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ブランディングと広報
株式会社 電通 ブランド・クリエーション・センター
濱田逸郎
日本企業のブランディング
• 顧客を見て
• 財務諸表を見て
時価総額に占める帳簿価格の割合
100
80
• 社長の顔色を見て
60
40
20
0
79
81
83
85
87
89
91
93
95
97
99
C 2001 Arther Andersen.
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日本PR協会 広報ジュニアカレッジ
単純に考えましょう!
企業のFACT と 顧客のIMAGE
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日本PR協会 広報ジュニアカレッジ
ブランドは顧客が選択
Product
Brand
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日本PR協会 広報ジュニアカレッジ
関サバ・関アジはなぜおいしい!
•
•
産地特性
– 速吸瀬戸(速い潮流と湧昇流)
– 「瀬」と豊富なプランクトン
品質管理
– 一本釣り
– 面買い
– 活き〆
– チルド流通
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日本PR協会 広報ジュニアカレッジ
ブランド化のプロセス
• 佐賀関町漁協が昭和63年より買い取り事業。
• 毎年、東京や大阪などでキャンペーンし、全国ブラン
ド化。
• 偽ブランドを追放するため、関アジ・関サバに付ける
漁協のマークを商標登録。(平成4年)
• 現在でも漁獲量の10倍が市場で流通。
• 平成13年より 「関あじ・関さば祭り」開催。佐賀関地
域のブランド化へ。
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日本PR協会 広報ジュニアカレッジ
プレミアム価格の発生
• 関サバ浜値(1本あたり)
– 昭和63年 250円
– 平成14年 2500~3000円
• 関サバ店頭価格(1本あたり)
– 地元
5500~6000円
– 東京・大阪 6000~7000円
• 漁協以外のルートは半値。
• 関アジは昔から高値で取り引きされてきたため、
一本2000円と倍の値上がりにとどまっている。
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日本PR協会 広報ジュニアカレッジ
顧客のブランド認知構造
名称とマーク
Symbol
がんばる漁村
一村一品の星
Base of
Authority
速吸の瀬戸
漁法と配送
電通
Emotional Core Value Functional
Benefit
Benefit
ハニカムモデル
TM
(Brand Promise)
Personality
Ideal
Customer
Image
ひたむきさ
実直さ
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新鮮さ・味覚
本物・新鮮・格上
グルメ層
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日本PR協会 広報ジュニアカレッジ
ブランド作りのステップ
Strategic Brand Analysis
Self Analysis
Competitive Analysis
Customer Analysis
Brand Identity System
Brand Identity
Extended
アーカーモデル
Brand as Product
Brand as Person
製品としてのブランド
Core
Brand as Organization
組織としてのブランド
人としてのブランド
Brand as Symbol
Essence
シンボルとしてのブランド
Value Proposition
Brand Identity Implementation
Brand Positioning Execution
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日本PR協会 広報ジュニアカレッジ
アイデンティティの定義
Symbol
Base of
Authority
Extended
Emotional
Benefit
Core Value
(Brand
Promise)
Personality
Functional
Benefit
Core
Ideal
Customer
Image
Essence
アーカーモデル
ハニカムモデル
形容詞 × 名詞 × 動詞
井上優モデル
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日本PR協会 広報ジュニアカレッジ
コミュニケーションの役割
ブランドコミュニケーション
戦略シナリオ構築
Message
企業
Brand
Identity
理想の
ブランド知識
顧客
Brand
Communication
Media
Brand経験
価値観
現状の
ブランド知識
ブランドコミュニケーション
実施プログラム策定
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日本PR協会 広報ジュニアカレッジ
コンタクトポイント
Upgrades
Word of
Mouth
Web Site
Ongoing
Communication
購入前
購入後
Advertising
Technical
Support
Brand-Customer
Relationship
In-store
Experience
Customer
Care
購買時
Payment
Ease
Training
Parts
Delivery
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Product
Performance
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広報からみたブランド
• 前提としてのブランドアイデンティティの理解
– 必要に応じ、ブランド戦略の提案
• 「広告だけではブランドはつくれない」
– あらゆるコンタクトポイントを通じての訴求
– ブランド経験の提供
– 顧客との共創のしかけ
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電通のアプローチ
• コンテクストへの注目(CCP)
顧客
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博報堂のアプローチ
• 情報デザイン
– 広告と広報、社内外の統合視点へのこだ
わり
– 時系列戦略シナリオを作り、状況に応じリ
ファイン
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本日のお題
• 「岬あじ・岬さば」のブランド化を考える
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状況
• 経営環境
– 00年7月。JAS法が改正され、国産魚の場合、
消費者への情報提供を充実する目的で、海域・
水域名、水揚げ港、都道府県名のいずれかを書
くことになった
– 関あじ一匹と三崎のアジ1kgが同じ値段
• 現状
– 資料参照
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日本PR協会 広報ジュニアカレッジ
課題
• クライアントである「三崎漁協」から、岬アジ、岬サバ
を全国ブランドにする広報戦略の提案を求められま
した。以下の各項目を検討してください。
• 岬アジ・岬サバの主な訴求ポイント(アイデンティテ
ィ)をどう設定すべきでしょう。
• 関アジ・関サバとどう差別化すべきでしょう。
• 戦略顧客としてどのような層を想定しますか。
• 具体的広報施策を提案してください。
• その他、施策を幅広く提案してください。
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グループ演習
チェック項目
• 名称の検討
– 岬=はな が理解されるか
– 岬サバ、岬さば、はなサバ、はなさば、
ハナサバ、HANASABA
– なじみにくい名称は、浸透に時間がかか
るが一度覚えたら強い。
• 予算との関連
• 時間との関連
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チェック項目
• 関サバにフリーライドするか?
• 関サバとの違いを強調するか?
– 同じ品質で、値段が安い
– 同じ品質で、新鮮な直送体制
– etc.
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チェック項目
• 何をブランド化する?
– 「岬サバ・岬アジ」
– 「三崎の魚」
• 岬ダイ
• 岬イセエビ
• 岬サザエ
• 岬アワビ
• 岬太刀魚
• 岬太刀せんべい
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チェック項目
• チャネルをどうする
– 大量販売
– 限定販売
– 直販
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