平成26年6月8日 Ver.201405291415 夢と希望あふれる日本へ わたくしが描く処方箋 1 - 期待と展望 - ベーシック・インカム(BI) - より小さな政府を提言するための思考実験 □自主自尊□自律□日本型共生社会 - 選挙権のない将来世代の利得こそ代弁するパーティ - 町田正(MACHIDA, Tadashi.) 今般、政策プレゼンのインセンティブ、モチベーション 2 □ 政策、社会科学にかかる研究関心。 □ 私事、今般、2月26日に長男を授かりました。(3か月) □ さいたま市の行政努力に接し、子育てのコストを意識。 (産院直接支払制度)(医療費支援制度) □ 子供の将来により良い社会を残したい。と、思っていたところ…、 自民党からメールが飛んできた! (自己紹介)町田正(MACHIDA, Tadashi.) □ 昭和47年6月26日生(満41歳) □ さいたま生まれ、さいたま育ち □ 不動産会社役員(現職) ベーシック・インカム 3 □ 1億2千万人に無条件、一律に月額5万円を配給すると、年間予算は約82兆円です。 □ 2009年現在、社会保障給付の総額は、おおよそ年間90兆円(年金、保険、共済等、 社会保障給付が80兆円、その他無基金等雇用者に対する社会給付が約3兆円、社会扶助 給付が約7兆円)。 これに公務員の人件費が加算された総額がコストとなります。この額は毎年、2兆円づ つ増えていく見込みです。実際は、もっと増えるでしょう。 □ これに対してBI財源は、これから毎年一定の割合で減少する人口に比例していく訳 です。更に、人件費を圧縮、極小化する効果を期待できます! 財源案 □ 現行社会保障制度にかかる総費用 (現行社会保障制度にかかる人員コストの削減費用を給付財源に組み替える) □ 現行の年金原資を政府ファンドに移管 □ 消費税 30%(61 兆円) □ 各種控除の廃止 □ 特定目的宝くじ/公営ブックメーカー/カジノ等(できることは何でもやる) (出所)町田[2009]ベーシック・インカム小論 ベーシック・インカム 競争力の源泉 4 □ 少子化対策 給付単位を世帯ではなく個人として想定すると、子供の数が増えれば世帯収入が増える ため、少子化対策として機能する。 □ 地方活性化 地価の平準化 ベーシック・インカムの給付額は、原則として全国一律である。このため、物価水準 の低い地方に移住するインセンティブが働き、人口の一極集中を緩和する効果を発揮 する。需要を分散し、大都市の地価を押し下げる(地価の全国平準化)。地価の平準 化は、全体として全国地価の平均を押し下げる。 □ 雇用の流動性 ベーシック・インカムが雇用の流動性を担保するため、景気の調整弁としての雇用調整 を容易にし、企業の競争力を高める。 □ 企業負担の軽減 現行の厚生年金保険の企業負担分がなくなるため、法人に対する減税効果が生じる。 大企業、中小にかかわらず経営者は喜びます!国際競争力にも良い影響をもたらす!大票田になる可能性があります! (出所)町田[2009]ベーシック・インカム小論 ベーシック・インカム BIスタビライザー 5 □ 道州制を想定し、それぞれの道州単位の地域通貨(地方政府紙幣)を発行する。 □ 地域通貨はそれぞれの為替を前提として、為替市場のシステムを構築する。 □ 各地域通貨の為替水準は、各地方政府への信用・評価に依存する。 □ 地域通貨の自由な為替市場は、地方分権時代における各地方政府の自己責任を担保 するものであると同時に、それぞれの地域通貨の流動性を担保するものである。 □ ベーシック・インカムの給付は、一度円通貨の換算によって建てられた原資を、居 住地の地域通貨に交換され、住民に配給される。 ここらが割とポイントです。つまり、国税を原資とすることによって、BIの性格が、 □ この地域通貨はヘリコプター・マネーの一種であるが、インフレ抑制のためにその 原資はあくまで国税であり、円建ての債券である。 ■いまの国体、体制を前提にしながら、■あくまでその延長線上にある、という事になり、■キャッシュ・フローを組み替えて、シナジー効 果をうみだす!といった政策に過ぎない!のだという事です。従って、責任政党、政権政党、保守政党としての自民党にもより一層馴染んで くる、親和性は悪くない、という訳なんです。 □ 円通貨から換算して、評価の低いA地域通貨には多く交換され、評価の高いB地域通 貨には少なく交換される。この結果、原則としてA地域の可処分所得は為替格差分だけ 増加する。この様にして、ベーシック・インカムは、地域バランスを保つスタビライ ザー(※以下、BI スタビライザーという)としての自動調節機能を有する。 例えば、北海道550万人、沖縄135万人、685万人に月額5万円を配給すると、年間予算はおおよそ4兆1千億円です。 (出所)町田[2009]ベーシック・インカム小論 BIスタビライザーの運用試験も兼ねて実施すると、北海道、沖縄の新しい特区としての開発のあり方がみえてくるのではないでしょうか。 ベーシック・インカム 景気刺激 6 多くの場合、低所得者ほど消費性向が高いため、ベーシック・インカムの全 国一律のヘリコプター・マネーとしての特性を鑑みれば、ピラミッドの中間より下に広 がる低中所得者の旺盛な消費需要は長期継続的に喚起されるはずで あり、ベーシック・インカムの持続的な景気刺激効果を認める。 高所得者への給付制限は、制限水準に近しい2点の所得層間において モラルハザードがおこるため、難しい。行政コストに比して特段の有用性を認 めない限り、行政の裁量は極力排除されるべきであるといえよう。つまり、無条件 の一律給付である。 日本人の高い貯蓄性向は、依然として日本銀行の発行する円通貨によって行われるはず である。これは、主に信用度、外国為替等の汎用性に起因した予測である。低中所得者 の旺盛な消費性向は配給される地域通貨によって充足され、不足分はその他所得によっ て補完される。余剰した所得は円通貨建てとして貯蓄や投資にまわるだろう。つまり、 ベーシック・インカムによって給付された地域通貨は、多くが消 費や投資に費やされる公算大なりというところであって、消費券としての使 用期限の定めは特に必要ないものと解される。 (出所)町田[2009]ベーシック・インカム小論 ベーシック・インカム 7 就農支援 ベーシック・インカムが就農希望者の地方移住を担保し、農業労働者の若返りに寄与す る。 様々な生き方 文化 芸術 海外からの観光客 ベーシック・インカムが様々な生き方を許容し、文化人や芸術家を育む。日本発のサブ カルチャー等が海外に発信され、日本のファンを獲得し、海外からの観光客の誘致に寄 与する。 (出所)町田[2009]ベーシック・インカム小論 ベーシック・インカム 8 消費税 税率 税収 1% 2兆円 5% 10兆円 10% 20兆円 15% 30兆円 20% 40兆円 25% 50兆円 ※30% ※60兆円 35% 70兆円 40% 80兆円 45% 90兆円 50% 100兆円 ※プライマリー・バランス線 ⇒ ⇒ 日本財政の潜在可能性(増税余地) わが国の国債の信用を担保している(低金利) (出所)町田[2009]ベーシック・インカム小論 ベーシック・インカム 9 相続税 基礎控除全廃、簡易シミュレーション(思考実験) ⇒ ⇒ 税率 1% 現在税収 5% 税収 9000億円 1兆2710億円 4兆5000億円 10% 9兆円 15% 13兆5000億円 20% 18兆円 25% 22兆5000億円 30% 27兆円 35% 31兆5000億円 40% 36兆円 45% 40兆5000億円 50% 45兆円 基礎控除を全廃し、 2%の税率を課すと、現在の税収を上回る計算になります。 (出所)町田[2009]ベーシック・インカム小論 ベーシック・インカム 10 相続税 ⇒ ⇒ 地価の下落等の要因により、 相続税の負担が生じるケースは、亡くなった方全体の約4%+程度 税率 税収 55% 49兆5000億円 60% 54兆円 65% 58兆5000億円 70% 63兆円 75% 67兆5000億円 80% 72兆円 85% 76兆5000億円 90% 81兆円 95% 85兆5000億円 100% 90兆円 我が国の財政は、他の国とは大分違うと、 (具体的な国名を出すのはどうかと思いますが、)ギリシャとはかなり状況が違っている!という 事です。 ⇒ ⇒ 上位4%から吸い上げても、財政に対する貢献度は大した規模にはならない。 故、分母を広げる必要がある。 いよいよTPPが始まるいま!ですから日本企業の本拠が日本国内にある内に、我が国の社会保障制度は何とかしなければいけません。 ( これ以上、問題を先送りにすることはできません。タイムリミットは…!町田[2009]ベーシック・インカム小論 停止条件: 国債残高 < {企業(内部留保) + 家計 + 日銀オペ} 日本人同士がバーターする債権と債務が均衡している内!という事です。 企業部門(内部留保)や家計が(市中銀行を通じて)国債を買い支えている限り、政府の債務は民間の債権であるというロジック。債務が あれば必ず債権がある。両者は原則としてゼロサムであると、いまのところ収支が均衡していますよ、という事です。ひとたび、この均衡 が破れたならば、外国資本のヘッジファンドやら何やらの仕手筋が、大規模な空売りを仕掛けて来る!かもしれません。 まさしく、いま待ったなし!という訳で、この我が国固有の問題から、代議士の皆さんは逃げることはできません! ご静聴ありがとうございました! m(_ _)m
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