第5章 国連と日本

第11章 国連改革と日本
ー常任理事国入りを目指す日本の課題ー
常任理事国入りを目指す日本政府
2005年は国連創設60周年
国連アナン事務総長2005年3月、安全保障理事会の拡大を目指す
「勧告」を提案、特別首脳会合(9月)前に決定するよう加盟国に要求
9月14日ー17日、国連総会特別首脳会合
成果文書採択
核不拡散や貧困撲滅、テロ対策など
緊急の課題解決への道筋は示せず
安保理改革「年内決着」合意できず
日本の安全保障理事国入りは事実上困難になった
日本が安全保障理事
国入りができなかった
理由は何か。10分間
で書いて下さい。
小泉首相の国連演説(2004年)
・今日の世界を反映するよう安保理の代表性を向上
させる
・安保理は課題に効果的に対処するために十分な能
力を持つべき
・国際平和と安全に主要な役割を果たす意思と能力
を有する国々は、常に、安保理の意思決定過程に
参加しなければならない
国連新時代の構築
小泉演説の特徴
・「憲法の禁ずる武力行使はしない」という従来の主張
はせず、「国際社会において名誉ある地位を占めた
い」という憲法前文を引用
・資金面での貢献についてはあまりふれず、東ティ
モールやイラクでの人道復興支援活動など自衛隊
派遣の実績を強調
懸念事項
・憲法が禁じている武力行使に抵触しかねない活動を
求められた場合にどうするのかという(国内での)議
論が置き去り
・「平和構築」への貢献として挙げたイラクへの自衛隊
派遣は、国連よりも日米同盟を意識した復興支援活
動が、常任理事国に相応しい実績として国際社会に
理解されるか
新たな常任理事国立候補国
・日本、ドイツ、ブラジル、インド→G4
↓
共同声明
・大票田のアフリカ(AU)にも参加呼びかけ
・外相レベルの会合開催で合意
国連改革と日本の立場
①安保理改革
・国連加盟数が4倍(55ヶ国から190ヶ国)
に増加
・安保理の構成が国際社会の状況に適合し
たものとなるように改革
・安保理の常任・非常任(25ヶ国)の議席数
の拡大
②財政分野の改革
・国連財政の合理化・効率化→予算の伸び率
の抑制
・分担率の公平化
③開発分野の改革
・開発諸機関の活動の調整・連携
・日本の役割強調
・「旧敵国条項」の削減要求
・国連分担金の見直し要求
常任理事国になるための課題
・憲法論議→軍隊の派遣を禁止→紛争地域へ
の派遣できず→常任理事国の役割果たせず
・対米自主外交への転換→国連総会での投
票行動
・中国への説得→アジアで唯一の常任理事国
従来の外交姿勢・政策を根底から
見直し、国内世論の合意をいかに得るか
国連憲章改正の手続き
・総会で3分の2以上の支持
・128ヶ国の支持
・常任理事国5ヶ国全て承認
安全保障理事会改革案
・G4案
4ヶ国を常任理事国へ
・アフリカ連合(AU)案
安全保障理事会を26ヶ国に増加
・「コンセンサス・グループ」案
非常任理事国を10ヶ国増加
いずれも3分の2の支持得られず
9月14日ー17日、国連総会特別首脳会合
成果文書採択
核不拡散や貧困撲滅、テロ対策など
緊急の課題解決への道筋は示せず
安保理改革「年内決着」合意できず
日本の安全保障理事国入りは事実上困難になった
日本が安全保障理事国に加盟するための
課題は何か(何をすべきか)、
を書いてください。