ケース:シャープ • 「スパイラル戦略」:デバイス(部品)のテク ノロジーの優位性を製品に活かし、その開 発プロセスから次世代のキーテクノロジー を生み出す →デバイスと製品の垂直統合 • 「オンリーワン」戦略:得意な分野(98年ま では液晶と半導体、98年以降は液晶へ の傾斜を加速)への経営資源の集中 ケース:シャープ • 製品が規格化され、価格が急落したPC用 液晶ディスプレイから、液晶テレビと中小 型液晶に経営資源を傾斜投入 →モバイル機器を中心とする中小型液晶 (携帯電話、携帯ゲーム機、カーナビ、デ ジタルカメラ、ビデオカメラ、PDAなど)で の高いシェア・利益率 ケース:シャープ • 中小型分野は製品が規格化されておらず、 仕様が顧客毎・商品毎に異なる →納入先の製品開発の早い段階から関与 する「デザイン・イン」 →中小型液晶のカスタマイズ・ノウハウを もった専門技術者による顧客密着体制 ケース:シャープ • 液晶テレビについての息の長い広告宣伝 活動 Ex. 液晶テレビをプレゼンテーションする専 門チーム(「アクオス伝道師」) • 液晶テレビにおけるブランド化 →他社と比べて小さな値崩れ ケース:シャープ • モノづくりの指針: 「付加価値を生まない距 離と時間を縮める」(Direct化) ①生産稼働時間の垂直立ち上げ ②不良品を作らない直行率と歩留まり向上 ③工程の直結化による現場ロスの撲滅 ④部品の直納化・直出荷体制 ケース:シャープ • テレビ用大型液晶パネルの高い生産技術 (新工場立ち上げ直後から高い歩留まり) • 新工場の徹底したブラックボックス化(生産 技術のトレードシークレット化) →従業員でさえも容易に他の部署エリア に入ることができない →製造装置の自社設計・内製化 ケース:シャープ • 高い製品開発力(超薄型カード電卓、電子 システム手帳、液晶ビューカム、業界初の カメラ付き携帯) • 事業部横断的な技術の融合 Cf. スパイラル戦略 ケース:シャープ • 人材育成の場としての「モノづくり塾」 • 「液晶学校」と呼ぶ社内教育プログラム • 終身雇用を維持する代わりに、グループ会 社での処遇を平等にして、人員を柔軟に再 配置 ケース:シャープ • 液晶関連の特許取得件数は世界一 • 液晶技術開発部門に数十人の特許戦略グルー プを設置 • パソコン用の液晶パネル技術については、他社 (台湾液晶大手のAUO)とクロスライセンス契約 を結ぶ • 戦略製品である液晶テレビ用パネルについては、 同社(AUO)製液晶パネルを使った製品を特許侵 害で訴えている ケース:シャープ • 次世代の中小型液晶の核となるシス テム液晶を開発→中小型液晶の一層 の高付加価値化を狙う • MI(モノづくりイノベーション)戦略:生 産現場の熟練技術者の技術やノウハ ウをマニュアル化 ケース:シャープ • 新製品開発のための緊急プロジェクト制度 (社長直轄で、社内公募により事業部横断 的にメンバーを結集)による技術の融合 →最近流行しているカンパニー制や分社 化などは事業部間の協創を妨げるとして 採用していない
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