英語学習・TOEFL Speaking 青谷正妥(あおたにまさやす)♂ 京都大学国際交流センター 准教授 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 1 Study Tips 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 2 Study Tips ↓ ↓ (皆さん) (青谷) 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 3 自分の学びを作るための 説明 マニュアル人間・指示待ち 人間養成講座に非ず 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 4 GOD Good Overall Design 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 5 種々の資料へのリンク http://aoitani.net/Links.html 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 6 英語学習・TOEFL iBT情報 http://aoitani.net/TOEFL_iBT_Guide.doc (TOEFL iBTの詳しい説明) http://aoitani.net/TOEFL_iBT.html(青谷の TOEFL iBTのスコアレポート等) http://aoitani.net/(講演・説明会等) 英語と留学のメーリングリスト EERR http://aoitani.net/の登録ボックスより 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 7 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 8 若造ではありません 敗戦屈辱の昭和20年代(29年) 生まれ 58歳です。 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 9 還暦上等 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 10 京大准教授58歳の年俸は 八百数十万円(税込み) しかありません。50代 (?)の高校の先生に軽 く負けます。 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 11 京大准教授58歳の年俸は 実は40代の大学職員に 軽く負けます。 AERA 09/20/2010:法政大学職員 平均年齢 40.7歳 平均年収 971.2万円 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 12 英語が本当にできるとは? 当然英語で考えること(全てが1言語=英語 で完結)だが、 そんなとんでもない事が、簡 単に出来るわけが無い! 10年ぐらいは当たりまえ 今すぐ初めて、訓練を続け続ける! 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 13 Expertiseについて:Ericsson 10年1万時間が常識 Bobby Fischer:9年 イチロー:10年 モーツァルト:傑作まで作曲10年、最高傑作 は20年 英語も同じ:10年1万時間の熟成 一日3時間なら10年で1万時間 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 14 人生に一度だけ 自動的に言語がインストールできる ソフトウェアの初回インストール的 但し、スタートは生後6か月以内 随所で自動的にオプションを尋ねてくる 周囲の大人の言語使用を観察してパラメー ター設定をする Auto-piloting(自動操縦)はこの一度だけ 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 15 大人の英語学習 自動的に第二言語はインストールできない 周囲の言語使用の観察だけでは不十分 ソフトウェアのオプションの再設定的 Auto-piloting(自動操縦)は無い 既に第1言語があり、すべてがその文法・構 文・発音等に基づいて判断される 「かくしき」を重んじる意識的学習 もちろん10年1万時間 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 16 大人の英語学習は勉強 勉強っぽいやり方しかない 受験勉強は大変良かった しかし、圧倒的に不十分 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 17 おしながき 1. 青谷正妥(あおたにまさやす)について 2. 日本と世界:日本劣等 3. 大人の英語学習 4. 知識の二重螺旋 5. 語彙・表現・文法 6. InputとOutputの役割 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 18 おしながき 7. 流暢さの四要素とTransfer Appropriate Processing 8. DEARと拡張DEAR(弱点ノート) 9. 精と多の併用 10.fluencyとFLUENCY 11.話し言葉の優位性 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 19 おしながき 12.Levelt's Speech Model: version A 13.Conceptualizer(概念化) 14.Thinking for Speaking Filter (ThiS) 15.Formulator(文構成と発話準備) 16.15/45 Exercise 17.Free Translation 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 20 おしながき 18.Picture Task 19.Oral Composition 20.Summary Task 21.Pair Work 22.Write to Speak 23.Recording 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 21 説明が分断され、 重複し、非線形に なるのは覚悟して 下さい。 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 22 おしながき 1. 青谷正妥(あおたにまさやす)について 2. 日本と世界:日本劣等 3. 大人の英語学習 4. 知識の二重螺旋 5. 語彙・表現・文法 6. InputとOutputの役割 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 23 青谷正妥(あおたにまさやす)♂ 1954年大阪市生まれ、大阪市・南大阪町・南大 阪市・羽曳野市育ち 大阪府立天王寺高校 京都大学理学部(化学専攻)、同大学院(化学) メリーランド大学(化学) プリンストン大学(物理) ニューヨーク市立大学(物理・数学) カリフォルニア大学バークレー校理学博士(数 学) Ph.D. Temple大学教育学博士(英語) Ed.D. 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 24 青谷正妥(あおたにまさやす)♂ 父は高校の国語科教員 祖父は神主 血液型:AB スケボー 昆虫少年・中年・高年・老年 鴨川で魚すくい(寒中すくいも敢行) 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 25 大学勤務 アメリカの15の大学で教える 1998年より京都大学 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 26 企業勤務 個人的事情で足かけ10年 ニューヨークの公文教育研究会 Geoworks: Silicon Valley (携帯な どのソフトウェア) 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 27 京大での講義 現代物理学(Modern Physics) 確率と統計(Probability and Statistics) 理系のための英語ディスカッション 英語の鬼・英語勉強力・英語勉強会 アメリカの大学院・アメリカ留学百科事典 日本語中級(『京都大学の挑戦』) 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 28 英語力 英語検定1級 (1978) GRE Verbal 89% (1988) TOEIC 990, TOEFL CBT 300 (2002) TOEFL iBT 120 (2006) 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 29 日本に戻ってから英語力が向上 幅広い英語に接する機会 英語圏に居るから出来る様になる訳ではない 英語圏に住まなくても出来る 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 30 英語教育力・研究力 元々は純粋科学系の人間ですが: 生物→化学→物理→数学(Ph.D.) Temple大学教育学博士(Ed.D.:英 語教育) 単に英語ができる科学者・数学者な のではなくて、 数学者&応用言語学者(英語教育) 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 31 「出来ると言えば出来る、出来ないと 言えば出来ない」 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 32 「出来ると言えば出来る、出来ないと 言えば出来ない」 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 33 典型的な京大教員の 一億倍 ネイティブスピーカーの 一億分の一 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 34 おしながき 1. 青谷正妥(あおたにまさやす)について 2. 日本と世界:日本劣等 3. 大人の英語学習 4. 知識の二重螺旋 5. 語彙・表現・文法 6. InputとOutputの役割 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 35 日本と世界 大学教育 英語力 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 36 大学教育ランキング スイスのIMDのランキングでは、日本の大学 教育は先進47経済圏で単独最下位の47位 理由は 講義が出鱈目(教員が最悪) 学生が鈍ら(学生が最低) つまり、 最凶のコンビネーション 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 37 日本の大学生の平均学習時間は1日4.6時 間。1日8時間程度とされる欧米と大きな差 がある。授業などを除いた1年生の学習時 間をみると、日本の学生の半数以上が週5 時間以下だ。 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 38 大学生に勉強させよ …対策の大学に財政優遇案(読売) 中央教育審議会の大学分科会大学教育部会 は、学生の勉強時間を調べたり、勉強時間を増 やす方策を講じたりした大学を、財政面で優遇 するべきとする素案をまとめた。勉強しない学 生を放置する大学に改善を促す狙い。大学分 科会の審議を経て、文科省は2013年度にも実 施する方針。大学生を勉強させるために、とうと う国が尻をたたく。 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 39 “世界標準”の大学 基本的には高校の勉強内容を高めたバー ジョンが大学 授業に出るのは当たり前 毎週宿題が有り、皆がやって来る 中間試験(普通は複数回)と期末試験が有る 赤点(不合格)が有る 外国の多くの大学は進学校状態 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 40 国費の無駄遣い 京大生の教育には一人頭毎年172万円 授業料61万円 国や大学の負担分は111万円 勉強・研究に励むのは義務 学生1人当たりの教育関係経費 172万円 (運営費交付金収益等 111万円) 国民1人あたりの負担は京大全体で年額769円 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 41 日本人の英語力 1996年にはアジアで最下位 (TOEFL PBT) – ライバルは北朝鮮・タイ・モンゴル 2007年にはアジアで下から二番 目(TOEFL iBT) – ライバルはカンボジア 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 42 日本人のSpeaking 2007年TOEFL iBTに於ける Speakingのスコアは30点中15 点で日本が単独世界最下位 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 43 京大生のSpeaking 日本人 京大生 全受験者 Princeton 読む 16 23 19 29 書く 18 22 20 27 聞く 16 19 19 28 話す 15 15 20 24 総合 65 78 78 108 単独世界最下位 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 44 Writing 18点 世界最低より1点上 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 45 Listening 16点 世界最低より3点上 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 46 Reading 16点 世界最低より5点上 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 47 にほんれっとう || 日本劣等 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 48 おしながき 1. 青谷正妥(あおたにまさやす)について 2. 日本と世界:日本劣等 3. 大人の英語学習 4. 知識の二重螺旋 5. 語彙・表現・文法 6. InputとOutputの役割 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 49 A) 大人の英語習得は勉強である。 B) 自分で意識的にやらなければ絶対に 出来る様にならない。 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 50 大人の英語学習の最大の特徴 ほぼ全員が失敗する。 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 51 「子ども・大学生・移民」の場合 1 Hakuta博士の研究レポート (Hakuta, 2000) 小学校1年生からアメリカの小学校に入った移民の子 供は、勉強に十分な英語運用力(青谷注:ネイティ ブレベルではない)を身に付けるのに、最低でも4年、 時には7年くらい掛かる。中学終了時にやっとネイ ティブスピーカーレベルになる事も多い。勿論成ら ない場合も有る。(青谷注:殆ど高度な言語使用を 要しない小学生だからこそ、4年でも何とか使い物 に成る英語力が達成出来る。大人が必要とする英 語力には10年は掛かる。) 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 52 「子ども・大学生・移民」の場合 2 Segalowitz教授:海外語学研修 (Segalowitz, et al., 2004) カナダ人がスペインで1学期間のスペイン語研修を受けた。週 17時間の授業が13週間。彼等のレベル分けは、上級 Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ 中級Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ 初級Ⅰ,Ⅱ,Ⅲであるが、ワンレベルし か向上しなかった。つまり、中級Ⅰの人は海外研修後に中 級Ⅱに成っただけである。次のレベルに上がらなかった人も 居た(青谷注:留学者は22人中10人、カナダに留まった人々 では18人中13人が昇級できず)。特に文法の試験では、カナ ダに留まった人達の方が成績が良かった。因みにカナダで 勉強した人の総合力は、多くの場合学期始めと同じレベル に留まった。 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 53 「子ども・大学生・移民」の場合 3 Georgetown大学の研究 (Berg, ConnorLinton, & Paige, 2009) 10%の海外研修参加者の会話力は低下。24% は変わらなかった(国内では22%と36%)。留 学中は女子学生の進歩が統計的により大き い。専攻に依る違いは無い。国内で何年も学 んでも、中級の中から上で進歩が止まってい る人が多い。海外ではワンレベルくらい上が る。 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 54 「子ども・大学生・移民」の場合 4 スペインからの移民のスウェーデン語力 (Abrahamsson & Hyltenstam, 2009) 10年以上スウェーデンに住んだスペインからの 移民195名を専門家が調査したところ、真に ネイティブ並だったのはわずか3名であった。 この195名中53名は5歳以下で移住したこと、 スペイン語とスウェーデン語の間の言語的距 離が日本語と英語の間のそれより遥かに小 さいことを考えると、驚くべき結果とも言える。 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 55 大人の英語習得は勉強である 計画的・多角的・本格的・意識的・形式的・組 織的学習が肝要(カクシキを重んじる) – 形式的=形式に関する様(広辞苑) 漫然と学んでも駄目! 納得尽くで学ぶ:宇治原の例 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 56 おしながき 1. 青谷正妥(あおたにまさやす)について 2. 日本と世界:日本劣等 3. 大人の英語学習 4. 知識の二重螺旋 5. 語彙・表現・文法 6. InputとOutputの役割 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 57 The Double Helix of Knowledge (知識の二重螺旋) Explicit/Declarative Knowledge (顕在的・宣言的知識) Implicit/Procedural Knowledge (潜在的・手続き的知識) 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 58 宣言的・顕在的知識 自転車の各部の名前 口で説明できる –単語の辞書的意味 –イディオム –文法のルール:三単現のs 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 59 実際に自転車に乗れる 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 60 手続的・潜在的知識 実際に自転車に乗れる 出来る(体・頭が覚えている)が 言葉で説明はできない –文法のルールの正しい適用 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 61 Patient H.M. Henry Gustav Molaison (February 26, 1926 – December 2, 2008) 宣言的知識は身に付かない 手続き的知識は身に付く 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 62 Clive Wearing Clive Wearing (May 11, 1938)と言う音楽家 ヴィルスによる脳へのダメージ 新しい宣言的知識獲得不能、過去に蓄積し た宣言的知識も失った ピアノ演奏や指揮は以前のようにできた 蓄積した手続き的知識にはダメージ無し 自分がピアノを練習したという過去の事実の 記憶は全く無い 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 63 中学・高校では 殆んどが宣言的知識 口で説明出来る事をやる授業の 宿命 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 64 究極の手続き的知識 英語の運用能力 –聴解(ノーマルスピード) –読解(頭から・非暗号解読的) –作文(和文英訳に非ず) –流暢な会話 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 65 手続き的知識の特性 自動性 安定性・堅牢性 ─間違え率1から2% ─スピードも安定 ─非言語的プロセスの影響なし >> 並列処理 柔軟性・汎用性・一般化可能性 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 66 “Give a man a fish, and you feed him for a day. Teach a man to fish, and you feed him for a lifetime.”(魚をあげれば一日分の食糧にな る。魚の釣り方を教えてあげれば、一生食べ られる。) 「授人以魚 不如授人以漁」(「魚を与えるので はなく、魚の釣り方を教えよ」)との老子の言 葉から出たものらしい 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 67 最大の問題 手続き的知識(=技能)が弱いと 宣言的知識に頼り 処理速度も「英語らしさ」も低下 流暢ではない Automaticityが無い(自動化されて いない) 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 68 戦略:戦力の拡大 vs. 現有戦力の活用 手持ちの知識・技能を拡張 – 新しい語・表現・構文 現有戦力の最大活用 資源の蓄積・資源の最大利用 現有戦力の量的拡大と質的完成 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 69 四技能を中心とした 勉強法の体系化 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 70 訓練の四重螺旋 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 71 おしながき 1. 青谷正妥(あおたにまさやす)について 2. 日本と世界:日本劣等 3. 大人の英語学習 4. 知識の二重螺旋 5. 語彙・表現・文法 6. InputとOutputの役割 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 72 語彙・表現・文法 受験語彙はせいぜい4,000語 必要語彙は7,000から10,000語類 JACET 8000 英単語 表現のベースは受験の慣用句 表現の残りはinputから 文法の「宣言的知識」は高校で十分 文法の「手続き的知識」(含判断力)は巨大プ ロジェクト 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 73 おしながき 1. 青谷正妥(あおたにまさやす)について 2. 日本と世界:日本劣等 3. 大人の英語学習 4. 知識の二重螺旋 5. 語彙・表現・文法 6. InputとOutputの役割 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 74 Input 言語的知識の獲得:新しい単語使用・表現等 宣言的知識獲得を促進 Input処理の手続き的知識獲得 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 75 Output 言語的知識の深化:手続き的知識化を促進 Output処理の手続き的知識獲得 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 76 Outputの大切さ Inputは意味に引っ張られた言語処理:文を 精査しない Outputには、文法的・構文的処理が肝要:詳 細に留意 Outputは、より詳細志向 時間的制約 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 77 Outputの大切さ 気付き:知識・技能のギャップ=問題認識 確認:意味が通じることにより より深い脳活動:言語的記憶にも結び付く 深い処理 濃厚処理 脳内の言語能力・言語的知識を精製し、結晶 化させる 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 78 Outputにより 言語の内在化:英語が自分の物になる 言語を自ら操る:「言語とは何か」をより明確 につかむ 自ら操る→他人の操り方が分かる 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 79 言語の内在化 宣言的知識は言語に特化してはいない脳の 一般機能にも頼る 『内在化』とは、宣言的知識の支配をはなれ、 手続き的知識として言語システム内部に存在 する様になること:自動性の保証 言語システムは他の機能から隔離され、堅牢 さ故に、非言語的要因の影響を受けない 非言語的活動との並列処理が可能 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 80 「英語で考える」への第一歩 英語を喋れるから英語で考えられる 英語で考えられるから英語が喋れるのでは ない 最初は「脳内の日本語」の内容を英語で言う 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 81 Speaking その言語を真に自分の物にする事 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 82 GOD Good Overall Design 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 83 おしながき 7. 流暢さの四要素とTransfer Appropriate Processing 8. DEARと拡張DEAR(言い直しも) 9. 精と多の併用 10.fluencyとFLUENCY 11.話し言葉の優位性 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 84 流暢さの養成 (Fluency Development) すでに知識としては身についているものを、すら すらと使える様にする 平たく言うと使い込む事によるスラスラ感の養成 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 85 流暢さ養成の四要素 確実で広範な宣言的知識(chunksも学ぶ) 量をこなす(Time-on-Task) 反復(Repetition) 時間制限(Time Pressure) 多く・速く・何度も (おはな) 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 86 Paul Nation Fluency development activities are a very useful bridge between knowing and using. (Teaching ESL/EFL Listening and Speaking p.163) Knowing = 宣言的知識 Using = 手続き的知識 の間のブリッジ 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 87 Transfer Appropriate Processing 転移適切性処理 記憶の質はretrieval(取出し)との関連で評価 記憶の価値の大きな部分は、取出し易さ 記憶される事物・概念とともに、それに遭遇した ・学んだ時の状況も同時に記録 獲得・格納時の環境・状況と、取出し時の環境 ・状況とのマッチングが記憶の運用に関係 獲得モードと取り出しモードの間の整合性 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 88 転移適切性処理 Transfer Appropriate Processing 記憶の価値の大きな部分は、取出し易さとそ の質 記憶が作られた時の状況も格納される 実際に使う状況で記憶を作る – 例:和文英訳より課題作文 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 89 究極の流暢さ=自動性 意識的努力無し 止められない 負荷が無い 並列処理が可能 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 90 おしながき 7. 流暢さの四要素とTransfer Appropriate Processing 8. DEARと拡張DEAR(弱点ノート) 9. 精と多の併用 10.fluencyとFLUENCY 11.話し言葉の優位性 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 91 DEAR Database of Errors and Ambiguous Representations よく間違う事柄や確信が持てない事柄の記憶 痕跡を強くしておく 間違いだと分かっているのに間違えるもの >> 手続き的知識 確信が持てないもの >> 宣言的知識 あいまいな知識だとの認識が大切 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 92 DEAR Database of Errors and Ambiguous Representations Errors:普段から意識しておくべき自分が犯し 易い間違い Ambiguous Representations:確信が持てない 単語・表現・文法事項・構文・発音等 DEARのサイズの縮小 >> 英語力向上 DEARのサイズの拡大 >> Fossilization防止 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 93 拡張DEAR ふだんから言いたいが英語ではうまく表現で きないことを、どういう状況で何を言いたいの かという環境情報も含めて強く意識しておく 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 94 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 95 おしながき 7. 流暢さの四要素とTransfer Appropriate Processing 8. DEARと拡張DEAR(弱点ノート) 9. 精と多の併用 10.fluencyとFLUENCY 11.話し言葉の優位性 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 96 精と多の併用 精読・多読が一例:Intensive vs. Extensive 多はDEARの拡張活動がメイン 精はDEARの縮小がメイン 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 97 おしながき 7. 流暢さの四要素とTransfer Appropriate Processing 8. DEARと拡張DEAR(弱点ノート) 9. 精と多の併用 10.fluencyとFLUENCY 11.話し言葉の優位性 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 98 最大の問題 手続き的知識(=技能)が弱いと 宣言的知識に頼り 処理速度も「英語らしさ」も低下 流暢ではない Automaticityが無い(自動化されて いない) 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 99 2種類の流暢さ fluency:現有戦力の流暢な最大活用 FLUENCY=Proficiency:ネイティブレベルの 流暢さ(スピードだけではない) 共通点 – – – – 速い 止められない 努力不要 無意識的 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 100 fluency確保の大切さ 現有戦力の宣言的知識に見合ったfluencyを 常に獲得し 宣言的知識と手続き的知識のバランスをは かりながらFLUENCYに近づいていく もっぱら宣言的知識のみを優先的・排他的に 獲得させる日本の典型的な英語教育は非常 に非効率的である 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 101 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 102 おしながき 7. 流暢さの四要素とTransfer Appropriate Processing 8. DEARと拡張DEAR(弱点ノート) 9. 精と多の併用 10.fluencyとFLUENCY 11.話し言葉の優位性 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 103 言語の起源と進化 10万年前ネアンデルタールは新生児の口・喉 ジェスチャーから言語が始まった しかし、狩猟等の作業に手を使いたい 現在のような言語の進化は5万年前に「話す・ 聞く」活動から始まった 言語のルーツは言うまでもなく「話す・聞く」 聞けて喋れる人が読み書きを習うのがネイ ティブの言語能力(国語力)養成 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 104 話す・聞くが主導 1 世界には文字の無い言語の方が圧倒的に多い 7,000近くの言語 文字が有るのは750言語 6200言語には文字が無い 人類の96%が4%の言語を話す 言語の96%は人類の4%が話す 毎月2言語、21世紀に1,000から2,000語が消滅 英語・中国語・スペイン語・アラビア語・マレー語・ヒ ンディー語・フランス語・ドイツ語・ロシア語・日本語 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 105 話す・聞くが主導 2 どのヒトの集団にも話し言葉:書き言葉との相違 話し言葉の歴史(5万年前):書き言葉(数千年) 成長過程で、話し言葉の習得が先:書き言葉は一 生習得しないこともある。 話し言葉は教えられなくても身につく:書き言葉は 学校等で習う(たいていは成功する話し言葉の完 全な習得:書き言葉の習得には失敗することがあ る) 脳には話し言葉のみに特化した機能:書き言葉へ の特化度は低く、他の機能と共有する部分も多い。 (青谷注) 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 106 話す・聞くが主導:まとめ ほとんどの現代語は話す・聞くのみ 読む・書くは言語という観点からは副次的 話し言葉は生物進化の過程で自然に現れ た:書き言葉は半ば人工的な創造物 書き言葉は話し言葉を下敷き としてしか存在しない 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 107 Speaking 明らかに「書く」力を下支え 「読む・聞く」力の横支え 「書く・聞く・読む・考える」力を支える Listening/Readingは言語習得のインフラ Speakingは習熟する為のインフラ 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 108 おしながき 12.Levelt's Speech Model: version A 13.Conceptualizer(概念化) 14.Thinking for Speaking Filter (ThiS) 15.Formulator(文構成と発話準備) 16.15/45 Exercise 17.Free Translation 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 109 発話のモデル a la Levelt 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 110 Modelについて 統計学者George E. P. Boxの有名な言葉に “Essentially, all models are wrong, but some are useful.”(基本的にはモデルは全部偽りだ が、それでも役に立つ物もある。) 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 111 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 112 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 113 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 114 おしながき 12.Levelt's Speech Model: version A 13.Conceptualizer(概念化) 14.Thinking for Speaking Filter (ThiS) 15.Formulator(文構成と発話準備) 16.15/45 Exercise 17.Free Translation 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 115 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 116 Conceptualization 話者の概念・アイデア・意図の構築 *言語以前*の段階 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 117 おしながき 12.Levelt's Speech Model: version A 13.Conceptualizer(概念化) 14.Thinking for Speaking Filter (ThiS) 15.Formulator(文構成と発話準備) 16.15/45 Exercise 17.Free Translation 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 118 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 119 Thinking for Speaking Filter (ThiS) 概念・思考の内、言葉に表せる部分をその形 で抽出する。 自分の英語力の範囲で表せる工夫をする。 一単語を数単語やセンテンスで説明的に表 す。 一文の内容を、数文で表す。 妥協策としての意訳・略訳・ズレ訳。 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 120 おしながき 12.Levelt's Speech Model: version A 13.Conceptualizer(概念化) 14.Thinking for Speaking Filter (ThiS) 15.Formulator(文構成と発話準備) 16.15/45 Exercise 17.Free Translation 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 121 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 122 Formulation その意図を言語で表すため、 単語を選択して、 発音を含む諸情報を取得し、 活用形を検討し、 語順・文法・構文の処理を行い、 脳内にcovert speech(内的発話)を形成 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 123 Articulation 神経系統を正しく使って筋肉に指令を出し、 overt speech(外的発話=普通の発話)を達成 する最終過程 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 124 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 125 Monitoring 上記三過程の産物が正確で適切かどうか監 視する機能 問題が有れば、発話前なら再処理、発話後な ら話者の判断で言い直し 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 126 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 127 Articulation 音読 発音記号 I think the he is very kind. 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 128 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 129 英語で考える? Formulationを英語で行う事 Formulationは第2段階なので、屁理屈を言う なら、「最初から英語で考える」ことは絶対に できない 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 130 思考と言語 豊かな思考と貧しい言語 速い思考と遅い言語 9/30/2015 言語モード 毎分単語数 話す 125~200 読む 250~300 考える 400~無限 書く 30 TOEFL iBT -Speaking- 131 思考・概念 英語化 発話 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 132 思考・概念 遅い 速い ネイティブの日本語化 × 現有戦力内の英語化 発話 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 133 思考・概念 遅い 速い 日本語 × 現有戦力内の英語化 発話 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 134 英語運用力のコアは Thinking for Speaking Filter と Formulator 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 135 「最初から英語で考える」 のではなく、 「脳内の日本語を和文英訳する」 のでもなく、 「脳内の日本語の内容を英語で表す」 上流にある概念・思考・意図の意訳・略訳・概 訳・ズレ訳 逐語訳ではない 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 136 Speaking訓練 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 15/45 Exercise Free Translation Picture Task Oral Composition Summary Task Pair Work Write to Speak Recording 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 137 おしながき 12.Levelt's Speech Model: version A 13.Conceptualizer(概念化) 14.Thinking for Speaking Filter (ThiS) 15.Formulator(文構成と発話準備) 16.15/45 Exercise 17.Free Translation 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 138 15/45 Exercise 1. 2. 3. 4. 5. 6. お題を見て15秒考え45秒しゃべる 短期記憶に留まるのがせいぜい数十秒 ネイティブスピーカーでも10秒くらいは準備 が必要 Pausesを避ける DEARの活用:意識するが言い直さない 話すにつれ少しずつトークをorganizeする 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 139 15/45 Exercise 起承転結 起承結:「承」で具体例も 等々structureを考えてよいが、 基本は流暢さ=どんどんしゃべろうとする Anchoring(結)は大切:弱いanchoringでも良 い、要約や転+結でも良い 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 140 15 Seconds Conceptualizer (NOT Formulator) 主にConceptualizerを働かせて内容を考える 時間であって、Formulatorで作文を試みる時 間ではない。 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 141 具体例:お題 Think of an invention that changed the way you live. Explain how and why it did so? Please include specific details in your explanation.(あな たの生活を変えた発明を一つ考え、どのように また何故それが生活を変えたのか具体的詳細 を含めて説明してください。) 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 142 具体例:青谷↑ I think I should pick a computer. Ah, computers were not available, like, you know, for the general public, to the general public, when I was a kid. And ah, the only option was, like, to write things by hand or, if it’s a computation, to use a calculator. But, ah, when I was a college student, computers ... that’s when computers began to become available, widely available. 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 143 具体例:青谷↑ And, that accelerated, ah, both computational work as well as, like, document processing of various kinds. And ah, I benefited greatly from a computer programs called LaTeX when I wrote my dissertation. And ah, right now I work through my keyboard. Most of my work is done through my keyboard. 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 144 Crib Notes com(puter), cal(culator), coll(ege), LaTeX 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 145 数をこなす 1題:15秒+45秒=1分 一万題でも一万分=166時間40分 一日3時間やれば2か月以内(55.6日)で終わ る http://aoitani.net/TOEFL_Speech/TOEFL_Sp eaking.doc 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 146 Scaffolding (1) 準備時間を30秒から90秒:より充実したメモ (2) 最初に2,3分間話し、内容を変えず段階的に 短くする(たとえば、3分>2分>1分>45秒の順で) (3) 日本語(母語)で45秒 > 英語で45秒 (4) 長いメモ取り > 日本語で45秒 > 英語で45秒 まず話の内容(Conceptualizer)を確立し、 Formulator の仕事である単語・表現・構文選 びを事前リハーサルで助ける 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 147 おしながき 12.Levelt's Speech Model: version A 13.Conceptualizer(概念化) 14.Thinking for Speaking Filter (ThiS) 15.Formulator(文構成と発話準備) 16.15/45 Exercise 17.Free Translation 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 148 Free Translation 日本語6文で表された内容を60秒から90秒の 英語で言う(Free Oral Translation=口頭意訳) 「書かれている日本語を見て、言葉そのもの を英語におきかえるのではなく、その日本語 の*意味*を現有戦力の英語で言う」 意訳・略訳・概訳・ズレ訳を恐れない Conceptualizationの部分の負担を軽減 Formulatorの集中訓練 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 149 Free Translation 日本語 → (日本語の表す)概念 →→ 概念の 英語にできる形・部分 →→→ 英語 概念はConceptualizerが産出する物と同じで 言語から独立したオブジェクト →→はThinking-for-Speaking Filter、 →→→はFormulatorの仕事 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 150 思考・概念 遅い 速い 日本語 × 現有戦力内の英語化 発話 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 151 Free Translation 【事実羅列型】 朝目を覚ますと7時半だった。 普段より30分遅い。 駅へ走って行った。 電車に飛び乗った。 授業が始まる2分前に教室に滑り込んだ。 汗だくは俺だけだ。 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 152 Free Translation 【意見・思考型】 警官が飲酒運転でつかまった。 – – – – 当然だが、精神の病ででもないかぎり、故意である。 そういう人間にどんな罰が適当か、よく議論になる。 警察官なので、より重い罪だとの意見。 警察官であろうとなかろうと、故意なのでより思い罰則 が必要との意見。 – 一般人が裁判に参加すると、罪の重さに対する認識も 罰則も変るだろうか。 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 153 Free Translation A police officer was arrested for drinking for for drunk driving. Ah... Needless to say, unless that person was mentally ill, it was intentional. He did it on purpose knowing... He did it knowingly. Ah... what kind of a punishment is appropriate for a person like that ah is discussed very often, and ah... Some people think, you know, for police officers the punishment, it it is a heavier crime. 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 154 Free Translation If lay people, ah, join the judgment process, the process of judgment, would the punishment change? (言い直し)If lay people are also included in the trial, would the judgment regarding the seriousness of the crime and the appropriate punishment be different? 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 155 おしながき 18.Picture Task 19.Oral Composition 20.Summary Task 21.Pair Work 22.Write to Speak 23.Recording 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 156 Picture Task Inputがvisual (Transfer Appropriate Processing) 日常生活ではreal-timeで見ている目の前の 物・出来事について話したり、頭の中にある conceptはむしろ絵・イメージであったりするの も当たり前 Conceptualizerをサポート http://www.eslflashcards.com/ は一例 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 157 Bounded Above Bounded Below || Conceptualizer のトレーニング 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 158 おしながき 18.Picture Task 19.Oral Composition 20.Summary Task 21.Pair Work 22.Write to Speak 23.Recording 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 159 Oral Composition ロングトーク(2から3分):言語的スタミナ(しっ かりと準備してよい) ミニトーク(45から60秒):瞬発力(準備15秒) 与えられたお題について口頭作文 TOEFL Writing Topics GRE Analytic Writing Conceptualizerのサポートも無い 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 160 Oral Composition: TOEFL Describe one good reason to attend college and explain why it is a good reason. Be as specific as possible. You can limit your discussion to your field of specialization if you wish. 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 161 Oral Composition: GRE 以下に関する自己の見解を述べよ。 "Some educational systems emphasize the development of students' capacity for reasoning and logical thinking, but students would benefit more from an education that also taught them to explore their own emotions.“ http://www.ets.org/gre/revised_general/prepare/a nalytical_writing/issue/pool 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 162 Oral Composition (1) 長い沈黙を避ける。 (fluency/FLUENCY) (2) 間違いに気づく努力をし、発音・冠詞・前置詞など、簡単 な物であればその場で言い直す。(Monitor、DEAR) (3) 複雑な間違いや直せぬ間違いなら、間違いであるという 事実を心に留める。(Monitor装置、弱点の前景化=DEAR) (4) 知識があやふやなら、そう意識しながら思いついた文型 や表現を使う。(Monitor、DEAR、Fossilization防止) (5) 終わりの方ではだんだんと流れがよくなり、最後は punchlineでまとめられるよう努力をする。 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 163 おしながき 18.Picture Task 19.Oral Composition 20.Summary Task 21.Pair Work 22.Write to Speak 23.Recording 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 164 Summary Tasks インプット処理(Listening/Reading)とSpeaking を合わせたintegrative(統合的)な練習 ネイティブの英語力 − 凝縮力(要点を述べる力) − 拡張力(要点からfull storyを作る力) − 創作力(新規な表現を作る力) 拡張力は15/45に入っていた。 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 165 Summary Tasks 最低1分聞いて、45秒で口頭要約する。(1分 以上ならメモ取り・線引き可) ところで、創作力の例(日本語) さびしさは鳴る。耳が痛くなるほど高く澄んだ鈴 の音で鳴り響いて、胸を締めつけるから、せ めて周りには聞こえないように、私はプリント を指で千切る。 「蹴りたい背中」冒頭 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 166 Summary Tasks 長い話が何についてであったかというような理 解は、言語としてよりはむしろ概念(concept)と して頭脳に格納されています。よってSummary TaskはConceptualizerを含むSpeaking のすべて のツールを動員します。 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 167 おしながき 18.Picture Task 19.Oral Composition 20.Summary Task 21.Pair Work 22.Write to Speak 23.Recording 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 168 Pair Work Pair Discussion(聞き手を投入) One-Way Presentation Task(聞き手、Monitor) どうしても独り言的な練習では、説明が雑になっ たり、内容が不足したりしがち 自分では言いたいことが十分分かっているため で、仕方がない 聞き手は外部Monitorとなる(here-and-now feedback)、楽しさもある 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 169 おしながき 18.Picture Task 19.Oral Composition 20.Summary Task 21.Pair Work 22.Write to Speak 23.Recording 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 170 Write to Speak Writing to Speaking (Writing followed by Speaking) Right to Speak: “Everyone has the right to speak at the general meeting.” Writingを先ずやって、Formulatorを助ける IdeaのseedingでConceptualizerも助ける Summary Taskとして行うこともできる 非常に発話力の弱い人のサポートにもなる 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 171 おしながき 18.Picture Task 19.Oral Composition 20.Summary Task 21.Pair Work 22.Write to Speak 23.Recording 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 172 Recording LeveltモデルのMonitoringはreal-timeの並列処理 で、完全なMonitoringはノンネイティブには不可能 自分のSpeechをRecordingし、聴解のように自らの 発話を検証:一人時間差のPair Work(One-Way Presentation Task) DEARに載せるべきエントリーの発見 Oral Outputの微に入り細を穿った品質管理の唯一 の方法 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 173 Speaking訓練 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 15/45 Exercise Free Translation Picture Task Oral Composition Summary Task Pair Work Write to Speak Recording 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 174 危機感 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 175 TOEFLすら難しい TOEIC 990点↑= TOEFL iBT 110点未満 英語検定1級↑= TOEFL iBT 105点未満 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 176 全体像 セクション 問題・設問数 時間 Reading 3-5文(各文に12-14の設問) 60から100分 Listening 4-6講義(各講義に6つの設問) 2-3会話(各会話に5つの設問) 60から90分 休憩 10分 Speaking Speakingのみが2問 ReadingやListeningとの統合問題が 4問 20分 Writing 統合問題が1問 意見等のWritingが1問 20分 30分 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 177 Speaking 独立問題 (1)自分の経験や一般的な事柄に付いて話す。 (2)行動・状況・意見につき、二者択一で選択理由 を述べる。 準備時間:15秒 解答時間:45秒 統合問題 読 聞 話 (3)大学生活:文を読み、会話を 準備時間:30秒 聞き、要約・関連付け・理由説明 解答時間:60秒 をする。 (4)講義:文を読み、講義の一部 を聴き、両者の要点をまとめる。 聞 話 (5)大学生活:問題と二つの解決 準備時間:20秒 策の会話を聞き、内容をまとめ、 解答時間:60秒 解決法につき自分の意見を述べる。 (6)講義:問題点や用語・概念の 解説を聞き、主要点をまとめる。 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 178 文系京大生がふくれっつら 「小学校の教科書ですか?」 実は、 TOEFL iBTの問題(生物系)の日本語訳 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 179 日本人ができない最大の理由 学習・訓練・努力が足りない! 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 180 Extemporaneous トピックを下さい。 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 181 間違いから学ぶ 日本人の作文の間違いから学ぶ – http://aoitani.net/Essay_Corrections.html ネイティブや上級者に精話(全ての間違い をチェック)をやって貰う 『納得尽く』が大人の学習のアドバンテージ の一つ 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 182 数値目標の目安 Listening – 150 words per minute (WPM) Speaking – 先ずは、 100 WPM(TOEFLには 少し遅い。) Reading(簡単な内容の物) – Reading Aloud: 150 WPM(news reporters) – Silent Reading: up to 250 WPM(nativeレベル) Writing(TOEFLタイプ) – 150 to 225 words in 20 minutes, 300 words in 30 minutes >>>> 100 words per 10 minutes 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 183 Listening 毎分150語(150 WPM) Speaking 毎分100語以上(> 100 WPM) Reading Aloud 毎分150語(150 WPM) Silent 毎分250語も可能(250 WPM) Writing 9/30/2015 10分間で100語(100 WP10M) TOEFL iBT -Speaking- 184 ネイティブスピーカーの場合 言語モード 毎分単語数 話す 125~200 読む 書く 250~300 30 聞く 125~200 考える 400~無限 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 185 母語話者と日本人 母語話者:小学校入学までに17,000時間以 上の英語に触れる 日本人:中高で3,000時間の英語に触れる 『中・高6年間もやったのに英語が出来ない』 のではなく、『6年間しかやらなかったから英 語が出来ない』 因みに数学等も同じ。 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 186 五歳児になるため の訓練を 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 187 五歳児になる最良の方法 五歳児はどのようにして五歳児になるのか? それと同じ事をやれば良い 五歳児は五年掛って 五歳児になる 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 188 本来はサイエンスの人間だが、 最近は英語学習のアドバイスを 求められる事の方が多い。 しかし、 本当に面倒臭い。 面倒過ぎる! 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 189 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 190 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 191 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 192 印税は0% 原稿買い上げではない 勿論自費出版でもない 教えを広めるための本 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 193 まは も 学 ま な び な な び 学 て び お な び も て 学 り 足も び け ら て り ぬ 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 194 渾身の努力が実を結ばない時 人はどうするか 人は 努力を続けます 努力を続けて下さい 努力を続け続けて下さい 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 195 個人情報 青谷正妥(あおたに まさやす)♂ プロモーションビデオ http://aoitani.net/Go_on _AOTANI.wmv 〒 606-8501 京都市左京区吉田本町 京都大学国際交流センター [email protected] http://aoitani.net/ Phone 075-753-2568 2015/9/30 Graduate Study in the US 196 応用統計学・現代物理学 http://aoitani.net/Applied_Statistics.pdf http://aoitani.net/Modern_Physics_2013.pdf 2015/9/30 名古屋学院大学 02/15/2013 197 アメリカ大学院留学説明会 【時】 2013年9月13日(金) 16時30分~18時00分 【所】〒108-6027 東京都港区港南2-15-1品川インターシティA棟27階 京都大学東京オフィス(JR品川駅筋向い) 【講師】 青谷正妥(あおたにまさやす:京都大学国 際交流センター) 9/30/2015 TOEFL iBT -Speaking- 198
© Copyright 2024 ExpyDoc