診療報酬改定情報 2008.2.14 医療保険部 前園 徹 障害児等のリハビリテーションの充実・拡大 改 障害児(者)リハビリテーション料(1単位)(6単位/日) 6歳未満 220点(UP) 6歳以上 190点(UP) 18歳以上 150点(UP) 当該施設でリハビリを実施される患者が、 主として脳性まひの患者 病院60㎡以上、診療所45㎡以上 ・児童福祉法に規定する、、、独立行政法人病院機構が設置 する医療機関であって、厚生労働大臣が指定するもの。 ・地方社会保険事務局長に届け出た保険医療機関において、 別に厚生労働大臣が定める患者に対して、個別療法である リハビリテーションを行なった場合に算定できる。 *一般病院でも可能か不明。(資料により記載が異なるた め) 集団コミュニケーション療法 新 1単位につき50点 (1人につき1日3単位まで算定可能) 1対複数で20分以上 1日のべ54単位/1ST 個別訓練との併用算定はできない。 (PTOTの個別も含まれるのか?) 施設基準:専用の集団療法室(まだ、㎡数の記載なし) 専従のSTが1名以上いる。 対象:脳血管疾患等リハ料又は障害児(者)リハ料算 定対象患者であって、言語・聴覚機能の障害を有す るもの 疾患別リハ料逓減制廃止 改 リハ医学管理料廃止 疾患別リハ医学管理料・逓減制廃止 疾患別リハ料の一部見直しにより導入された逓減制や医学管 理料について、患者一部負担がリハを受ける時期により異 なることなどわかりにくい。 診療報酬点数表の簡素化 各疾患別リハの算定日数上限を超えたものについて は、13単位まで算定可能とする(算定単位数上限を 超えたものについては、選定療養として実施可能。) *除外規定が残るか?不明! 脳血管疾患等リハⅢ 新 心大血管 脳血管等 運動器 呼吸器 リハ料Ⅰ 200点 235点 170点 170点 リハ料Ⅱ 100点 190点 80点 80点 リハ料Ⅲ 100点 算定日数上 限 150日 180日 150日 90日 起算日 治療開始日 発症日等 発症日等 治療開始日 疾患別リハ基準 脳血管等リハⅡ 病院100㎡以上・診療所45㎡以上 PT1OT1ST1名以上、合計4名以上 早期リハビリ加算 新 30点(1単位につき) 算定要件: ・疾患別リハ料の算定日数上限の起算日か ら 30日間に限り算定可能 ・入院中の患者のみ。 脳血管等リハⅠ ~30日 ~140日 ~180日 180日~ 差 △15点 ▼15点 旧 250点 新 265点 (235点 +30点) △25点 210点 235点 440点/月 (4回/月) 3,055点/月 235点*13単 位/月 *ADL加算を多く取得していた病院において は、廃止により「~140日」の影響大 脳血管等リハⅡ ~30日 ~140日 ~180日 180日~ 差 △120点 △90点 △105点 旧 100点 85点 新 220点 (190点 +30点) 190点 260点/月 (4回/月) 2,470点/月 190点*13単 位/月 運動器リハⅠ ~30日 ~120日 ~150日 150日~ 差 △20点 ▼10点 旧 180点 新 200点 (170点 +30点) △20点 150点 170点 340点/月 (4回/月) 2,210点/月 170点*13単 位/月 運動器リハⅡ ~30日 差 △20点 旧 80点 新 110点 (80点 +30点) ~120日 ~150日 150日~ 0点 △15点 65点 80点 220点/月 (4回/月) 1,040点/月 80点*13単 位/月 ADL加算廃止 改 簡素化の観点より、廃止。 廃止に伴い、ADL加算取得患者9単位/日 取得可能の扱い? リハビリテーション総合計画評価料 300点 月1回を限度として算定できる。 回数制限なし。 算定日数上限を過ぎた患者にも算定可能? 疾患別リハⅠ及び脳血管等リハⅡの施設 回復期リハにても可能。 改 リハビリテーション総合計画評価料 1月 2月 3月 旧 480 480 480 新 300 300 300 4月 5月 6月 7月 480 300 300 300 300 *回復期リハ病棟及び脳血管等リハⅡの場合 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 300 300 300 300 300 300 旧 新 300 特殊疾患療養病棟 改 特殊疾患病棟入院料1 1,943点(点数変更なし) 算定要件:脊髄損傷等の重度障害者(脳卒中 の後遺症患者及び認知症の患者を除く)、重度 の意識障害者、筋ジストロフィー患者及び難病 患者等を概ね8割以上入院させる一般病棟 経過措置:平成20年3月31日の時点で特殊疾患療 養病棟入院料1を算定する病棟に入院する重度の 障害者については、平成22年3月31日までに限り 医療区分3の患者とみなす。 亜急性期入院医学管理料2 新 2,050点(60日限度。200床未満の病院に限る)病室 を単位として、算定。 算定要件:以下の患者が当該病室に入院している患 者のうち2/3以上であること。 7:1、10:1入院基本料を算定している病棟、入院時 医学管理加算、救命救急入院料、特定集中、、、、 脳卒中ケアユニットのいづれかを算定している病棟 等から転床(転院)してきた患者で、、、、疾患の主 たる治療の開始日より3週間以内である患者。 感染症対策の拡充 新 HIVや肝炎対策推進のため、血友病を伴う、、、血液製剤・HIV治療薬、 およびインターフェロン等について、、、 算定要件:包括外で算定できる入院料等 後期高齢者特定入院基本料 療養病棟入院基本料 ・ 特殊疾患入院医療管理料 回復期リハビリテーション病棟 亜急性期入院医療管理料 特殊疾患療養病棟入院料 緩和ケア病棟入院料 ・ 診療所老人医療管理料 介護老人保健施設 回復期リハビリテーション 改 • 試行的に質の評価に関する要素を導入し、居宅等 への復帰率や、重症患者の受け入れ割合に着目し た評価を行なうとともに病棟におけるリハの実施状 況を踏まえて、当該病棟における医師の専従配置 を緩和する。 • 専任の医師1名以上 • 専従のPT2OT1名以上の常勤配置 • 平成20年3月31日時点で現行の回復期リハ料を 算定している病棟においては、平成20年9月30日 までは、現行の点数を算定する。 回復期リハ病棟入院料1 改 1690点(UP) 算定要件: 1、新規入院患者のうち1割5分以上が重症患者であ ること 2、退院患者のうち、他の保険医療機関への転院した 患者を除く者の割合が6割以上であること。 *新点数の実施は10月1日からになる見通し。今年 3月31日時点で現行の回復期リハビリテーション病 棟入院料を算定している病棟は9月末までの6か月 間は現行の点数を算定 重症者回復加算 新 50点(1日につき) 算定要件:重症患者の3割以上が退院時に 日常生活機能が改善していること。 *「重症」の程度は、日常生活に必要な身体機能(日 常生活機能)で判断する。看護にかかる手間を判断 する「看護必要度」と同様の指標を導入し、「寝返 り」「起き上がり」「食事の摂取」などの13項目で0点 ~20点を付けて、10点以上を重症とする。 施設基準:回復期リハ病棟入院料1の届出を 行なっている病棟であること。 回復期リハ病棟入院料2 改 1595点(DW) 算定要件: 回復期リハ病棟入院料1 の基準を満たさな いもの 医療療養病棟等の評価に係る見直し • • • • • 医療区分・ADL区分の評価方法の簡素化 改 医療区分の評価項目の見直し 改 認知機能障害加算の廃止 褥創評価実施加算 15点(1日) 改 新 医療の質の評価に向けた取り組みの促進 新 病棟単位で治療・ケアの質を反映できる事項 について継続的に測定・評価することを義務 付ける 医療療養病棟等の評価に係る見直し • 療養病棟入院料の見直し • 退院調整加算の新設 新 施設基準: 1、病院では、入院患者の退院に係る調整・支援に関する部門が設置され ており、退院調整に関する経験を有する専従の看護師又は社会福祉士が 1名以上配置。 2、有床診療所では、、、、 3、退院支援に関して患者の同意のもと、以下を実施していること (1)入院早期に、退院に関する支援の必要性の評価 (2)支援の必要性が高い患者について、具体的な支援計画 (3)支援計画に基づいて、患者又は家族に支援 療養病床から転換した介護老人保健施設 新 • これまでの介護老人保健施設と比べ、医療 ニーズの高い入所者も多いため、緊急時に 必要となる処置等について、他の保険医療機 関の医師が行なった場合に評価。 • また、夜間又は休日に施設の医師が対応で きず、併設医療機関の医師が往診した場合 に、診療報酬上評価する。 認知症に係る医療の評価 新 • H19年4月にとりまとめられた「新健康フロン ティア戦略」においては、認知症のステージに 合わせた対応が必要とされており、これに 沿った高齢者支援体制整備が必要。 ①鑑別診断 ②周辺症状への対応 ③身体合併症への対応 に関する体制整備の評価。 緩和ケアの普及と充実 • • • • がん性疼痛緩和管理指導料100点 新 緩和ケア診療加算300点 改 緩和ケア病棟入院料について、、、 改 介護老人保健施設や療養病床において、が ん患者の疼痛緩和のために医療用麻薬を保 険医療機関の医師が処方した場合に算定で きる。 改 • 在宅、、、 リンパ浮腫指導管理料 新 100点(入院中1回) リンパ浮腫の治療・指導の経験を有する医師又 は医師の指示に基づき看護師、理学療法士 が、子宮悪性腫瘍、子宮付属器悪性腫瘍、 前立腺、、、腋下部郭清を伴う手術を行なっ た患者に対し、手術前後にリンパ浮腫に対す る適切な指導を個別に実施した場合に算定。 地域連携診療計画の評価の拡大と見直し 改 • 脳卒中を対象疾患に追加。 • 地域連携診療計画には、退院基準、転院基 準及び退院時日常生活機能評価を明記。 超急性期脳卒中加算の創設 新 超急性期脳卒中加算 12,000点 リハに関しての特記なし 医療機器安全管理に係る評価 新 • 医療機器安全管理料1 50点 • 〃 2 ??? リハ関連機器は? 処置の見直し 改 • 消炎鎮痛等処置 1 マッサージ等の手技による療法 2 器具等の療法による 3 湿布処置 (イ) 半肢の大部分又は頭部、頚部、、、 (ロ)その他のもの *1・2は、疾患別リハ料又は 集団コミュニケーション療法料に含まれる。 すべて算定できないのか?(資料によっては、牽引療法・消 炎鎮痛等処置の廃止という資料もあり不明) 退院後の生活を見通した入院医療の評価 新 • 後期高齢者総合評価加算 50点 • 後期高齢者退院調整加算 100点 退院時における円滑な情報共有や支援の評価 改 • 退院時共同指導料1、2 保険医又は看護師等が、入院先に赴いて、 退院後の在宅での療養上必要な説明及び指 導を、、 在宅医療におけるカンファレンス等の情報共有 に関する評価 新 在宅医療におけるカンファレンス等の情報共有 に関する評価 訪問看護基本療養費1 改 週3日まで 5,550円(1日につき)(UP) 週4日以降 6,550円(1日につき) (UP) 保健師、助産師、看護師、理学療法士、作業療 法士又は言語聴覚士 *資料の間違いか?PTOTSTは、この項目算 定はなし?介護保険のことか?不明。 居住系施設入所者等に対する医療サービスの評価体系の新設 訪問看護基本療養費3 新 週3日まで 5,300円(1日につき) 週4日以降 4,300円(1日につき) 保健師、助産師、看護師、理学療法士、作業療法士又は 言語聴覚士 後期高齢者等が多く生活する施設等に住居する患者の居住 の状況や疾病の管理 高齢者専用賃貸住宅、有料老人ホーム、認知症対応型共同 生活介護事業所、特定施設、介護老人福祉施設の入居患 者であって通院が困難な者にたいして、、、 *資料の間違いか?PTOTSTは、この項目算定はなし?介護 保険のことか?不明。 訪問リハビリテーション 6単位/W(12単位/W) 在宅患者訪問リハ指導管理料1 300点(1単位) 新 在宅患者訪問リハ指導管理料2 255点(1単位) *居住系施設入所者に対して。 後期高齢者の継続的な管理の評価 新 • 後期高齢者診療料(仮称) 600点(月1回) 入院中の患者以外の患者であって、、、慢性疾患を主 病とするものに対して、後期高齢者の心身の特性を 踏まえ、、、診療計画を定期的に策定し、計画的な医 学管理の下に栄養、運動又は日常生活その他の療 養上必要な指導及び診療を行なった場合に算定でき る 対象疾患:糖尿病、脂質異常症、高血圧性疾患、 認知症 等 20年度から 新たに 特定検診 創設 後期高齢者医療 創設 そして、診療報酬改定 21年度介護報酬改定へ。 精神科継続外来支援・指導料 • 精神科継続外来支援・指導料(1日につき) 医師:55点 *医師による支援と併せて、精神科を担当す る医師の指示の下、保健師、看護師、作業療 法士又は精神保健福祉士が、患者又はその 家族等に対して、療養生活環境を整備するた めの支援を行なった場合は、所定点数に40 点を加点する 精神科退院指導料 *入院期間が1年を超える精神障害者である 患者又はその患者等に対して、精神科の医 師、保健師、看護師、作業療法士又は精神 保健福祉士が、共同して、退院後に、、、、、、 行なった場合であって、当該患者が退院した ときに、精神科地域移行支援加算として、退 院時に1回限り所定点数に200点を加点する 治療装具の採型ギブス等 名称の見直し • 義肢装具採型法⇒義肢装具採型法(1肢につ き) • 練習用仮義足及び仮義手 ⇒練習用仮義足及び仮義手 (1肢につき) ・義肢装具採寸法⇒義肢装具採寸法 (1肢につ き) ・治療装具採型法⇒治療装具採型法 (1肢につ き) 20年診療報酬改定情報 ADL加算 廃止 リハ早期実施加算 復活 逓減制・医学管理料廃止 リハ総合実施計画料毎月算定 回復期リハ 質の評価導入 在宅復帰率、重症患者受け入れ割合 看護必要度 地域連携診療計画に脳卒中患者追加。 後期高齢者含め、退院後の生活支援評価。 在宅医療におけるカンファレンスを評価。 障害児(者)リハビリテーション料を医療機関へ拡大。
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