早稲田大学連続セミナー 第3回 Endogenous Timing in Mixed Oligopoly 今日の講義の目的 (1)混合寡占の文脈でEndogenous Timing Gameの メカニズムを再確認する (2)Endogenous Timing Gameの文脈で混合寡占の 特徴を再確認する 2007/1/15 早稲田大学 1 Outline of the third Lecture 3-1 Stackelberg Duopoly in Mixed Markets 3-2 Observable Delay in Mixed Duopoly 3-3 Observable Delay in Mixed Oligopoly 3-4 Action Commitment in Mixed Oligopoly 3-5 Two-Production Period Model in Mixed Duopoly 3-6 Competition against Foreign Competitors 2007/1/15 早稲田大学 2 Sequential Move simultaneous-move (Cournot), exogenous number of firms →公企業の過大生産 sequential move gameなら? 公企業がleaderなら? →私企業の反応まで読み込んでより効率的な生産 パターンが実現 (公企業はCournotの時より生産量を減らす・増や す) 2007/1/15 早稲田大学 3 Sequential Move simultaneous-move (Cournot), exogenous number of firms →公企業の過大生産 sequential move gameなら? 公企業がleaderなら? →私企業の反応まで読み込んでより効率的な生産 パターンが実現(Cournotの時より生産量を減らす) ⇒私企業の利潤も増える 公企業がfollowerなら? →私企業が戦略的に生産量を減らす・増やす 2007/1/15 早稲田大学 4 Sequential Move simultaneous-move (Cournot), exogenous number of firms →公企業の過大生産 sequential move gameなら? 公企業がleaderなら? →私企業の反応まで読み込んでより効率的な生産 パターンが実現(Cournotの時より生産量を減らす) ⇒私企業の利潤も増える 公企業がfollowerなら? →私企業が戦略的に生産量を増やす →やはり経済 厚生が改善(私企業の利潤も増える) 2007/1/15 早稲田大学 5 Endogenous Timing in Mixed Oligopoly Mixed Oligopolyの文脈でEndogenous Timing Game を分析 (1)CournotかStackelbergか(Pure Oligopolyと同じ関 心) (2)公企業と私企業のどちらが leaderになるのか? (Mixed Oligopoly特有の問題) 2007/1/15 早稲田大学 6 Observable Delay in Mixed Duopoly (Pal, 1998) 線形の需要関数、限界費用一定、公企業の方が限 界費用が高い(結果)公企業がLeader 公企業がLeaderになる均衡とFollowerになる均衡 が存在(複数均衡) 2007/1/15 早稲田大学 7 Public Leadership 公企業がLeaderになる均衡 公企業が第1期を、私企業が第2期を選ぶ 公企業が第2期にするとWelfareが下がる 私企業が第1期にすると公企業の生産量が増える →私企業の利潤が下がる 2007/1/15 早稲田大学 8 Private Leadership 私企業がLeaderになる均衡 公企業が第2期を、私企業が第1期を選ぶ ~私企業は価格が公企業の限界費用に等しくなる まで生産し、公企業は生産しない。 公企業が第1期にするとWelfareが下がる ~元の均衡はsecond bestになっているから 私企業が第2期にすると公企業の生産量が増える →私企業の利潤が下がる 2007/1/15 早稲田大学 9 Observable Delay in Mixed Oligopoly (Pal, 1998) 線形の需要関数、限界費用一定、公企業の方が限 界費用が高い (結果)私企業が全てLeaderになる均衡のみ ~私企業全体で価格が公企業の限界費用に等しく なるまで生産 2007/1/15 早稲田大学 10 If 公企業が第1期にするとWelfareが下がる ~元の均衡はsecond bestになっているから 1私企業が第2期にする →他の私企業の生産量が増える ⇒利潤は減る 2007/1/15 早稲田大学 11 Only If 全ての私企業が第2期を選んでいたとする →1私企業が第1期を選んでLeadershipをとると利潤を 増やすことができる⇒矛盾 公企業が第1期を選んでいたとする →第2期を選べば私企業が価格=公企業の限界費用と なるまで増産してくれる→welfare改善⇒矛盾 私企業で第2期を選ぶ企業がいたとする →第1期に変える→他の企業の生産量減る→利潤増える ⇒矛盾 2007/1/15 早稲田大学 12 Action Commitment in Mixed Oligopoly Pure Oligopolyと同じ。 n-1ないしn企業がleaders. 2007/1/15 早稲田大学 13 Two-Production Period Model in Mixed Duopoly (Matsumura, 2003) 需要関数一般、限界費用一定、公企業の方が限界 費用が高い(が私企業の独占価格よりは低い) 2007/1/15 早稲田大学 14 Equilibrium Outcomes in Private Duopoly 企業1のCournot Modelに おける反応曲線 Y2 Y2L Equilibrium Outcomes 企業2のCournot Model における反応曲線 Y2 C 0 2007/1/15 早稲田大学 Y1C Y1L Y1 15 Two-Production Period Model in Mixed Duopoly 需要関数一般、限界費用一定、公企業の方が限界 費用が高い (が私企業の独占価格よりは低い) 問題 公企業の反応曲線の傾きは正か負か? 2007/1/15 早稲田大学 16 Two-Production Period Model in Mixed Duopoly 需要関数一般、限界費用一定、公企業の方が限界 費用が高い (が私企業の独占価格よりは低い) 問題 公企業の反応曲線の傾きは正か負か? 解答 負 2007/1/15 早稲田大学 17 Two-Production Period Model in Mixed Duopoly 需要関数一般、限界費用一定、公企業の方が限界 費用が高い (が私企業の独占価格よりは低い) 問題 公企業の反応曲線の傾きは? 2007/1/15 早稲田大学 18 Two-Production Period Model in Mixed Duopoly 需要関数一般、限界費用一定、公企業の方が限界 費用が高い (が私企業の独占価格よりは低い) 問題 公企業の反応曲線の傾きは? 解答 ー1 2007/1/15 早稲田大学 19 Mixed Duopoly 企業1のCournot Modelに おける反応曲線 Y2 Y2L 企業2のCournot Model における反応曲線 Y2 C 0 2007/1/15 早稲田大学 Y1C Y1 20 Mixed Duopoly 問題: Y1Lは? 企業1のCournot Modelに おける反応曲線 Y2 Y2L 企業2のCournot Model における反応曲線 Y2 C 0 2007/1/15 早稲田大学 Y1C Y1 21 Mixed Duopoly 企業1のCournot Modelに おける反応曲線 Y2 Y2L 企業2のCournot Model における反応曲線 Y2 C 0 L Y 1 2007/1/15 早稲田大学 Y1C Y1 22 Two-Production Period Model in Mixed Duopoly 問題: 均衡は? Y2 企業1のCournot Modelに おける反応曲線 Y2L 企業2のCournot Model における反応曲線 Y2 C 0 L Y 1 2007/1/15 早稲田大学 Y1C Y1 23 Two-Production Period Model in Mixed Duopoly 企業1のCournot Modelに おける反応曲線 Y2 Y2L 企業2のCournot Model における反応曲線 Y2 C 0 L Y 1 2007/1/15 早稲田大学 Y1C Y1 24 競争相手が外国企業だったら? Private Duopolyならライバルの国籍は関係なし 公企業の目的関数がdomestic welfareなら、ライバ ルの国籍と公企業の行動が関係している 問題 ライバルが外国企業なら公企業の最適生産 量は増えるか減るか?(反応曲線がどうシフトする か?) ~ライバルの生産量ゼロならもちろん同じ。ライバル の生産量が正の範囲では? 2007/1/15 早稲田大学 25 競争相手が外国企業だったら? Private Duopolyならライバルの国籍は関係なし 公企業の目的関数がdomestic welfareなら、ライバ ルの国籍と公企業の行動が関係している 問題:ライバルが外国企業なら公企業の最適生産 量は増えるか減るか?(反応曲線がどうシフトする か?) ~ライバルの生産量ゼロならもちろん同じ。ライバル の生産量が正の範囲では? 解答:増加する←私企業の利潤の減少を考慮しない から 2007/1/15 早稲田大学 26 公企業の反応曲線 ライバルが国内企業 Y2 ライバルが外国企業 :線形需要 ライバルが外国 企業:P’’<0 0 2007/1/15 早稲田大学 Y1 27 Observable Delay in Mixed Oligopoly with Foreign Competitor (Matsumura, 2003) 需要関数(P’’≦0)~公企業の反応曲線右上がりの世 界 限界費用一定ないし逓増、同時手番ゲームでの内 点解 2007/1/15 早稲田大学 28 Mixed Duopoly 問題: Y1Lは? 企業1のCournot Model における反応曲線 Y2 企業2のCournot Model における反応曲線 Y2 C 0 2007/1/15 早稲田大学 Y1C Y1 29 Mixed Duopoly 企業1のCournot Model における反応曲線 Y2 企業2のCournot Model における反応曲線 Y2 C 0 L Y 1 2007/1/15 早稲田大学 Y1C Y1 30 Mixed Duopoly 問題: Y2Lは? 企業1のCournot Model における反応曲線 Y2 企業2のCournot Model における反応曲線 Y2 C 0 L Y 1 2007/1/15 早稲田大学 Y1C Y1 31 Mixed Duopoly 企業1のCournot Model における反応曲線 Y2 企業2のCournot Model における反応曲線 Y2 C Y2L 0 L Y 1 2007/1/15 早稲田大学 Y1C Y1 32 Mixed Duopoly 問題: 公企業がleaderになる均衡は存在するか? 企業1のCournot Model における反応曲線 Y2 企業2のCournot Model における反応曲線 Y2 C Y2L 0 L Y 1 2007/1/15 早稲田大学 Y1C Y1 33 Mixed Duopoly 解答: 公企業のみが第1期を選ぶのは均衡 企業1のCournot Model における反応曲線 Y2 企業2のCournot Model における反応曲線 Y2 C Y2L 0 L Y 1 2007/1/15 早稲田大学 Y1C Y1 34 Mixed Duopoly 問題: 私企業がleaderになる均衡は存在するか? 企業1のCournot Model における反応曲線 Y2 企業2のCournot Model における反応曲線 Y2 C Y2L 0 L Y 1 2007/1/15 早稲田大学 Y1C Y1 35 Mixed Duopoly 解答: 私企業のみが第1期を選ぶのは均衡にならない →公企業も第1期を選ぶ誘因がある Y2 企業1のCournot Model における反応曲線 企業2のCournot Model における反応曲線 Y2 C Y2L 0 L Y 1 2007/1/15 早稲田大学 Y1C Y1 36 Mixed Duopoly 問題: 両企業が第1期を選ぶ均衡は存在するか? 企業1のCournot Model における反応曲線 Y2 企業2のCournot Model における反応曲線 Y2 C Y2L 0 L Y 1 2007/1/15 早稲田大学 Y1C Y1 37 Mixed Duopoly 解答: 両企業が第1期を選ぶのは均衡にならない →私企業が第2期を選ぶ誘因があるから Y2 企業1のCournot Model における反応曲線 企業2のCournot Model における反応曲線 Y2 C Y2L 0 L Y 1 2007/1/15 早稲田大学 Y1C Y1 38 Equilibrium in Mixed Duopoly Y2 企業1のCournot Model における反応曲線 企業2のCournot Model における反応曲線 Y2 C Y2L 0 L Y 1 2007/1/15 早稲田大学 Y1C Y1 39 Mixed Duopoly 問題: two-production period modelなら? 企業1のCournot Model における反応曲線 Y2 企業2のCournot Model における反応曲線 Y2 C Y2L 0 L Y 1 2007/1/15 早稲田大学 Y1C Y1 40 Equilibrium in Mixed Duopoly (Two-production period model) 企業1のCournot Model における反応曲線 Y2 企業2のCournot Model における反応曲線 Y2 C 0 2007/1/15 早稲田大学 Y1C Y1 41
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