道州制、関西州、国との関係

資料6
◎道州制、関西広域連合、国との関係について
○道州制、国との関係について
○関西州への道筋
○関西広域連合の発足
○国の出先機関原則廃止について
道州制、国との関係について
中間とりまとめ
議会での議論
道州制・関西州との関係
・道州制は、未だその具体的な姿が国民の
間に共有されているわけでなく、今後全
国的な議論と同意が必要であり、長期的
な視点で取組むべき課題と考えられるの
ではないか。
・こうしたなか、大阪において、広域自治
体と基礎自治体の役割分担を明確にした
新たな大都市制度を考えることは、将来
の道州制を視野に入れた場合、広域自治
体の役割に変化が生じることも想定され
るが、広域自治体と基礎自治体の新たな
関係を作り出していくという意味で一定
の意義があるのではないか。
・新たな大都市制度の検討にあたっては、
将来の関西州も視野に入れて、考えてい
くことが必要ではないか。
国との関係
・関西州実現のプロセスをどのように考えているのか。
・道州制と同時に大都市制度も議論し、実施するとい
うのが自然な考えなのではないか。
資料
◎関西州への道筋
●関西広域連合の発足
●国の出先機関原則廃止
ついて
・大阪の大都市制度と道州制の内容についてきっちり
と議論を積み重ね、府民に示すことが必要でない
のか。
・道州制に向かうために、国の形を変えていくことには
大きな運動が必要。大阪だけが大都市制度を変え
ていくだけでは済まないのではないか。
・地元が一体となって、国を動かす流れになることが
大事ではいのか
・関西広域連合から地域主権の突破口を開き、道州
制への道筋をつくるべきではないか。
・国の出先機関廃止及び事務に移譲に対する受け皿
となる体制づくりに向けて、国に対してねばり強く
取り組んでいくべき。
・大阪都市圏の発展、住民の暮らしの充実
には、国から広域自治体への大幅な権
限・財源の移譲をはじめ、国と地方の関
係を抜本的に変えていくことが必要であ
り、今後、議論を深めていく。
◎既存資料、●新規資料
資料
関西州への道筋(大阪における大まかなイメージ)
■国の役割の重点化
■広域自治体と基礎自治体の役割分担を明確化する過程
【関西でできることから】
国
国の出先機関
関西広域連合
国の出先機関の受け皿
関 西 州
※出先の執行権に加え、
本庁の企画立案権も移管
広
域
【大阪でできることから】
広
域
基
礎
大 阪 府
新たな広域自治体
大 阪 市
新たな基礎自治体
※実現には、
全国的な議論・法改正
成長戦略
基礎自治体
基
礎
暮らしの充実
※役割分担が不明確
※役
割
分
担
の
明
確
化
•※事務の性格に応じ、民営化を検討
◆経済・生活面での関西の強い結びつき ⇒府県を超えた広域的取組みの必要性
まずは、「関西広域連合」を本年度設立(広域防災、等7分野)
◆国の出先機関改革「地域主権戦略大綱」⇒広域連合など広域的実施体制の整備に応じて、移譲が可能となるような仕組みを検討
「関西広域連合」を国の出先機関の受け皿へ(府県で対応できない事務への対応)
第5回研究会 資料5「広域自治体のあり方(道州制と大都市制度)」
○関西広域連合の発足(H22.12.1 総務大臣設置許可)
1 設立のねらい
地方分権改革の突破口、広域行政の展開、国の地方支分部局の事務の受け皿
構成団体:滋賀、京都、大阪、兵庫、和歌山、鳥取、徳島の2府5県
2 基本方針
◎ まず一歩を踏み出し、成長する広域連合
実現可能な事務から取り組みを開始し、実施する事務を順次拡大、国の事務移譲を狙う。
◎ 生活者重視の運営(東南海・南海地震等に備えた広域防災、ドクターヘリ等)
◎ 広域施策の核として既存事業を移管
関西広域機構(KU)の事務について、広域連合で実施した方が効率的なものは移管する。
3 実施する事務
<設立当初> 7分野
広域防災、広域観光・文化振興、広域産業振興、広域医療連携、広域環境保全、
資格試験・免許等、広域職員研修
<順次拡充する事務>
7分野の拡充と府県事務の切り出し等、新たな分野(交通・物流基盤整備、行政委員会事務)
<国の地方支分部局からの移譲事務>
「国出先機関対策委員会」を設置し、事務事業に加え財源・組織を含む丸ごと移管に向けて、必要な法整備等を求めていく。
4 組織
広
公
平
委
員
委
員
会
広域連合協議会
広
域
構
成
関 係 地 方
市 長 会 ・
経
済
団
学
識
会計管理者
委
合
委員長 (広域連合長)
副委員長(副広域連合長)
各委員 (各分野担当)
選 挙 管 理 委 員 会
査
連
広域連合長
広 域 連 合 議 会
(定数20)
監
域
員
連
合
団
体
の
公 共 団 体 の
町 村 長 会 関 係
体
等
代
表
経
験
者
長
長
長
者
者
等
会
事
本部事務局
務
局
各事業分野事務局(担当委員府県に配置)
連合専従職員:9名
府県職員との併任職員:125名
5 予算
構成府県が負担する「分賦金」による。負担割合は、総務費は均等負担、各事業費は人口など事業毎の受益に応じた客観的な指標で算定。
22年度予算(4か月) 83,094千円、 23年度当初予算案(通年)475,113千円
国の出先機関原則廃止について(概要) 【全国知事会 国の出先機関廃止PT 7月報告】
出先機関
地方整備局
(66事務)
事務・権限の仕分け結果
事 務 項 目
備考
直轄国道の整備・保全、直轄河川・直轄砂防の工事・維持管理、国営公 複数都府県にまたがる国道につい
園の整備・管理、建築基準法の施行に関する事務 など
ては都府県に移管後に協議会設置、
河川については、広域連合or協議会
廃止・民営化等する事務(15事務) 国庫補助金支給事務、地方に対する指導・助言、調整 など
を設置することを検討
国に残す事務
(18事務) 直轄国道(自動車専用道路)の整備・保全、営繕工事の企画・立案 など
地方移管する事務
都道府県労働局
(22事務)
地方移管する事務
(33事務)
ハローワーク事務、労働基準、労働者の保護などに関する指導監督、
(20事務) 個別労働関係紛争の解決の促進に関すること。社会保険労務士に関す
る監督等、労働保険の認定・給付及び労働保険料等の徴収 など
廃止・民営化等する事務(2事務) 賃金等の労働条件及び労働者生計費に関する統計調査実施 など
経済産業局
(58事務)
国に残す事務
(0事務)
―
地方移管する事務
商工会議所に関する許認可・監督、新規産業の環境整備(産業クラス
(38事務) ターなど)、電気・ガス事業に関する許認可・監査 など
廃止・民営化等する事務(12事務) 計量士の試験の実施、景気動向調査の実施 など
地方厚生局
(49事務)
国に残す事務
(8事務) 輸出入貿易管理、関税割当に関する事務、原発立地・電源開発等など
地方移管する事務
(38事務)
健康保険組合等の指導監督、厚生年金基金・確定拠出年金等の指導
監督、介護サービス事業者の指導監督、社会福祉法人等の認可 など
廃止・民営化等する事務(8事務) 医師・看護師等の国家試験の実施 など
国に残す事務
地方農政局
(57事務)
地方運輸局
(46事務)
(3事務) 医薬品等の輸入監視、輸出水産食品施設等への指導監督 など
JAS法に基づく立入検査、農地転用事務、食育の推進に関する事務、土 JAS法による検査等で複数都道府
地その他の開発資源の調査に関する事務 など
県にまたがる場合は、都道府県間の
連携で行うことを検討
廃止・民営化等する事務(17事務) 農林水産業に関する統計調査、農振地域の整備等に関する協議 など
地方移管する事務
(34事務)
国に残す事務
(6事務) 主要食糧の需給・価格安定に関する買入れ・売渡し など
地方移管する事務
(31事務)
JR以外の鉄道事業、バス、トラックなどの許認可等、倉庫業の登録・指
導監督、海上運送・港湾運送の許認可等、船員の職業紹介 など
廃止・民営化等する事務(11事務) 自動車の登録・抵当・車検、海事代理士・海技士等の試験の実施 など
総合通信局
(28事務)
国に残す事務
(4事務) JR事業の許認可等、外国船舶の監督等 など
地方移管する事務
(13事務)
ケーブルテレビの許認可、区域内の電気通信事業の登録・届出
特定信書便事業の監督、情報通信技術に関する産学官連携支援など
廃止・民営化等する事務(2事務) 情報通信による地域振興、情報通信に関する広報啓発
国に残す事務
(13事務) 電波の周波数割当計画の策定、電波監理、放送局の許認可
※他、法務局関係(14事務中,地方移管9・廃止民営2・国残3)、中央労働委員会地方事務所(1事務中、国残1)、漁業調整事務所(9事務中、地方移管7・国残2)
地方航空局(21事務中、国残21)、森林管理局(18事務中、地方移管2・国残16)、地方環境事務所(36事務中、地方移管26・廃止民営5・国残5)
地域主権大綱で示された 国の出先機関の原則廃止についての改革の進め方
6.22閣議決定
府省は、地方自治体側の意見・要望等をも踏まえつつ、自らが所管する出先機関の事務・権限
仕分け(「自己仕分け」)を行い、その結果を本年8月末までに地域主権戦略会議に報告する。
① 地域主権戦略会議は、当該「自己仕分け」の内容について精査を行い、事務・権限仕分けを行う
② 事務・権限仕分けの区分については、次に掲げるパターンを基本とする
A 地方自治体へ移譲するもの
a 全国一律・一斉に移譲するもの
b 個々の地方自治体の発意に応じ選択的に移譲するもの
① 現行の行政区域を前提とするもの
② 都道府県の区域を超える広域的実施体制の整備を前提とするもの
B 個々の地方自治体の発意による選択的実施を認め、その試行状況を踏まえて移譲の
可否について判断するもの
① 現行の行政区域を前提とするもの
② 都道府県の区域を超える広域的実施体制の整備を前提とするもの
C 国に残すもの
D 廃止・民営化するもの
(「アクション・プラン(仮称)」の策定)
上記の事務・権限仕分けの結果を踏まえ、個々の出先機関の事務・権限の地方移譲等の取扱方針及びその実現に向け
た工程やスケジュール並びに組織の在り方について明らかにする「アクション・プラン」を年内目途に策定
その際、地方自治体への移譲等については、地方自治体側の要望をも踏まえ、重点的に取り組むべき事項の速やかな
実施を検討し、平成23 年通常国会への法案提出も含め可能なものから速やかに実施することを基本とする。
出先機関改革の基本方向(案)
11.29第8回地域主権戦略会議
○国のかたちを変える。住民に身近な行政は身近なところで。このため、年内に、出先機関改革のアクション・プランを定める
○出先機関の事務・権限をブロック単位で移譲する。⇒広域的実施体制の枠組み作りのため、所要の法整備
○上記の体制が整うまでの間、地方自治体の意見・要望を踏まえ、以下の措置
・一の都道府県内でおおむね完結する事務・権限は、当該都道府県に移譲
・複数の都道府県にまたがる事務・権限であっても、特区制度の活用などにより移譲
○出先機関のスリム化・効率化を行う