PHPスクリプトの構成と演算子

4‐2.PHPスクリプトの構成と演算子
2004年 6月17日(木)
01T6074X
茂木啓悟
PHPスクリプトの構成
• PHPではスクリプトの開始は<?、終了は?>
で表す。
<?
ここにスクリプトを記述。
>?
• 保存するときには、拡張子を.phpにする。
• Webブラウザに表示させるには、HTML
タグの中にPHPを埋め込む。
<html>
<body>
<? ここにスクリプトを記述。 ?>
</body>
</html>
• もしくは、PHPスクリプトの中にタグを埋め込ん
で、PHPからHTMLタグを生成することも可能。
<?
ここにスクリプトを利用して
<html><body>といったタグを埋め込む。
>?
• サーバーの設定によって<?が使えない場合
<script language=“php”>
ここにスクリプトを記述
</script>
上記のスクリプト中の記述により、ファイルが
PHPであることを示す。
PHPで使われる演算子
• 算術演算子
+
-
*
/
**
足し算(加算)
引き算(減算)
掛け算(乗算)
割り算 (除算)
べき乗
前出のMySQLで使用する演算子をほぼ同じ。
• 比較演算子
左辺と右辺を比較する記号。MySQLと
ほとんど同じ。
>
<
>=
<=
==
!=
=
左辺が右辺より大きい
左辺が右辺より小さい
左辺が右辺以上
左辺が右辺以下
左辺と右辺が等しい
左辺と右辺が等しくない(異なる)
右辺を左辺に代入
• 論理演算子
2つ以上の条件や記述を並べる際に使用。
MySQLで利用した論理演算子と同じ考え方。
x and y
x && y
xとyの両方に当てはまる
同上
x or y
x || y
xもしくはyにあてはまる
同上
not x
!=x
xではない
同上
これらの演算子と定数や変数を使い式を構成。
変数
• 変数とは、変化する数値や文字を格納して
おく場所のこと。
• 変数の頭には$マークをつける。
• 格納するものは数値や文字列、配列やオブ
ジェクトなど複数のデータである場合もある。
• 式の後には必ず;(セミコロン)をつける。
例:
$a = 3;
$b = $a + 7;
変数$aには3が代入され、$bは3+7で10になる。
また、代入する値は、数値ではなく文字列を使用
することも可能。
$a = “こんにちは”;
二項代入演算子
$a = 10;
$c = $a + 5;
$a = $c;
省略すると、
$a = 10;
$a = $a + 5;
二項代入演算子を使って表すと
$a = 10;
$a += 5;
$a = 10;
$a += 1;
を書き換えると、
$a = 10;
++$a;
これを「オートインクリメント演算子を使った
前置演算子」という。
また、$a++;を後置演算子という。
• インクリメントの前置演算子と後置演算子の違い
$a = 10;
$x = ++$a; の場合
$aと$x共にインクリメント後の11になる。
$a = 10;
$x = $a++;
の場合
$aは11、$xはインクリメントする前の10になる。
• デクリメントの前置演算子と後置演算子の違い
$a = 10;
$x = ‐‐$a; の場合
$aと$x共にデクリメント後の9になる。
$a = 10;
$y = $a‐‐;
の場合
$aは9、$yはデクリメント前の10になる。
変数とデータ型
通常、PHPではデータ型の定義は必要と
せず、変数に代入されたデータを自動的に
判断する。
整数を代入しても、別のデータ型に変更し
たいときには、代入する数値の前に()で
括ったデータ型名を記入する。
$a = 7;
$b = (double)$a;
変数と配列
添字([0],[1],[2],…)をつけることで変数は連続した値
とみなされ、順番に値を取り出したり、途中の値を指
定して取り出すことも可能。
$a[0] = “ねずみ”;
$a[1] = “うし”;
$a[2] = “とら”;
これは、
$a = array(“ねずみ”,”うし”,”とら”);
と書き換えることができる。
また、添字は、数値だけでなく数値や文字列を持った
変数を指定することができる。
コメント
PHPではスクリプトの中に、処理に関係の
ない文をコメントとして書くことができる。
1.#ここはコメントです。
2.$a = 3; //ここもコメントです。
3.$b = $a + 7; /*ここから
ここまではコメントです。*/