熱中症とは

赤十字救急法
指導員講習会プレゼンテーション
熱中症について
2006.1.20
村上 隆
熱中症とは
• 体の中(運動)と外(高温・高湿の環境
下)の“あつさ”によって引き起こされる、
様々な体の不調
• 「熱に中る」
熱中症の分類(病態)
熱痙攣
熱疲労
熱射病
熱痙攣
症状
• 痛みを伴った筋肉の痙攣で
あり、吐き気や腹痛を伴う
• 体温上昇はわずか
• 重症度1(軽症)の熱中症
熱疲労
症状
• 頭痛、目が回る、吐き気、
疲労感、等
• 体温上昇あり
• 重症度2(中等症)の熱中症
熱疲労
症状
• 異常な体温の上昇と興奮
• 錯乱、痙攣、昏睡などの意
識障害
• 発汗の停止による皮膚の
乾燥
• ショックや細胞・臓器障害
に陥り、死亡することも
• 重症度3(重症)の熱中症
熱中症発生メカニズム
熱中症の危険信号
・・・どういう時に熱中症を疑うか・・・
環境因子・・・こんな日には注意!
• 気温が高い、湿度が高い
• 風が弱い、日差しが強い
熱中症の危険信号・・・こんな症状がでていませんか?
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極端に高い体温
赤い、熱い、乾いた皮膚(全く汗をかかない)
ズキンズキンとする頭痛
めまい、吐き気、意識障害
熱中症の手当
①
②
③
④
水分補給
涼しい環境への避難と休息
冷却
医療機関への搬送
熱中症の手当
① 水分補給
• 冷たい水やスポーツ飲料など
を飲ませるとともに塩分を摂ら
せる。
<水分補給すべきでない状態>
• 意識がない
• 吐き気や嘔吐などがある
熱中症の手当
➁ 涼しい環境への避難と休息
• 風通しが良く、熱くないところに
運ぶ。
• 衣類を緩め、水平位または上
半身をやや高めに寝かせる。
• 顔面が蒼白で脈が弱いときに
は、足を高くした体位にする。
熱中症の手当
③ 冷却
• 衣類を緩める。
• 体温が高いときには、水で全
身の皮膚を濡らし、あおいで
風を送る。
• 皮膚が冷たかったり、震えが
あるときには、乾いたタオルで
皮膚をマッサージする。
熱中症の手当
④ 医療機関への搬送
• 意識がないときには、回復体
位をとらせ、一刻も早く医療機
関へ搬送する。
• 中等症以上では緊急で病院
に搬送することが最優先の対
処法。
事故防止(予防策)
• 吸湿性、通気性のよい衣
類を着用する。
• 休養や水分の補給を適度
に行い、同時に塩分を含ん
だ水分も補給しておく。
• 直射日光下では、必ず帽
子をかぶる。
• 通気や換気に対する配慮
など環境改善に努める。
• 子どもや高齢者を炎天下、
車中、暑い室内などに残さ
ない。
事故防止(予防策)
熱中症予防8ヶ条 by 日本体育協会
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知って防ごう、熱中症
暑いとき、無理な運動は事故のもと
急な暑さは要注意
失った水と塩分を取り戻そう
体重で知ろう、健康と汗の量 @
薄着ルックでさわやかに
体調不良は事故のもと
あわてるな、されど急ごう、救急処置
ありがとうございました。
引用文献
日本赤十字社 救急法講習教本
参考文献
環境省 熱中症保健指導マニュアル
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