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高効率・太陽電池
エス・ジー・ケイ有限会社
熱伝導と熱放射の関係 (水道で例えると・・・)
領域Ⅰ
水
源
(
熱
源
)
領域Ⅱ
蛇口(熱放射率)
細い=熱放射率が小さい
水道管の太さ
(熱伝導率)
水流は少ない
(放熱しにくい)
蛇口が細ければ、水道管がいくら太くても
水の流れる量は少ない
つまり
いくら熱伝導率が高くても、熱放射率が低いと、放熱されない!!
・従来は熱伝導が重要視されていたが、
最近になって熱放射が注目され始めてきた。
→熱放射率が高い素材が必要。
【A】発電効率を4.6%もアップ ・・・セルの温度は10.2℃も低下
従来のPV
今回の高効率PV
ガラス
ガラス
上EVA
セル
61℃
上EVA
下EVA
下EVA
Back Sheet
Back Sheet
放熱
温度高い
(60℃)
バックシートに
高熱放射材を配置
放熱
セル
50.9℃
温度低い
(50.7℃)
原理:第一段階
・従来のバックシート面に高熱放射材を配置し、熱放射を大にす
る。
その結果セルの熱はバックシートの外部に放射されるので、
セルの温度を低下させることができる
【B】変換効率も0.64%もアップ
従来のPV
今回の高効率PV
ガラス
ガラス
上EVA
セル
61℃
上EVA
下EVA
Back Sheet
放熱
温度高い
(60℃)
下EVA
下EVA
放熱フィラーを
入れたシート
Back Sheet
放熱
原理:第二段階
・下EVAには放熱フィラーを入れセルの放熱性を向上させる。
下EVAを作り、従来通り、真空ラミネートする。
セル
50.9℃
温度低い
(50.7℃)
【C】付随効果;白色の放熱フィラーを用いているので
回帰反射により、更に発電効率が上がる!
回帰反射PV
従来のPV
光
光
Grass
Uppet EVA
Grass
回
帰
反
射
透明 EVA
White EVA
透明 EVA
Back Sheet
Back Sheet
発電に寄与しない迷光
反射率の高い
放熱フィラーの量を節約
[D] 太陽電池への応用例(熱放射シート間の熱放射伝達)
ガラス;3mm
上EVA
シリコンセル
T1
25μ
T2
T3
熱放射で伝達
下EVA;熱伝導率
低く 0.17W/mK
シリコンセルの裏に
貼るのでセルは固定される
熱放射シート
熱放射率高く
ε=0.97
バックシート
T4
耐候性樹脂・熱放射
フイラー入り
外気(Ta)
外気(Ta)へ熱放射は大きい
【E】高効率PVの製造工程
1.
2.
3.
4.
1.
EVAペレットに放熱フィラー(白)を混練する。
混練したペレットを粉砕する。
下EVAシート25μを造る。
従来の下EVAの上にラミネートする。フイラーの量は節約しつつ
回帰反射効果を持たせる。
高効率PVが出来る
将来の計画
(1)回帰反射効果の実測を行い、効率のさらなるアップを追及する。
(2)前記【A】【B】の効率アップには回帰反射の効果を算入していない。
変換効率1%アップも夢ではな
い!!
【F】予備実験データと将来目標
変換効率と経過時間
現 状
新提案
BS温度
16.5
16%
70
16
変
換
効
率
(
%
)
80℃
今回の新提案PVの目標値
60℃
15.5
60
温
15%
15
50
バックシート温
度
14.5
40
13.87%
14
現状のPVの実測値
30
25℃
13.5
20
0
2
4
6
8
10 12 14 16 18 20 22 24 26 28 30 32 34 36 38 40
時間(分)
度
【G】PVセルからバックシートへの放熱
放熱に影響する熱伝導材の物性
光
PV
セル
放熱+
バックシート
Q
Qr+c
T1
熱源
温度
T2
T3
放射面
温度
周囲
温度
℃
℃
λ
熱伝
導率
L
A
H
断面
積
m
㎡
断面
直径
放射
率
hr
hc
Qr
Qc
放射
自然
対流
放射
放熱
対流
放熱
熱伝達率
熱伝
達率
W/㎡K
W/㎡
K
W
W
発生
熱量
放散
熱量
W
W
℃
254.96
254.96
53
61.169
82
60
23
0.17
0.00078
1
1.1286
0.5
3.527564
829
3.3633
9
130.51
99
124.44
54
257.1
257.10
18
50.911
09
50.7
23
0.95
0.00078
1
1.1286
0.912
6.153077
568
3.1285
76
170.44
02
86.661
55
W/
mK
熱伝導
厚み
ε
m
<計算方法>
(1)バックシート温度(放射面温度)T2の実験値を
Qr+c=(hr+hc)・A・(T2-T3)に入力し、Qr+cを求めた。
周囲温度T3=23℃であったので、それを入力した。
(2)Qr+cの数値を一旦Qに入力する。
(3)Qの数値を用いて式;Q=λ・(A/L)・(T1-T2)からT1を求める。
(4)Qの数値をQ=Qr+c になるように、Qを変更する。
(5)最終のT1(セル温度)が解答である。
(6)熱伝導厚み=EVA(600μ)+バックシート(180μ)=780μとした。
(7)バックシートの放射率は0.5を0.9に向上させて計算した。
(8)熱伝導層のλを0.17から0.912に向上させて計算した。
(9)放射放熱Qrの方が対流放熱Qcよりも大きい。
放熱総量;Qr+c=Qr+Qc
特許申請済み
ライセンス供与可能です
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