfoPath 2003 シナリオ 50 撰とは、 InfoPath のメリットを評価するためのサンプル フォーム集です。 次の 5 つのシナリオグループ毎に、実際の業務に沿ったフォームを用意しました。 フォームには、InfoPath の基本機能だけで作成可能な STEP1 と、データベースや フォームライブラリとの連携、スクリプト言語による開発を含んだ STEP2 があり ます。 また、STEP3 として InfoPath と他のシステムの連携をイメージしたスライドを収 録しました。 A: マネージメント系のシナリオ 予実績分析、個人情報管理、ABC 販売費分析 など B: 営業・マーケティング系のシナリオ 営業報告書、案件管理、担当者別売上管理 など C: 人事・総務系のシナリオ 従業員満足度調査、人材採用管理、各種申請書 など D: 財務・経理系のシナリオ 出張旅費精算、資産管理、手形管理 など E: 開発・製造系のシナリオ 製品不具合分析、ISO 是正措置管理、仕入品受入検査管理 など 3.サンプル フォームを利用する InfoPath シナリオ 50 撰のサンプル フォームは、簡単なインストール作業を 行うだけで利用できます。インストールの方法については、 「InfoPath 2003 シナリオ 50 撰 導入手順書.doc」 を参照してください。 次のスライドから、具体的なフォームの利用方法について説明します。 スタートメニューに ショートカットが追加される 3.サンプル フォームを利用する コントロール InfoPath では、ユーザーの入力を支援する様々なコントロールを利用できます。 テキスト ボックスやドロップダウン リスト ボックスといった基本的なコント ロールから、 添付ファイル、画像、式ボックスなどの特殊な機能を持つコントロールがありま す。 コントロールは、フォームに直接配置することも、セクションの中に配置するこ 日付の選択 コントロール ともできます。 添付ファイル 3.サンプル フォームを利用する セクション セクションは、複数のコントロールを 1 つのグループとして扱えるコントロー ルです。 セクションの中に配置されたコントロールに対しては、セクション単位でまとめ て 表示・非表示を切り替えたりといった使い方ができます。 “種別”の選択をどちらにするかで 2 つあるセクションの 表示・非表示の切り替えができる 3.サンプル フォームを利用する 入力チェック InfoPath では、フォームのコントロールに入力された値が正しいかどうかを、 自動的にチェックさせることができます。フォームに入力エラーがあると、 保存する時にも警告のメッセージが表示されます。 “数量”の項目に数値以外の値が 入力されると、テキスト ボックスが 赤枠で囲まれて警告が表示される 3.サンプル フォームを利用する 入力必須項目 InfoPath では、フォーム内のコントロール (テキスト ボックスなど) に対して、 ユーザーによる値の入力を省略できないように設定することができます。 必須項目に入力せずにフォームを保存しようとすると、警告のメッセージが表示 されます。 “申請日”などの入力必須項目には、 赤色のアスタリスクが表示される 3.サンプル フォームを利用する 繰り返し項目 InfoPath では、繰り返し入力が可能なコントロールを使って、同じ項目に対して 複数個の値を入力できます。単一の繰り返し項目や、繰り返しテーブル、 繰り返しセクションなどのコントロールが繰り返し入力に対応しています。 繰り返し項目 繰り返しテーブルに列を追加して、 購入する備品を複数入力できる 3.サンプル フォームを利用する 値の計算 InfoPath では、コントロールに入力された値に基づいて、 自動的に計算結果を表示させることができます。簡単な四則演算はもちろん、 すぐに使用できる組み込みの関数が多数用意されています。 “数量”を入力すると、小計や合計が 自動的に算出されて表示される 3.サンプル フォームを利用する ビュー InfoPath では、1 つのフォームに複数のビューを作成して利用できます。 ビューとは、フォームの中で値をどのように表現するのかを規定した表示レイ アウトです。 ビューの機能は、InfoPath の持つ特徴的な機能のひとつです。 ビューが設定されていれば、 表示メニューから選択できる 切り替え用のボタンを使った ビューの切り替え 3.サンプル フォームを利用する ビューの活用例 入力用と印刷用にビューを作成すれば、同じ値を異なる表現方法で再利用でき ます。 また、入力するユーザーによってビューを切り替えるといった使い方もできま す。 例えば、経理部と人事部で使用するビューを分けておけば、利用するユーザー は 自分が入力しなければならない項目だけを表示できます。 “印刷ビュー”には、 “入力ビュー”で入力された値が 読み取り専用で表示される “入力ビュー”に値を入力する 4.フォームを結合する InfoPath では、複数のフォームを一つのフォームに結合できます。結合の機能 を使うと、フォームに入力した値を簡単に集計できるので、これまでのアプリ ケーションのように コピー アンド ペーストでデータを集計するといった非効率な作業が不要にな ります。 繰り返しが可能な項目やリッチ テキスト ボックスの値を結合できます。 営業部で入力された 備品請求書フォーム 繰り返しテーブルの値が結合されて、 合計金額も自動的に更新される 経理部で入力された 備品請求書フォーム 5.インポートとエクスポート InfoPath では、フォームの値を Excel などのアプリケーションにエクスポート したり、 XML 形式で保存されたフォームを、他のアプリケーションでインポートできま す。 フォームに入力した値を、様々な角度から分析すれば活用の幅が広がります。 ABC 販売管理費分析 XML 形式で保存されたフォーム Excel でフォームをインポート 6.フォームライブラリとの連携 (STEP2) InfoPath は、Windows SharePoint Services のフォーム ライブラリと連携できます。 フォーム ライブラリからフォームを起動して、フォーム ライブラリにフォームを 保存できます。 また、フォーム ライブラリの列情報として、フォームに入力された任意の値を表 示できます。 フォーム ライブラ リ フォーム ライブラリを使ってフォームを管 理すれば、 フォームを開くことなく必要な情報を共有で きます。 7.データベースとの連携 (STEP2) データベースとの連携 InfoPath では、ドロップダウン リストの選択肢をデータベースなどから簡単に取 得できます。 また、フォームをデータベースのフロントエンドとして利用することもできます。 プロジェクト 業務日報管理 7.データベースとの連携 (STEP2) ADO セキュリティ警告メッセージ データベースを利用した STEP2 のサンプル フォームでは、セキュリティに関す る 警告メッセージが頻繁に表示されます。InfoPath のフォームでは、 Internet Explorer のセキュリティ ゾーンとセキュリティ レベルを使って、 安全でない操作からコンピュータを保護するようになっています。 このメッセージを表示させたくない場合は、次頁の回避方法を参照してください。 Internet Explorer と同じ セキュリティの設定に基づいて、 警告メッセージが表示される 7.データベースとの連携 (STEP2) ADO セキュリティ警告メッセージ 推奨される回避方法 サーバーの共有フォルダにフォームを展開して、その場所を Internet Explorer の セキュリティゾーンの信頼済みサイトに登録します。ただし、信頼済みサイトのセキュ リティレベルを カスタマイズしている場合は、信頼済みサイト ゾーンのセキュリティ設定を変更する必 要があります。 実際の使用を想定したフォームの展開方法については、9. サンプル フォームの展開につ いて を参照してください。 完全信頼済みのフォームとして展開する。完全信頼済みのフォームの詳細ついては、 弊社の Web サイト上に公開されている以下の情報を参照してください。 Microsoft Office InfoPath 2003 SDK 「フォームのセキュリティ モデル」 http://www.microsoft.com/japan/msdn/library/ja/ipsdk/html/ipsdkFormSecurityModel.asp 一時的な回避方法 「InfoPath 2003 シナリオ50撰 導入手順書.doc」 を参照してください。 8.フォームをデザインするには フォームのデザイン InfoPath では、ユーザーがフォームを自由にデザインできます。 InfoPath 2003 シナリオ 50 撰に付属しているサンプル フォームを 自由にカスタマイズしたり、空白のフォームから新規に作成することができます。 新規に作成する場合は、 起動時のメニューから選択する 既存のフォームをデザインする場合は、 右クリックから “デザイン” を選択する 8.フォームをデザインするには フォームの発行 InfoPath では、フォームを新規に作成した場合やフォームのデザインを変更し た場合、 または、既存のフォームが発行されている場所からフォームを移動させた場合 に、 フォームを発行して、テンプレートとして利用者が入力可能な状態にする必要 があります。 発行 デザイン モードで編集 フォームに入力 9.サンプル フォームの展開について InfoPath 2003 シナリオ 50 撰に付属するサンプル フォームは、インストールを行 うだけで すぐに利用可能な状態になります。しかし、実際の業務において効率的に使用する には、 サーバー上の共有フォルダにフォームを発行して、適切なセキュリティを設定する などして 利用者が使いやすいように展開する必要があります。 データベー ス 共有フォルダ ローカル保存 フォーム ライブラリ 利用者 デザイン 発行 入力 フォーム テンプレー ト 利用者 作成者 利用者 メール送信 エクスポート 10.InfoPath と他システムとの統合 (STEP3) InfoPath は、様々なシステムと統合できます。STEP3 では、InfoPath を中心とし た システム連携による業務改善のシナリオをスライドで紹介します。 ① XML Web サービス XML Web サービスとは、インターネットの技術を利用して、異なるプラット フォーム上の アプリケーション同士を統合・連携することが可能なソフトウェア サービスの総 称です。 InfoPathでは、Web 他社 自 社 サービスからデータを受信したり、Web サービスにデータを 送信できます。 他のシステム XML Web サービス Web サービスで、社内・社外の 様々なシステムを連携できる ERP,CRM, SFA・・・ 10.InfoPath と他システムとの統合 (STEP3) ② BizTalk Server 2004 BizTalk Server 2004 とは、社内外の様々な情報システム同士を連携させる事がで きる BPM ソリューションのプラットフォームであり、EAI や B2B の実現を強力にサ ポートします。 InfoPath は、BizTalk Server 2004 との連携が可能です。 他社 自社 他のシステム BizTalk Server 2004 様々なシステム・データを 連携してビジネス プロセスを 最適化できます ERP,CRM, SFA・・・ Web アプリケー ション Windows アプリケーション BizTalk Server 2004 10.InfoPath と他システムとの統合 (STEP3) ③ SharePoint Portal Server 2003 SharePoint Portal Server 2003 は、企業内の情報共有を最大化できる ポータル サーバーです。社内の様々なデータ ストレージや、Windows SharePoint Services チーム サイトを集約・管理して、企業内のあらゆる情報への入り口として機能します。 発行 フォーム テンプレート SharePoint チーム サイト 統合検索 ファイルサーバー 利用者 フォーム テンプレート SharePoint チーム サイト 利用者 SharePoint Portal Server 2003 Exchange Server 2003 シングル サインオン フォーム テンプレート 利用者 SharePoint チーム サイト フォーム ライブラリからフォームに入力 フォーム ライブラリでフォームを共有・管理 Lotus Notes 10.InfoPath と他システムとの統合 (STEP3) InfoPath を中心としたシステム連携を行うためのテクノロジーに関する詳細 情報 については、弊社の Web サイト上に記載されている以下の情報を参照してく ださい。 InfoPath 2003 製品情報 Office Business Scorecards Accelerator http://www.microsoft.com/japan/net/basics/xmlservices.asp BizTalk Server ホーム http://www.microsoft.com/japan/office/solutions/accelerators/scorecards/default.mspx XML Web サービス入門 http://www.microsoft.com/japan/office/infopath/prodinfo/default.mspx http://www.microsoft.com/japan/biztalk/ SharePoint Portal Server ホーム http://www.microsoft.com/japan/office/sharepoint/prodinfo/default.mspx © 2005 Microsoft Corporation. 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