文章の叙述について 叙述内容と叙述方法 • 叙述内容 何を書くか 何が書いてあるか • 叙述方法 どう書くか どう書いてあるか 単に「叙述」とだけ書いてある場合は、叙述内 容なのか、叙述方法なのか、両方なのか、が 分からない。 叙述内容 何を書くか • 外界の現象を書く 風景・事件・人物…… • 内界の現象を書く 心理(評価・判断・推測・関係づけ……) 叙述方法 どう書くか • 直接的に書く(できるだけそのまま書く) 外界の現象を 直接的 に書く 描写 内界の現象を 直接的 に書く 評価 • 間接的に書く(素材を変形して書く) 外界の現象を 変形して 書く 記述 内界の現象を 変形して 書く 説明 記述の変形は時間の圧縮 説明の変形は事象と事象の関係付け 描写・記述・説明・評価 の関係 直接 変形 外界 描写 記述 内界 評価 説明 描写の対象 • 人物 容姿・行動・談話・心理(見えないのにね) • 事物 • 風景(点景人物=フィギュアは、風景) ある瞬間の現象を、感覚的に想起できるよ うに書いたものが描写。 記述の対象 • 記述の対象は、描写の対象と同じで、 外界の現象である。 • 描写と記述の違いは、 描写=瞬間性・感覚による想起をねらう 記述=継時性・理性による理解をねらう 記述は、時間的に圧縮してある叙述内容を、 読み手が解凍しなければならないことがある 説明 説明は関係づけられる対象の違いに よって、解説と解釈に別れるが、一括し て「説明」としておく。 関係づけを表現主体が行うか、他者が行うか (どんな他者が行うか)によって、関係づけの 信頼性に差が生じる。 説明 事物と事物の関係を述べる。 1. 雨が降った から 遠足が中止になった。 2. 教員の仕事の中には、遠足の引率もある。 3. おにごっこには、いろいろな あそびかたが あり ます。 4. うんちやおしっこには、ほかにもいろいろなはたら きがあります。 5. このときに働く力を水の「表面張力」といいます。
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